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2015年09月の日記

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2015年09月27日(日)

ブーケットの興奮が覚めやらぬ中、太い友達(ノンケ)の家に泊めてもらいましたよ。その夜、お風呂場に使用済みのオナホールが置き去りにされていて、すかさず買い取りの交渉に及ぶという一幕もあったのですが、それはまた別のお話。
どうも、こんばんは。中古オナホ買い取り業者です。
ということで、その件は置いといて、本題のコミケ日記に参りましょう。去る8月16日、コミックマーケット88の3日目に行ってきたんです。

午前4時10分に起床。まぁ、いろいろ都合がありまして、今年も始発で行くんですって。つまり、開場待ちをするんですって。
前回(2014年9月15日の日記を参照)、もう二度と開場待ちはするまいと心に誓ったのにね……。あぁ、生きて帰りたい。

当然のように、りんかい線は朝から満員。四方八方を人に囲まれて身動きできずにいると、自然とおかしな姿勢になってしまいます。さながら、地味なジョジョ立ち。
ちょっと気恥ずかしさを感じてしまいますけれど、考え方を変えれば、この電車内で立っている人のほとんどが似たような体勢。もっと言えば、こんな状況でもない限り、公共の場でジョジョ立ちをすることもないでしょう。要するに、好機。頭の中でジョジョっぽいナレーションを流すことにより、コミケへと臨む気持ちを煽るのです!
つって、ジョジョはアニメ版にしか触れたことがないので、いまいち上手に脳内再生できませんでした。あと、途中でカイジのナレーションが割り込んできた。圧倒的残念!

国際展示場駅に降り立ち、午前7時頃、東の待機列に到着。海に面した広大な駐車場です。数えきれないほどの人の群れの中へ、スタッフさんの誘導で紛れ込んだなら、あとは大人しく待つばかり。3時間ほど、待つ、ばかり……。
しかもね、こういう時に限ってね、僕は日焼け止めを塗り忘れているんだよね。日光は雲で見え隠れしていて、ずっと照っていたわけではありません。ありませんけど、肌が焼かれるには3時間強もあれば充分。その日の午後には顔や首や腕が真っ赤になって、以後何日間もヒリヒリし続けることになるのですよきゃー!

しかし、そんな未来には思いも至らず、太い人達の首筋を滴る汗に見とれていたら、いつの間にやら10時です。時間通りに開場したらしく、遠くから聞こえる拍手の音。
そこから僕らのいる列が動き出すまで待って、ぞろぞろと歩いていって、東京ビッグサイト内に入れたのは10時40分くらい。やっぱり、会場近くや交通の便がいい所から出発しないと、早起きしても限界があるよなぁ。『随分と待った割には――』といった感じ。

ところで、僕の目当てのサークルさんは、主に西館にまとまっています。あれ? じゃあ、どうして僕は東側で待ってたの?
そりゃあ、せっかく友達と来たってのに、1人だけ西側で3時間待ちするのが嫌だったからに決まってるだろ! そんなことするくらいなら、どっかのベンチで時間を潰してから来るっつーの!
そもそも、僕は開場待ちするつもりじゃなかったんだから、歩行距離が多少伸びようが、到着時刻が多少遅れようが、一向に構わないのですよ。

ということで、東から入場したものの、すぐさま西へ向かいます。そのまま、一目散にケモノ島へ。毎度お馴染み、デブケモ狙いでございます。
おぉ、希望薄だった同人誌が残ってる! たぶん、ラスト3冊くらい! 一も二もなく、即購入。
人気サークルの部数が少ない本だったから、30分で完売してもおかしくなかったのですよ。いやぁ、間に合ってよかったー。これでこそ、開場待ちした甲斐があるというものです。

つって、わずか4冊だけ買って打ち止め。何しろ、帰りの電車賃も怪しくなってきたもんでね……。
当然、欲しいものは他にもあったんですけれど、前日のブーケであれほど我慢できたのです。コミケで我慢できないはずがない!
そんなわけで、以降は気になる同人誌の前を物欲しそうな目で通り過ぎるだけの妖怪になり果ててました。早く(同人誌を山ほど買える)人間になりたーい!

ここ数年、天津の向君のサークルへ赴き、その愛らしさを遠巻きに眺めるのが習慣なんですけれど、あぁ、何たることか。向君が痩せている……。
いや、実は知っておりました。テレビ番組の企画で彼がライザップに通っていることも、滞りなく減量していることも、全て聞き及んでおりました。その上で、事実を確かめようとしたのです。結果、この地球上に新たな悲劇が生まれました、と。
しかし、実際に見てみると、さすがにつらいね。ライザップの実害。天野君(キャイ~ン。だいぶリバウンドしてきたようですけれど)に続いて、向君まで……。もう許さねぇ。許さねぇからな、ライザップ!

西側を一通りチェックし終えたら、東側へ戻ります。したら、こちらの混み具合が地獄。
入場した位置も悪かったんでしょうけど、大手サークルの行列に四方を囲まれてしまった! ただでさえ芋洗い状態の中、手を挙げながら移動する人々に包囲される恐怖。コミケの檻。見知らぬ人達と密着したまま、無心でやり過ごした時間は、一瞬にも永遠にも感じられましたとさ。

ところで、コミケ会場内での歩きスマホ・歩きタブレットは危な過ぎやしませんか? 諸々の確認のために一瞬見ることはあるでしょうけど、ずっと見ているなんて正気の沙汰とは思えません。
何しろ、どんなに気をつけていても、コミケでは人にぶつかるのが普通。スマホやタブレットに視覚を預けていたならば、なおさらでしょう。さらに、それらを取り落として、壊してしまう可能性も大いにあるのです。
そういう事故が起こらないのは、この戦場において周りの人達が顔をしかめつつも、お前のことをよけて歩いてくれてるからだかんな! 忘れんなよ! 感謝しろよ!

東ホールを冷やかしたら、次は企業ブースへ。僕は企業ブースには関心が薄いんですけれど、今回はどうしても見ておかねばならないのです。なぜなら、『ぼのSHOPざわ支店』が出展されているからね!
説明しよう! ぼのSHOPざわ支店とは、竹書房のブースである! 今回の竹書房はどういうわけか、ぼのぼのとアカギを主役に据えるという、これ以上ない攻めの姿勢を見せているのだ!
ほら、行きたくなるのも当然でしょう? しかも、ぼのぼのの商品としては、しまっちゃうおじさんとキティちゃんのコラボTシャツが出るというのだから、チェックせずにはいられません。キ、キティちゃんが、しまわれちゃう……!
つって、辿り着いた時には昼過ぎで、ほとんどの商品は既に売り切れ。もちろん、コラボTシャツも完売していました。でも、いいんです。最初から買おうとは思っていませんでしたし、ぼのSHOPざわ支店の存在を確認できたからね。ぼのぼのとアカギが共演しているパネルを目に焼きつけられただけで満足です。

午後3時過ぎ、友人達と落ち合って、ビッグサイトを後にします。コミケ88、お疲れ様でした! もう開場待ちなんてしないかんね! 本当だかんね!
それにしても、同人誌の買い出しと言うよりは、ハードな散歩に終始したような感覚だったなぁ。とは言え、それも楽しゅうございました。

ということで、コミケでは4冊だけ購入。ブーケットの分と合わせると50冊。我慢した割に50冊か……。
いや、でも、無料のおまけ冊子も何冊かあったからさ、やっぱり、我慢成功ですよ。そーゆーことにしといてよ。
それにしても、買った同人誌の質がいい。毎年言ってるけれど、例年に増して質がいい。惚れ惚れしちゃう。これも絞り込んだからなのでしょうなぁ。改めて、自分の好みが再確認できるので、たまには我慢してみるのも悪くないかも知れませぬ。
ってのは、もちろん、虚勢なんだけど! 欲しいものを全部買えた方がよかったに決まってるんだけど! 悔しい!

その晩は友達の家にもう1泊。いやはや、お世話になります。
そんな中、だいぶ酔っ払った彼の後にトイレへ入ったところ、便座が舐めたいくらいに濡れていたのだけれど、これもやっぱり別のお話。
次の日は帰りがけに雨が降り始めて、友達に相合傘してもらうものの、同人誌をしこたま抱えているもんだから、全然ロマンチックじゃなかったのも、言うまでもなく別のお話。そう、別のお話なのですよ。

2015年09月19日(土)

聞くところによると、ブーケットは今年で最後。になってしまいそう。な気配がないでもない。かも知れない。という噂。って本当?
と申しますのも、僕の目にした情報がふわっとしていたのと、その情報を信じたくないがために、それ以上はあまり調べなかったからです。
だって、ブーケットが終わるわけないだろ! えっ、何、冗談? ドッキリ? だとしても、言っていいことと悪いことがあるだろうがよ! ほんと、人間性を疑うわー。
なんつって、大いに動揺したわけですが、まずは落ち着きましょう。何しろ、今年のイベントを楽しむ方が先ですからね。いやっほーい!
どうも、こんばんは。ブーケットの常連です。
ということで、毎度のことながら遅めのご報告。去る8月15日、ブーケット13へ行ってきたお話です。

朝から電車に飛び乗って数時間。地下鉄を降り、地上へと出てみれば、そこは人力車が往来する粋な街、浅草でした。
そう、今回の会場はお馴染みの大田区産業プラザPiOではありませぬ。かと言って、ブーケット7の会場(東商センター)とも別。今年の舞台は浅草駅から徒歩5分、東京都立産業貿易センターの台東館。東京スカイツリーのお膝下です。
まぁ、スカイツリーなんかそっちのけで、股間のスカイツリーが黒塗りされてるような本を買いに行っちゃうんだけど!

パンフレット販売開始は午前11時から。その数分後に販売場所である台東館の5階に到着したところ、既に猛者達の群れ。数百人がいくつもの行列を作ってました。
うん、知ってる。ブーケのパンフ販売列がこうだってこと、僕、知ってる。いくら『11時からだかんね! 早く来ちゃ駄目だよ!』と言われたところで、5分前や10分前行動しちゃうのが日本人だし、そこに整理番号が関わっているとなれば、なおさらだよね。これもある種の風物詩。仕方ない。仕方ないのですよ……。

それにしても、屋内販売というのはありがたい。真夏の日光を避けられるばかりか、冷房まで効いてらっしゃる! かなり快適です。
僕は過去、『パンフレット購入のために炎天下で待ち続けるのも、ブーケットの醍醐味の1つ』というようなことを何度か書いています。書いてはいますけれど、あれ、強がりだかんね。決して嘘ではないものの、完全なる強がりだかんね。
だって、そんな苦労をしなくて済むのなら、しない方がいいに決まってるじゃないか! 屋内最高!

なんて感激しているうちに、滞りなくパンフレット購入。それと同時に、整理番号を兼ねたブークジと、18歳以上を示すリストバンド(今年は水色)もいただきます。気になる番号は339番。遅いなぁ。
で、そのブークジをもらった傍から落としちゃったんだけど、居合わせた太いスタッフさんが拾ってくれたんですよ。おっと、ありがとうございます。あと、可愛いですね!
つってね、あのね、違うの。太い人と触れ合いたくて、わざと手を滑らせたわけじゃないの。萌えキャラ気分で『勘違いしないでよね! あんたに拾ってほしかったわけじゃないんだから!』って言おうとしたわけでもないの。だからと言って、これを機に恋が芽生えたとしても、決してやぶさかじゃないの。ブーケ直前だから、ちょっと浮かれちゃってるの。

さて、再整列までにはまだ時間があります。例年でしたら、施設内に留まるのは他の利用者の邪魔になってしまうため、別の場所で時間を潰さなくてはいけません。
しかし、今回はメイン会場である4階と、パンフレット販売や待機・交流広場としての5階、両フロアを借りていらっしゃる! つまり、パンフレットを買った後は、その場で待ち続けられる! 都会の歩き方もわからない田舎者には、これ以上ない親切設計である!
ということで、フロアの端っこに座り込み、パンフレットを読み込みます。どういう順番でサークルを巡るか決め、綿密にシミュレーション。ブーケットと無関係のお客さんが多くいる喫茶店やファミレスでは、こういうことも満足にできませんからね。これも、その場で待機できる利点。
何だか、今年のブーケットは至れり尽くせりだなぁ。……もしかして、最後だから? 最後だからなの? うーむ。

そんなこんなで、12時半。イベント開始に向けて、整理番号順に並んでいきます。
当然、11時時点より多くの人。手持ち無沙汰に任せて計算してみたところ、入場時点で650人弱はいたんじゃないかなぁ。339番の僕でも真ん中辺り。今回も大入り!

なんて言ってたら、すぐに1時過ぎ。いよいよ入場開始ですよ。スムーズに流れる列に従って、5階から4階へ。そのままホールへ入れば、やって来ましたブーケット13!
おぉ! 広い! 涼しい! PiOに比べれば天井は低いけれど、冷房の効きが違います。あと、机の並び方なのか、単純にフロアの幅の都合なのか、かなり動きやすいじゃないですか。
つまり、同人誌を買い漁るにはおあつらえ向き! 早速、シミュレーション通りに回っていきましょう。

基本的には毎年お世話になっているサークルさんや、販売部数が少なそうなサークルさんが優先ですけれど、今回はほら、アレがあるから。SHIROBAKO本が出てるから。木下監督と本田さんがイチャイチャしてるのに、買わない道理はありますまい!
と意気込んでたのに、SHIROBAKO本、あんまりなかったんですよー。たぶん、扱ってたのは6・7サークルくらい。しかも、ちょいちょい売り切れてた。339番か……。
その上、葛城さんがほとんど出てないんですよー。そりゃあ、監督と本田さんに偏っちゃうのは当然でしょう。当然でしょうけれど、端役においちゃんやタローを出すのなら、葛城さんを出してくれたっていいじゃない! そのためのデブ専同人誌じゃない! 誰か、余分な脂肪同盟の秘密会合を!

ところで、今回は総集編や短編集やまとめ本や在庫一掃セールが多かったように思います。これもブーケットが最後だからなのかなぁ。たまたまかなぁ。
いずれにしろ、こういう売り方はすごくありがたい。追いかけてる作家さんの作品でも、売り切れの憂き目に遭ったり、ゲスト参加までは手が回らなかったり、イベント自体に参加できなかったりすることは珍しくありませんからね。しかも、そういう時に限って、再販も通販もダウンロード販売もなかったりして。
だもんで、このスタイルは非常に助かります。いろんな作家さんがやってくれるといいなぁ。

お待ちかね、ブークジの時間だよ! つって、当然のように、かすりもしませんでしたぜ。今回はサークルさんから提供された景品も多かったけれど、分母も相当な数だったでしょうからねぇ。
その後は買い忘れたものがないかチェックしたり、遅れて販売開始されたものを買ったり、会場の片隅に座り込んで終了時刻まで余韻を楽しんだり。特に、今年は聞かなきゃいけないことがありますからね。まだ帰るわけにはいきません。

ほどなくして、閉会宣言。例年でしたら、ここで来年のブーケットの開催がアナウンスされるんですけれど、やっぱり、今回でブーケットは終了してしまうとのこと。
『次の開催は未定』とか『もし、また開催できたら――』とか、希望が全くない言い回しではなかったけれど、それはつまり、『やりたくても、現状では難しい』ということですよね……。
イベント運営に関する知識もなければ、ブーケットの内情も全く知らないので、勝手なことは申し上げられません。ただただ、お疲れ様でした。本当にありがとうございました。主催・運営・スタッフのみなさんには、どれほど感謝しようとも、感謝しきれるものではありません。
もちろん、あの素晴らしい空間を形成していた、サークル参加のみなさんと一般参加のみなさんも。『同人イベントは参加者全員で作り上げるもの』という言葉が腑に落ちます。

僕がデブ専同人に興味を持ったのは、確か、コピケの4回目か5回目の頃。その時は『へぇ、こんなイベントがあるんだ。世の中、広いなぁ。行ってみたいけど、東京だしなぁ』くらいのもんでした。けれど、翌年には1回目のブーケットに足を運んでいたという不思議。
思えば、僕が生まれて初めて県外へ1人で出掛けたのも、初回のブーケットに参加するためだったのです。ドキドキしながら電車の乗り換え経路を検索したり、お小遣いや宿題や補習との折り合いを考えたりしていた、あの夏休み――。

最初はお台場のタイム24ビルの一室で、参加サークルも30~40くらいだったんじゃないでしょうか? 手元の資料が曖昧なので、正確なことは言えませんけれど。あっ、でも、入場料は200円だったみたい。安い!
それが、PiOや今回みたいに大きなホールで、100近くのサークルに、1000人以上の一般参加者。中には女性や海外からのお客さんも。本当に大きなイベントになりました。規模が拡大するごとに、僕まで嬉しくなったものですよ。
まぁ、それと比例するように、整理番号はどんどん遅くなってったんだけど! 欲しい同人誌が完売しちゃって買えない率も上がってったんだけど!

イベント中の僕はだいたい1人だったものの、作家さんにご挨拶したり、スケッチブックに絵を描いていただいたり、スタッフさんに声をかけてもらったり、一般参加のみなさんとお話したり、オフ会にも参加してみたり、ブークジも1回だけ当たったり、ありがたい思いをたくさんさせてもらったなぁ。
何より、自分と同じ嗜好の人達が集まって、楽しげに過ごしているのを見るのが好きでした。細かい違いはあれど、『肥満男性が好きで、それにまつわる創作物が好き』という人がこんなにもいるなんて! これほど素晴らしいことはありません。日常生活では決してあり得ない、奇跡のような空間でした。

いつかは面白い小説を書き上げて、僕もサークル参加してみたいと思ってたんですけどね。まさか、ブーケットが終わっちゃうなんてね。そんなことは、もっと先の話だと思ってたんだ……。
あぁ、こんな気持ちになるくらいなら、今までのSHIROBAKO日記(2014年11月9日2015年1月25日4月26日5月17日の日記を参照)を元にして、リリカルBLでも仕立てちゃえばよかったのに! 馬鹿馬鹿! 僕の馬鹿!
なんて、終わった後なら何とでも言えるよね。後出しははしたないですけれど、ほら、この際ですもの。どうか、お許しくださいな。

いろいろと思うところがありますが、欠かさず参加し続けて、今年で連続13回。皆勤できたことが何よりも嬉しくて、少しだけ誇らしく思います。
たくさんの同人誌を買って、時間をかけて読んで、胸をときめかせて、また次の夏に期待を膨らませる――。
夏と言えばブーケット。
ブーケットと言えば夏。
そう、僕にとってのブーケットとは、青春そのものだったのです。

だから、名残惜しくて、全然帰りたくなくて、片付けの喧噪に紛れて長居。閉会後2・30分はぼんやりと座っておりました。
とは言え、片付けの邪魔になってはいけません。重い腰を上げましょう。『あぁ、さようなら、ブーケット。さようなら、僕の青春……』なんて感傷に浸りながら階段を降りていましたら、出入り口のある1階を通り過ぎて、地下まで行ってしまうのだから重症ですよ。そのまま数分間、迷子っていうね。恥ずかしい!
その後も電車を乗り過ごすわ、リストバンドを外し忘れていることに気付くまで数時間かかるわ。もうね、全部アレだから。ブーケットが終わっちゃうせいだから。誰が僕を責められましょう?

その日の晩は友達の家にお泊まりしまして、その辺りの感傷を少し語らせてもらったり、『ぼくのかんがえたさいきょうのSHIROBAKO』について熱弁を振るったり。
いや、普段の僕であれば、こんなことはいたしません。ましてや、ノンケの子達を相手になんて。けどね、誰かに話さずにはいられなくてね。ほんと、持つべきものは友達ですよ。
あっ、お礼に同人誌を貸そうか? これなんか、性描写もないし、ノンケの君達にはお勧めだよ! それとも、甘酸っぱい青春ものがいい? ケモノだったら、おいしく召し上がれる? まぁ、僕が買うものに外れはないからね。言っちゃえば、全部が推薦図書。ほら、読んでごらんよ。ほらほらほら!

ということで、今回の収穫は46冊。あれ? いつもと比べると、だいぶ少ないんじゃないの? それもそのはず、かなり我慢したからね!
と申しますのも、諸事情から資金をあんまり捻出できなかったんですよ。購入を泣く泣く見送った本がたくさん。とは言え、別のイベントでも売ってくれるものや、ダウンロード販売してくれるものを中心に見送ったので、実際のダメージは少なめです。本当です。強がりじゃありません。ありませんったら。
ちなみに、会場をぐるぐると未練がましく回りながら、欲しいものを全部買ったらどうなるかを計算してたんですけど、えっと、+30冊以上、+15000円以上は確実でした。うん、我慢して正解だね!

って、じっくりとチェックしたところ、買い間違えてる同人誌がある! しかも、2冊!
片方は初めて買う作家さんの本。目当ての本と別の本を間違えて買ってしまったようです。これはまぁ、単なるうっかり。まして、表紙の印象が似てたもんだから、取り違えるのもあり得ない話じゃない。
けれど、もう片方は毎年買ってる馴染みのサークルさんの本。新刊と間違えて、既刊を買っちゃってた。おかしいなぁ。『これください』の時に僕が指を差し間違えたのかなぁ? それとも、『新刊ください』って言ったけど、売り子さんが間違えたのかなぁ?
いや、いずれにしろ、会場内で何度もチェックしてたんだから、その時に気付くべきだったんだ。むしろ、どうして気付かなかったんだ。『馴染みのサークルさんの新刊を、僕が買い間違えるはずがない』という慢心がいけなかったのか。いの一番に買った本だってのに、悔しい!
加えて、そのサークルさんってのが、通販やダウンロード販売を全くしてないところでね。イベントでの再販がないことはないものの、それも残り部数との兼ね合いがあります。その上、ブーケットが終わってしまう以上、その可能性はさらに低くなるわけで――。
何やら、最後のブーケットなのに、随分と反省の多い結果になってしまいましたな。さ、最後の、ブーケット、なの、に……。

いやいやいや、ブーケットを愛する僕が、こんな気持ちになってはいけません。
何しろ、同人誌を読み終えるまでがブーケットだし、ブーケットは僕らの心の中で生き続けるし、困った時にその名を呼べば、ブーケットが颯爽と助けに来てくれるし、ブーケットは永久に不滅なのですから。
さぁ、しばしのお別れです。さようなら。きっと、また会いましょう。その時はお金をたくさん持ってくし、買い間違えたりしないんだからね! 僕達のブーケットは、まだ始まったばかりだ!

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