独り遊びは寂しくて、
拙い駄々と知りながら、
許してくれると甘えていた。
結ばれなくても、構わなかった。
困ったように笑いながら、
軽くあしらうあなたでも、
迷子にならずにすむのなら、
それでもいいと思えたの。
握りしめた鍵。
勇気がなくて、使えないまま。
あなたは悪戯で、
それはただの微熱だと、
見つめる私をからかった。
私は我が儘で、
その優しさにもたれては、
あなたばかりを欲張った。
浸るは勝手なおままごと。
引き戻したのは無言のあなた。
離れてしまったその背中、
誰かのせいにしたかった。
塞げばよかった喉の奥。
殺せばよかった恋心。
そうすれば、傍にいさせてくれた?
泣くことさえも、おこがましい。
欲しかったのは勇気。
鍵を開けて、出て行く勇気。
あなたは悪戯で、
通り過ぎていく知らん顔。
他人なのだと思い知る。
私は我が儘で、
終わりしか映せない眼を、
閉じることもできずにいる。
崩れてしまった積木の山。
積み直せなくて、片せなくて、
生温い小部屋で迷子になった。
あなたは悪戯で、
指切りもしていないのに、
熟れるばかりの赤い恋。
私は我が儘で、
欲しがるものは絵空事。
子供染みた衝動だけの恋。
もう、どうしようもなくて、
壊れた古いおもちゃ達、
散らかる中に、ただ独り。
いや、お恥ずかしい話なんですけど、僕、自分の作品に感情移入することが多いんですよ。
『ことごとく』と申しますか、『隙あらば』と申しますか、とにかく、感情移入しまくります。
でも、『自画自賛』とか『手前味噌』とは、また違う意味合いでして。
作品の出来そのものには、不満の残ることが多いですし。
明らかに、完成後よりも創作中の方が、感情移入しておりますし。
たぶん、『産みの苦しみ』って言葉が一番近いと思います。
こういう失恋関係の文章を書いてる時なんて、もう、ひどいものですよ。
書きながら、
「ひどいよ。こんなのないよ。世の中、おかしいよ!」
とか、
「恋なんて! 男なんて!」
とか、絶叫するのは、よくある話。
そして、大騒ぎした挙句、
「もー、駄目だー」
とか(ぼのぼのっぽく)言いながら、ルーズリーフに突っ伏す始末です。
傍から見れば、何らかのオクスリの常用者です。
そうでなくても、これ、実話率が高くてですね。
感情移入具合にも拍車がかかるってもんですよ。
そりゃあ、涙目になりながら、情熱を綴りまくっちゃうのも、頷けますよね☆
しかも、高校の教室内で(気味が悪い)。
いつにも増して、詩にまとまりがなくなっているのは、そんな理由からです。
何と申しますか、あまりにも溢れ出るもの(いや、エロい意味じゃなく)が多かったわけで。
ということで、この『ないものねだり』には、僕の高校時代の青春みたいなものが詰まっているのですよ。
うひー、恥ずかしー!
何だこれ? 羞恥プレイか? 羞恥プレイなのか?
よし、受けて立とう! こちとら、ドMだ!(ごめんなさい)