ようこそ! 輪和会へ
(
◆ 竜のたわ言(たつのたわごと) ◆
( 主 管 ブ リ ー フ )

 no.340 永年の友を失う。                2016.12.1

 前号で、私が最も大事にしていた服部四士主参事兼主筆が亡くなられたこと、そしてその思いを綴らせて戴いたら、多くの方から慰めをお言葉を戴き、感謝申し上げたい。
 人との出会いは人それぞれであるが、それは人生の始まりであり、その間にはドラマが有り、時には葛藤して行くのであるが、その関係は何時までも続くわけでなく、最後には永遠の別れがやってくる。この年になると身の回りの人が亡くなって行くのは止むを得ないが、私と服部さんとの関係は、紙面では書き切れない思い出があって、大切な人であっただけに、非常に悲しい別れである。
 先日、同じ職場の東京本部の役員を務められた星野文夫さんの奥様から訃報の連絡をいただき、又しても私が大事にしていた友を亡くして
しまうことになった(9月21日死去、77歳)。
 星野さんとの出会いは今から36年前(1980年)に私がアメリカへ技術調査に派遣された時に、現地でアテンドして戴いたのが、当時、協会のニューヨーク駐在員の星野さんであった。
 彼星野さんは当協会に入られてから勤務もまだ浅く、採用条件の海外勤務の最初の赴任地がニューヨークだったのである。年齢も私と同年で会ったことから親しみやすかった。当時のニューヨーク駐在所の所長は姉川さんでアメリカ生活が長いこともあってアメリカナイズされた方で、会長も一目置かれるほどの煙たい人であった。
 星野さんとの最初の出会いは、成田から飛んでニューヨーク空港に着いたのであるが、前以って分かるように目印の協会の機関誌を手に持っていたら、星野さんがやって来て名前を相互確認して、握手したのが初回の出会いなのである。そして彼の車で一路宿のホテルに向かって車を走らせたのである。チェックインして彼も帰り、ホテルロビーで一服していると、場内放送で私を呼んでいるのではないか?片ごとの会話でフロントで聞くと、私に電話が掛かっていると言う。仕方がないので電話を取ると、何と姉川所長からで、明日の朝駐在所へ来て、打合せしたいとの連絡なのである(実は訪問先の変更が出たのである)。ど初発からハプニングの連続であったのだ。
 技術調査は3週間でアメリカの東西に亘って、自転車へのコンピュータ技術の調査なのである。訪問先や見学先は、日本国内で私が直接アポイントメントを取って行ったのであるが、現地の受付で断れるケースもあった。
 星野さんのアテンドは調査中は付き切りで面倒を見て頂き、調査先では私が満足に会話できないので、彼を通して全て行っており、コンピュータ用語などを説明しながら進めたのであった。
 調査旅行中の乗り物は全て飛行機で移動しており、飛行場からはレンタカーで星野さんの運転で訪問先へ向かっていた。彼の自動車操縦は上手でまったく安心して居れた。東海岸ではニューヨーク、ワシントン、ボストン、ハートフォード、デトロイト、ミルウォーキ、シカゴと行き、予定する訪問先を訪ねた。
 西海岸ではソルトレークシティ、ロサンゼルス等に行っている。
 調査も2週間も過ぎるとお互いの固さも取れ、遊びも間に入れることもあり、ある夜などは「如何わしいバー」に入って、給仕女を入れて話をし、「遊んでもいいよ!」とまで進んだのであるが、私は公務中なので誘いを断る。だが、これは余談であるが、亡くなった彼は、私が居なければ多分、給仕女と遊んだに違いないと今では思っているが、私は欲しいチャンスを逃がしたと後悔?。
 東海岸を回って調査する中で、一休みでニューヨークへ帰って来る時があり、その時ニューヨークの空港に星野さんの家族が見えており、奥様とお会いしたのが初めてであり、これ一度きりであった。
 日本へ帰って来てからは、一度、星野さんの南米調査の旅先から、コレクトコールで犬山の研究所の私に国際電話が掛かり、お世話になった方だからと言って研究所の払いにして頂いた思い出があり、懐かしいことである。
 星野さんはその後、本部東京に戻られ、海外事業部、総務部と亘られ、協会理事になって勤められた。
 日本へ戻られた後は、私は本部やサイクルショーなどで星野さんとお会いして旧交を温め、その内にゆっくり飲み交わそうといいながら、私も中々機会を作れず、最近までメールで会おうと交わしながらも、とうとう会えなくなってしまったことは残念で悔しい。
 またも親しい大切な方を亡くしてしまったと思うと本当に切ない気持ちである。

 最後に、星野さんのご冥福をお祈り申し上げます。
                                                                                       
 no.339 死去された服部さんを偲んで。          2016.11.16

 当ホームページトップで報じているように、当輪和会の参事であり機関誌「輪心東西」の主筆でも有られました服部四士主様は、病気加療中のところ11月10日病院付属の施設で亡くなられました、享年92歳でした。

 服部様と私との関係は、言葉では言い表せない程の先輩後輩の関係、上司であり、言い争う事なく大切にした上下関係、そして服部さんのリタイヤ後は、パソコンの操作を通して自宅のあった豊橋へ何度か訪問させて戴いたことなど、走馬灯のように思い出されてきます。
 服部さんとの出会いから、故人を偲んで暫く触れてみたい。
服部さんとの出会いは、当然私の自転車技術研究所への入所(就職)である。
 私がその前に勤めていた会社での人事考査をめぐる嫌な思いから、自分を活かせる職場を探していたところ、新聞の折り込みに入っていた「研究所の求人広告」が目に止まり、とりあえず研究所訪問をしたのであるが、その時に会ったのが服部さんであった。 服部さんに研究所を案内して戴き、諸設備を見て、「これらの設備が駆使出来たらよいがなぁー」と研究所の機械設備に惚れ込み、即、就職を希望し、自分の履歴を少しオーバーに自己表現させて戴いたのが効を奏したのか、研究所への転職が決まったのである。もちろん採用を決めたのは配属先の服部さんであるのは言うまでもないが、自分の能力以上に過信した服部さんにはその後は一種の「恩義」見たいに感じ、師弟の関係を大事にして来たのである。
 服部さんと私との仕事(研究)は、自転車の突変応答と称して5mほどの紙を引いて自転車軌跡を解析、国内初の自転車衝突実験装置の開発と実験(ダミーを使用する)、高速度カメラを駆使した解析、車輪の強度解析、自転車CADシステムの開発、コンピュータの導入、自転車設計システムの開発、米国での自転車CAD/CAMの技術調査、関係する自転車団体向けの自転車フレーム設計システムの開発、競輪学校向け自転車体力測定装置開発などなどであった。
 研究開発が進んで行った過程で服部さんは、研究部部長そして研究所所長となられ、同時に協会の理事となって、勤めあげられたのである。
 協会を退いた後は、その実績を基に、中部自転車振興会の理事長に成られて、改革を進められ、その頃にはリタイヤ―直後の私などに会のアドバイザーとして、助言を求められるなどあったが、内部の離反もあって、辞職される羽目になってしまうのであった。
 服部さんの自転車技術・研究に対する思いは我々想像以上のものがあり、研究所が出来た当時は日本の自転車産業は隆盛を極めていたが、中国台湾の低開発国が作る自転車は日本に輸入されるようになると、国内の自転車メーカーを圧迫するようになり、、日本の自転車作りは敗退して行くのである。その中で服部さんは研究所が築いた研究資産、技術を大事にし、更に研究開発する重要性を持ち続け、技術研究所の復活を訴えていたが、国の通産行政が自転車技術そのものを時代の流れとして低開発国に譲って行く姿勢を取る中では、負け戦であった。
 傷心の服部さんは、地元豊橋の新聞にコラムとして「自転車もの作り」を連載されていくのであるが、その頃リタイヤ―していた私は、技術研究所OBの集まり、情報交換の場としてインターネットのホームページを作る事を考え、先に亡くなった刑部さんや服部さんの助言を戴いて今のホームページを立ち上げたのである。その中で服部さんの自転車に対する技術アドバイスや思いを機関誌「輪心東西」と言う形で出筆して頂くことになって行ったのである。
 研究畑であった服部さんは、時代に遅れない様にと自分でワープロを求められ、新聞コラムへの入力をされていたが、時代がパソコンへと移っていく中で私の出番となって豊橋の自宅へはパソコンの扱い方、インターネットへの接続について、いろいろとお手伝いさせてもらったのである。と言うと言葉は良いのですが、実はその頃妻を亡くした私は「生きがい」を求めていた矢先なので、反って私を助けていただいたと見た方が 正しいかも知れない。
 大分長くなってしまったが、服部さんが居たこそ、今の自分が有るのだと常々思っていたので、あの世に旅立った服部さんを偲びながら、思い出させて戴いた。

 ここに改めて、服部さんのご冥福を祈ります。
 no.338 Windows10の更新は!             2016.11.1

 マイクロソフト(MS)のパソコンでの最新OSはWindows10であるが、本記事でも紹介しているように、今年7月29日までは
限定処置として、従来のOSであるWindows7,8/8.1からの更新は無償で行なえる処置を取り、それも該当機種(無難に行なえるもの)には強制的に自動更新でダウンロード、そして自動でインストールを行うと言う形で進めた。
 ところが、該当する機種のユーザの中には、こよなくWindows7を使うことが好きな愛好者がおり、勝手に替えられたとか、一部のソフトが動かなくなったとかの不満が続発し、中には元のOS に戻したが、少し状況が変わってしまったという苦情もあり、MSは自動更新を行う前に利用者側で更新を止めることが出来る応急処置を取って、何とかWindows10へのアップグレードをスムーズに進む対応を取ったのである。

 ここで、Windows10の更新経過を見ると、
1)2015年7月に新リリース 初期バージョン 1507
2)2015年11月に更新されたバージョン 1511
3)2016年7月に更新されたバージョン 1607

 このようにWindows10は改良と修正が度々加えられて来ている。
最近の2016年7月に更新された最新バージョン 1607は、Windows 10 Anniversary Update と言われ、 Windows 10 の提供開始以来 2 回目の大きな更新である。使用者からのフィードバックに基づくさまざまな新機能が含まれている。
(例えば、Unixのコマンドが使える機能など)。
 Windows 10 Anniversary Update のダウンロードとインストールは、使用者のパソコンで利用可能になったときに、やはり自動的に行われている。
(1607においてもその更新作業は、機種にもよるが約3時間以上かかている。)

 OSを更新するメリットは何であるか、少し述べてみよう!
 (以前にも紹介しているが、更に。)
1)最新のサービスを受けることが出来る
 Windows10は今後もアップデートによって機能の充実や使い勝手の向上が提供されることが期待されます。また、セキュリティ面でも最新のOSとして脆弱性の対策がおこなわれる安心感があります。
2)スタートボタンが進化して復活
 Windows7では当たり前のように用意されているスタートボタンがWindows8ではなくなってしまい不満続出、そこでWindows10では、このスタートボタンが進化して復活しました。さらに、バージョン1607では修正が加えられ、「良く使うアプリ」と「電源・設定など」が区別化されている。8でお馴染みになったタイルでは、配置や表示サイズが自由にカスタマイズできるようになっています。
3)新プラウザ「Edge」が使える
 従来のインターネットエクスプローラIEに代わるもので、IEに比べてシンプルなデザインとなっているほか、Webページに手書きでメモを書きこむことができる「Webノート機能」が備えられています。
4)「Cortana(コルタナ)」が使える
 音声アシスタント機能で、パソコンのマイクに向かって話しかけることで、明日の予定を聞いたり雑談をしたりできるというものです。
5)仮想デスクトップ機能が使える
 1台のパソコンで複数のデスクトップ画面を作成して利用できるというものです。
例えば、「デスクトップ1」では〇〇作業に関するwordやブラウザの画面を開き、「デスクトップ2」では別の△△作業に関するブラウザやソフトウェアを開くなど、複数の作業を並行して進めたいときに活用すると便利な機能です。

 などなど、新しい機能を取り入れたWindows10の導入と更新であるが、パソコンで仕事を行っている人以外で、家庭でインターネット検索やワード、エクセルでちょっとした文書作成を行っている程度の使用者にとっては、高機能化は余分な存在かも知れませんね?
 今回はWindows10の良いところのみ述べたが、次の機会ではOS更新のトラブルやデメリットも述べて行きたいと思っている。

 no.337 ノーベル平和賞とは!            2016.10.16

 今年度(2016年)のノーベル平和賞は、南米コロンビアで半世紀以上にわたる内戦の終結に向けて尽力したコロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領(65)が選ばれた。
 コロンビアでは、政府と反政府ゲリラ組織FARC(コロンビア革命軍)が対立して内戦状態となり、22万人以上が犠牲となってきた。サントス大統領は、国防相に就任した2006年以降、まずはFARCの掃討作戦を進めて国内の治安を飛躍的に向上させてきた。そして、大統領に就任してからは掃討作戦を続けるかたわら、2012年10月からキューバやノルウェーなどの仲介のもとでFARCとの和平交渉を開始した。およそ4年にわたる粘り強い交渉の結果、先月にはFARCとの和平合意にこぎ着けて署名式が行われたのである。
 しかし、今月2日に行われた和平合意の賛否を問う国民投票では、合意の内容がFARCに対して譲歩しすぎているなどとして反対が賛成を上回ったのだ。このため、サントス大統領はFARC側との再交渉を余儀なくされているのだ。
 ノーベル賞選考委員会は記者会見で、「投票した人の過半数が和平合意に反対したとは言え、それが必ずしも和平交渉の終わりを意味するわけではない」と述べて、すべての当事者に対して、国民が受け入れられる和平を目指して力を尽くすよう促した。

 さて、最近のノーベル平和賞で印象に残ったのが、2014年の受賞者であるパキスタンのマララさん、17歳でのノーベル賞受賞者は史上最年少者である。
 彼女は、通っていた中学校から帰宅するためスクールバスに乗っていたところを複数の男が銃撃。頭部と首に計2発の銃弾を受け、一緒にいた2人の女子生徒と共に負傷した。彼女は生死をさまよいながら、奇跡的に回復し生還したのである。その後の彼女の言動は、世界中の人々が驚き感銘をうけるのだ。
 彼女は、イスラム過激派からの暴力と戦う姿勢と女子に対する教育の必要性を説き、宗教の枠を超えて発言したのである。その行動にノーベル平和賞が授与されるのである。マララは受賞において「この賞は、ただ部屋にしまっておくためのメダルではない。終わりではなく、始まりに過ぎない」と表明し、今も世界中に行動し発言しているのである。
 わが国でのノーベル平和賞は、1974年に佐藤栄作元首相が戴いているのだ。授賞理由は首相時代に日韓基本条約の批准や非核三原則の提唱、「核抜き本土なみ」の沖縄返還をなし遂げ、これらの平和外交が評価されたのだ。しかし、非核三原則の「核兵器を作らず」「持たず」「持ち込ませず」の三原則は、アメリカとの間で、日本国内へは核の持ち込みを容認するような密約の文書の存在がアメリカで、本人の没後に公表され、その実態が明らかにされた。言動不一致であるとのことで、ノーベル平和賞受賞の疑義が生じると話題になっていたのであるが、ノーベル賞に取り消しがないので巷の話題で終わっているのだ。
 もう一つ付け加えるならば、2009年 にアメリカのオバマ大統領にノーベル平和賞が授与されている。事由は、オバマ大統領の「核なき世界」に向けた国際社会への働きかけを評価したのであるが、今もその成果が表れていないと非難する向きもある。そのことを気にしているのか、現職の大統領として初めて原爆投下の被災地である広島を訪問したのは、彼大統領の心の中に、核で進展しない世界の現状を憂いて、責ても「広島」で返したい気持ちであったかもしれない。

 このように、ノーベル平和賞を個人で受ける人にとっては、そこには人生ドラマがあるのだ。
 no.336 米国大統領候補者 第1回テレビ討論会   2016.10.1

 9月26日夜(現地日時)、民主党候補のヒラリー・クリントン氏と共和党候補のドナルド・トランプ氏が、初めてのテレビ討論会に臨んだ。
 トランプ氏が次期大統領になると、日米の安保関係が大幅な見直しがされる事が彼の選挙言論から予想され、日本に駐在する米軍の負担増が懸念されており、その結果は我々の税負担にも関わって来るのであるから、ほとんどの日本人は彼トランプ氏への好意を持っていないはずである。クリントン氏はオバマ政権下で国務長官を務め、日米関係の重要性を認識し、その行動を執っていることから、彼女への信頼感を持っているのが日本人の大部分であろうと推測する。

 その様な状況の中で行なわれた討論会では、全世界がそのやり取りに注目した。
以下は、CNN(アメリカ合衆国のケーブルテレビ向けのニュース専門放送局である)の報告である。
●CNNと世論調査機関ORCが討論会を視聴した有権者を調査したところ、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が勝利したとした有権者の割合は62%だった。共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利としたのは27%だった。
●クリントン氏のほうがトランプ氏よりも自身の考えをはっきりと表明し、諸問題についてより理解できているとした有権者の割合は2対1以上。
●クリントン氏のほうが大統領候補としての能力を懸念する有権者に対してよりうまく対応したと答えた人の割合は57%と、トランプ氏の同35%を上回った。
●クリントン氏をより強い指導者とみた有権者の割合は56%。トランプ氏だと答えた割合は39%だった。
●どちらがより誠実で信頼できるかとの質問では、差が縮まり、クリントン氏と答えた人の割合が53%に対し、トランプ氏と答えたのは40%だった。
●今回の討論会が投票行動に影響しないと答えたのは47%だった。クリントン氏へ傾いたとした人の割合は34%。トランプ氏支持へ回る可能性が高いと答えたのは18%だった。
●外交政策については、クリントン氏がよりうまく対処できると答えたのは62%で、トランプ氏は35%。テロへの対応についてもクリントン氏を選んだのは54%で、トランプ氏の43%を上回った。
●経済に関しては、51%がクリントン氏支持、47%がトランプ氏支持だった。

 上記のような結果をCNNは出しているのであるが、当日の討論会に関して別の報道機関では、互角であったとかトランプ氏有利だったと言っているところもあり、今後に予断を許されないと思われる。
 では、諸外国での反応であるが、中露のメディアではトランプ氏に好意を持っているのか、トランプ氏が負けたとは伝えたくなかったようで、歯切れが悪い報道(?)になっている。一方、同盟国であるヨーロッパでは、メディアはおおむねクリントン氏が勝者だったと伝えている。トランプ氏の最大の失敗は、クリントンよりも感情的で激しい態度を見せたことだという。フランスの保守系フィガロ紙は、選挙集会での煽動的なスタイルから「脱皮できなかった」と評している。
 このような第1回討論結果であったが、あと2回行われる両者の討論会に注目しなければならないであろう。

 no.335 EU離脱を選んだ英国、何故なの?      2016.9.16

 6月に国民投票でEU離脱を決めてから3か月になろうとしている。投票当時の世界の世論も大分落ち着き、英国が直ぐに脱退届を出さなかったのも世論を落ち着かせた因かも知れない。
 書く私も脱退後の英国がどのような姿になっていくのか、強い関心で見ているのである。決して他人事のように見過ごすわけにはいかない。何故なら、英国内に進出した日本企業や英国内に住み同国の在住国籍を取得した日本人がどのような形になっていくのか、分からないからだ。
 そこで、私が得た新聞等からの記事から、少しあの時の状況を追ってみたい。

 当時の首相だったキャメロン氏はスコットランドの離脱投票に勝ち、その後の総選挙で大勝したキャメロン首相は、約束していたEU離脱投票にも勝てるの思ったのか、投票時期を1年前倒してこの国民投票に望んだのである。一説にはキャメロンの党利党略、自身の首相任期延長に賭けたのである。
 離脱に対しての国民への説明も十分でなく、国民は経済効果がどうなるのかも分からないままに、当時台頭した極右政党UKIP(英国独立党)が移民問題を取り上げて拡大している中で、国民はUKIPの掲げるEU離脱に若者や職を持たない労働者に支持を伸ばして行ったのである。中東やアフリカから押し寄せる難民(移民?)に危機感を持つ世相は、キャメロンがドイツやフランスの言うEU一体論で立ち向かうことに、昔の大英帝国らしさ、君主としてのリーダーシップが無くなっていくことへのいら立ちに、彼は十分に応えることが出来なかった。言うならば、彼自身、頭のどこかにEU内で独自性を発揮できない窮屈さを思っていたかもしれない(何故なら、投票前には結果に関係なく首相として職務を全うして行くと言いながら、離脱決定後は、自ら首相を降りてしまったのである。)。
 投票は拮抗し、開票の途中で一時UKIPは敗北を宣言したのであるが、開票進行の読み違いで、それぐらい投票は接戦だったのである。結果は離脱対残留が5248で英国の離脱が決められたのである。EU離脱方向は後戻りできないところとなったのである。国民投票では44歳迄は残留、それ以上が離脱と結果が出ており、EC(欧州共同体)が発足したのが1967年であるから、今の40代前半はEUの中で育ったと言っても過言ではない。それ故、その年代は残留賛成なのである。だが、EC発足時に英国も入るつもりでいたら、フランスがヨーロッパ内であること、英国の強さを疎んじたのか、反対され、ようやく1973年に加盟を許されるのである。
 この経過を見ると英国のEUとの関係は蟠りがある複雑だと言わざるを得ない。ECの前身である1958年発足のEEC(欧州経済共同体)ではドイツとフランスが組んで、米国や英国、ソ連(今はロシア)に対向かうことが出来る経済圏を目論んでいたのであり、5年後に英国が加入申請するのであるが、フランスの反対されるのである。

 このような事情を知っている英国の65歳以上の高齢者は、圧倒的にEU離脱に賛成するのであり、この投票によって、英国の考え方は、若者と年寄りに2分されてしまったのである。
 キャメロン首相の後は、同じ内閣人であり、残留派であったメイ氏(女性)が首相になったのである。皮肉にも離脱音頭をとったUKIPの党首は、「自分は適任で無い」と言って首相を断るから無責任と言わざるを得ない。
 英国はメイ首相の下で、今年末に提出されるとされるオスボン条約(EUの離脱条項がある)に沿って離脱申請されるが、離脱後の条件では厳しい状況が想像され、その影響は全世界に及ぶことになるのであろうから、日本も注目していく必要があるだろう。
(長文となり、申し訳ない。)

 no.334 虫除けの効果があった?            2016.9.1

 8月30日(今書いている日)ともなるとお盆も過ぎて朝晩にはひんやりとした清々しい風を感じ、秋の訪れを思わせる時である。ところが、今年は台風10号が日本列島を
迷走し、この記事を読まれる時には東北地方を横断し日本海に入っている事と思われる。そして、台風一過で秋風を呼びこませることだろう!
 さて、この夏の話題は沢山あり、リオ五輪が最たるもので、小池都知事の誕生や参議院選挙での自民党の圧勝、そして天皇の「生前退位」のご意向もあった。それらの話題で気になって行く事は、平穏無事に天皇のご意向が叶えられること、小池都知事をサポートして20年の東京五輪に向け、万全の対応を取って戴きたいことなどであるが、安倍首相も任期延長を模索しながらやる気満々であるので、大いに期待するところである。 さて、我が家では、この夏、異変(?)らしきことが起きている(少し大袈裟ーーー)。
 玄関の軒下に、例年夏には(冬以外と言った方が良い)小さな虫(ブイ?)が群れをしてたむろしており。ドアーの開閉時には素早く動作しているが、2-3匹が入ることがしばしばで、対策として「吊るす虫除けネット」をひさし下のドアー枠の上部に吊り下げていたが、相変わらず、虫が群がっており、効果を疑問視しながらも毎年この季節には行事として購入しては吊り下げていた。
 ところがご存じだと思うのだが、消費者庁は昨年2015年2月下旬に『「吊るすだけ」「置くだけ」でいやな虫を寄せ付けないなどとうたっている空間用虫よけ剤の表示には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)にあたる』として、販売する大手4社に対し、再発防止を求める措置命令を出したのである。
 で、本当に、「人の血を吸う「蚊」」に対して、効果がないかと言うとそうでなく、「人の血を吸う「蚊」」に対しても効果はあるのだが、それを表示するには関係官庁に申請する「面倒な手続き」が必要となり、それを避けての表示らしいのである(蚊を防止するには「ピレスロイド系」の成分が効くのであるが、ほとんどの製品には入っているらしい!)。
 また、この虫除けであるが、吊り下げる場所とか風向きに注意して設置すればそれなりの効果があるとしており、例えば風通しの良くない「虫よけ」から発散される成分が留まって漂うような場所ならば、嫌な虫は寄って来ないと言うのだ。
 それで実は今年、私は従来の吊り下げ方(ドアー枠の上方)でなく、ドアノブ(取っ手)にぶら下げたのである。ドアノブは低い位置にあるから「虫除け」から発散した成分が低い位置から上方に昇り「ひさし」下に群がっていた「虫=ブイ」を追い出したのではないかと思うのだ。ドアノブにぶら下げてからは、一度もブイの群れを見たことが無いから不思議な(?)効果だと思っており、効いているのだと自画自賛するのだ。
 例年効果を期待して、夏の行事として開口する窓には「虫除け」を吊り下げていたのであるが、今年も数個買い求めてぶら下げており、それなりの方法(私の方法は部屋の内側に置く、外だと風で拡散してしまい成分が留まらないとしてーーー)で、行っているのであるが、この成分を吸うことで喉を傷めないかと心配であるが、この「虫除け」を販売している業者は一流大手(キンチョ、アース、フマキラー、興和など)なので安心している。
 だが、昨年の効かない騒動から成分を強くしていることが考えられるので、用心すべきかと思い、夏が過ぎたら撤去すべきかと悩んでいる?

 no.333 経口補水液とはどんな水?          2016.8.16

 リオ五輪も後半に入り、テレビ、新聞等では日本人選手の活躍が報じられ、五輪一色の感じであるが、特にNHKテレビは地デジ、BS共に全時間(?)中継している。これも4年後の東京五輪の準備リハーサルだと私は皮肉って観ており、天皇の「生前退位」のお言葉や英国のユーロ脱退などの重要ニュースなどは何処かへ行ってしまっている。まぁー五輪が終われば元の静けさに戻るからと我慢!我慢だ!
 さて、この夏は平年よりは暑い日々が続いていると私は感じているが、この暑さで熱中症
で亡くなる人も多く、その対策として「水分の補給」と「適当な冷房」とが言われている。水分と言っても塩分の補給が大事とされて居るのだが、昨今「経口補水液」なるものが広がっていて、ドラッグストアで500mlボトル入りで約200円位で手に入る。
 この「経口補水液」なるものを少し勉強してみよう! 辞典に依れば、
体内で失われた水分や塩分などを速やかに補給できるように成分を調整した飲料。腸内で水分や塩分が効率よく速やかに吸収されるように、ぶどう糖などの炭水化物とナトリウムなどの電解質の濃度が調整されている。熱中症の初期段階で水分補給する場合、水をそのまま飲むよりも有効とされる。世界保健機関(WHO)が提唱する経口補水療法(Oral Rehydration Therapy=ORT)において、脱水症などの予防・治療に適した飲料として推奨されている。
 脱水症は、下痢や嘔吐(おうと)、発熱などの症状が持続する場合にも起こり、1971年、インドのバンガオンにあった難民キャンプでコレラが蔓延(まんえん)した際にORT(経口補水療法)が功を奏し、死亡率を激減(30%から3.6%へ)させたことが知られている。経口補水液は緊急時には水に食塩(ナトリウム)とブドウ糖(炭水化物)を溶かすことで容易に入手できるため、適正な成分比率であれば点滴による輸液療法に比べて水分やナトリウムなどの電解質および炭水化物を補給しやすい。とくに持続的な点滴がむずかしい乳幼児の下痢症や脱水症の治療には有効とされるのだ。この経口補水療法は、1980年代から普及が盛んになり、WHO(世界保健機関)の集計では、年間100万人の子どもが経口補水液の治療で救われていると言う。
 日本では、消費者庁から個別評価型病者用食品として認可を受けた経口補水液(ORS)が販売されているが、割と有名なのが(?)大塚製薬の「OS-1」であるが、その他の製薬会社や飲料会社から数多く出されている。
 この経口補水液、市販のものは保存用とか、カビ防止などなどで余分なものが混じっているのであるが、主成分は食塩とブドウ糖であるから、家庭でも簡単に造れる。
 以下に、その調合を教えよう!

経口補水液」1リットルを作る場合の、水、塩、砂糖の分量
   水  1リットル、   塩  3g    砂糖  40g
  この分量を水が透明になるまで混ぜまて溶かす。
  溶けやすくするには、一旦沸騰させたお湯を少し冷ましてから使うのもよい。
 「注意点}
自宅で作る場合は、食中毒を防ぐ意味からも冷蔵庫に保存し、その日のうちに飲み切るようにする。特に、一度使ったペットボトルを利用して作る場合は雑菌が混じったりしないよう十分注意する。

 no.332 谷垣自民党幹事長の自転車事故!   2016.8.1

 3回続けての自転車事故(保険も含む)に関する話題になって申し訳ない。

 その記事に移る前に、ショッキングな事件が有りました。
 相模原市の障害者施設で、元職員による殺傷事件です。入所者の19名が死亡し、29名がけがをされたとの事である。元職員であった容疑者は先に、こんなことを「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」と言う事を書いていた
。一見『自分勝手な考え』と見過ごすことは出来ないと私は実は思ったのである。何故なら、私の近親者の中に生まれた時に重い「口唇口蓋裂」の赤子を生み、その子の成長過程で大変苦しみ、大きくなってからも本人は劣等感から親を責め、結婚も逃避する、そんな悲惨な家庭を知っているが故に、「神からの授かり子」として簡単に生きる尊びに反する容疑者の行為を犯罪として片づける事にはいささか異を唱えたくなる。
 だと言って、容疑者の考えを擁護するつもりはないが、考えるレベルが違うかもしれないが、「重い癌」になって病床で苦しんでいる患者に「安楽死」の手を差しのべるのも、決して悪いことではなく、痛みを和らげながら命を全うしていただく、このような治療も現実に行われていると聞いている。
 それと同レベルの話ではないけど、正常な社会生活への復帰が認められないような重い障害者を施設で世話をしていた容疑者は、障害者の事を真剣に考えての行動だったのではないかと思う。ただ、その考えは一方的であったと言えるのではないだろうか。
私の考えは偏見に満ちて居るかも知れないが、今回の事件は、「人間の生きる尊厳」に問いかけているような事件だと思うのだ。

 では、タイトルに移ろう。

 自民党幹事長の谷垣氏は、政界でも屈指の自転車愛好家として知られているが、7月16日、趣味のロードレース車で皇居周辺を走行中に転倒し、都内の病院に搬送され、入院中だった。
 その病状について、自民党の細田博之幹事長代行は7月26日、記者会見で、けがで入院中の谷垣幹事長の症状について、「頸髄(けいずい)を損傷し、手術を受けた」と明かし、意識ははっきりしており、経過は順調だと言うのだ。
 物の本に依れば、「頸髄」は骨で守られているので、日常生活では傷つかないが、事故などにあって首(頚椎など)に損傷(骨折、脱臼、変形など)があって、それに伴って「頸髄」が傷つくのが頸髄損傷。神経が傷つくことになるので、麻痺などが残る場合がある。また、損傷箇所によって障害の出方や症状の大きさは変わるため、個人差が出てくるという。
 またの解説では、「頸髄」とは首の骨の中を通る神経の束で、これを損傷すると運動、感覚、排泄機能に影響が出ると解説し、軽ければ、握力の低下程度で社会復帰もできるが、重度だと「完全損傷」と言って、手足が動かなくなるなど、さまざまな後遺症が出る。その場合は、炎症が落ち着くまでに1か月ほどかかり、それからリハビリという手順になっていくと説明している。
 今のところ、詳しいことは闇の中で有り、政治家の入院は予測できない事態に発展することもあり、今後の行方を見守りたい。

 私としては、ただただ、お元気なお姿で国会でお目見えすることを願っている。

 
 no.331 自転車向け保険の実態は?     2016.7.16

 参議院議員選挙も終わり、贔屓の立候補者または政党の結果は如何でしたか?私は以前投票した立候補者が落選したことで、気分を害した経験から、あまり選挙にのめりこまない様にしています。
 さて、前回、道交法が変わってから万が一の自転車事故に備えることから自転車保険への需要が増えたこと、そしてコンビニで手軽に加入できるようになったと書いた。
 先日、近くのコンビニ「セブンイレブン」の店内を物色していたら、この自転車保険のパンフレットが置いてあり、戴いて持ち帰ったので、今回はそれを見ながらその概要をお伝えしたい。
 「セブンイレブン」で加入する引受保険会社は、三井住友海上火災保険(株)で、
 1)本人の一人プランで年3,990円の保険料(掛け捨てである。)
 2)相手への賠償事故への補償は、最高3億円
 3)加入者本人が事故で死亡した時 死亡保険金290万円
 4)事故で後遺障害が残った時 後遺障害保険金 最高290万円
 5)事故で入院した時 入院保険金 1日4,000円

 6)手術に対しても 手術保険金 入院中の手術には4万円
                     入院中以外の手術には2万円
 7)ご夫婦で加入するプランでは 年5,230円の保険料

 また、「示談交渉サービス」も引き受けてくれるようであるが、事故の内容によって引受できないケースもあると約款に記入されているようだ。
 高額賠償の例として、11歳の少年が夜間走行中に歩行者の女性と正面衝突し、女性は頭の骨を折り意識の戻らない状態となった。事故の原因が、自転車の安全な走行に対する児童への十分な指導をしていなかった母親にあるとして、寝たきりとなった女性の逸失利益や介護費など、母親側へ約9,500万円の賠償を、神戸地方裁判所が平成25年7月4日判決命じたのである。
 この判例を機に、自転車事故の賠償に備える機運が自転車の乗り手側により安全な走行マナーと共に保険に関心を持つようになったのである。
 かく言う私は、定年後は自転車に乗る回数が増えたことから、自転車保険に入っており、更新を続けているが、現在の保険は3年契約で保険料14,330円となっており、賠償責任額は最高3000万円、死亡・後遺障害金は500万円、入院・通院保障付となっている。
 しかし、コンビニでの保険契約の高額賠償保障3億円は魅力的であり、次回更新ではと考えたくなるのであるが、実はコンビニでの保険には、重要な落とし穴が有るのだ。
 それは保険者(被)の年齢が加入する時点で70歳以上は加入できないとパンフレットの隅っこに小さな文字で書かれているのだ。
 残念!高齢者時代に入る時代だと言うのに、また、マイカーから乗り換えもあると言うのに、保険会社の儲け主義では、高齢者は事故率が高いと見られているのである。

 結論、高齢者の自転車乗りは、安全運転を心掛けないといけないと言うこと。

 no.330 道交法改正後1年の結果は?       2016.7.1

(前号のMSのWindows10への自動アップデートについての利用者の不満から、6月28日MSは、「更新拒否」を選ぶ新しい通知表示を近日から行うと発表した。)

 1年前の6月から、自転車に関する道路交通法が改正され、その中味について大きな話題となり、この「たわ言」でも取り上げて来た。自転車の利用を愛し、身近な足の道具としている筆者の私としては、それはそれは手痛い改正だったのである(それは後述で)。
 法が施
行され、そのルールは浸透しているのだろうか?
下記に今年6月にアンケート調査した結果をまず紹介する。
1)「改正道交法」が施行されているのを知っているか?
   知っているのに 84%
2)自転車運転の危険行為14項目」について、  どれくらい意識していますか?
   ●内容を理解し、遵守しているのに 36%
   ●理解に不安が有るが、守る意識が有るのに 48%
   ●施行前と特に意識は変わらないのに 10%
 ここで注目したいのが「自転車運転の危険行為14項目」についてである。
 内容をきちんと理解して守っている人は4割にも満たない数字である。そのため、間違った認識で違反を起こしてしまう可能性もなきにしもあらずである。それでも、内容を理解していなくても意識をしている人が半数近くに上っており、これらを含めると全体の8割が新ルールを守って自転車を運転するという意識を持っているという風に見られる結果になっている。
 くどいけど、ここは自転車の愛好者の広報でもあるから、もう一度その14項目を列挙しよう!
 1.信号無視          2.通行禁止違反
 3.歩行者専用道での徐行違反等
 4.通行区分違反       5.路側帯の歩行者妨害
 6.遮断機が下りた踏み切りへの進入
 7.交差点での優先道路通行車妨害等
 8.交差点での右折車妨害等
 9.環状交差点での安全進行義務違反等
 10.一時停止違反      11.歩道での歩行者妨害
 12.ブレーキのない自転車運転
 13.酒酔い運転        14.安全運転義務違反 

 それらの詳細は以前にも述べているのだが、「傘さし運転」はご法度で、『14.安全運転義務違反』の項目に該当するのである。
 昨年の施行から、私は雨降りの時の自転車運転が一番困る羽目になるのである。雨が降っていても、自転車に乗ってパソコン教室へ行かなくてはならない仕事(?)が有るためだ。対策としては言わずと知れたレインコートなり雨合羽を着て乗るのであるが、雨が入らないように防備するほど、顔面を覆うことになり視野を狭めてしまい、反って危険な状態に。今のところ、私に気に入った雨合羽が見つからない状況で、教室に行く日に雨が降らいのを願うばかりである。
 私事になったが、この改正によって自転車事故の賠償保険の需要が増え、コンビニでも保険を扱うような状況となり、自転車事故による相手への賠償が時には数千万円を要求されることが現実に起こり、保険に加入して安心を買う人が多くなったのだ。
 思わぬ改正で、保険業界が美味い汁を吸うことになったのである。

 no.329 Windows10の自動アップの余波!      2016.6.16

 (まずはお詫びを申し上げなくては、前回(no.328)の「たわ言」では日付を違えておりましたので、今は訂正しております。)
 さて、今、巷で最大関心事は何と言っても『舛添東京都知事が
いつどのような形で辞職するのか?』であろう。このたわ言が発表されるときには、もう辞めてしまっているかもしれない!
 また、次の関心事は次は誰が東京都知事になるのかであろうが、自民党の周辺では東京都民に人気のある候補がいないとされているが、野党では、前回も候補に挙がった今は民進党である蓮舫参議員(同議員は今回の改選組)が立てば、勝つこと間違いないと噂されている。しかし、都議会は自公議員が多数を占めているので、自公の賛意がなくては都議会運営は成り立たない。だから蓮舫議員は今の少数野党である民進党に見切りをつけ(?)、離党して無所属で立候補し、自公とは政策協定して支持を受けることになれば、蓮舫都知事も夢でないと私は思うのだ。
また、自民党の若手人気衆議員小泉進次郎氏が出れば、また状勢は変わるかもしれんと、大いなる想像をしているのだ。
 まぁー、予断話はそれ位で! 本題に移ろう!

 MS(米国 マイクロソフト社)は、Windos10の個人向けアップデートを7月27日までは無料で行えるキャンペーンを行っているが、一向にアップデートされない状況から先にもこのたわ言でお知らせしたように、5月ごろから予約を入れて自動アップデートされるようになったのである。この予約を無視していると、勝手にWindows10にアップデートされて、正常に動くならば良いのであるが、中にはパソコンのハードソフトの構成にも依るけれども不具合を生じて場合が有り、素人では修復できないケースもあるのだ。
 パソコン使用者の中には、Windows7でずーと使いかったのに、勝手に上げられてしまって使い難くなって苦言を呈している人もいる。
 Windoes10に上げられた後、或る期間の間は元のOSに戻すことが出来ることになって居るのであるが、私も経験しているのであるが、完全に元の状態に戻れないのであり、その後の後始末処理をやらないといけないのだ。そればかりでなく、一度Windows10にしたことからこの痕跡が残り、一部の秘密ソフト(?)が有効に動いてMSに有利な情報を提供するようになっていると噂されている。

 このWindows10の痕跡を完全になくすには、クリーンインストール(真っ新な状態でOSを組み込む意)しか方法が無く、これには今まで保存していた写真などのデータを別な記憶危機に退避しておく必要があり、また、インストール後はMS標準以外のアプリは再度セットする必要がり、面倒なことが有って、操作が苦手な素人はそのまま泣き寝入りしてMSの言いなりに使う羽目になる。
 私は関与しているパソコン教室で、事前に自動アップデート対策を話していたのであるが、まさか自分が予約アップの対象者になるとは思っていなかったようで、数名の方が自動アップデートされているのである。中には正常にアップデートされずにエラー表示された内容が分らず、私にSOSを求めてきた方も見えるのである。
 このような状況に対してMSは、予約通告の取り消し方などの処置をホームページなどで知らせる対策を強化していると言うのであるが、半ば強制的にWindows10にアップさせるやり方には、多くの批判が出て新聞やテレビで報道されている事態である。
 MSは今後のOSはWindows10に絞り、他のOSは無くし、OSメンテの効率化を図る意図と見受けられるが、今はその過度期に当たっているようだが、確かに無料でアップ出来ることは魅力であるが、利用者にはWindows7のシンプルな操作に愛着を持っている人が多くいることも忘れないで欲しいのだ。

 no.328 オバマ大統領の折り鶴            2016.6.1

 伊勢志摩サミットも無事に終わり、特に中部地方では開催前から連日テレビ新聞でその関連のニュースを報じていたが、終わるとその興奮も冷め、元の静けさに戻った感じがする。事が終わって数日も過ぎれば、サミットも風化してしまう。
 代わってマスコミを騒がしているのは安倍首相が提案する「消費税10%の再延期」の話題であろう。その行方は予断をする状況でないと見るので、差し控えることにする。
 サミットに出席したオバマ大統領が原爆投下の広島を訪問し、献花して世界に向けて宣言したニュースに話題が取られ、原爆資料館を見学した模様・状況は陰に隠れてしまった。しかし、その模様は一部に報じられたので、それを話題にする。

 オバマ大統領は27日夕、広島到着後すぐに原爆資料館を見学した。同行者らによると、オバマ氏は約5分間、数点の展示資料と向き合い、岸田外相の説明に熱心にうなずいた。なかでも関心を示したのが、「佐々木禎子」(後述出)さんの折り鶴。アクリルケースを特別に外すと、オバマ氏は顔を近づけてじっと見ていたという。
 「実は折り鶴を持ってきました」。オバマ氏が突然そう切り出すと、随行スタッフがトレーに載せて運んできた。梅や桜の花が彩る和紙を丁寧に折り、「少し手伝ってもらったけれど、私が作りました」。白と淡いピンクの2羽を近くに居た小中学生2人に1羽ずつ手渡した。
 「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」。芳名録にメッセージを書くと、その上に別の2羽をそっと置いたのである。
 その後、原爆死没者慰霊碑への献花や演説を終え、原爆ドームを望む場所まで移動。岸田外相が、禎子さんの像が空に手を広げる「原爆の子の像」も紹介すると神妙な面持ちで答えた。「この一帯は、平和にとって大変重要な場所ですね」と言うのである。

 折り鶴4羽はすべて資料館へ寄贈された。志賀賢治館長(63)は「オバマさんは禎子さんの話を米国で知り、折り鶴を準備されたのかもしれない。なるべく早く公開したい」と話す。
 禎子さんの同級生で、被爆証言を続ける川野登美子さん(73)は「空に向かって大きく手を広げるさだちゃんの思いが、ついに米大統領にまで届いた。さらに多くの人に思いが広がるよう願っています」と喜ぶのである。

 オバマ氏の折り鶴は海外でも早速報じられ、米紙USAトゥデー(電子版)は「象徴的な振る舞い」と紹介。禎子さんの折り鶴は「核戦争の痛切さの重要な象徴」と伝えた。英BBC(電子版)は「サダコと折り鶴」と題する記事を掲載。作り方の動画を添え、「今、折り鶴は平和の象徴」と、それぞれ報じたのである。

 オバマ大統領の折り鶴は、世界に、「核兵器のない平和な世界創りのシンボル」として大きな役割を残したと思うのであるが、この記事を書きながら、事の顛末に涙ぐむ私であるが、今ある平和なひと時に感謝するのである。
 (本記事は、朝日新聞デジタルニュースの一部から引用しています。)

 no.327 脳梗塞や心筋梗塞が怖ければ?      2016.5.16

 今回の記事は、先日NHKテレビで放映されていた「ためしてガッテン」での内容であり、偶然にも予告の案内に引きつられて視聴していたので、皆さんも見ていたかも知れないが、自分のために(?)記事にした。
 まだまだ元気で生きておりたい欲望があり、突然にやってくる脳梗塞や心筋梗塞が怖いのであり、だと言ってそれ対策用の医療薬、健康食品の類は飲んでいない。それ故、予告の案内に釣られて見る羽目になったのだ。
 「ガッテン」の内容は、一口で言えば、『脳梗塞や心筋梗塞をひきおこす「血管内の血のかたまり=血栓」を、キレイに溶かして死から守る』と言うこと。
 では原点に戻り、なぜ「血栓」が出来るのか?それが分れば対策し易いのだ。もともと「血栓」は、ケガをしたり、血管の内側が傷ついたりした時に、かさぶたのように傷口をカバーしてくれるものですが、何かによって必要以上にたくさん発生したり、巨大化するものであり、その原因を大雑把で言えば「ストレス」によって発生するらしい。
 番組では人に恐怖を与えると血栓のもとになる血液が固まり易くなる実験を行ており、、恐怖以外に興奮やストレスでも血液は固まりやすくなると言う。
 この血液が固まる=血栓の初めを、大事に至らないようにすることが必要だが、実は
脳梗塞の治療に使われる「t-PA」という特効薬があり、救急の患者にこの薬を注射すると、脳の血栓を溶かして後遺症を防ぐことは皆さんもご存じだと思う(30分以内が有効だとかーーー?)。
 この「t-PA」、もともとは私たちの血管の中に分泌されている物質だそうで、血栓ができるとこれを速やかに溶かし、血管が詰まってしまうことを防いでくれている自己防衛の治療の賜物であるのだ。
 このt-PAの効能をもっともっと増やす、つまり「血栓を溶かす力」をアップさせるには、運動が効果的であるというのだ。運動のポイントはウォーキングなど、息が上がらない程度の軽い運動(有酸素運動)で、1日30分ほど、できれば毎日行うのが理想的で有り、その結果は、血栓を溶かすt-PAが働きやすい体になるということらしい。
 今、熊本地震の被災地では、車中泊で足の血管に血栓ができてしまう、いわゆる「エコノミークラス症候群」が大きな問題になっており、その対策として、次の事言っている。
1)出来る限り体を動かして、歩くなりの運動をする。
2)眠る際に、足が低い位置にあることは、血栓を作る非常に大きな誘因となるゆえ、足が低い位置にならないよう、足下に物を置いたりして高くすることで予防効果がある。

 番組の中では次のような事も言っている。

●体重が1㎏減れば血栓を溶かす力は2倍アップする。
●運動はいつ行っても良い。ただ血液は午前中に固まりやすいので、朝行うことはより有効だが、コップ1杯の水を飲んで1時間ほどゆっくりしてから運動するのが理想。
●息が上がらない程度の軽い運動が良い。つまり有酸素運動だ。
●被災地(熊本地震)でなくても、寝る時は、少しでも足を高くするのも効果的である。

 さぁー皆さん方も運動の効果を見直して、血栓の作らない体にしましょう!

 no.326 スポーツ界の不祥事について         2016.5.1

 初めに、当輪和会の機関誌 輪心東西ⅡのNo.125号(3月1日発行)で、報じたベルギの女子選手の乗った自転車に隠しモーターが装備されていた件の後日談です。
 国際自転車競技連合(UCI)は4月26日、1月に出場したUCIシクロクロス世界選手権(UCI Cyclo Cross World Championships 2016)で、競技用の自転車にモーターを隠していたとして、ベルギーの女子選手フェムケ・ファン・デン・ドリエッシュ(Femke van den Driessche)に対し、6年間の出場停止処分を科しました。UCIは同時に、技術ドーピングを撲滅すべく導入した検査方法が、奏功したことに満足しているとした。
 処分は6年間の出場停止と2万スイスフラン(約230万円)の罰金を言い渡された当女子選手については、昨年10月からの全記録が無効になったほか、賞金とメダルの返還も命じられている。
 この件について、
フランスのスポーツ番組では、「熱源を感知するサーモグラフィー」を使って、自転車にモーターが使用されていることを確認したと報じている。
プロサイクリスト協会(CPA)のジャンニ・ブーニョ会長は、「これまでサーモグラフィー、X線写真、超音波による検査方法も検証してきたが、現段階で最も費用対効果が高く、信頼性があり正確なのは、磁気共鳴による検査方法だ。このソフトウエアは、開発の専門企業と協力してわれわれが作った」また、「画像解析にはタブレット端末を使用し、1分以内に自転車のフレームとタイヤを調べることができる」と語っている。
 上記が今回発覚した競技用自転車に仕組まれた不正に対する処分とその後の対策であるが、女子選手については相当厳しい過料となって居るが、これは言われるような今後の不正に対して「見せしめ」となる内容になって居ると思われるのだ。
 日本では最近のスポーツ界の不祥事は、巨人選手による野球賭博事件であり、高木投手に対しては、1年間の失格処分を科す事件となっている。
 また、五輪出場への有力選手であったバトミントンの桃田選手の事件もだ。
彼は、同僚に誘われて違法カジノ店で賭博をしていたことがばれ、
日本バトミントン協会から、「日本代表選手の指定解除と無期限の試合出場停止」の処分を受け、五輪出場へは絶望視される結果となったのである。
 私見ではあるが、賭博をするのは自己責任の範ちゅうであるのであるが、金銭的な不祥事が無ければ問題ないのであろうが、法律に触れる「違法カジノ店」に出入りしていたことは、国民の代表ともなる選手には頷けない落ち度に
なるのであろう。ある意味では可哀そうでもあるのであるが、巨額の費用を持って五輪出場であるから、少々の厳しさを求められても仕方がないだろうかと!
 次は、
あの美人でスタイル満点のテニス界の女王、ロシアの女子選手、シャラポワが今年1月から禁止薬物となっている「メルドニウム」を使用していた問題である。彼女は知らずに病気の治療(?)に使っていたとして、飲んでいた事実を認めているのだ。お国がロシアであるから、一筋縄では計り知れないが、彼女に確実に「薬物禁止の通達」が為されていたかどうかが問題なのである。テニス界の女王で余りにも有名人であることから、またロシアのスポーツ界にも貢献していることから、多分軽い処分で終るだろうと見ているが、どうだろうか?

 no.325 「遺体ホテル」って、知っている?        2016.4.16

(14日夜から九州熊本地方で地震が多発しており、当該の方、十分にご注意ください。)

 東京では、火葬場や斎場がかつてないほど混み合っているらしい。
東京都内の或る斎場では、
『ご葬儀まで、1週間以上お待たせすることになります』、と言う事態が現実に起こっている。
 今、葬儀を希望する斎場での希望時間に出来ないために、何日も待たされる“葬儀難民”が増えている。都内の某葬儀会社によれば、昼の時間帯に告別式・火葬を望む場合、斎場が1週間以上先まで埋まっていてすぐに葬式が出せないケースが増えていると言うのだ。
 どうしてもその斎場で行いたい場合には4,5日以上待つのであるが、その間遺体はどこに安置しておけばいいのか? 遺族にとっては切実な問題である。このニーズに目をつけた新しいビジネスが「遺体ホテル」なのであり、すでに首都圏、大阪などに出現していると言う。
 大阪北区の某葬儀会社は、2012年に開業。築30年のホテルをリニューアルし、これからやってくる多死社会を見据えてこの業界に参入したという。「今後、葬儀難民が増えるだろう。経済的にも負担が少ない見送り方を提案したいと思った」と開業の動機を語っている。
 このホテルの役割は遺体を安置するだけではない。遺族が宿泊することもでき、施設内で通夜や告別式を営むことも可能。特徴はその料金体系にある。日本消費者協会によると、葬儀費用は平均約200万円。だが、この遺体ホテルでは遺体の搬送、安置、通夜、告別式、火葬までを組み込んだプランが45万円程度で用意されている。通夜や告別式を省略することもでき、最小限の“見送り”をする場合、料金は20万円を下回り、相場からすると、かなり安いのである。
 「家族ごとに見送りのスタイルは変わっていくだろうが、遺族と故人が最後の時を過ごすにふさわしい場所でありたいと思う」と同葬儀会社の代表は言っている。
 高齢者心理に詳しい近藤勉氏(神戸医療福祉大学・元教授)は、「形式的なことにお金をかけたくないという考え方が広がっている」と指摘し、価値観が多様化し、大掛かりな葬儀や立派なお墓が必ずしも必要ではないと考える人が増えていると言うのだ。
 一方、告別式は簡単にして火葬も行わない方法があり、それは「献体」という手段である。今、自分の遺体を大学医学部の解剖実習のために提供する「献体」の登録者数が増えていると言う。篤志解剖全国連合会によると、現在の登録者数は26万人を超え、30年前の4倍になった。以前は、解剖実習に使われていた遺体はその半数が警察から提供される身元不明遺体だったが、現在はほぼ100%が献体だと言うのだ。
 献体希望者は生前、医科や歯科大学に登録しておく。登録者が死亡すると遺体は大学へ運ばれ、防腐処理に3〜6か月、解剖学実習に3〜7か月が費やされる。すべてが終わると火葬され、遺骨は遺族へと返還されると言うのが一般的な流れ。遺体運搬や火葬の費用は大学側の負担で、遺骨を大学の納骨堂に納めることも可能だと言う。
 献体は身寄りのない人には都合のいい処理(?)と思われるかも知れない。献体は「火葬費を負担しなくて済む」「墓を残さなくて済む」という経済的なメリットもあるが、先程の近藤氏によると、それだけが希望者増加の理由ではないと言い、背景には「独居老人の増加」があると指摘している。
 「独りきりで過ごす時間が多くなると、高齢者は自ずと自分の死に向き合い、考える。そのなかで社会に貢献できる最後のチャンスとして献体に意識が傾く人が増えているのではないか」と言うのだ。

 私も「独居老人」、死んで貢献できるならば献体も選択肢の一つかもしれないが、生憎と私には息子が2人居り、同意を得る必要があるのだ。

  (本記事については、ヤフーニュースの一部を参考にしております。)
 no.324 小保方晴子手記「あの日」を読む!      2016.4.1

 文芸書を買って読むと言うことは、専門書以外余りない事。
 この本が発売以来、爆発的な売れ行きを示していると言う事を知り、「あの事件」の裏では、何が起こっていたのか知りたくて読んで見た。読んだと言っても断っておくが、精読でなく拾い読みに近い読み方である。何故なら余りにも著者が携わった分野の専門用語がひっきりなしに出て来て理解が出来ないので、その部分は割愛しながら、最後まで読んだ。
 読み終えた後の感想は「可哀そうな終末であった、研究した環境は私の知る限りでは理系女子として素晴らしい場所を戴き、理想に燃えて仕事をしていた、惜しい人を潰したなぁー」である。 あの事件(?)で、彼女は悪者(不正行為をした?)のレッテルを張られてしまったが、この「たわ言」では、あの時から私はフェミニストであるからと、あえて、論ずるのを断っていた。 しかし、「あの日」の本が出たことで、私なりの事件の評価をしたいと思ったのである。
 まずは、彼女が良い人であるには、家族関係はどうだったのかと下種な考えで見た。 家族構成は両親と3姉妹の5人家族。5歳くらい上に双子の姉がいて小保方氏は3姉妹の末っ子ということ。父親は東京大学卒、三菱商事の役員を務めたのち、千代田化工の役員に就任している。現在は娘を支えるためか早期退職していた。
 母親はお茶の水女子大学大学院卒、帝京平成大学健康メディカル学部臨床心理学科長の大学教授であったが、騒動後は大学を休んでいるとのことで、今は退職されているのかもしれない。双子の姉のお一人は母親と同じく心理学者で、お茶の水女子大学院卒、白梅学園大学こども学部で准教授をされているそうで、もう一人の姉についての情報は不明である。インターネットで知る限りの家族関係は最良であり、私のような貧乏人ではないから、悪(?)を考えるような素性でないと確信したい。
 私の現役時代は、軽工業である「自転車」の研究開発に携わっていたが、そう言うといかにも立派そうに見えるが、実態は機械部品の技術者と変わりない職場であったが、研究者としての自負からか、職員は出世欲が強く、あらゆる手を使って己の研究の野心を満たそうと、競争相手となる研究者を中傷したり、トップに告げ口したりすることが日常茶飯事に行われる人間関係のいやらしい側面を持っていた。このような事は私の職場ばかりでなく、一般の会社にもあるサラリーマン社会の醜い縮図だと受け止めていたのであり、早く定年が来て、脱却できる日を待ち遠しく我慢していたのであった。
 このような嫌らしい男社会であるから、小保方晴子研究員としての日本での早稲田大学での研究、そして理研の職場、かつ山梨大学での若山研究室での研究、またアメリカ・ハーバート大学でのバカンティ研究室での留学など、理系女子として大学院時代から研究したテーマを基に東奔西走するのである。
 華々しい研究活動の陰にはその行動を支えてくれた大勢の大学関係者や同僚が居たのであろうが、反面その中からは彼女の行動に異端視する人、「ねたみ」「そねみ」が生じていただろう。それが小さな問題で発覚すると内部からの情報リークとなってマスコミに流れ、職場においては細胞の「すりかえ」まで発展して行ったかもしれないと私は思う。同僚や研究者同士の葛藤(特に若山研での資料の隠密)などがあっただろうと推測する。
 特に、生理学分野での研究は特許をからめてしのぎ合っている嫌らしい職場だと思うのだ。
 マスコミ報道に輪をかけたのが、毎日新聞の某記者、小保方さんと同窓でほぼ同じ年頃で、かつ同じ理系の大学院卒で、その方面では名の知れた記者で通り、某記者が書く記事で新聞、週刊誌が大いに売れた(本人がそう言っている)といわれる。某記者の関係者への情報収集のメール送信は、脅迫に満ちた物であったと言われ、亡くなった著名な研究者は耐えられなかったのではないかと推測されている。

 この毎日新聞の某記者は、この関係取材を一冊の本にしたのが、業界の「ノンフィクション賞」を授けられるのであるが、小保方さんを中心とする不正研究を糾弾したとしてのこの本の評価であるならば、何と怖い世の中だと、金もうけの為ならば人の死を招くような取材でも国民のためになると思っていたのだろうか?怖い!

 だいぶんと長くなったが、本を読んだ感想の一言を書いたが、私と同じような思いを持った他の方の感想を最後に沿えて、小保方晴子さんの今後の研究復帰を願っておきたい。

 『小保方手記読了。小難しい実験のところはすっ飛ばしたけど、これが事実だとすれば、ありがちな権力闘争に潰された敗者の最後の叫びだ。大人は常に全力で子供をひねりつぶす。敗者を応援したりはしないけど、研究を続けて見返してやるしかないさ。君が正しいならきっと何とかなるはず。としか言えないなぁ!』

《追報》
3月31日小保方さんは、自己のホームページで「将来、他の科学者がSTAP細胞を作製できるよう、手順を公開する」として、全文英文でその作り方を全世界に向けて発信しました。彼女は今も理研が否定した「STAP現象の存在」を主張しており、いよいよ小保方さんは動き出しました。応援したいですね!

 no.323 コンピュター囲碁 プロを負かす!        2016.3.16

 皆さんは新聞テレビなどの報道でご存じだと思うのですが、
 米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」が、世界のトップ棋士である韓国棋院の李九段(33)との対戦で、初戦から3連勝したのである。囲碁は、
頭脳ゲームで最も人間に追いつくことが難しいとされてきたのであるが、コンピューターの力がトップ棋士と肩を並べたことにより、コンピューターによる人工知能がより一段向上したことになる。
 アルファ碁は「ディープ・ラーニング(深層学習)」という最新理論を取り入れたプログラムであるが、事前予想では国際棋戦を数多く制してきた李九段が優勢と見られていたのである。この対局では、グーグル社のスタッフが李九段と対面し、盤のそばに置いたパソコンに示されたアルファ碁の手を盤上に打つ形で実施されており、以前この「竜のたわ言」で書いた日本での「コンピュター将棋」(no.278 将棋電王戦を見る!)では、ロボットを使って駒を打っていたのとは異なる。
 ここで若干、囲碁の手について解説すると、囲碁の譜面は10の160乗(オセロで10の28乗、チェスで10の50乗、将棋で10の71乗)と見積もられ、また、ゲーム木(相手の手によって、今後局面がどう展開するかを考え、もっとも得になる手を予想する作業)の複雑性は、オセロで10の58乗、チェスで10の123乗、将棋で10の226乗と見積もられるのに対し、囲碁では10の400乗と見積もられている
。この事から、人工知能によるコンピュター囲碁が人に勝つのは、ずーと先と言われていたのであった。
 ここまでは、先の報道などで知られていると思うので、このあとは、余りご存じない事柄を「たわ言」の駄洒落として記したい。

 まずは、処理するコンピュターは?
アルファ碁は合わせて1202個のCPUと176個のグラフィックス処理ユニット(GPU)を搭載して、1000台のサーバーを活用するシステムで動く。 CPU一台あたり1秒に1000回以上のシミュレーションを行う。サーバーは数台がネットワーク接続されて分散処理を行う方法(クラスタ)だ。インテルとNVIDIAの製品を使ったが、最終的な実装のための設計はディープマインド社が直接行った。これは、大企業の研究所でこそ見ることができる「スーパーコンピュータ」に匹敵する性能だ。アルファ碁が千年ぶんの棋譜を覚えたのもこのおかげだ。李九段はプロと準プロ棋士を合わせて総1202人の協力囲碁プレイヤーを相手にしていることになる(別な簡単解釈をすれば、1202台のパソコンがネット接続され、処理を分散して、より効果のある一手を素早く探し出しているのであり、かつ学習能力を備えて、相手と自分の手を分析評価し吸収蓄積しているのだ。)。

 次は、プロである故の賞金は?
 グーグル(Google)が李九段に支払う金額は、対局料として15万米ドル、五番碁に3勝して勝利した際の賞金が100万米ドル、それとは別に1局勝つごとにボーナスが2万米ドル(支払いは1米ドル=1100韓国ウォンの固定レートで行われるーーー円相場は今1米ドル=113円)、アルファ碁が五番碁に勝利した際は100万米ドルをUNICEF、STEM教育(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Mathmatics=数学)および囲碁関連慈善団体に寄付するとしている。

 結果は、李九段は3連敗の後、第4戦ようやく1勝したが、15日行われた最終の5戦では、またも「アルファ碁」に負けたのである。学習機能に優れた人工知能は、囲碁の世界でも人間より勝ってしまったのである。残念!

 敗退した李九段が得る金額は、17万米ドル(日本円で約2000万円)を手に入れることになる。若し全勝しておれば、その7倍(約1億4千万円)だったのだ!

 ちょっと羨ましいファイトマネー! 私も今から囲碁を習って勝負するか!

 no.322 高齢女性のパソコン習いに接して!        2016.3.1

 この1月に、私が関与するパソコン教室に3年前に脱会していた高齢(86歳)の女性が再々入会してきた。事前にもう一度ボケ防止にパソコンを勉強したいからと言って来たので、生涯教育の場だとかねがね言っている立場から、断る理由もないので、入会を
快く認めた。彼女曰く、「孫がおばぁちゃんのボケ防止にパソコンをやればと買ってくれた」と言うので、孝行な孫がいるものだと感心したのは言うまでもない。
 彼女の事を少し書くと、当教室の立ち上げ時にお世話になって居るから13年前からの顔見知りであり、その当時からパソコンを操作(?)されていたのであるが、確か5、6年前に「歳をとったからーーー」と言って当教室を卒業(!)して行ったのである。
 その後、数年前に「すっかりパソコンから遠ざかっていたが、文章書きやメールをもう一度やりたいからーーー」と言って教室に入って来られたのである。しかし、入って間もなく、お歳であることから腰痛骨折などの症状が出て教室に来れなくなり、自然退会となっていたのである。
 それで、今回は3度目の入会であるが、いわゆる高齢者の「行き場所」「話し場所」として使ってもらえれば由として考えていた。それ故、教室に来ても余り手間はかからないと思っていたのであるが、それが大間違いで、彼女、パソコンに慣れるのに一生懸命であり(ボケ防止つもりか?)、昔(?)パソコンを習っていたのが嘘かのように、まったくの初心者になってしまっていたのである。
 文書書きをしたいとの事だから、キーボードからの日本語入力であるが、これが以前の習得をすっかり忘れて見えて、始めから教えなくてはならないのである。だから、日本語入力の「あいうえおーーー」の打ち方から教えなくてはならないのだ。
 教室の建前からも初心者専任の指導員を張り付けて教えているのであるが、時には私も手伝っているが、教えた手順・事柄が右から左へとその場で忘れ去るから、2度3度と同じことを教えなくてはならないのだ。
 そんなことで教えていると、「入力画面が小さくなってしまう」、「何処かに飛んでしまう」と変な事を言われるので、見ると確かに画面が小さくなっており、画面を大きく戻す方法も教えるが、まったく覚える機能が働かくなるようであり、同じことが頻繁に起こるようなので「どのような操作をしたの?」と聞いても、返ってくる返事はチンプンカンである。
 私もそのままほっておけないので、「入力画面が小さくなるのはーーー」と言うことで色々とやって見ると、ワード画面上部の「タイトルバー」近くの何もないところで「ダブルクリック」すると、入力画面が縮小することがわかった。多分彼女は、マウスの操作が尋常に行なうことが出来ない(高齢で指の動作・感覚が鈍くなっている?)ので、このような現象が起こるのではないかと推測するのである。また、彼女やたら両手でキーボード操作したがる癖が有り、時にはタッチパッド(フラットポイント)にも触れる様で、このタッチパッド操作での支障も検証して、注意している(可哀そうだが、仕方がないよ!)。
 今のところは、操作ミスにも負けずに頑張って教室に来られるので、少々手間もかかっても、これもこの教室がモットとする「ボランティア活動の一つと思って、手取り足取りで教えている。そんなことで、指導して戴いている初心者専任指導員には、大変面倒をおかけしていることに申し訳なく思っている。

 しかし、この彼女、まだ認知症(ボケ症状)になっていないことは幸せであり、少しばかり『忘れぽっくなって居る』のは、高齢から来る症状と思い、致し方ないこと、明日はわが身に迫ってくる症状だと思って、彼女の向上心を傷付けないよう心くばりして、懇切丁寧に教えている。

 no.321 Windows10が自動アップされる?        2016.2.16

 この12日に自民党の宮崎謙介衆院議員(35)が、週刊文春に報じられた「不倫」を認めたような形で辞職を表明した。自ら言明していたのは、妻(同じく、衆院議員)の出産に合わして育児休暇を取得すると言って話題が撒いたが、その裏で主張と反する行動を取っていたのである。まぁー若いから家族関係を壊すような不倫でなければ、私は目をつぶっても良いのではないかと思うのだが、国会議員は国民が選んだ人であるから清廉潔白でなければいけないと断じるのは、反自民の輩であり、政権奪取の一つだとすると情けない連中だと私は思う。諸外国では男女の関係では割と大目に見られており、「男女の愛は本能の証?」であり、それと「政治」で司る手腕は別であると粋な見方をするのである。
 まぁー余談はこれ位にして、本論・タイトルに移ろう。
 2月2日、米MS社は「Windows 7」および「Windows 8.1」の「Windows Update」で、これまで「オプションの更新プログラム」としていたWindows 10へのアップグレードを「推奨される更新プログラム」に昇格させたとした。
 このことは、「Windows Update」を「自動更新=自動アップデート」にしているWindows 7/8.1ユーザーは、今回の該当するアップデートで「Windows 10」へのアップグレードが自動的に行なわれるのである。
 簡単に言うと、今使っているWindows 7/8.1ユーザーは、深く考えなければ(Windowsの言うとおりに行うならば)、自動的にWindows10に上げられてしまうのである。これは、困ったことなのである。何故ならば、MS社がWindows10へのアップ条件としているのは、ごく基本的な仕様のみであり、メーカー製品のパソコンには独自性の強いデバイス・ソフトが組み込まれているケースが多々あり、それらはWindows10で正常に作動するかは、メーカーのWindows10へのサポート体制に関わっているのである。それ故、メーカーのホームページサイドでは、この機種については「Windows10の動作を保証していません。」と謳っている場合が有り、あえてそれを行えば、それは自己責任の範疇となり、不具合をメーカーが面倒見てくれないことになるのである。
 もう一つ言えることは、Windows10のアップグレードファイルが自動的にダウンロードされ、かつ自動的にインストールされていく段階でスムーズに進展して行けば、何ら心配がないのであるが、長時間の作業であるから、時には動作が不安定になり止まってしまうこともあるわけで、その時の対処を使用者が取れるかが問題なのであり、まったくの素人では、対応は困難と見れる。
 それで、私は周囲の人には、今のパソコンの使い方に満足しているならば、あえて「Windows10にアップグレードする必要はありませよ!」と言っている。
 2月2日以降順次該当するパソコンに(事前にタスクバーにWindowsマークが出ている)、アップグレードファイルがダウンロードされてインストールが自動的に始まるのであるが、その段階でMS社は、アップグレードでパソコンのOSが変わる前に、アップグレードを続けるかどうかの意思確認を行うためのプロンプトを表示して、アップを確認する、と言っている。 また、慌ててアップグレードしてしまった後でも、31日間は前のバージョンに戻せるようになっている、と言うので、これらを信用するしかないだろう.

 私は自慢するわけではないですが、パソコンを数台以上操っているので、そのうちのパソコンに何時ダウンロードして来るか?興味津々、また戦々恐々して待っているのである。




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