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本町1−9−3
少年時代
サッカー漬けの日々。ほかの記憶はほとんどありません(笑)。
中央大学 法学部卒業
“何か人のために・・”という漠然とした思いはあったものの、どちらかというと法律学科に進んだから、というあいまいな動機で司法試験合格を目指す。
数年間、一日10〜12時間の勉強(←この世界ではごく普通のことです)生活を続けるがしっくりこなくて断念。
“何がやりたいんだろう・・”と初めて真剣に考え部屋の本棚を見渡すと、自分でも気づかないうちに買っては読んでいたのでしょう。自然科学や医療係の本が結構あることに気付き、“そう言えば昔から人体の事が好きだった。こっちだったか・・・”と、あわてて鍼灸マッサージの専門学校(東京医療専門学校)へ。
東京医療専門学校卒業
3年間専門学校に通いながら(午前中は学校。午後からマッサージ店での修行 兼 アルバイト)。ひたすらマッサージ、鍼灸の練習に励む。
家族や友人、自分の体、時には飼っていた犬(←初代の犬)までも餌食に(←犬には迷惑な話だったかも知れませんが一応そこそこ長生きしました)。
“どんな世界でも技術を本気で身につけようとしたらある時期狂ったようにやるしかない”と、この時期は“1日10時間、人の体を触る事”を自分に課しひたすら練習していました。
技術が上がるとそのままダイレクトにお客さんに喜んでいただけるのでとにかく上手くなりたかったです。忙しかったですがとても充実していました。
人間総合科学大学大学院 心身健康科学 修士課程 終了
心身健康科学とは、心と体の有機的なつながり(心身相関)を前提に人間の健康について研究する学問分野です。
人間は自己の体や環境中の様々な“差異”を情報として受け取ります。
仮に人間がみんな全ての点において全く同じであったら健康・不健康という問題は起こりえません。その意味で多くの人と比べて良いか、悪いかという“比較”なしには健康・不健康は語れないものです。
そのような視点から、ソシュール言語論の考え方を参考にして健康に関する諸現象が“実体”としてではなく“関係的”に捉えられるのだ、という主旨の論文を書きました。簡単に言うと健康というのは、“健康という理想状態が実体として存在するのではなく、他者との比較で決まってくる相対的・関係的なもの”だということです。
“健康”というのは個人の問題として生物医学モデルでのみ語られがちですが、実は、文化や社会の中で決まるという相対的な性質を持っていることが分かり視野がとても広がったと思います。
人間総合科学大学大学院 心身健康科学 博士課程 満期退学
修士課程でマクロ的視点に立った健康観について研究したので関連してマクロの健康とミクロの健康をつなぐ部分の研究を、と思いました。
多くの方が、健康にとって大事なものは?と問われたら「運動や食事などの生活習慣」や「定期健診・健康診断」、「病気の早期発見・早期治療」などを上位に挙げるでしょう。ところが実際はそうではありません。
実はもっと大きな要素があるのです。一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、社会疫学などの多くの研究で分かっているのは、ある国(日々の食べ物に困らない程度に裕福な国)の国民の寿命の長さや健康状態は“その社会がどれだけ平等か”によって決まる部分が大きいということです。不平等な国ほど健康状態は悪く、寿命が短い。また、社会のきずなや信頼感は少なく犯罪が多い…ということが分かっています。
人は本能的に不平等を嫌う(他人より劣った状態にいることを嫌がります)のでそういった環境においては健康でいることが難しいのです。
簡単に言うと、お金持ちであるほど、教育レベルが高いほど、社会的地位や仕事での役職などが高いほど、健康で長生きをします。これらが低いほど病気や短命になりやすいのです。(もちろん一人一人を見れば例外はありますが、たくさんの数の人間を調べるとはっきりそういった傾向があることが数々の研究から明らかにされています。これはサルやチンパンジーなど、人間以外の社会的動物でも同様であることが分かっています。)
博士課程においては、人間の脳と身体が不平等・平等に対してどのように振る舞うのか、脳活動(脳波)と自律神経系の反応を調べることを通して明らかにしていきたいと思い研究を行いました。
脳の研究を続けて博士号の学位を取得するか迷いましたが、研究職ではなくて鍼灸マッサージ師として臨床現場で生きていこうと思い満期退学しました。
◎マッサージ専門の施術所(武蔵野市):
“体を触る”という、治療をしていく上で一番の基本になる事を学びました。ひたすらマッサージ漬けの毎日でした。純粋に“上手くなりたい”と願うスタッフが多く、夜遅くまで練習しました。充実した4年弱でした。治療師として良いスタートが切ることができ感謝しています。
◎往診治療(鍼灸マッサージと機能訓練を行う治療院)(三鷹市):
鍼灸マッサージに加え機能訓練に力を入れている治療院でした。健常者と根本的に違う。そもそも患者様の多くがうつ伏せになれない。普通なら動くはずの関節が固まって全く動かない。今まで見たことないくらい痩せて骨と皮だけになってしまっている。何もかも違う。健常者にとっては何でもない一つ一つの事にこんなに苦労されているのか、と衝撃を受けました。
モチベーションの高い鍼灸マッサージ師さんがたくさんいて、良い刺激になりました。治療からリハビリに至るまでたくさんの事を勉強させて頂き感謝しています。
◎その他 (武蔵野市):
沈立君先生に師事し中国少林気功療法を学ぶ。“患者さんの辛さを共感すること”が大事、と常に仰っておりました。
損得抜きで人を大切にできるかたで、出会えたことに感謝しています。
先生を拝見していて、(自分のような未熟者が“気”について論じる資格はありませんが、)恐れず言うと“気”とは“思いやる気持ち”、“いとおしむ気持ち”が持つエネルギーそのものなのではないか、と思います。
現在の私の往診治療において気功療法を行うことはありませんが、施術する際の心がけの問題として大変役に立っています。
◎その他_2 :
両利きなのでマッサージ、鍼がどちらの手でもOKです。
臨床で鍼やマッサージの業に携わっている方なら日々直面していることかと思いますが、
触知できるコリの断面の形状は必ずしも左右対称ではなく、患者さんの体勢や自分の位置によって確実に狙いやすい手がどちら側かに限定される場面が出てきます。そんな時便利です。
“あなたのお父さんにやるようにやって”
資格を取得して間もない頃、施術前にある患者さんに言われた一言です。
聞いた瞬間“神のお告げ”のようななんとも大きな衝撃を受けました。
治療をしていく上での一番大事なものを教えて頂いたような。今でも“家訓”ならぬ“自分訓”です。
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