<8月13日・・・花火前日>
宮島の花火を見て、写真に収めるためには、ごく限られた観覧場所を確保する事が第一条件となります。花火と鳥居が上手く絡むような位置取りはおよそ3エリア考えられますが、今年は大潮のため、干潟に降りる選択肢がありません。(実際には海の中からという猛者も数多くいましたが…笑)
このため、最激戦ポイントを押えるべく、前日13日の夕方には島に渡る事にしました。宮島の場所取り解禁は、日付の変る午前0時からです。それまでは大っぴらには場所取りができないため、ひたすらお目当ての場所に座って待ちます。24時間を超える場所取りは今までに経験がありません。さすが宮島です!
やがて午前0時になりガッチリと陣地を固め、朝イチのフェリー組に備えます。そしてそのままゴザの上でご就寝となりました。
<8月14日・・・花火当日>
【午前6時】起床。4時間半の爆睡の末、朝の冷たい風に起こされます。クーラーBOXに入れてあったおにぎりを食べてお腹も満足。意外と爽やかな朝です。
【午前8時】涼しい内に島の中を散歩がてら見て回ります。昨夜話題になったお茶屋さんの景色を確認し、冷やし抹茶で一休み。もう一箇所のスポットにも行ってみます。
【午前10時】玉取り祭が始まるので自分のお席に戻って見物モードです。争奪戦が行われたのは11時ごろからでした。
【午前12時】すでにこの時間になると、暑さは尋常ではなくなっており、さんさんと降り注ぐ太陽光線はもはや殺人光線です。そこで、千畳閣へ行って難を逃れます。
【午後4時】お席に戻るとそこはもう別世界。2重3重に人垣が出来ている状況でした。掻き分け掻き分けお席に辿り着きます。
お茶屋さんからの眺め
昭和天皇もここからの景色を楽しまれたという由緒正しい絶景ポイントです。冷やし抹茶とモミジ饅頭のセットがオススメで、しばし時を忘れることができます。
千畳閣
正式名を豊国神社といい、もともとは豊臣秀吉が命じて作られた大経堂です。昇殿料を支払うと、風通しの良い日陰で休む事ができます。
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玉取り祭
旧暦7月18日頃の昼の満潮時に行われる厳島神社の年中行事です。たまたま今年は花火と日が重なりました。
本殿前の海の中に「やぐら」が組まれ、宝珠を載せた台が吊るされます。この台は世話係りの手によって、上下するようになっています。
本殿の祭典の後、町内の若者達が海に入り、タイミングを計りながら肩車を組んで、上下する台に飛び付きます。宝珠が海に投げ入れられて玉の取りあいが行われます。
写真は肩車を組んで台に飛びついたところ。
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観覧エリア
場所取りの最激戦ポイントです。カメラマンが2重3重に三脚を立てた合間に、一般客が隙間を埋めています。後方の屋台との間が通路となっていますが、打上間際には歩くのもままならない混雑となります。
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<光と音の幻想花>
「刻む時に 拡がる波間 つどう心に 宮島の華」
宮島の花火は、毎年テーマを変えて、7景に分けて構成されます。
各々テーマに沿って水中花火を中心にした打ち上げが行われます。
・第1景 預かりし神の島
・第2景 百万一心 元就の想いに寄せて
・第3景 宮島の夢、宮島の時
・第4景 喜びの歳月とともに弐千年 |
・第5景 歌詠み人のこころ
・第6景 咲く華 終わらぬ夢物語
・第7景 受け継ぎし流るる時の間
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水中花火は鳥居の左から右にかけてボートが移動しながら点火していきます。玉は発泡スチロールに包まれ海面に浮かんでいて、約50秒後に開発します。
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10号 和火千輪3段咲き(仮名)
花火が開き、しばらくして和火の千輪がいっせいに開きます。その後2回・3回と時間差で千輪が開きます。
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<会場図>
大変わかりやすい図であるため、
宮島水中花火大会に出かける際の参考になればと思います。
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※宮島観光協会よりプログラム抜粋許可済み、8月17日のメールによります。
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