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本町1−9−3
これは決して完成を見ることのない、この仕事を続けていく者にとっては永遠の努力目標です。
エコーを使用することで、当然、特に深い部分での正確さは格段に増しますが、エコー使用以前の問題として、例え皮膚直下で触れている浅い部位でも、狂いなく狙った場所に当てるということは実はとても難しいことです。
細かいことを言えば、鍼管の内径は鍼の製造各社ごとにそれぞれ異なりますが、だいたい2mm強ありますので、ここだと定めて鍼管を体に置いた時点ですでに2mmずれている可能性があるわけです。
今まで治療を受けていない患者様の場合、治療が始まって初期のころはコリも大きく筋外膜全体が響く状態ですので数センチ単位でずれるようなことがければだいたいどこに鍼を打っても響きなどの反応が出ます。
だんだん治療が進んでほぐれてくると数ミリ単位の筋束レベルでのコリや筋膜の異常が相手になってくるのでそこからは一気に難しくなります。
この時点では深い部分になると(エコーを使用しない場合)経験上、およそこのあたり、という場所にあたりをつけて刺入し、そこでなければ数ミリずつずらして刺し直していく(あるいは、皮下で角度を少し変えて刺し直していく)ことになりますが、技術が未熟で刺入の角度が毎回違っていたりすれば何度打ち直してもランダムな軌道を描くだけで当たる確率が減ってしまいます。
学問同様、王道はないのでひたすら練習あるのみです。
また、身体の場所や(患者様や自分の)位置・体勢、「こり」の形状(きれいな円柱、あるいは三角柱のような形状でない場合が多いです。)によっては、一番鍼をしっかり狙えるのが、左右どちらかの手に限定される場面が臨床上必ず出てきます。ですので左でも右でもしっかり鍼を刺入できることが理論上、望ましいです。
私の場合、幸い両利きなので特に苦労せずマッサージ・鍼とも左右どちらも使えていますが、(マッサージは知りませんが少なくとも)鍼を両手で打つ人はほとんどいないと思うのでその点は数少ないアピールポイントです。もっとも、利き手だけで無茶苦茶上手にこなす鍼灸師さんは全国にたくさんいらっしゃるはずなのであまり大きな意味が持つアピールポイントではないですが(笑)。
エコーで確認しながら打てば、1mm以下の精度での施術が理論上可能です。エコーは(胸郭周りを細かく打つなどの場合)安全性の向上や、確実に狙ったところに刺入するという目的に資するツールです。
今後急速に普及していくものと思われます。
(超音波診断装置 : 鍼治療の安全性を高め、狙った部位への刺入の正確さを担保するための、いざという時の頼もしい助っ人)
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