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しあわせをひとつ・・・・。　日本ハリセンター

環境ホルモンやホルモン攪乱物質などは、人間の生理的機能の破壊や損傷に留まらず、生活環境下での人間の生命維持エリアからの環境の破壊や社会、居住環境の破壊にまで影響を及ぼさないよう、一人一人が監視の目をもって見守りましょう。

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ー不妊症検査についてー

ホルモン攪乱物質

　最近、東京の多摩川に住む雄の鯉から精巣の中に卵を持つものが見つかったり、全国の海岸でイボニシという巻き貝の雌にペニスが生えるなどの現象が起きています。こうした現象は「生殖異常」といわれ、世界各地から報告されています。これらの原因として、「環境ホルモン」あるいは「外因性内分泌攪乱化学物質」と呼ばれる化学物質の影響が考えられてきています。「環境ホルモン」は生体内であたかもホルモンのようなふるまいをして本当のホルモンの働きを攪乱し、生体の生殖や発育という基本的機能に障害を与えます。１９９６年３月にアメリカで出版された"Our Stolen Future"（邦題「奪われし未来」）では、このような「生殖異常」の例が数多く報告され、内分泌攪乱作用を持つ化学物質が環境中にどの程度存在し、私たちがこのような物質にどの程度暴露されているか等について、研究を進めていかなければならないと警告しています。

女性不妊に影響を及ぼすもの

病的疾患分野
下垂体障害	婦人科疾患	内分泌障害	性病疾患
脳疾患	精神障害	ウイルス性疾患	性交障害
結核の治療後	抗ガン剤使用後	漢方薬	外傷性事故
悪性腫瘍術後	腎機能障害	ヘルニア手術後遺症	薬物障害
高PRL血症	PRL.LH.FSH.T異常	一般常用薬物	サルコイドーシス
内科的疾患	高度ストレス
薬や常用物によるもの
麻薬.類	排卵障害、生殖機能低下
メスタノロン
シンナー中毒
抗うつ剤	PRL障害をおこしやすい
ガンシクロビル	抗ウイルス剤
男性ホルモン
エクザール注	性腺障害
メシル酸ブロモクリプチン	パーロデル
メトキシクロル	有機塩素化合物
サラゾピリン	潰瘍性大腸炎やリウマチの治療薬
ステロイド剤
シクロフォスファミド	抗がん剤
スルファサラジン（ＳＡＳＰ）	抗リウマチ薬
エンドキサン	筋肉増強剤
タンパク同化ステロイド
コルヒチン	痛風の発作をおさえるお薬です。そのほか、ベーチェト病にも応用されます。
生活環境の分野
アルコール中毒	農薬	合成洗剤	塗料
不規則勤務	電気製品絶縁物	プラスチック原料	兄弟家族性
タバコ	高度肥満	虚弱体質	放射線被爆
拒食症	大気汚染	職場のストレス	-
化学物質
カルバリル	精子の頭部異常、　　ウンカ、ヨコバイ類の防除に使用され、また松くい虫予防剤としても用いられている。植物成長調整剤としての作用もあり、りんごの摘果剤として利用されている。
ヘキサクロロベンゼン（ＨＣＢ）	殺菌剤、有機合成原料
重金属	カドミウム、鉛、水銀など
スチレン	カップ麺の容器に使用される発砲スチロールの原料。
フタル酸ジブチル	プラスチック製の食品パッケージの素材として、パック容器やセロハンなどに使用
接着剤	合成皮革などに使用。
ペンタクロロフェノール（ＰＣＰ）	防腐剤、除草剤、殺菌剤
有機リン系殺虫剤	輸入小麦、輸入米など農作物に使われる。
アルキルフェノール	界面活性剤で潜在や避妊薬などに使用。
ダイオキシン	塩化ビニール類を燃やした煙に含まれる。非意図的に生成される。
ビスフェノールＡ	プラスチック原料。ポリカーボネード製の食器や缶詰の内側の塗料に使用される。ソフトドリンク容器、哺乳瓶など。
ＰＣＢ（ポリ塩化ビフェニール）	電気製品やノンカーボン紙に使用。環境中や体内に大量に残留
ノニルフェノール	石油製品の酸化防止剤、防腐剤として添加される。
有機塩素系殺虫剤	DDTは使用禁止、但し環境中・体内には現状も大量に残留。
ベンゾフェノン	紫外線吸収剤、医薬品その他に広く使用
フタル酸エステル	ポリ塩化ビニール類、ホース、ラップ、プラスチックに添加されている。床壁用ビニールタイル
有機スズ化合物	塗料の原料、但し現在は使用禁止。
ポリ臭化ビフェニール類（ＰＢＢ）	難燃剤
グレイゾーン
H２ブロッカー	胃腸薬
オゾン	殺菌

**内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質**（環境庁、環境ホルモン戦略計画SPEED'98の資料より）
物質名	用途
１．ダイオキシン類	（非意図的生成物）
２．ポリ塩化ビフェニール類（ＰＣＢ）	熱媒体、ノンカーボン紙、電気製品
３．ポリ臭化ビフェニール類（ＰＢＢ）	難燃剤
４．ヘキサクロロベンゼン（ＨＣＢ）	殺菌剤、有機合成原料
５．ペンタクロロフェノール（ＰＣＰ）	防腐剤、除草剤、殺菌剤
６．2,4,5ートリクロロフェノキシ酢酸	除草剤
７．2,4ージクロロフェノキシ酢酸	除草剤
８．アミトロール	除草剤、分散染料、樹脂の硬化剤
９．アトラジン	除草剤
10．アラクロール	除草剤
11．シマジン	除草剤
12．ヘキサクロロシクロヘキサン､エチルパラチオン	殺虫剤
13．カルバリル	殺虫剤
14．クロルデン	殺虫剤
15．オキシクロルデン	クロルデンの代謝物
16．trans-ノナクロル	殺虫剤
17．1,2ージブロモー3ークロロプロパン	殺虫剤
18．ＤＤＴ	殺虫剤
19．ＤＤＥ and ＤＤＤ	殺虫剤（ＤＤＴの代謝物）
20．ケルセン	殺ダニ剤
21．アルドリン	殺虫剤
22．エンドリン	殺虫剤
23．ディルドリン	殺虫剤
24．エンドスルファン（ベンゾエピン）	殺虫剤
25．ヘプタクロル	殺虫剤
26．ヘプタクロルエポキサイド	ヘプタクロルの代謝物
27．マラチオン	殺虫剤
28．メソミル	殺虫剤
29．メトキシクロル	殺虫剤
30．マイレックス	殺虫剤
31．ニトロフェン	除草剤
32．トキサフェン	殺虫剤
33．トリブチルスズ	船底塗料、漁網の防腐剤
34．トリフェニルスズ	船底塗料、漁網の防腐剤
35．トリフルラリン	除草剤
36．アルキルフェノール (Ｃ５からＣ９) ノニルフェノール 4-オクチルフェノール	界面活性剤の原料/分解生成物界面活性剤の原料/分解生成物
37．ビスフェノールＡ	樹脂の原料
38．フタル酸ジー２ーエチルヘキシル	プラスチックの可塑剤
39．フタル酸ブチルベンジル	プラスチックの可塑剤
40．フタル酸ジーｎーブチル	プラスチックの可塑剤
41．フタル酸ジシクロヘキシル	プラスチックの可塑剤
42．フタル酸ジエチル	プラスチックの可塑剤
43．ベンゾ（ａ）ピレン	（非意図的生成物）
44．2,4ージクロロフェノール	染料中間体
45．アジピン酸ジー2ーエチルヘキシル	プラスチックの可塑剤
46．ベンゾフェノン	医療品合成原料、保香剤等
47．4-ニトロトルエン	2.4ジニトロトルエンなどの中間体
48．オクタクロロスチレン	（有機塩素系化合物の副生成物）
49．アルディカーブ	殺虫剤
50．ベノミル	殺菌剤
51．キーポン（クロルデコン）	殺虫剤
52．マンゼブ（マンコゼブ）	殺菌剤
53．マンネブ	殺菌剤
54．メチラム	殺菌剤
55．メトリブジン	除草剤
56．シペルメトリン	殺虫剤
57．エスフェンバレレート	殺虫剤
58．フェンバレレート	殺虫剤
59．ペルメトリン	殺虫剤
60．ビンクロゾリン	殺菌剤
61．ジネブ	殺菌剤
62．ジラム	殺菌剤
63．フタル酸ジペンチル
64．フタル酸ジヘキシル
65．フタル酸ジプロピル
66．スチレンの２及び３量体	スチレン樹脂の未反応物
67．ｎーブチルベンゼン	合成中間体、液晶製造用

**人の主要なホルモンの作用及び過不足により起こりうる疾患**
（環境庁：環境ホルモン戦略計画SPEED'98の資料より）
ホルモン名	部位	主な作用（調整作用）	分泌過剰	分泌不足／レセプター異常
成長ホルモン	下垂体	成長の亢進	巨人症、末端肥大症	小人症
甲状腺ホルモン	甲状腺	代謝の亢進、知能・成長の調整	甲状腺機能亢進症（バセドウ病）	甲状腺機能低下症
インシュリン	膵臓	血糖の低下	低血糖症	高血糖症（糖尿病）
副腎皮質ホルモン	副腎	代謝、免疫等の調整、ストレス反応	クッシング症候群	アジソン病
エストロゲン（女性ホルモン）	卵巣	女性化（月経・乳腺）、卵子の発育、排卵	子宮内膜症、膣がん、乳がん、不正出血	女性器の発育異常、月経不順
アンドロゲン（男性ホルモン）	精巣	男性化、精巣の発育、精子合成	二次性徴の早期出現	男性器の発育異常、無精子症、睾丸性女性化症候群