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白昼の眠り姫

2005年12月18日投稿

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凍えることなどないように、
白い布で繋いだ素肌。
何度も唇を重ねては、
持て余した倦怠感。

眼を閉じてしまえば、ほら、
夜を待つ必要などないの。
そうして、拭えなくなるのは、
焦がれる指が誘うまどろみ。

どこからが夢だったのかなんて、
今となっては、わからない。

手を取り、逃げ出した。
そこにいるのは、寄り添い、微笑み合う二人。
温かな夢だった。

四肢は綻び、途絶えた幻。
開いた瞳が滲み出す。
何度も空を掴む手と、
引いてくれない虚脱感。

いつか、冷めてしまうのなら、
こんなものなど、見たくはなかった。
それでも、剥がれ落ちないのは、
この身体に染みついた赤色。

どこからが夢だったのかなんて、
今となっては、どうでもいい。

独りで逃げ出した。
ここに来れば、いつだって、あなたに会える。
温かな夢の中。

ここにいるあなたを見ていたくて、
今も私は眠り続けている。

真昼から逃げ出した。
ここに来れば、いつまでも、あなたといられる。
温かな夢の中。

終わらない白昼夢。

好きな人(特に、こちらから片想いしてる人)の夢を見ちゃって、眼が醒めた後、
「あんなに優しくしてくれねぇよぉ。あぬー」
ってなること、ありませんか?
僕はたまにあります。
あと、好きな人(特に、こちらから片想いしてる人)との恋路を妄想しちゃって、我に返った後、
「べっ、別に、あの子のことなんか好きじゃないもん! そりゃあ、可愛いし、いい子だとは思うけど、僕のことなんて、全然気にしてくれないし……。って、本当は大好きだよ! ものっすご大好きだよ! うるせぇな、ちくしょー!」
ってなること、ありませんか?
僕はよくあります。病的です。
ずっと夢の中へ逃げていたいものですよねぇ、本当に(駄目人間)。

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