首こりについて - アート鍼灸マッサージ
概要
首コリという言葉は最近少しずつ認知度を高めているように思われます。
頸部の筋肉は、人間の重い頭を常時支えているので、例え、きれいな姿勢でいても負担が大きいのは想像がつきますが、
スマートフォンなどの普及で頭部を長時間、前傾させることが多くなりこのままいけば、いずれ国民病の一つにのぼりつめることが予想されます。
首・肩は解剖学的な便宜上、別の呼び名が付いているだけで(河川や道路が行政上の理由で名前を変えるように)本来はっきりした境目があるわけではないので、
周辺の関連筋群はすべて治療対象となっていきますが、あえて頸部だけに限って記述しますと、
頸部の筋肉の走行は比較的単純(肩などと違って細かい曲線が少ない)なので治療としてはやりやすい場所です。
*注:ただし、前頸部は頸動脈などがありますし、鎖骨付近では肺尖があるので特別な注意が必要です。
治療する側のやりやすさと裏腹に、頸部の「こり」が重要視されるのは自律神経(特に副交感神経)との関わりが強い部位だとされるからです。
自律神経は普段意識に上らないような身体の様々な働きを一手に引き受けているので(呼吸、血圧、消化、瞳孔の開き具合、…などなど広範に自動調整してくれています)、機能が乱れると全身に様々な症状が出てしまいます。
例:めまい、イライラ、高血圧、頭痛、だるさ、など
治療
下の一連の図の筋群の硬結を丁寧に取っていきます。
図2,3,4で示されている筋群は、指よりも鍼で治療していく方が確実ですが、最初のうちは響きが強く出やすいので注意が必要です。
後頭下筋群(図3、図3_2)は指では届かない深さなので鍼が必須です。
ただし、凝っている患者様の場合、治療し初めのうちは、(当院では基本的に極細の鍼を使用しておりますが、それでも)相当響きが強く出るので、どこまで攻められるか患者様とのコミュニケーションが必須です。
(図1)
(図2) (図3)
(図3_2) 後頭下筋群イメージ
(図4)
(図5)