彼のアルバムの曲目に全く反応しない邦楽好きなどいるのだろうか? いや、いない。
どうも、こんばんは。まんまと反応した邦楽好きです。
まぁ、購入には至ってないけどな!
でも、欲しいなー。どーしよっかなー?
ということで、DJやつい氏のCDは買ってないけど、今年上半期のCD・DVDの感想でやんす。
おもひで2/天野月子
17000円くらいの4枚組DVD‐BOX。
フリーターには決して安い買い物ではありませんが、買ってよかった。買ってよかった!
ラストライブやら、昔のライブやら、デビュー当時やら、PVやら。これは、もう、たまらん!
天野月子は歌劇である。
だって、歌って踊って衣装もあれこれ。ステージは階段なんかの高低差があって、やたらと立体的。
そして、何より『天野月子』というキャラクター。
長い劇を見せてくれていたのだな、と。
そう言えば、彼女は演劇部出身だったな、と。
よく歌詞を間違えてます。しかし、気持ちはわかります。
何か、つっこさんの歌は歌詞が出てきづらい。
鼻歌ってて、よくつまづくもの。1番と2番がごっちゃになったりね。
プレイボーイズが全体的にJAM Projectにいそうな雰囲気。特に、シャラさん。
何だろう? 髪形と衣装?
タイガーマシーンがかっこよ過ぎるぜ!
大人の真面目な悪ふざけは大好物。
でも、レモン色JJタイガーはやり過ぎだと思う。いや、何一つ悪いことはないけれど、とりあえず、やり過ぎだと思う。
お客さんのノリもなかなかで、一緒に拳を振り上げたり、歌ったりしたかったなぁ。
今となってはそれも無理……。寂しいねぇ。
アダムスキー/pezite
元ジムノペディのボーカルさんと作詞・作曲・サックスさん(頭韻?)の新バンドです。
もうね、わたくし、この2人についていくしかありませぬ。
だって、【プラスティカル】と【タイムマシン】が名曲。初めて聴いた時、鳥肌が止まらなくて驚いた。
『赤い糸をたどれば夏/ひざを擦りむいて泣いてる/あの子はそっと顔を上げた/「世界」は殺されてなかった』ですよ。たまらん!
ジャズっぽさやサックスの割合は減ったものの、ミステリアスな世界観は健在。
今回も全容が見えるような、見えないような。想像力が掻き立てられます。きっと、それが向こうの狙い。
まんまと乗せられてるぜー! 楽しいぜー!
告白/チャットモンチー
彼女達は一番ポップでキャッチーでわかりやすい曲をシングルにしてくれるので、アルバムを聴くと、ちょっと物足りない気持ちになりがちです。僕が。
でも、繰り返して聴いてるうちに、あの曲やこの曲もグッと来るもんだから、やめらんない。
今回のえっちゃんの恐さは【やさしさ】の『明日ダメでも 明後日ダメダメでも/私を許して/それがやさしさでしょう?』です。
でも、それと肩を並べる恐さが【LAST LOVE LETTER】。
あっこちゃん作詞で、たぶん、そんな意図はないのだと思います。思いますけれど、このタイトルの意味するところ、つまり、最後のラブレターであることを考えると、この曲はものすごく恐くなります。
深読みし過ぎ? 解釈間違い?
それに対して、くみこんは相変わらず女の子らしい詞を書いてくれてまして、案外、これでバランスが取れているのかも知れません。
LUCKY STAR/GOING UNDER GROUND
どうも、ピンと来ない。ポップ過ぎる気がする。あんまりよくない意味で。いや、決して悪くはないんだけど。
何と申しますか、【いっしょに帰ろう】以外が似通った雰囲気。
アレかしら? 『全部が平均点より、欠点があったとしても、ずば抜けた長所を1つ持っている方が印象に残る』ってやつかしら? それとも、個人的に合わないだけ?
しっかし、【チェリーボーイ】ですよ! これにはやられた!
そっか、こういう手がありましたか。こうすれば、堂々と書けますか。
うまいなぁ。悔しいなぁ。
今回、丈さん(ドラムさん)も歌ってらっしゃるんですけど、なかなかのいい声。
このバンドは素敵ボイスの人しかいないのか!
ところで、タイトルがらき☆すた――。
しかも、よういっさん(キーボードさん)が辞めちゃった!
Ringo EXPo08/椎名林檎
さすが、10周年。盛大な祭りです。終盤の【御祭騒ぎ】がはまってます。
全編オーケストラ。豪華。お兄さん(椎名純平)と息子さん付き。お母さんも写真だけ登場。素敵。
前半は角を生やしたり、りんごをたたっ切ったり、芸術的過ぎて常人には理解しがたいステージングです。
あのりんご切りパフォーマンスは録画なのかな?
さすがに、ステージ上で包丁を振り回すのは危ないよね?
後半は踊ったり、飛び降りたり、みかんの皮を人の顔に向けて投げたりします。やりたい放題です。
何はともあれ、10周年おめでとー!
これからも応援してる! あと、期待もしてる!
THE BEST ’03~’09/安藤裕子
CD・DVDセットとCD2枚組の2種類で販売するという金稼ぎ商法なんですけど、僕はCD2枚組の方を購入。
まぁ、ベストだもんね。こういう選曲になるよね。大正解。
2枚目は本人選曲らしいんですけど、なるほど、思い入れの深そうな曲が並んでます。あと、シングルの補完。
こうやって聴けば、いい曲ばっかりなんだけどなぁ。
最近のアルバムがピンと来ないのはどうしてなのだろう? 僕の趣味が変わってきたの?
ありあまる富/椎名林檎
そこまで好きってわけじゃないけれど、とてもいい曲だと思います。ひょっとして、名曲なんじゃないかな? 個人的にはそこまで好きってわけじゃないけれど(2回目)。
よくまぁ、この時代にこんな詞を書けるよね。いや、いい意味で。褒め言葉っす。すごい。かっこいい。
三文ゴシップ/椎名林檎
椎名林檎は名盤しか作らないの?
ということで、6年振りのソロ作品。6年振りだけあって、好き勝手やってるなぁ。いや、いい意味で。
まず、もう、ジャンルがバラバラ。編曲陣もバラバラ。でも、アルバムとしての統一感はある。すごい。
あっ、Mummy‐Dってマボロシの人なんだねー。しかも、RHYMESTERの人でもあるんだねー。知らなかった。
あと、池田貴史って100sの人なんだねー。しかも、レキシの人でもあるんだねー。そんで、元SUPER BUTTER DOGとな? 知らなかった。
舌をペロッと出して『言いたいこと言っちゃったもんね』的な歌詞も絶品。
【流行】【旬】【凡才肌】【余興】で世間にアンチテーゼを堂々と突きつけ、【労働者】と【都合のいい身体】で働く人を応援し、【カリソメ乙女】で女の本性を白日の下に晒す。お見事!
これこそ、大人の表現者が作るものだよねー。
そして、【丸の内サディスティック】の褪せなさ。
浮雲のアレンジも素敵だけど、そもそも名曲。
事変のライブでやってたバージョンも、CD化しないかなー?
IT’S SO EASY/サンタラ
サンタラも名盤しか作らないの?
ということで、自主レーベル設立後、初の作品。自主レーベルだけあって、好き勝手やってるなぁ。もちろん、いい意味で。
何と申しますか、あからさまなJ‐POPの香りがしないっつーの? キラキラさせ過ぎないっつーの?
雰囲気としては、【High & Low】辺りが似てるかも。
今まで以上に映像的な歌詞がたまらん!
【より道】なんて、曲が随分と気怠いもんだから聞き流しがちだけど、こりゃ素敵な歌詞ですぜ。【WORK SONG】や【君はまだ約束をするんだね】も粋な映像が浮かんできます。
『カーテンを少しめくって ポーチの見える位置に/柔らかな椅子を据えて 郵便屋のカブの音をいつまでも待っていたのは君 君/君じゃないか/泣いたのは君じゃないか』だなんて、まるで、映画を見ているよう。
と申しますか、びっくりするほど外れがない! みんないい曲! だから、逆にどう褒めていいのかわかんない!
そこで、この一言。
サンタラは名盤しか作らないの?
ところで、『失敗したとこが2カ所』とかって音声をそのまま残した意図とは?