２００６年８月２６日　１９：００〜２１：３０　秋田県大仙市大曲　（雄物川河畔）

午後7時、いよいよ開幕です。各社ごとの競技花火（１０号割物と創造花火）の合間に、仕掛花火や大会提供花火が織り交ざる構成で進みます。昨年は煙が溜まってしまいましたが、今年はやや逆風気味ながら程良い風が吹き、コンディションは上々です。

＜１０号割物＞

10号玉は各社2発ずつ打上られます。１発目は課題玉（芯入割物花火）で、２発目は工夫を凝らした自由玉です。ほとんどのものが三重芯以上で、中には四重芯、五重芯もあり、非常に高度な花火の数々です。

10号「昇曲付マジカル芯二度咲マジカル千輪」（大曲花火化学工業）

10号「昇曲導付四重芯引先紅光露」（野村花火工業）

10号「昇曲付三重芯変化菊」（イケブン）

10号「昇曲導付八重芯変化菊」（根岸火工）

10号「昇雄花四重芯変化菊」（太陽堂田村煙火店）

10号「昇曲導付三重芯菊先ノ橙光霜光露」（和火屋）

10号「昇曲導付四重芯錦大柳」（斎木煙火本店）

10号「昇曲付三重芯紅青光露」（山�ｱ煙火製造所）

10号「昇曲導付三重芯銀彩の華」（篠原煙火店）

10号「昇曲付三重芯変化菊」（磯谷煙火店）

10号「万葉花」（磯谷煙火店）

10号「昇曲導付四重芯変化菊」（菊屋小幡花火店）

＜創造花火＞

各社ごとに10号割物が２発上がった後に、創造花火が上がります。俗に言うスターマインで、たいてい音楽とともに打ち上げられます。テーマに沿った内容で、色・形・タイミングなど創造性を追及した素晴らしいものばかりです。

創造花火「雄物川八方咲き乱華」（信州煙火工業）

創造花火「お祭マンボ」（小口煙火）

創造花火「夕暮れの情景」（野村花火工業）

創造花火「沖縄の宝・星の砂（島唄編）」（イケブン）

創造花火「秋田音頭を踊るスギッチ−H19年秋田わか杉国体開催−」（北日本花火興業）

創造花火「我が麗しき日本の花火」（紅屋青木煙火店）

創造花火「アラジンと魔法のランプ」（斎木煙火本店）

創造花火「翼をください」（山�ｱ煙火製造所）

創造花火「流氷の世界！！クリオネの舞」（三遠煙火）

創造花火「わび・さび・みやび・ジャポニズム」（篠原煙火店）

創造花火「ミルククラウン〜夜空の波紋〜」（磯谷煙火店）

創造花火「百万本の赤いバラ」（菊屋小幡花火店）

＜大会提供／フィナーレ＞

競技花火に加えてもう一つの目玉は、大会提供花火です。約6分間にも及ぶ1900発のワイドスターマインです。物量もさることながらその内容や構成は、全国の花火大会に影響を与え続けています。加えて今年は第80回を記念して、冒頭から工芸７号玉の８０発打ち上げもありました。他にも競技の合間には豪華な仕掛花火もありますが、スペースの都合により写真は割愛としました。

80回特別番組「7号玉80発打ち上げ」

オープニング「ナイアガラ付大スターマイン」

大会提供花火「日本の花火」

フィナーレ「10号割物30連発・大スターマイン」

全てのプログラムの終了を打留雷が知らせます。「終わってしまったぁ」という余韻とともに、花火師と観客がライトを振り合い、感動のひと時を共有します。
その後、大勢の観客が一挙に出口へ向かいますが、整然と交通整理が行き届き、不思議なほどにスムーズです。この大会運営も大曲の素晴らしい一面です。