祈りをこめて |
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当スタジオは発足して6年目を迎え、3度の発表会、1度のおさらい会、老人ホームでの慰問等で、少しずつですがバレエという芸術を知って頂けたのではと思います。
短いようで長く、長いようで短く、たくさんの子供達と出逢い、たくさんの愛を受け取り、たくさんの汗と涙のしみこんだ床・・・
私にとっては、とても貴重な時間を過ごさせてもらいました。
時には、嫌われる事を覚悟で叱らなければならない事もあり、生徒は涙を流しますが、叱る方は、もっともっと辛いという事、それが正しい行為という事をいつかは理解をしてもらえるだろうと思い、接して参りました。
何が正しいのか、何が間違っているのか、ものの分別を教えるのが私達大人の役割だと思います。
ニュースでは、給食費未納、児童虐待、親子間の殺人、モンスターペアレント等が話題となり、残念ながらこんな病んだ世の中で、子供達の未来を考えるとため息しか出てきません。
私達大人は、一体何を教えるべきですか? 何を残すべきですか?
自分の事だけではなく、子供達が少しでも住みやすい世界を作っていかなければならないのです。
年の順とは限りませんが、自然の流れで行くと、我々は子供達より先にこの世を去ります。子供達が世を去るまでは、守り通せないのです。
子供達の未来を真剣に考えるのであれば、私達が幸せの種をまず自らの心の中に蒔き、美しい花を咲かせ、そして散ったとしても、子供達の心の中に落ちた種がやがて同じように花開くでしょう。 愛する子供達の為に笑顔で安心して暮らせる世の中にできることを望み、心からの祈りを込めて・・・
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和訳された外国の詩より
魅力ある唇を持ちたければ 思いやりのある言葉を話しなさい
愛らしい瞳を持ちたければ 人々の中に善意を見つけ出しなさい
スリムな体型の為には 自分の食べ物を飢えた人々と分けなさい
美しくあるため人間は ひとりではないという事実を知って下さい
人は年をとるにつれて ふたつの手があることに気づくでしょう
ひとつは自分の為に もうひとつは人を助ける為にあることを
「時を越えた美しさへ」 |
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