『ゆるキャラ戦国時代』も相当なもんだよね。隙あらば権力に擦り寄り、抜け目なく知略を巡らせては、己以外の全てを蹴落とそうとしてるのかしら? ゆるキャラなのに、もはや、全然緩くない。
何なの? バイオレンスサザエさんみたいなこと? でなきゃ、ほのぼのレイプみたいなこと? You wanna be a 天下人?
どうも、こんばんは。清純派AV女優です。
キャラ立て競争社会もここまで来たか。世知辛いねー。
グラマラス。
アナグラム。
エネマグラ。
…………。
いや、別に、何が言いたいわけじゃないんですけどね。
浮き名/椎名林檎篇
デビュー15周年記念のコラボレーション・ベストアルバム。これまでに林檎さんが客演してきた数々の楽曲。それらの中から選りすぐり、新曲・初CD化曲も含めて1枚に。
お相手は毎度お馴染みのあの人から、思いも寄らないこの人まで。その方法も様々で、作詞・作曲・ボーカルはもちろん、コーラスやピアノも担当。椎名林檎フル活用。いやはや、素晴らしい面子に対して、素晴らしい仕事をなさってます。
2曲目と3曲目である、【CRAZY DAYS CRAZY FEELING】(ZAZEN BOYS)から【ロッキンルーラ】(MO’SOME TONEBENDER)の流れには痺れずにいられない。毎度毎度、曲の並べ方や繋ぎ方が巧みですけども、人様の曲が多い今作でも魅せてくれるとは。
【丸の内サディスティック】の歌詞でもお馴染み、林檎さん憧れのベンジー(浅井健一)との共演も、もちろん収録されています。男セクシーと女セクシーのぶつかり合い! ドキドキしちゃう。
SOIL&”PIMP”SESSIONSとの親和性は言わずもがな。特に、【殺し屋危機一髪】がちょうかっこいい!
いつか聴こうと思っていたZAZEN BOYSやレキシが聴けたのもありがたい限りです。ますます、この人達単独の作品も欲しくなる。
にしても、人から曲から歌詞から、とにかく振れ幅が大きいなぁ。なのに、どれも面白く仕上がってる。招かれ先にも招かれ方にも間違いがない。確かなやり口。すごい。
蜜月抄/椎名林檎
デビュー15周年記念のライブ・ベストアルバム。ライブに行くのは大変だし、DVDはCDほど気軽に楽しめないという、僕のような人間には非常にありがたい。
通常のバンドスタイルだけでなく、トリプルベースのバンドや、大人数のオーケストラや、アコースティックギターとフルートだけのシンプルな編成まで様々。ライブごとに全く違う音色を聴かせてくれます。あの手この手で飽きさせない。
選曲や並び順もよくて、このままライブのセットリストにできそうです。ただ、【少女ロボット】が入っていないのは残念。CDであれを聴きたいんだよなぁ。気長にお待ちしております。
すごくいい声のシンガーソングライター、長谷川きよしさんと【りんごのうた】をデュエット。これがとても乙。枯れ葉舞う夕暮れの窓辺に腰掛け、熱いお紅茶をいただきながら、物憂げな表情で聴きたい所存。
おお、Electric Moleの音源が収録されているということは、デビュー前の東京事変による演奏が聴けるじゃないか! しかも、2曲も! このCD化は嬉しい。曲も【罪と罰】に【丸の内サディスティック】と来たもんだ。やってくれるぜー。
まさかの、【あおぞら】がロックアレンジに! かっこいい! これに限ったことじゃないけれど、オリジナルの再現に留まらないのがいいよねぇ。
あと、男性ミュージシャンとの共演をまとめた【浮き名】にしろ、ファンとの最も近くて濃厚な交流の軌跡である【蜜月抄】にしろ、タイトルがうまい。さすがのハイセンス。