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〒184-0004 東京都小金井市
本町1−9−3
一言で表現するならば
とにかく「こり」をしつこく取っていきます。
「凝り(筋硬結)」を解消して「血行を良くする」という事に尽きます(*0)。
それにより痛みの軽減・不調の改善を目指します。
「こり」をとる、ということについては、冒頭で記述した通り余程の特殊が事情がない限り必ず実現できることです。
ただし、難しいのは「痛み」をとる、ということです。
もちろん、たいていの場合「こり」が取れることで一緒に痛みが軽減 or 消失していきます(*1)が、慢性痛の中には「コリ」と「痛み」の関連性が切れてしまっている場合があるので注意が必要です。
まず、前提として知っておかないといけないのは、
痛み、特に「慢性痛」は非常に複雑で(*2)、 最先端の現代医学・科学もいまだ「痛み(慢性痛)」の仕組みを完全に理解できているわけではありません(*3)。
ですので、散見される「ここを○○すれば、痛みが消える」、「痛みを根本的な原因から治す」のような、あたかも身体の統一理論を発見したかのような触れ込みは、真摯な態度とは言えず、誠実な施術者ほど、人間の心身の仕組みの奥深さに圧倒されながら、現段階で手に入るエビデンスや経験、直観をもとに、個別の事例ごとにあれこれ苦悩しながら痛みの軽減・除去のために闘っているというのが現状だと思います。
このような状況の中で、何か確実に言えることとして当院が主眼に置いているのは筋肉の血行不良は明らかに有害(*4)であるということから、筋肉の「こり」を取り、血行不良を解消するということです。
「こり」を取るということについては十分可能ですし、多くはそれに伴って痛みが解消されていきます。
もっとも、最近では「筋肉」だけではなく、(論者によっては筋肉以上に)「筋膜」がとても大事であることが分かってきていますし、 もっと言えば筋肉・筋膜だけでなく、腱、靭帯、関節包、皮膚・皮下組織・浅筋膜、神経上膜…などの線維性結合組織を含んだ Fascia(*5)が痛みや身体の不調において、ものすごく大事であることが分かってきています。
ですので正確には、これらの軟部組織(Fascia)における血行不良を解消していく、という事を目的に施術を行っています。
いわゆるトリガーポイント(*6)のように関連痛を引き起こすような硬結部位はもちろん 優先的に治療対象としていきますが、それにあまりこだわり過ぎずに周辺の筋硬結はすべて取り除いていく方向で施術を行っています(*7)。
また、当院は、東洋医学を重視というよりは解剖・生理学的知見、科学的エビデンスを重視しています。
(*0:さまざまは治療院・整体院でパッと目を引くような理論や治療法が提唱されている中で、このような主張は地味過ぎるのは承知していますが、結局のところ、筋・筋膜系を始めとする身体のトラブルは血行不良が大きな原因である事実に鑑みて当院のセントラルドグマとしております。)
(*1:通常の「こり」による痛み、つまり、筋・筋膜性の疼痛、トリガーポイントによる関連痛など)
(*2:侵害受容性慢性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛、あるいは脳の可塑性による疼痛等に加え、個々人の遺伝的体質や生活環境、文化等が...複雑に絡んでいることも多い)
(*3:『痛みを知る』 熊澤 孝朗など参照)
(*4: コリに対するアプローチ(各論)のとおり「こり(筋硬結)」は死後硬直と同じ状態)
(*5:Fasciaの概念の定義は現時点ではいまだ一義的に定まっていない状態です。
「筋膜」の意味で使用されたり(これは明らかに誤りですが)することもありますが、おおむね「筋膜・腱・靭帯などの線維性結合組織」という理解でよいと思われます。
)
(*6:トリガーポイントの概念についても近年の生理・病理学的知見を受けて、従来の「部位」ということから「(生理的)状態」を指すように変遷しつつありますが、ここでは従来の「部位」の意味で用いています。参
:『外来 超音波診療』白石吉彦)
(*7:必ずしも、「関連痛を引き起こす」から「悪性度が高い」ということを客観的に意味するわけではないと考えているからです。)
(*8: 東洋医学を否定するつもりはありませんが、近年のポリモーダル受容器についての研究成果を素直にとらえるならば「ツボ」や「経絡」を持ち出さなくても鍼やマッサージ治療によるコリの解消、痛みの除去、自律神経系の機能改善、免疫力向上などの説明は十分つきます。
また、精神的ストレス、不定愁訴や慢性病、食事・運動などの生活習慣の大切さなどが西洋医学の関心 [もともとは細菌感染や外科的処置が対象]に入ってきてからは、大まかな方向性としては西洋医学と東洋医学の隔たりは昔ほどではないように感じています。
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