被災地の辺りから当サイトへいらっしゃる方も見られるようになりました。加えて、群馬県は温泉があったり、それに伴う宿泊施設も多いので、集団疎開のみなさんも。
よくぞ、ご無事で! このサイト・この地域でよければ、どんどんおいでませ。歓迎いたします。まぁ、うちのサイトはアレなことばっかり書いてるから、人を選ぶでしょうけれど。
どうも、こんばんは。なぜなら、僕がアレだからです。
これでも手加減してるつもりだよ!
運行・沈降・満腔。
『仏教 信仰 瀬戸内寂聴/ラップで説法 瀬戸内寂聴』という粋なライムを思いつくも、乗せられるファンキーなトラックもなければ、この熱い想いを届けたいリスナーもおらず、まして、このリリックにふさわしいMC『Jack‐cho』もいない。もちろん、自分が何を言いたいのかもわからない。叱られたい。
愚者のエンドロール
クドリャフカの順番
遠まわりする雛
ふたりの距離の概算/米澤穂信
お馴染み古典部の面々が、解決編のないミステリー映画の結末を考えたり、文化祭で文集を売ろうと奮闘したり、放課後に喋り倒したり、合宿に行ったり、初詣でに行ったり、バレンタインしたり、雛祭りしたり、2年生になったり、新入部員に急に辞められちゃったり、マラソン大会で走ったりしながら、数々の謎を暴いちゃう小説。
【氷菓】から続く『ミステリーの皮をかぶった青春小説』、古典部シリーズの2作目から5作目。ちょっとずつ読み続けて、やっと追いつきました。
全体的に地味と言われれば地味だし、ちょっとモヤモヤしちゃう内容も多いんだけど、むしろ、それがリアル。決して派手ではない学生生活と、それでも、どうしようもないほどの青春。青春と言っても、『努力・友情・勝利!』なんてものじゃなくて、帯に書いてあった『青春はやさしいだけじゃない。そして痛いだけでもない。』という文言がぴったり。
そこにミステリーが絡んでくるってんだから、もう大変。ミステリーの巧拙についてはよくわからないけれど、構成の巧みさには舌を巻かずにいられません。学園ものとしてのベースがありながら、その性質・心理を利用して細かく謎とヒントを配置。丁寧に解決。これがミステリー小説ってやつか! すごいな!
時間の経過と共に古典部の面々の関係性も変化し、ただでさえ愛しいキャラクター達がさらに愛しくなってきます。特に、【手作りチョコレート事件】からの【遠まわりする雛】の流れが素晴らしい。
平たく言えば、恋です。高校生が青春してるってのに、色恋沙汰がほとんどないとは何事か! と今までは思わないこともなかったんだけれど、やっと。ちらりと。それでも、本当に『ちらりと』程度だから、いかにも古典部。それはそれで、らしいなぁ。可愛いやつらめ。