マスクを買わないという選択

コロナが発生してから、日本国民、観光客みんなこぞってマスクを買いあさった結果、スーパーやドラッグストアからマスクが消えました。
マスクだけでは完全に防げるものではなく、むしろうがい手洗いを徹底的に行うことが予防になるようです。
本当にマスクを必要としている人達に譲る思いやりやモラルが人間には必要だと思います。
「自分さえ助かれば」「自分だけよければ」という気持ちが、世の中を蝕んでいきます。マスク不足のニュースを見る度、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出します。
地獄に落ちて苦しんでいる大悪党のカンダタは、生前1匹の蜘蛛の命を救ったことから、お釈迦さまは天上界から蜘蛛の糸を垂らし、カンダタを地獄から助けようとします。
しかし、カンダタが蜘蛛の糸を上りながらふと下を見ると、自分の下には地獄から沢山の悪人たちがその糸にゾロゾロと群がり、自分だけ助かろうと追い払おうと怒鳴ったとたん、蜘蛛の糸がプツリと切れて、みんな地獄へ落ちて行ったというお話です。
細い蜘蛛の糸、わめくことなく順番に上っていれば、みんなが助かったでしょう。
「自分さえ助かれば」 という我欲が、結果誰一人助からず地獄へ逆戻りしてしまったのです。
マスクも買いあさりがなければ、こんな状況にならなかったはずです。
必要なだけあればよく、本当に必要としている人達に譲るという精神が欠けてしまった日本人。 コロナウィルスよりも恐ろしいと思います。
「助け合いの精神」「他人への思いやり」の心は無くしてはいけません。
完璧でないからこそ、少しでも努力をしなければなりません。
カンダタのようになってはいけないですね。
マスクが出る度に買う、ということをやめてみてはどうでしょう。
そのうちマスク不足は解消するはずです。
免疫の落ちている感染しやすい人、喘息やアレルギーを持っている人、風邪をひいている人など本当に今マスクを必要としている人の為にマスクは「買わない」という選択肢を選びませんか?
こんなマスクが足りない時に、家にあるマスクを持ってきて下さった方もいて、心からそのお気持ちが嬉しかったです。
自己犠牲の精神。危機的状況の中で、人間の本質がわかるものですね。
私も少しでも近づけるように、意識をして過ごさなければと事あるごとに痛感します。
争いのない、もっと住みやすい世の中を子供達に残してあげたいと願うばかりです。



















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