25歳って四捨五入したら30じゃん! 小学生はもちろん、中高生からもおじさん呼ばわりされちゃいそう。下手すると、おっさんとかオヤジとか言われ兼ねない。世知辛いぜー。
どうも、こんばんは。お姉さんです。ピチピチのお姉さんですったら。
何なら、女王様とお呼び!
偽善者に誘われて飲み会へ。
いつものことだと思って安請け合いしたら、えっ、いつもと面子が違うの? 中学時代の同級生。女の子2人。うん、ここまでは今までにもあったようなパターンだけど、彼女達と僕にはほとんど接点がない。やりづらいなぁ。
はい? 偽善者もあんまり話したことがないの? 何だそりゃ。
だから、そーゆー飲み会に僕を巻き込んでくれるなよ。他に適任者がいないとは言え、僕も決して適任ではないぞ。最悪、宴席にもかかわらず、土気色した無言の屍と化すぞ。
と思いきや、『竹を割ったような』って言うの? 2人とも、さっぱりとしたいい子達で、非常に助かった。
どのくらいさっぱりしてるかって言うと、
「昔は『あの子が来るなら行きたくない』とか言ってたし、今でもそう言う子は多いけど、今はもう、誰がいてもいいんだよね。おいしいお酒が飲めれば何でもいい」
ってビールをぐいぐい飲みながら言うくらい。かっこいい!
へぇ、偽善者、恋人と別れたんだ。まぁ、だいぶ前から別れようか別れまいか迷ってたもんね。今回も遅かったくらいでしょう。
で、その別れた恋人というのが、これまた中学時代の同級生だもんで、女の子達が興味津々。あれこれ訊かれるし、話題として頻繁に持ち出されてます。
それ見ろ、こんなタイミングで同級生となんか付き合うから、こーゆーことになるー。彼女が欲しいだけ・セックスがしたいだけなら、もう少しやり口があるでしょうに。
言うに事欠いて、彼女を振った理由に元彼女を挙げる偽善者。元彼女が忘れられない、と。
いやいやいや、元彼女ってアレじゃーん。セックスしてくれないから別れた女じゃーん。偽善者だって『大学卒業後まで付き合う気はない』とか『ましてや、同棲なんてまっぴらだ』とか吐き捨ててたじゃーん。今さら、何を言ってんだ。
と思うはずなんですよ、偽善者を知っている人間ならば。そうでなくとも、女々しいと言い捨てることもできましょう。
しかし、女の子達の反応は意外にも好意的。『そういうことなら仕方がない』とか『浮ついた理由じゃなくてよかった』とのこと。それどころか、『見直した!』だの『熱い!』だの、えっ、そんなに?
何でも、ネット上(同級生のmixi界隈)では偽善者の悪い噂が広まっているらしく、『偽善者が別れを切り出したのは、彼女の顔がでかいから』なんて言われてるんですって。確かに、それと比べてしまえば、『元彼女が忘れられないから』の方は随分とまともだし、熱い理由と思えなくもないよね。
それにしても、顔がでかいからって、お前――。偽善者自身の日頃の行いも多分にあるだろうけど、悪友連中により付けられた尾ひれも大きいはず。インターネットは怖いねぇ。
偽善者が仲のいい男友達(やり手)のことを、『わがままな子猫のようで可愛い』なんて言い出すもんだから、僕の腐女子脳が黙っちゃいない。
いや、場の空気とか話の流れとかありますからね。何げなく1回言われただけなら、僕も聞き流します。しかし、これがちょいちょい出てくる。熱弁と称してもいいくらい、彼の可愛さを語ってる。偽善者よ、ホモを差し置いてホモっぽくなってどうする。
ここまで来たなら、あとは簡単。
「じゃあ、(やり手)と付き合っちゃえばいいじゃん」
僕がこの一言を発するだけで、女の子達が盛り上がります。ちょろいもんだぜー。
僕らの中学時代、綺麗な女性の先生がいたのですよ。当時でも30代だったはずだけど、そうとは思えないほど若々しくて、健康的で、爽やか。その上、落ち着いていて、生徒に優しい。おまけに、英語担当でテニス部の顧問という豪華仕様。当然ながら、そんな絵に描いたような素敵女教師は、思春期小坊主達の憧れの的だったのです。
でも、当時の彼女、妻子持ちの男性と不倫してたんだって。しかも、テニス関係で知り合った人と。僕ら相手に、『Repeat after me』なんつってた頃に。be動詞とか三単現のsとかボブとかメアリーなんつってた頃に。
おいおいおい、見ろよ。これが現実ってやつだぜ? 大人なんて信じられたもんじゃねぇなぁ! まぁ、僕はそーゆー大人も嫌いじゃないけどね!
ということで、偽善者からのお誘いにしては珍しく、なかなか楽しい集まりでした。
惜しむらくは、女の子達が偽善者のゲス具合に気付いていなかったこと。僕が見ている限り、ネットで広まっている話も完全に嘘ってことはないんだけどなぁ。何なら、顔でかい云々より、もっとひどい話もあった気がするしー。