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祝うべき日

2007年01月31日投稿

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「あっ、そうだ。今日、誕生日だったよね? おめでとう」
「んー、……そうね。ありがとう」
「何よ? 嬉しくなさそうね」
「だって、自分の誕生日よ? どこをどうしたら、喜べると? 歳なんて取りたくないわぁ」
「まぁた、そんなこと言って。まだ若いくせに」
「いや、ぼけっとしてたら、すぐに老けるのよ。少しの油断が命取り。くそぅ。そもそも、『歳を取る日』なんてのを、どうして祝うのやら?」
「うん、まぁ、そんな風に考えるから、いけない。『生まれてきてくれて、ありがとう。ここにいてくれて、ありがとう。って感謝される日』が誕生日なのよ?」
「……、ふーん。たまには、いいこと言うわね」
「たまには……。じゃあ、さっきの言葉がプレゼントということで――。他には、何も用意してないし」
「えっ、嘘?」
「いや、本当」
「…………。うっ」
「あっ、いや、冗談だから、泣かないで」

僕、13歳くらいから、誕生日が迫る度に、
「あー、歳なんて取りたくないよー。うかうかしてたら、10代が終わっちゃうよー。10代って言ったら、だいたいのことは『若気の至り』ですむじゃない。モラトリアムに甘えていたいよー」
と申しておりました。
我ながら、とんでもないクソガキだと思うのですが、そんな自分が、老いに怯える世間のみなさんを慰めて差し上げようかと。
…………。
いや、実際は、9割以上、自分のためです。
『こう考えれば、歳を取るのも、悪くないんじゃないかなぁ』なんて。
そうです、自慰です。いやっはー!

でも、真面目な話、誕生日って、祝うべきだし、祝われるべきだと思うのですよ。
人の誕生日を忘れてしまうことが多いので、僕はあんまり実践できてないんですけど(うわぁ)、ここぞとばかりに、愛を伝えるべきだと思うのですよ。
ということで、どなたか、僕の誕生日には愛をください。愛をください! 愛を!(うるさい)
あっ、『真面目な話』って書いたのにな……。

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