ブルマを挙げる男子達。
それが意外そうな女子達。
「いやぁ、君達がぁ、思っている以上にぃ、男はぁ、ブルマが好き」
僕は何一つ間違ったことを言っていないだろう? なぁ、そうだろう? 世のエロティック・モンスター達よ!
どうも、こんばんは。だって、僕もブルマ派だもの。
もちろん、太い男の子にブルマ。ブルマに太い男の子。
うっひゃー、たまらん! 見たことないけど、たまらん!
そんな話をしてたら(いや、さすがに、『太い男の子にブルマ』の話はしてないけど)、卒論が進まない進まない。
ブルマに阻まれる僕の卒論って――。
1年7ヶ月遅れ日記。
2008年1月頃のお話です。
あ、あれ? おかしいな?
これは卒論のはずなのに、まるで遺書でも書いているかのような気分だよ?
と申しますか、今なら、一瞬の躊躇もなく、遺書をしたためられる気がするよ?
そして、沸々と煮えたぎる憤怒。
専門学校のくせに卒業論文とは何事か! いくら大学の真似事したって、ここの学校はそこまでの価値なんざねぇんだよ!
そもそも、論文ってのは実験やアンケートから得られたデータに基づいて、持論を証明するものでしょう? それなりに専門的な勉強をしてきた人が書くものでしょう?
うちの学校、そこまで専門的な勉強させてなーい! 大がかりな実験ができるような設備も時間も費用もなーい! データが集められなーい!
まぁ、アンケートくらいならできるかも知れないけど。でも、1人でできる範囲なんて高が知れてる。
どうやったって、子供の戯言になっちゃうよね。
学校側も、まさか、ハイレベルな論文を望んでいるわけではないはず。
ただ書かせること、それ自体が目的なのでしょう。
そんなもんに価値あるのかなぁ? たいていの子はコピペしちゃうのにねー。
不毛! 実に不毛! 腹立たしいなぁ。
でも、僕は真面目に書いちゃいます。だって、手を抜けないタイプだし、卒業したいからね!
ということで、朝も昼も夜も寝ても覚めても家でも外でも卒論。
さすがに、地元の友達の襲撃に応じている余裕はございませぬし、休日なんてお風呂に入る暇もないくらい。やだ、不潔! もちろん、文字書きもネットも禁止。
とにかく、卒論漬けの約10日。いよいよ締め切り前日ですよ。
とりあえず、下書きの時点で24枚分くらい。ここから、図や表を入れるので、規定枚数には達するはず。
しかし、うちのパソコンにはワードが入っていないという悲劇。
仕方がないので、最終仕上げは学校のパソコンで。
さて、締め切り当日。
図や表はネット上から引っ張ってくればいいんだけど、見付からない場合は自分で作ったり。
まさか、図がお手製の子なんていないだろうなぁ。そして、この努力も気付かれまい。悔しい。
それらを要所要所に配置して、参考文献も書き連ねます。
したら、30枚分だって。上限ぎりぎり。
最後に要約文をかいて、ようやく完成(駄洒落)。
で、でけたー! 約10日で30枚って、もう、俺、天才じゃないかな!
と盛り上がると同時に、油断。
どうせ、帰りに集めるって話だったから、提出せずにいたところ、出せてる子は振替休日ですって、明日。いつの振替かっつーと、文化祭辺り。
でも、出せてない子は登校日ですって。
……………………。
いや、あのさ、そーゆーことは先に言っといてくんないかな? それ、説明不足以外の何物でもないかんな?
説明されてたら早めに提出したし、そもそも、振替休日はそーゆーもんじゃないでしょ! 全員を休ませて然るべきでしょ!
大人って汚いよな!
卒論が仕上がっているのに登校。釈然としないまま登校。
いや、もう、完全に騙された感があるよね。
しかも、ろくに訂正するとこがないし。二重かぎかっこを普通のかぎかっこに直しただけだし。
俺の振替休日を返せ!
でも、まぁ、卒論からやっとこ解放されましたうひゃっほーい!
ちなみに、どんなのを書いたかと申しますと、『今から、僕、アンチテーゼを投げかけまーす。テレビやら雑誌やらネットやら、まぁ、いろんなメディアが『健康! 健康食品! ダイエット!』って喧伝してっけど、あれ、胡散臭い。だって、やつらは商売でやってるんだもん。ブームに乗っていたい人達を食い物にしてるだけっすよ。実際、嘘も多いし。流行りに流されるなー! あと、痩せてる子がダイエットしてんのもおかしいかんね。ちょっと太ってた方が長生きってデータもあるしさ。痩せ過ぎも病気なんだよ? 拒食症になるよ? 死ぬよ? とにかく、僕らは健康になるために生きてるんじゃないじゃん。健康ってのは目的じゃないじゃん。生活を楽しむための手段じゃん。みんな、楽しく生きようぜ!』といった若干のデブ愛・人間愛を込めた内容。
意外とまともー。自分で書いててびっくりしちゃった。