誰が玄米だ! 綺麗だっつーの。ピチピチだっつーの。
どうも、こんばんは。身も心も白米のように透き通っております。
今宵、おいしく召し上がれ。
冷やし中華、食べ始めました。
労働日記(派遣社員編)。
ここでも店長(60代女性)と親子疑惑をかけられる僕。しかも、何度も。だいたい、おじいさんやおばあさんから。前のバイト先でもあったなぁ。
もしかして、アレかも知れない。ある程度の年齢になると、親子ほどの歳の差の2人はそう見えてしまうものなのかも知れない。条件反射的に。さもなきゃ、僕がおばさん顔なのかも知れない。思い当たる節がないわけでもないのが悔しい。
我が母よ。
「くそっ! 歯に詰まった」
と言いながら爪楊枝を手に取る父へ、
「クソが歯に詰まったんかい。きったねぇなぁ」
子供じゃないんだから……。
しかし、その会話を聞いて『スカトロスカトロぉ!』と心の中がお祭り騒ぎになっていた己を省みるに、血は争えません。世界って残酷。
「なぁなぁ、お前、ぱんつくったことある?」
「ん? もちろんあるさ」
「わー、マジでー! パンツを食ったことあんの? きったねー!」
「…………君は何を言ってるんだい?」
「ったく、鈍いなぁ。俺は『パン、作ったことある?』じゃなくて、『パンツ、食ったことある?』って訊いたの。わかる?」
「いや、それは承知しているさ。問題はその後だよ」
「は?」
「君はパンツを食すことを、まるで常軌を逸した行為であるかのように非難した。汚いとまで言った」
「そりゃそうだろ。お前こそ何言ってんだよ?」
「まさかとは思うが、君……、ぱんつくったこと、ないのか?」
「ねぇよ! パンを作ったことも、パンツを食ったこともねぇよ!」
「正気か? パンを作ったことがないだけならまだしも、パンツを食べたことがないなんて、君、正気か!」
「逆だろ! パンを作っても、パンツは食っちゃ駄目だろ!」
「何が駄目なものか! パンツは穿く・眺める・かぶる・嗅ぐ・舐めると、様々な用途で用いられ、僕達の生活に彩りを添えてくれる最高の布だろう? 穿き古した最後には、その功績に感謝しつつ食べてやるのが礼儀というものだ」
「……………………」
「もっとも、食べるのが最後だけとは限らないけれどね。全くの未使用では少し味気ないが、1・2回ほど着用しただけのパンツもなかなか乙なものだよ」
「…………本気か?」
「何がだい?」
「そうか……。じゃあ、お前、俺のパンツも食えるって言うのかよ?」
「君のパンツ? 僕の主食はパンツと言っても過言ではないし、正直、飽きが来ているほどだけれど、君のパンツなら大好物の部類に入るね。是非ともいただきたいくらいさ。もしや、くれるのかい? 今日はいい日になりそうだよ」
「…………お前、それ、それっつーか、今までの話、他の人の前では絶対に言うなよ? これは友達として言ってるんじゃねぇ。人としてだ」
「難しい注文だね。僕のパンツに対する情熱が自制できればいいけれど――。おや? 顔が赤いようだ。大丈夫かい?」
「大丈夫じゃねぇよ! お前のせいでな!」
ということで、お察しの通り、上述の両親の会話で思いついてしまったものです。子は親を越えていくものである。
でもさぁ、正味な話、ある程度の歳になると、パンを作ることよりもパンツを食べることの方がよっぽど身近な行為になるよね。あぁ、今日の晩ご飯のメニューがパンツだったらいいのに!