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無精子症治療の概要
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無精子症治療のご案内
無精子症治療の概要
「精子がいない」と言われたら |
突然訪れた無精子症という診断にこれからどう行動したらよいか考えましょう。無精子症は事前に病的な症状や病的サインなどほとんど無いのが一般的です。言い渡された診断に無精子症を受け入れる準備はほとんどの方ができておりません。右往左往して自暴自棄になったり、将来の設計図も引きなおさなければならなくなります。 今までの医学的環境では、「無精子症=挙児は望めない」という形でした。しかし近年になり、大学病院を中心に他人の精子を利用して行われる人工授精(AID)で妻の遺伝子を引き継いだ挙児が授かることが公的に可能になりました。その後、体外受精という技術の発達から顕微授精技術の確立により男性の無精子症エリアに一大転換期が起こりました。睾丸を切って精子を抽出して受精卵をつくり移殖する方法{精巣生検-顕微授精(TESE-ICSI)}により僅かのご夫婦に挙児の光がさしはじめました。今から15年ほど前の出来事です。それからは一歩一歩ではありますがより確率の高い生殖補助医療(ART)を目指して技術者ががんばっております。 無精子症患者様から抽出された精子は劣化、奇形、不動精子など正常な状態でないものが多く、抽出できても顕微受精の移殖前までに受精卵の分割が停止したり、移殖が出来ても着床しない場合も多く妊娠率も5%以下の施設が多いようです。これらの医学的環境も踏まえ、ご夫婦で今後の選択をお考え頂ければと存じます。 |
無精子症の初期発見 | ||
無精子症は一般的には、不妊治療を開始する際に、婦人科や不妊治療施設にて「夫の精液も念のため調べましょう。」という事で発見される場合が一番多いようです。他には、ブライダル検査、泌尿器疾患、結核療養後、抗がん剤投与後、循環器や消化器疾患等で行われる念の為の精液検査で発見されることもあるようです。これらの無精子症状は一過性や一時的症状としての無精子状態のものや合併症や副作用的状況のものや精子製造低下症のものまで含まれておりますのでこの後の診断分析が非常に大切です。 |
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子宝はりの役割 | ||
第一次的無精子症診断(無精子症の確認) | ||
・無精子症が発見される場合は圧倒的に婦人科が多いため、正確な診断と次の医療の取り組みを考えると、いったんは婦人科系から離れて泌尿器科などでの受診をすすめます。 無精子症と診断されたら、複数回の精液検査やセカンドオピニオン(他の医師の診断等)などで精度の高い診断を求めましょう。そして結果無精子の診断であればそれを容認しましょう。病的疾患の症状としての無精子症状であれば経過観察や処置で改善が期待できます。 |
2種類の無精子症 | ||
①閉塞性無精子症(OA) ②非閉塞性無精子症(NOA) 診断結果から進路(治療方針)が異なります。 |
第一次的無精子症診断(無精子症の分類) | ||
・上記の通り大別すると閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症に分類されます。 ・閉塞性無精子症・・・睾丸内に精子が存在する可能性が高いので医学的手続きを踏んで生殖補助医療下で高確率で結果が求められます。 ・非閉塞性無精子症・・・射精中から精子が確認できない。睾丸内で精子が製造されているか否か不明な為、様々な検査確認し、手術で精子を取り出す方法や投薬治療、ハリ治療など精子が存在すれば生殖補助医療下(顕微受精)で結果が求められます。 |
第二次的無精子症診断(無精子症の確定) | ||
・非閉塞性無精子症で射精精液から精子が存在しなくても睾丸に生存している場合を想定してより高度の検査を行う無精子診断です。触診、染色体検査、血液検査に加え直接睾丸にメスをいれて精子の存在を確認する精巣生検(MD-TESE)を行い精子の有無を確認する診断方法です。これが非閉塞性無精子症診断の正式な診断方法です。(無精子症の確定) ・この精巣生検(MD-TESE)に関しては、手術(精巣生検)に際して非常な苦痛や術後も仕事にも影響をあたえますので精巣生検を行なわなくても、精液精査以外の触診、染色体検査、血液検査が行なわれていれば無精子症と診断されます。 |
非閉塞性無精子症の確定後の進路について | ||
・次のページを参照していただきますが、大きく分けますと・・・ ①挙児を希望しない方向 ②挙児を希望する方向 のどちらかになります。 突然の事態にお困りで急いで対処しょうとするお気持ちから中途半端な医療処置で悩まれる場合も多くございます。まず、冷静にひとつづつ解決を計るとともに、高レベルの医療施設の選択や悔いを残さないご判断がたいせつではないかと考えます。 ※閉塞性無精子症は迷わず医療処置を行うものと理解いたします。 |
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