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非合法な方薬

2005年05月09日投稿

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盲信していた未来など、
どこにもありはしないから、
窓を叩く夕立に怯えそうな耳元へ、
醒めない夢と甘美な嘘を。

そう、嘘だって構わない。
私を騙すことくらい、
あなたは造作もないのでしょう?

抱いて。
壊れるほど強く。
あなたが傍にいるのなら、
効かない薬などいらない。
あなた以外は見ぬように、この眼を
潰して。
壊れるほど強く。
あなたを感じられるのなら、
そのまま、絶えてしまうのもいい。
生温い水が滲むように、私を。

独りで生きていけるほど、
私は強くなんてないから、
裂いた素肌の赤色に慣れかけている唇へ、
冷めない熱と艶美な呼吸を。

身体だけでも構わない。
踏み外した場所には、もう
私は戻れないのでしょう?

汚して。
乱れるほど深く。
あなたが傍にいるのなら、
無知な身体などいらない。
無様な未練を抱かぬように、私を
堕として。
乱れるほど深く。
あなたにすがっていられるのなら、
そのまま、踊らされるのもいい。
生温い水に浸るように、あなたと。

ねぇ、
歪んでいるなんて、言わないで。
隣にいるあなたも、同じなのよ?
過ちだなんて、知っている。
悔いはいらない。許しも乞わない。
欲求と衝動と脆弱さに塗れた
この身体を、

抱いて。
壊れるほど強く。
あなたが傍にいるのなら、
効かない薬などいらない。
あなた以外は見ぬように、この眼を
潰して。
壊れるほど強く。
あなたを感じられるのなら、
そのまま、絶えてしまうのもいい。
生温い水が滲むように、もっと

汚して。
乱れるほど深く。
あなたが傍にいるのなら、
無知な身体などいらない。
無様な未練を抱かぬように、もっと
堕として。
乱れるほど深く。
あなたにすがっていられるのなら、
そのまま、踊らされるのもいい。
生温い水に浸るように、二人で。

『先の見えない放置プレイに、小さな刺激を与えよう』のコーナー。
平たく言えば、『小説が更新できないのは、何も書いてないからじゃないんだよ?
他のものを書いてるからなんだよ?』というアピールです。
一応、歌詞のような形をしておりますけれども、見せかけです。
歌詞にしては長過ぎますし、字数も揃ってませんし。
でも、適当に節を付けて口ずさんでいただければ、幸い。
あっ、黒かったり、ピンクだったりするのは、性分でございまして。
きっと、青さ故の黒とピンクです。
許していただければ、幸い。

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