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無月経症サイン因子
無月経症は前触れもなく突然に来るケース、徐々に機能が低下して生理能力を失うケースなど、発病状況は様々ですが、いずれにしても同一状態でもならない人もおれば「そんなことで」という程度でも無月経になります。個人の獲得因子や後天的環境の獲得因子などで複雑に絡み合いながら発生するものと考えます。ここでは、無月経症が起こり得る事前環境や病的因子をご提示いたしましたが、一人一人違った環境をおもちなのであてはまらないケースもありますが、今までの無月経症治療から得た資料などからご提示いたしました。 |
◇ 無月経症サイン因子 ◇ |
主な不妊原因を列挙いたしました |
◇ 染色体異常 ◇ |
染色体異常には、数の異常と部分異常がございます。数の異常による染色体異常では、挙児希望が叶えられない状況です。男性では、46XXmale、スーパー男性、女性ではタナー症候群、スーパー女性などがございます。部分欠失や転座などについては、個々に違った部位のため、国際記号でご提示いただければ、検討いたします。 |
◇ 半陰陽や生殖器奇形 ◇ |
男女両性の特質を中途半端に兼ね備える場合や、遺伝子上の性別と肉体的それが通常の組み合わせとは反対の場合もある。両性の性腺を兼ね備えたものを真性半陰陽、遺伝子と外見とで性別の異なるものを、仮性半陰陽と呼び、後者は性腺上の性別によって、男性仮性半陰陽、女性仮性半陰陽として区別される。身体的には、女性仮性半陰陽の場合、膣が塞がっている場合が多く、また陰核が通常よりも肥大し、これが男性器(ペニス)と間違われることがある。男性仮性半陰陽では、尿道下裂や停留睾丸を併せ持った状態のこともある。 |
◇ 生命に関わる疾患 ◇ |
悪性腫瘍、臓器手術、中枢性疾患、感染症など生命に関わるような疾患やその後遺症などから生殖医療を断念しなければならない状態もございます。機能的に無月経ないのか、器質的障害がひどくて月経が阻害されているのか、しっかりと確認のうえで治療にあたります。 |
◇ 加齢による閉経 ◇ |
中枢の機能の低下、機能不全が徐々に生理間隔の遅延や黄体能力の低下により、その機能が徐々に失われていきます。 |
◇ 極度の精神神経異常 ◇ |
年齢には関係なく、精神神経異常で、入院や長期通院を余儀なくされるような病的環境下での無月経症は、疾病の動向により対応が必要です。 |
◇ 低体重 ◇ |
成人後に身長にもよりますが、体重が40㎏以下にならないよう気を付けましょう。無月経症が発症しやすくなります。 |
◇ サルコイドーシス ◇ |
呼吸器系の疾患ですが、過去に罹患履歴がありますと子宮・卵巣に影響が現れます。男性では、無精子症まではならないものの精子能力に大きな影響が現れます。 |
◇ 川崎病 ◇ |
川崎病罹患者100%ではありませんが、一部の患者様では、無精子症、無月経症、低テストステロン症、卵巣機能不全などのサルコイドーシスよりも影響が大きいようです。 |
◇ 小児夜尿症 ◇ |
小学生になっても毎日のように就寝時にオネショをした過去があれば、中枢性の検査を丁寧に行いましょう。卵巣機能の発育障害、黄体能力の低下にも影響し無月経症が発症しやすい状況が生まれやすいです。に女性より男性が多い様です。 |
◇ 神経性食思不振症 ◇ |
神経性の疾患ではありますが、食事摂取が思うようにいかなくなりますと、体重の減少による無月経症や生理不順から卵巣機能の低下により、挙児に恵まれなくなることもございます。 |
◇ 排卵期の不正出血 ◇ |
○二種類が考えられます。 ○卵巣機能低下した場合の不正出血(若年者に多く、時々確認さる、誘発剤副作用)少し強く発病すると一過性の生理不順や数か月間無月経状態が続きます。 ○子宮頚部ガンの症状・・・無月経症とは対象外です |
◇ 過激なダイエット ◇ |
特に思春期、月経か始まったばかりの中学~高校生におけるダイエットは成人してから悔やむ事も出てまいります。注意いたしましょう。 |
◇ 小児期の発育障害 ◇ |
小児期発育過程での下記のどれか発育の遅れは無かったか? ○言葉(会話)、体の成長、歩く食べる動くなどの基本動作、情緒、運動能力、情緒の安定、同級生とグループ活動ができたか、学習能力、小児期疾病罹患など |
◇ 甲状腺機能障害(低下症) ◇ |
不妊治療においては、甲状腺機能障害の患者様に置かれましては、100%ではありませんが、高いウエイトで影響が懸念されます。詳しくは、別のエリアで詳しく説 |
◇ 下垂体機能低下症 ◇ |
いくつもある下垂体疾患の中でここは、妊娠にとっては中枢的役割を果す機能が存在しております。微妙な数値や症状を見逃さず、治療に役立てる必要がございます。 |
◇ 3/4部卵巣摘出 生理がない ◇ |
ほぼ無月経症の状態です。生理周期の回復は困難と考えます。しかし、生殖医療(挙児希望)に関しては、十分に対応しております。残りの卵巣を大切にし無理ない環境での採卵・体外受精を可能にしていきましょう。 |
◇ 薬物中毒の経験 ◇ |
代謝障害や機能障害により、卵巣や子宮の働きが、臓器のみならず下垂体までも影響を受ける事もございます。 |
◇ 卵巣機能低下症や機能不全 ◇ |
生理期間が終わっても、少量ではあってもだらだらと数日間から低温期中出血を見られることもございます。これは、卵巣機能の低下で発生しやすい症状でこのほかに低温期の短縮タイプ、排卵期出血タイプ、低温期の長期化タイプなどいくつかのタイプがありますがいずれも卵巣の機能が低下した状態です。少し強く症状が現れ始めると無月経症の状態にまでなります。 |
◇ 体外受精の副作用 ◇ |
○生理が止まらない ○生理がこない ○早発閉経 ○卵巣過敏症候群 ○卵巣機能低下、卵子の劣化 無排卵 |
◇ 下垂体の疾患 ◇ |
○下垂体腫瘍 ○末端肥大症 ○クッシング病 ○プロラクチノーマ ○視床下部・下垂体機能低下症 ○尿崩症 |
◇ PCO(多嚢胞性卵巣)と下垂体対策 ◇ |
卵巣においてネックレス状に卵胞が出来てしまい。体外受精などでは、刺激を加えると10や20個の卵子が採卵されます。この卵子も非常に質の劣化したものが多く、受精卵になる確率も低いようです。このような下垂体の障害によるもので、ゴナトロピン性腺刺激ホルモン環境の改善を行い、LH>FSHの環境をLH<FSHにする事がポイントのようです。 |
◇ 大怪我や手術をした事がある ◇ |
生殖器や脳における交通事故や疾病による合併症や後遺症により無月経症になることがございます。再検討してみましょう。 |
◇ 高度ストレス ◇ |
神経を使いすぎたり、ストレスなどから、人間の弱い部分にストレスが入り込んできます。胃腸タイプ、下痢タイプ、胃潰瘍タイプ、腰痛タイプ、円形脱毛タイプ、湿疹タイプなど体に出たストレス症候群や心に出るストレス症候群がございます。 ○受験勉強、就職活動、国家試験、恋愛の結末などから生理が止まる、誘発剤投与から生理不順、若年者閉経、会社や生活環境化での人間関係など様々なことがひきがねになります。 視床下部-下垂体-卵巣系に良くないです。 |
◇ 自律神経と性中枢 ◇ |
間脳-視床下部には、自律神経の中枢、性中枢、温熱中枢など生命の恒常性を維持するのに大切な中枢組織が集まっております。何らかの刺激で自律神経が壊され交感神経と副交感神経のリズミカルな拮抗作用が失われてしまい、さまざまな症状を示します。性中枢は、自律神経の中枢の隣りにある為、正常な妊娠能力があってもそれが破壊される事もございます。 |
◇ クロミッドで低温期が高くなるタイプ ◇ |
クロミッドは卵子を育てる誘発剤ですが、経口投与により卵子の成長を助け妊娠しやすい環境に持っていく役割を果す薬です。卵子の成長の援助とは裏腹に、頚管粘液量の低下、プロラクチン値の上昇、子宮内膜が薄くなるなどの副作用も兼在しております。人によっては、良い薬ではあるものの悪い薬でもあります。体質を考えた処方も大切です。 |
◇ 染色体とdel障害 ◇ |
問題になるのはBIOPSY-ICSIや劣化精子による顕微受精などで、男性不妊が絡む顕微受精下では、常に染色体の異常、特に数の異常や一部欠失、遺伝子障害などこれらの事が流産した胎児から多く見られます。不安定な生殖医療の問題点ですが、良質な精子や卵子を作りルールに定めた範囲で安全な対応が必要なようです。挙児希望!! が挙児希望?になりかねません |
◇ 小児期循環器、呼吸器病 ◇ |
○先天性呼吸器疾患、循環器疾患 ○小児期呼吸器、循環器手術の有無 ○ヤング病、川崎病の罹患の有無 ○サルコイドーシスの罹患の有無 |
◇ 卵巣の過敏症の方 ◇ |
〇 OHSSではなく ○卵巣が非常にデリケートで、例えばクロミッド一錠投与されただけで下腹痛が数日続いたり、卵胞液の成長でもその症状が発生しやすい体質の方は誘発を行うと無月経症の状態になってしまう。 |
◇ 潰瘍性大腸炎とクローン病◇ |
○これら病気では無月経症にはなりませんが、改善薬のによる副作用の問題です。 ○卵子の質の劣化と着床因子の損傷、無月経、生理不順 ○男子では、無精子や100%奇形精子に |
◇ ヤマアラシ症候群 ◇ |
-トゲだらけの人生- 誰に対してもライバル意識が強く、常にトップでいたいと思い、周囲から孤立して行きます。イライラ感や焦り、常に不満を持ち、不眠や内臓不調等を訴えつつ軽いうつ状態にはいり、自分で無月経をつくる場合が多い様です。 |
◇ 無月経症5点セット ◇ |
〇病弱・虚弱 〇初潮が遅かった 〇低体重児で出産 ◇ 〇急にカーッと熱くなる 〇分刻みのスケジュール |
◇ 内分泌障害 ◇ |
さまざまな内分泌障害がございます。病気が特定されておりましたらば、関連疾病について対応させていただきます。ここに書ききれないほど多くあり、症状や治療法や不妊との因果関係なと詳しく対応させていただいております。 |
◇ 冷え性、しもやけ、皸(あかぎれ) ◇ |
「冷感三姉妹」?とでも言いましょうか、女性の多くが悩む症状です。暖房設備 、水仕事も以前より快適環境になってまいりましたが、三症状を示す女性は多いものです。ホルモン異常が認められない場合では、このような症状があっても不妊エリア外のようです。三症状に「顔がほてって手足が冷たい」(上気)が加わると危険です。「頭寒足熱」を心がけましょう。 |
◇高プロラクチンと無月経対策 ◇ |
プロラクチンは間脳中枢から支配を受けて、PRF(プロラクチン促進因子)、PIF(プロラクチン抑制因子)が拮抗的に働き体をコントロールしております。プロラクチンの異常は中枢性なのか、下垂体性なのか、薬物投与の副作用なのがその理由のポジションから治療方法が違ってきます。婦人科では、カバサール、テルロン、パーロデルなどの脳腫瘍治療薬の投与が行われます。女性不妊症、無月経症の外来患者様でプロラクチン値が30ng/ml以上ですと脳外科の紹介やMRIの検査依頼をさせていただいております。問題が無かったり、良性であれば、定期健診とともにプロラクチンの管理を行いながら鍼治療を続けます。悪性などの場合は、以後の処置は脳外科でお願いしております。 |
◇ 抗ミューラー管抗体価 ◇ |
抗ミューラー管ホルモン(anti-Mullerian hormone、AMH)検査は、無月経症や生理不順、多のう胞性卵胞等の時に検査依頼いたします。無月経症や生理不順の方は卵巣年令の特定と治療の可能性についての検討になります。 |
◇ 第二次性徴と発育の低下 ◇ |
女思春期に視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの増加が生じ、それによって下垂体より性腺刺激ホルモンが分泌され、これによって男性では精巣が発育し、女性では卵巣が発育し、それぞれ精巣からはテストステロンやアンドロゲンが、卵巣からはエストロゲンが分泌されて生じてきます。分泌環境の変化で性の成長に影響が考えられます |
◇ 誘発剤の過剰投与 ◇ |
体外受精、顕微受精を数十回と繰り返さなければならなかったご夫婦で、ロング法、ショート法、HMG、クロミッド等の大量投与により卵巣年齢の短縮と無排卵、無月経症の発生が多いです。Drも患者様も生理が止まってみて気づく卵巣の大切さ、二度と使えない、使わない体外受精を考えよう。 |
◇ 無臭覚症◇ |
カルマン症候群 低ゴナドトロピン性性腺機能低下と無臭覚を伴う疾患である。遺伝子疾患のひとつ。 |
◇ ピルの長期投与 ◇ |
下垂体機能低下症と診断される場合が多く、長期にわたる黄体ホルモン(混合)の投与により表面的(採血上)に小児や初潮前の小学生並みの血液結果になり、無月経状態が続きます。 |
◇ シーハン症候群 ◇ |
二人目不妊症出産 第一子出産時の分娩に伴う大量出血によって引き起こされる下垂体機能低下症、誘発しても反応しない卵巣。 |
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