陳腐な不運を盾にして、
叶わない夢の話をしよう。
ここまで息を切らして走ってきたんだ。
傷だらけの膝小僧。
どれほど言葉を尽くしても、
何も届かないと思い知る。
私もあなたもただの人。
泣きながら生まれたあなたは、
今もまだ泣き続けているの?
それでも、いつとも知れない終わりの日まで、
熱を知った私達は止まれない。
壊れた世界を前にして、
諦めた未来の話をしよう。
ここまで息を切らして走ってきたんだ。
間に合わない絆創膏。
信じていない神様へ、
祈ることしかできずにいる。
私もあなたもただの人。
泣きながら生まれたあなたは、
今もまだ泣き続けているの?
答えは出なくて、後ろめたさにまみれて、
白も黒も右も左も示せないけれど――。
泣きながら生まれたあなたが、
泣きながら終わらないように、
私は正しい呼吸で明日を繋ぐ。
ありもしない帰り道にさようなら。
戻ることのないあの人と
私とで何が違っただろう?
ここから息を切らして走っていくんだ。
まだ褪せない絵空事。
やっと! ほんと、もう、やっと! やっと書けたー!
実は、これ、書き始めたのは2006年のこと。まさかの8年前なんですよ。当初は『優しい詩を書きたい』なんてテーマを設けておりましてね、したら、筆が進まない進まない。以後、書いてはやめて、やめては書いての繰り返し。
いい加減、完成しそうになくて、もう駄目だ。僕に優しい詩なんて無理なんだ。だって、I am 根暗ちゃん。とまぁ、お蔵入りになりかけていたんですけれど、そこに今回のサイト開設10周年ですよ。
せっかくなので、頑張ってみました。頑張ってみましたら、何とか書けました。軽く言ってますけど、ちょう難産。ラマーズ法で数カ月。ヒッヒッフーのUMAです。
でも、得るものも多かったし、書きたかったものが書けて満足ですよ。いやぁ、挑戦してみるもんだ。とは言え、『優しい』どころか、いつも通りの薄暗くて湿っぽい詩になっちゃったんですけども。8年分の完成度も窺えないんですけども。ぎゃふんだねー。
まぁ、アレです。枯れ木も山の賑わいということで。10周年に間に合ったことだけでも、褒めてくれていいんじゃないかな!