ようこそ! 輪和会へ
(
◆ 竜のたわ言(たつのたわごと) ◆
( 主 管 ブ リ ー フ )
 

 
 no.240 オリンパスの再生は!       2012.10.1

 民主党代表選では野田首相の再選が決まり、また自民党の総裁選挙では安倍元首相が、決選投票で石破氏を破り、総裁に帰り咲いた。携帯電話では、米アップルのスマートフォンである「iPhone5」が全世界で500万台以上を売ったという。
 外の隣国に目を向けると日本の「尖閣国有化」の波紋が中国・台湾で騒いでいるのである。その中で、あえて「オリンパス」を取り上げたい。
 オリンパス事件については、この「たわ言」でも過去に幾度か書いている。なぜ今取り上げるかと言うと、オリンパスの技術提携先(いわゆる一方では資本提携先)が決まったことと、オリンパス事件の裁判が開かれて、事の真相が明らかになるであろうことから、オリンパスのカメラをフイルム時代から使用し、デジタルの世界でも高倍率ズームのコンパクトカメラを所有する私の同社に対する愛着のこだわりかもしれない。
 まず、事件を起こしたオリンパスは事件後、会社経営の財務資本に行き詰まり、資本提携先を模索していたが、テルモ・パナソニック・ソニーなどが挙がる中で、この9月ようやく提携先をソニーとしたのである。ソニーは500億円程度を出資し、オリンパスが強みを持つ医療分野で協業し、収益力を高める考えで、医療機器を開発する共同出資会社を設立するという。
 対するオリンパスは、医療機器の中心である「内視鏡」分野では、事件後も好調で
他社の追従を許さない技術・実績でシュアを誇っているのである。同社の内部では「事件」さえ無ければ、安泰であったドル箱の「内視鏡」を共同会社であってもソニーに開示しなければならないことに、疑問を持つ社員も居るらしい.
 一方ソニーはデジタルカメラでは世界シェア2位。オリンパスはデジカメ事業で苦戦しており、ミラーレスカメラなどではソニーと部品の共同調達を進めてコストを削減し、競争力を高める考えがあるらしい。不採算のコンパクトデジカメからは撤退し、ソニーに集約する可能性もあるようだ。わき道に逸れるが、ソニーの一眼レフカメラは、カメラの老舗であったコニカミノルタからα(ミノルタのブランド商品名)カメラ部門を引き継ぎ、一眼レフの業界に打って出たのであり、ソニーブランドでα商品を出している。
 なお、コンパクトカメラ業界は、今苦戦を強いらえれている、何故かと言うと携帯電話(特に、スマートフォン)でのカメラ機能の高精度・高機能化によって客足が落ち、スマートフォンに取られているのだ。
 で、話を戻し、オリンパス事件の裁判が始まり、菊川元社長は「粉飾決算」を認め、迷惑をかけたことを謝罪しているが、その中で「公表する機会は何度もあったが、勇気がなかった」と言っているらしい。同社のマイケル・ウッドフォード元社長が、巨額不正経理を追及した時に、謙虚に事実を白状すれば、その後の展開は変わっていただろうに、菊川元社長は彼を(社長に抜擢しておきながら)首にしたのである。この時点では、もう赤字を飛ばした後だから引けなかったのだろう。
 ウッドフォード元社長から「社長解任は不当」との訴訟裁判で、損害賠償としての和解金を1千万ポンド(約12億5千万円)をオリンパスが払うことで決着したらしい。


 この和解金は、会社(オリンパス)の特別損失として決算に計上されたが、菊川元社長達の経営失策を彼らが負うのでなく会社が負うと言うのは、日本的経営の不思議さである。

 no.239 自転車を開発する!       2012.9.16

 自転車についての技術を紹介するには、この機関誌では「情報サロン」の寄稿「自転車ジャーナル」で記載するのが通常であるのだが、この「自転車ジャーナル」は私の情報収集不足なのか、それとも私のサボりなのか、ここ3年ばかり追加更新がされていない。そんな状況なので、あえて「竜のたわ言」の方で紹介し、関心を持ってもらうことにした。
 今、岐阜県の金型メーカーと学者たちが、英知(?)を結集させた「高級な街乗り自転車」を開発しているのだ。わき道にそれるが、イギリス・ロンドンでパラリン五輪が開催され、連日、日本選手のメダル獲得が報道されていた。その中で、特に「競技用車いす」に乗った競技を見ての感想であるが、最新の技術を取り入れられた「競技車」で走り回る姿を見ていると、言う言葉は適切でないかもしれないが、身障者の競技を通り越して、操る車いすの技術競争のように見えてしまうのである。
あの100メートル競走で見せた義足での走りぶり、義足の長短での物言いなどから、運動競技として、真の身障者の競技であると言えるのだろうかと私は疑問を持つのだが(この辺の定義は難しいのだが?)、競技に参加され一生懸命努力されている身障者には申し訳ないがーーー。
 話題を戻し、開発を勧めているのは、国内でも有名な自転車レース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の開催地・岐阜県美濃市にある「タカイコーポレーション」なのである。同社はもともと、ねじなど精密な技術が必要な金属部品作りが主力なのであるが、同社の高井会長は「美濃地方のモノづくりに元気がない。新しい何かを作らないと衰退してしまう」との思いから、TOJを誘致し、自転車への愛着が強いことから街中で見る外国産の自転車が多いのを目にして、国産の高級自転車を作ることを思いついた。そして「値段を気にしなくていい。最高の素材で最高の自転車をつくれ」と号令し、取り組ませたのである。

 車体の素材には、F1マシンの車体にも使われているカーボンを採用し、メインフレームは美濃市の英文字「M]を思わせる車体、ペダルの軸と後輪のハブを結ぶ「チェーンスティ」ない形にしており、斬新だとしている(写真(リンクで見れます。)で見る限りでは、技術研究所が40年代に開発した初期のプラスチック自転車フレームに似ていると私は思ったのだがーーー)
 この自転車のデザインを担当したのが岐阜県大垣市にある情報科学芸術大学院大学の入江経一教授、強度実験は岐阜県本巣市の岐阜工業高等専門学校で構造解析学の柴田良一教授がアドバイスしており、岐阜県のまさに英知をを結集した自転車の開発を目指しているのである。
 気になる値段であるが、価格は30万円前後のようで、高井会長は「東京のセレブに乗ってもらうのをイメージしている」と言っている。

 終わりに蛇足になるが、開発している「タカイコーポレーション」は、たしか私が現役の頃に「自転車を勉強したい」と言って自転車技術懇談会(技術研究所の所管)に入会され、また同懇談会の見学会では会社を訪問させていただいたような記憶を持っている。)


(本記事については、朝日新聞2012年8月23日夕刊から一部引用しております。)

 no.238 人間は自然を制御できない!      2012.9.1

 中部電力・浜岡原子力発電所では、18メートルの防潮堤を建設しているが、予想される巨大地震に伴う津波が、 発電所付近で建設中の防波壁の高さを上回る最大21メートルと 想定されたことから、中部電力は浜岡原発の安全性を確保するために原発敷地の外側 、防潮堤の両側から流れこんで来る津波の浸水に耐えらえる対策をすると言い、、新たな防潮堤のかさ上げはしないとしている。
 で、このような防潮堤を作れば、津波に対して安全だと言えるかと言うと、先の東日本大震災の災害からすると、まったく役に立っていないのである。
 岩手県宮古市の田老地区では「万里の長城」と言われた防潮堤が築かれており、昭和8年の三陸地震津波を教訓に日本でもトップクラスの防潮堤だと言われていた。だが、今回の3・11津波ではその防潮堤を越えて地区を破壊した。避難した人たちは「防潮堤があるので油断があった」ことも話している。
 菅内閣の時に、内閣官房参与を務めた松本健一氏は田老地区の壊れた防潮堤を見て、「……あらためて実感するのは、人間は自然を制御できない、と言うことです。もう発想を転換しなければ…」と言い、続けて「コンクリートで自然を抑え込もうとするのはやめよう、ということです。田老では明治と昭和の二度の大津波被害の経験から、高さ10メートル、長さ約2.4キロの防潮堤を作った。巨大な人工の壁で守ろうとしたわけである。でも恐るべき自然はこれを壊し、乗り越え、町をのみこんだ。そして、たくさんの人が犠牲になったのです。一方、同じ宮古市の姉吉地区では、過去の被害から先人の教えを守って全戸が高台に移っていたので、助かった。人と家が残れば復興は早い。これは豊かな海と暮らしていくための貴重な知恵なのです。」と松本氏は言うのである。
 氏は、また、最近のヨーロッパを視察して感じることとして「…ドイツやオーストリアを流れるライン川では、護岸を固めていたコンクリートをはがして土に戻して、そこには草が生え、自然に回帰しているところを見る。波が激しく当たっているところは人工の護岸にしていますが…」と言い、「公共事業で国の姿をつくるとか、コンクリートで固めていくという時代は、終わったことがわかる」と言い切っている。
 震災当時に内閣官房参与として係わっていたことから、「自然のすさまじい力でコンクリートの要塞のような防潮堤は破壊され、科学技術の粋を集めた原発は放射性物質をまき散らす状況を見て、文明の転換点だと思いました。西洋の近代文明をおいかけていいのか?、経済至上主義では立ちゆかなくなっている。大震災を機に政治は大きな変革に取り組むべきだと思うのである。」と語るのである。

 このようなことを述べる松本氏は、日本の近代思想史の研究者であり、日本の将来に憂いを感じておられるのである。

  (松本氏の言葉は、朝日新聞朝刊8月11日オプニオン掲載のインタビュー欄から引用する。)

no.237 五輪を終えて一言?      2012.8.16

 テレビ・新聞報道を喧騒させた五輪も日本選手の活躍でメダル数を増やし、震災日本を癒したと見るべきかどうかを論ずるのは別にして、ようやく(?)、13日早朝に「ロンドン五輪」は終えた。
 私は、残り少ない命を深夜の競技を見る事で、リズムを壊し、命を縮めては気を遣い、もっぱら新聞だけでその五輪競技の勝敗を見ていた。
 朝夕の定時の食事中には、内外のニュース(ここでは、五輪以外のと言いたい)を見ることを楽しみにしていたのであるが、残念ながら五輪競技の報道で、つまらないひと時になってしまった。
 日本の行方を左右する「消費税」や「原発問題」も重要なニュースでないとNHKは見たのか、定時ニュース項目からは後ろの方に追いやられ、まずは五輪の報道となってしまった。ならば、他のNHKのチャンネル(BSも含めて)ではどうかと見ると、まったく相手にしてくれなかったのである。異常までの五輪報道だと言いたい。
 高い報道料を払うNHKとしては、枠一杯の現地の報道時間を100%使い切り勝ったのであろうが、私のような「おとなしい報道を期待する」老人には、過酷な期間であったと苦情を言いたのであるが、そんなことを真面に言ったら、趣味のない・関心の持たないボケ老人の「たわ言」だと言われるのがオチで変人扱いもいいところであろうか!
 しかし、こんな嘆きをある所でつぶやいたら、結構そう言う方が多いらしく、五輪以外のニュースは、インターネットで「ヤフーのサイトで見ているんだよ!」と教えてくれた人がいたが、教えて戴かなくても、そのような方法で重要な(?)ニュースを得ていたので、同じような人が世間には居るんだと安心したのも事実である。
 さて、その「ロンドン五輪」であるが、ロンドンのスラム街を競技施設に変身させ、近くには欧州最大のショッピングモールを引き寄せ、巨大なハコモノで世界の観光客をさばき切り、若者の力を奮い立たせ金メタル数で大幅に獲得し、「五輪は大成功」と主催元の英首相に言わせているらしい。
 これを東京都石原都知事が聞いたら、さぞかし「次次五輪」は東京でと拍車がかかるかもしれないが、ちょっと待ってくれよと言いたいのがこの「竜のたわ言」である。
 今日本で一番苦しんでいるのが、原発事故の「福島」である。何時帰ることができるのか、先の見通しがさっぱりの避難民にとって、「五輪で癒して戴いた」と聞いたところで、それは束の間の一瞬の出来事であって、帰る故郷がないぐらい悲しいことはないのだ。また、福島以外の東北地方で津波災害で家を失くし、職を失くした人たちが仮設住宅で不自由な生活をしている現実を、多くの国民は目をそらし、忘れかけている今の現実をどうみるのだ。
 その震災・原発災害からの被災地に、「立ち上がる日本・復興の東北」へと、焦点を持っていくのは、政治の力であり、国民の願いでもあると思う。
 そのためには、東京に「五輪」でなく。福島に「五輪」を誘致しようと言いたいのだ。その投資で福島・東北はよみがえり。活気が戻って来るのだ。
 そんなことを言ったら、汚染された「福島」への誘致に世界中が「反対」すると言うだろうが、そんな誘致できない土地に誰がしたのか?

 国民は自然災害の恐ろしさを再認識し、世界一の電力消費に甘んじた贅沢な生活を見直し、地震国日本を再生させるべき対策を求めなくてはいけないのだ。

 
no.236 脱原発の問題は?      2012.8.1

 まずは、暑中お見舞い申し上げます。昨年の事はすっかり忘れていますが、今年は暑さが厳しいようです。お体に気を付けて、この夏を乗り切ってください。

 さて、毎週金曜日の夕方、首相官邸の前には原発再稼働に抗議して数万人の人々が集まるらしい。某芸能人が声をかけ、その人見たさに大勢の人がさらに集まったとか、最近では鳩山由紀夫元首相も姿を見せ、こうつぶやいたらしい「私もかつて官邸にいた。再稼働をやめるべきだと思います」と言ったらしが、何と無責任な人よ。彼が首相の時「二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを、20年に1990年と比し25%減らす」と世界に公言したのである。その対策としては、温室効果ガスの排出が少ない原発の新増設だったのである。その公言の温暖化対策に苦慮しているのが現野田内閣なのだ。その内閣が押す「消費税増税」に反対した鳩山元首相、自分が首相当時の世界公言を忘れ、巷の抗議運動に参加するとは如何なる政治姿勢なのか?彼はあの沖縄・普天間移設に見せた「政治無責任さ」、自分の母からの献金問題で見せた無責任さ、などを思うと「坊ちゃん育ち」では、国の政治を任せられないことだ。彼を国会議員に選んだ国民にも非があると断じて私は思う。
鳩山元首相をいじめるのはこれぐらいで本題に。

 福島原発災害を見れば、誰しもが「原発の事故は恐ろしい、今有る原発は安全なのか?」と思うのは当たり前であり、当然である。国民誰しもが「原発は無いに越したことはない」と感じるのは当たり前であるのだ。事故当時の菅首相を取った行動が批判され、「緊急時の首相に向いていない」と某調査結果で発言されていたが、私は菅首相が「自ら現地に出向いて他人の報告でなく、自分で状況を把握し、適切な対応をとった」と見、私は彼・首相の行動に非を投げかけなかった。
最近になって、当時の関係大臣が菅首相について、その当時の状況について「日本を救った」と発言していたことが報じられたが、まさにその通りだと私は持論を自賛したのだ。
 さて、抗議行動であるが、(原発発電0時点から)原発再稼働反対の趣旨は分かるが余りにも現実的でない。電力の供給がこの夏の需要に対して満足していないからであり、電力不足による突発的な停電が考えられるからである。もし、停電になれば電車は止まるし、工場では生産が止まることによって欠陥製品が出る、病院では患者の治療がストップし死に至る、直ぐの復旧は困難な状況となるのである(それは、アメリカで起こった停電事故を思い出せばわかる)。停電は計り知れない事故を誘発するのである。そのようなことが起こらないように未然の対策をしなければならないのが国の政治なのである。大阪の橋本市長が大飯原発の再稼働を暗黙に(彼は、夏場だけだと、言っているがーーー)了解したのは、大阪と言う大都市で、長時間の停電が現実のものとなった時には、彼の市長のポストも危なくなることを予想し、判断したのであろう。言うならば保身を図ったと言ってもいいだろう。
 野田政権は、温暖化対策として原発への依存度を、3つの考え方(2030年の時点で、「原発0%」、「原発15%」、「原発20〜25%」とした時)で示したが、早速、経団連から、3案とも実現可能性や経済への影響の点で、「問題が多い」と批判しているのである。

 この原発の問題は、この「竜のたわ言」の1回ばかりの論で片付く問題でなく、これからもおいおい話題にして行きたい。

  no.235 Windows8を試用する(2)!     2012.7.16

 前号(no.234)で、マイクロソフト(MS)が新たに自社ブランドのタブレット端末「Surface」を出すことを紹介した。その中身は、先号(no.231)で紹介したMSのOS「Windows8」のタブレット版であることも書いた。
 そもそも紹介したWindows8は、開発当初からタブレット端末を意識した製品であることから、自社のタブレットを出す構想のもとに作られていると思われる。
 そのタブレットが発表されたのが6月16日であったが、6月1日には、私が紹介したWindows8の新版「Release Preview」版が発表された。また、今月の10日には、MSの幹部がWindows8の次の段階である新版「RTM(Release To Manufacturing)」を8月第一週に、一般発売を10月後半に提供すると言明している。
 いよいよWindows8が世に出るのである。
 で、6月1日に発表された「Release Preview」版は、前回の「ConsumerPreview」版からの新版であり、前回のものを私はインストールして試していたが、新版「Release Preview」も前回と同様にMSのホームページからダウンロードして試用出来る。
 私は早速、前回のOSを削除し、新たにWindows8の「Release Preview」版をインストールして見たのである。私が試用したところでは前回からの新しさは特にないようであり、より改善された版であると見られるのである。
 さて、この試用している実態・経験を自分だけのものにしておくのはもったないので、ここは私が関与するパソコン教室のシニア会員に見せびらかしてやろうと言う狡い野望を抱いたのである。そうなると自己流の試用経験では拙いので、ここは資本を投入してWindows8を試用紹介している雑誌を探し出し、4ページだけの紹介であったが手に入れて目を通し、自分の操作使用に自信をつけたのである。
 いざ説明紹介するとなると、操作手順が狂っても慌てずに臨機応変に対処できなければならないので、相当の時間を費やしてWindows8の中身を熟知したのである。 そして、7月9日のパソコン教室でシニアの会員に新しいOS(Windows8)を前述のMSのタブレット端末「Surface」と合わせて紹介したのである。
 今の会員は、半分以上がWindows7であり、残りがVistaであるから、新しいタイル形式でタッチパネル表示のWindows8にはそれなりの関心を持って下さるのかなぁーと期待したのであるが、何の驚き・反応もなく、そのあと「自由に使って下さいよ!」とそのパソコンを開放したのであるが、だれ一人試用しなかったのである。
 結局、私の独り相撲で終わったのである。まぁー私としては「武藤さんは、先端な事をやっているね! 私などは付いていけない。」と言われたことで満足したのがオチである。

 よーく考えれば、Windows8について勉強させてもらったと思えば、掛けた時間と少々の出費は自分磨きと思えば良く、また新しい挑戦に意欲が湧くのである。

 no.234 マイクロソフト タブレット端末発表!     2012.7.1

 こんな話題より先月6月27日に衆議院を可決した消費増税について一言いうべきかもしれないが、反対票を投じた小沢一派の今後の動向が、現時点では予測付きかねない状況なので、あえて話題をそらす。
 6月18日、ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)は、自社開発のタブレット型多機能端末を発売すると発表した。開発中の次世代基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」と組み合わせた製品で製品名が「Surface」である(ウィンドウズ8については、本たわ言NO.231で概要報告した。)。
 パソコン市場の成長に減速感が出る中、MSは急拡大するタブレット市場に直接参入し、ハードとソフトを一体で提供して使い勝手を高めることで、先行して独走する米アップルのiPadに対抗することらしい。グーグルのOS「アンドロイド」(アンドロイドOSは携帯のスマートフォンに搭載、日本のほとんどの携帯で動作中)を搭載する端末も加えて、IT大手3陣営の競争が始められることになった。
 MSの新タブレットの画面は、10.6インチ(約27センチ)の高解像度タッチパネルやカメラを搭載したモデルなどをそろえ、さらに、キーボードに早変わりする画面カバーやマグネシウム製のハードケース、専用ペンや内蔵スタンドなどの特徴を備えた製品である。iPadに対抗するだけにそれなりの新規性を持たせている。
 製品化は、今秋をめどにまずウィンドウズRT(ARM(=CPUの1種)版のウィンドウズ8)を搭載した32ギガバイト(GB)と64GBのモデル、3カ月後にウィンドウズ8搭載の64GB、128GBモデルを発売する予定。それぞれ、他社のタブレット型端末や米インテル社が提唱する薄型軽量ノートパソコン「ウルトラブック」と同様の価格帯を想定しているらしい。

 MSはパソコンメーカーにウィンドウズOSを提供するというビジネスモデルで大きな収益を上げてきた。しかしこの2年間、アップルのiPadなどの多機能携帯端末に押されて、パソコンの売り上げは頭打ちとなっている。この事実から脱皮するために自社開発のハードとソフトを組み込んだ「タブレット端末」を売り出すことで、先発で独走するアップルのiPadに対抗することのようである。
 故に、パソコンに関心を人一倍持つ私などは、早速持つことを真剣に考えざるを得ないだろう。だが私、残念ながらアップルのiPadを持って見たものの、利用する機会が少なく眠っているのも事実であるので、購入するときにはこの辺の持つ価値を整理しないと「宝の持ち腐れ」になること必至とみているがーーー?

 で、最後にこの発表された「MSのタブレット」を誌上で見たい方へのサービスとして
下記にアドレスを張っておきますので、「Surface」の外観をご覧下さい。

    http://japanese.engadget.com/photos/surface-0/#5101653

 上記アドレスリンクが期限切れで見れなくなったときは、何卒ご容赦ください。

 no.233 尖閣諸島は誰のもの?      2012.6.16

 石原慎太郎東京都都知事は、今年4月に訪問先の米ワシントンで、都による尖閣諸島の購入を表明し、「東京都が尖閣諸島を守る」と言い、大きな波紋を投げかけた。そして、この11日国会の衆院決算行政監視委員会で参考人として沖縄・尖閣諸島の購入問題について意見を求められ、自前の国家防衛論を展開し、国の尖閣問題の消極さを突いたのである。
 私は都が購入するニュースを聞いた時に、真っ先に思ったのは、国の領有を主張する重要な南方の小島が、一民間人の所有になっていたこと自体に驚いたのである
。当然国の所有しているべき領土だと思っていたのである。
 そこで、詳しく調べてみると、尖閣諸島の一つである「魚釣島」(都が購入する対象)は元々国の所有であったが、明治時代には民間の鰹節工場があって人も住んでいたのであるが、何の経緯か知らぬが民間に売り飛ばされ、所有者が代わって今は埼玉県の資産家(都が購入する相手らしい)が持っているのである。
 もっと、尖閣諸島を調べると、尖閣諸島は大きく5島(大正島、魚釣島、北小島、南小島、久場島)よりなり、魚釣島、北小島、南小島の3島は埼玉県の男性が所有し、久場島はその親族が所有しているらしい。残りの大正島であるが、どう言う訳か知らぬが国の所有になっているのである。そして、国の所有になっていない4島については、国が2002年から賃借して守っているのが今の状況であり、その賃借期限が来年3月末までらしいので、そのあとに都が購入する計画なのである。
 石原知事は尖閣諸島を持つことに対し、早速中国が反対し「中国の主権を侵す日本側のいかなる行為にも反対する」と述べており、これに呼応するかのように駐中国の丹羽大使が「(都の)計画が実行されれば日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と英紙に発言したことについては、日本政府はもみ消しに躍起となっているが、自民党からは大使の「更迭論」が出ているぐらいである。
 一般国民論からすると、国政府が採っている尖閣諸島の現状維持では、中国政府からなめられているどころか、あの漁船問題では闇に葬ってしまったような対応に不満があり、今回の都が購入し、この島を守るという発想には国民の喝采を受け、購入の為の寄付金を募集したら、何と10億円を突破する勢いなのである。
 報道によれば、尖閣諸島の地主には、中国人から購入の打診をあり、如何にこの島が重要であるか、お分かりだ。それは言わずと知れた尖閣諸島の地下には石油が埋蔵されていると言う、日本政府の調査結果が出ているからである。この島の領土主張は、中国ばかりでなく、台湾や韓国からも出ているのである。
 そう言う背景があるからこそ、日本政府は表ざたにしたくなく、穏便で方がつくのを期待しているかもしれないが、最近の中国の近辺海域の強い覇権主義を防ぐことはできないと私は思うのである。それ故、同じような考えで憂いを持つ国民が都の寄付金に呼応しているのだと思っている。

 石原都知事が国会で、「東京都は筋違いのことをしているんだ。本当は国がやるべきだ」と言い、将来の国有化を訴えたのであるが、正にその通りだと私も思うのであり、そして、日本固有の領土であればしかっりした態度でそれを守って欲しいものである。

 no.232 東京電力の値上げの怪?      2012.6.1

 5月11日 東京電力は家庭向けなどの電気料金の値上げ案を経済産業省に申請した。私は原発事故による負担増に応えるためには、値上げはやむを得ないと思っていた。
 今回は申請された中身を見て驚くことになった。それは標準的な家庭(契約電流が30A、月間の電気使用量が290KWh)では、月額480円増の値上げ率6.9%だとしたのである。この標準家庭の根拠として、契約電流30Aの契約者が42%と最も高いとし、月間300KWhまでしか使わない家庭が全体の55%であると言う。それ故半分近くの家庭や商店などに標準家庭を安くした分のしわ寄せがあることになる。
ここまでの記述で私が気になったのは、では我が家では如何なっているかというと30Aではないが、電気使用量は正直に記すと4月が388KWh、3月が462KWhと高いが冬場であるので暖房エアコンが効いているからであろう。これでも随分と独居住まいであるから節約している上での数字である。だから東電が示す標準家庭290KWhはおかしいと思っている。
 調べてみると、この標準家庭とは夫婦2人の共働きの家庭であるとしているらしい。夫婦2人の共働き家庭だと日中はほとんど使わないから安く見積もれるという魂胆?さらに子供が居ればもっと使うだろう、それにしても少な過ぎるのだ。さらに調べてみると、某評論家は東電の数字は、契約電流、使用電力量を低めに見積もって、値上げ率を低く見せようとしているカラクリの情報操作であると厳しく見ているのである。

 話は変わって、経済産業省は5月22日に全国10電力会社の電力販売による「収益を調べた結果を発表した。それに依ると、家計向け電力が販売量の約4割(38%)しかないのに、利益の約7割(69%)を占めていることが分かったのである。一方の販売量の約6割を占める企業向けは、利益の3割しかなかった。これは家庭向け料金が企業向け料金に比べて割高になっているからの結果である。
 さらに東電だけを見ると、家庭向けが利益の91%を占めた(2007年の新潟中越地震で原発が止まり、天然ガスによる燃料費がかさみ、利幅が小さな企業向けの利益が少なくなったかららしい)。
家庭向けの電気料金は、発電にかかる費用を積み上げ、さらに一定のもうけを上乗せして料金を決める、またその地域の電力しか使えない・契約できない仕組みであるので電力会社の言いなりとなり、電力会社は安定した収入源となる。一方企業向けの電力は自由化されており、電気料金は交渉によって決められるので、競争相手もあることから割安の料金となっているらしい。
 さらに、同月23日に東電が発表した企業の電気料金は、企業上位10社の平均が1KWh11.8円、企業向け平均が15.04円、それに対し家庭向けが平均23.34円となっているとし、企業の大口料金は家庭向け料金の半額となっており、如何に家庭向けの電気料金が高く、前述の利益に貢献しているか分かるものだ。

 家庭向けも電力の自由化が出来るようになることを夢見たいが!

no.231 Windows8を試用する!      2012.5.16

 米国マイクロソフトは、2月29日に次期OSと言われるWindows8のConsumerPreview版を配布開始した。配布開始から1日でダウンロード数が100万ダウンロードを超えたと言われ、世界中で注目を集めているOSである。
 日本でも同日から日本語使用でダウンロードが提供されており、パソコンに関心がある人々がダウンロードして試用し、先進的な機能を味わっているようである。
 私も関心を持つ一人であり、早速と思ったのであるが、老齢からくる「引っ込み思案」が先行し鈍っていたが、ようやく動かすノートパソコンを手に入れて先日、マイクロソフトのHPからダウンロードし、DVDに書き込んでインストールを行った。

 途中、キーボードの種類で「日本語キーボード」を選んだのであるが、何故かキーボードが英語入力になっており、記号の配列が正常に入力出来ない。これは、正常にキーボードに反映されていないとわかり、キーボードのドライバーを更新して可能となり、ほっとした。また、ノートが外付けの無線LANなので、Windows7対応のソフトドライバーを入れて、インターネット接続も無事に行えるようになった。
 Windows8の特徴は何と言っても、タッチパネルでの操作であろう。そのためにアプリ一覧が画面一杯に表示された「MetroUI」で入力する、携帯のスマートフォンの操作に類似していることである。もちろん従来のデスクトップ表示も行えるが、「スタートメニュー」が無くなっているので、新しい操作に戸惑うことしきりである(私の頭の自由度が減少?)。従来のデスクトップからの操作に慣れている私にとっては、デスクトップ表示から入っても使用していたアプリやツールが何処にあるのか非常に迷うのである。操作に慣れるまでには相当の記憶力が必要だと思うのであるが、すぐに忘れてしまうのが、今の私であるから、さらに厳しい。
 さて、使用できる環境は初期設定でメールアドレスを登録してサインインしないことにはアプリは利用できない仕組みとなっているから従来とは少し異なる。Windows8(Win8)では、インターネットエクスプローラ(IE)はバージョン10が提供されている。
また、Windows7ではメーラーは別であったが(市場品ではメーカーで内蔵された。)、今回は付属するようになっている。
 ホルダーやファイル表示の時のエクスプローラーは、ツールバー表示からOFFICEなどでお馴染みの「リボン」形式に代わっている。
 このWin8は、従来のパソコン(デスクトップ、ノートパソコン)の他に、タブレット端末での利用を意識しており(現実にその製品化も行っているようだ。)、スマートフォンやiPADの操作に慣れた人への配慮を最大限しており、タッチパネルそして「指」操作での容易さを採り入れている。
 まだまだ、私のWin8に対しての探索は始まったばかりであるので、この程度しか今は言えない。ただ、残念なのはConsumerPreview版は従来だとβ版と称するものであり、この6月には、より発売に近い「Windows 8 Release Preview版」が発表されることになっていることから、一般にも公開されれば私も入れ直すことになるであろうから、その様子を見て、続編を考えたいと思っている。

 
no.230 シニアのデジタルライフのこれから!      2012.5.1

 4月27日朝のNHKニュースで、インターネットやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、デジタルサービスを活用するシニア層、“デジタルシニア”が急増していることを伝え、そのシニアの実例を報じ、このデジタルシニアと呼ばれる人たちが、ツイッターやインターネットのソーシャルゲームなどを利用して、同年代のみならず世代をこえた新たなつながりを生み出していると言うのである。
 私もシニアだけど、どうもパソコンの利用(活用)している場所・考えが少し違うようだ?
 偶然にも、朝日新聞26日の夕刊にデジタルシニアになろうとしている老女がパソコン詐欺にかかる様な記事が載っていたので、上記に関連しているので、その新聞記事(窓・論説委員から)を原文まま以下に紹介する(『』内)。
 『同じにマンションに、78歳の女性が一人暮らしをしている。先日、部屋にお邪魔して驚いた。真新しいパソコンの隣で、大手通信事業者の名前が入ったルーター(中継装置)が光を点滅させていた。
 このマンションは、ネット接続料金が管理費に含まれており、壁のジャックにケーブルを差し込むだけで使える。なぜ、こんな最先端・高性能の接続サービスを、わざわざ別に契約したのか。
 聞けば、こんな話だ。頭の体操になると思い、パソコンに興味を持った。家電量販店で「格安の商品がある」と、薦められるままに高速光回線とネット接続業者の契約とセットで購入した。
 確かにパソコンは安かった。しかし、無線接続のオプションを含め、月々の課金は7千円を超す。
 女性はマウスを操作できるようになったばかり。まったく不要なサービスをてんこ盛りした契約を結ばされ、お金を払っていた。高齢者を狙うリフォーム詐欺と同じ手口だ。急いで、解除のお手伝いをした。
 知識の乏しい高齢者に、なぜこんな契約をーーー。量販店に事情を聞けば「必要なければ、自分で解約すればいいだけ」の一点ばり。
 自分の母親にも、こんな売り方をするんですかっ。そう言わずにはいられなかった。
                          (浜田陽太郎)記』
 新聞記事の女性には、論説委員のような友達が居たから、早く不要なお金を払わずに済むことが出来たのであるが、まったくの独居老人だとすると、お店の「いいなり」になる恐れがある。パソコンの知識がないと、余分な品まで買わされる危険性を持っているのだ。
 話は戻って、前述のNHKのニュースで、
東京大学大学院 橋元良明教授は次のように言っている。
「ネットを通じた仲間同士のコミュニケーションが増えると言うことはその人を生き生きさせるし、彼らの持っている知恵や経験そういうものをですね、若い層を含めてですね、ひろい意味で、いろんな人に発信できる。それを日本全体が共有できるという、そのメリットが非常に大きいと思います。」
と言い、シニアがデジタルで参加することの意義があるとする。
 ニュースでは最後に、「シニア層は年をとればとるほど体力もなくなり、家族や友人などとの人間関係も希薄になる中で、今後、こうしたインターネットでの繋がりはますます重要性を増すだろう」と結んでいる。

 これは蛇足だけど、私が関係するパソコン教室に多くのシニアが集まり、楽しくワイワイやっているのは、これもデジタルシニアの生きがいだと!

 
no.229 老政治家に任せて良いのか?         2012.4.16

 話は少し古くなるが、今年2月末ごろに国民新党の代表であった亀井静香(75)と「たちあがれ日本」の平沼赳夫(72)と石原慎太郎・東京都知事(79)とが組み、3月中に石原氏を党首とする新党結成をすると報じられていた。新党を作る理由は言わずと知れた大阪維新の会を率いる大阪市の橋本徹市長の国政への参加に対応して、条件が合えば連携を考える構想で、今の政権交代後の民主党政権下での「政治の停滞感・閉塞感」が続くのを危惧しての新党構想を考えたようであった。
 ところが、この4月国民新党は亀井代表の執拗な「消費税反対」を打ち上げる中で内輪もめし、亀井氏は代表の座を奪われる結果となった。こうなると国民新党の新党への参加が期待できず、30人の議員を期待していた目算がほころび、20人にも満たない新党立ち上げでは、どうにもならんと見たか!石原都知事は12日に「一回仕切り直しする。白紙に戻す。」と述べて早期の新党結成に疑問視したのである。
 野田首相と他党党首との討論の成果は、野田首相の真面目な「税改革論」のもとでは、谷垣自民党の言う「公約違反(マニフェスト)だから、解散せよ!」と言う念仏も、所詮聞いている国民からすると、いまさら何を言っているのか?「政権交代でお金が出てくるような打ち出のこづち」が有る訳でないから、消費税を上げて「経済の立て直し・福祉の充実」に早く着手しないと、ギリシャのように国を危うく結果になるよ!と、もう国民のほとんどの人は分かっているのである。
 分かっていないのは国会議員としての身分・歳費に甘んじて保身を図ろうとしている「議員さん」だけだと言いたい。
 で、本論。70歳を過ぎた80歳に近い人に「何が出来るのか?」と私は言いたいのだ。
昔は60歳が定年で年金生活に入った。今は年金財源の不足から65歳を超えないとまともにはいただけない。日本人の寿命は延びたから(健康であるかどうかは疑問?)政治家も老人になってもやれるかと言うと、私は別であると思っている。

 昔は60歳で人生終わりだったのだから、後輩に道を譲ったのだ。今の現代医学で寿命は延びたけど、それは医学工学と言う「メスであちこちと切って、悪くなったところを取り除き、薬で伸ばしているだけであって、数万年かけて築いてきた人間の体力寿命を70,80歳と延ばしているわけでは無いと私は見ている。
 現に皆さん、60歳を過ぎ、その半ばから70歳に近くなると体力も知恵も衰え、脳の働き(物忘れ、言葉が出て来ない、新しいことをやる事に渋る、などなど)が悪くなったと気づいているはずだ。
 だのに、上に挙げた政治家は、まだ何かをやろうとしているのだ。彼らに知恵を与えて動かしているのは、彼らに取り付く連中(秘書やブレーン)なのである。その連中が動かしているだけである。

 国会答弁を見れば分かるだろう!某防衛大臣などは的外れの答弁で審議が中断することしばしば、揚句にはプロの担当次官が出て来て応えるなり、メモを渡して棒読みさせる、こんな体たらくな大臣は、間もなく72歳になる人だ。

 野田政権下で頑張っている大臣を見よう。まずは原発補償で東電と渡り合っている枝野経済産業大臣(47歳)、弁護士出身で「新党日本」の草分けであり、物事をはっきり言う。
 次は、原発事故の後処理で活躍している細野環境大臣(40歳)、三菱総研出身で民主党結党以来かも?若手の代表でビシビシと説いていく。

 日米交渉の窓口で飛び回り・活躍する玄葉外務大臣(47歳)、日米交渉で通訳入りは困る!英語で話し合い出来ればもっと人気が出るだろうに。
 最後に、安住財務大臣(50歳)NHK出身で、財政立て直しや円高に挑戦しているおとなしい口調で頼りないところがあるが、少し円安になったから働いたのだろう。

 こんな風で見ると、野田政権を支えている重要ポストには若手を起用しているからこそ、そこそこ人気があり持ち応えている根拠である。上に挙げたご老体に任せたらどうなるのだろうかと私は不安だ。

 今の捻じれ国会で、何でも反対し、「解散に持ち込もう」とする自民党の考えは、震災の復旧に手を貸さず、政権の奪還を狙っているとしか見れない。そんな自民党に見切りをつける層を当て込んだ「大阪維新の会」も、最近の橋本市長の動きを見ていると右的で教育現場で先生との摩擦が生じるなど、どうも言い過ぎかもしれないが、「平成の天一坊事件!」にならなければと危惧するけど、前にも言ったけど平成5年の「細川政権」の様にパーと散って1年足らずで辞職してしまったようなことは、先の民主党・自民党で嫌になるほど経験した私たち国民は、そんなこと(短期内閣)が起こらない政治を作ってほしいと願うばかりで、「税改革」も必要だが「政治改革」も求められているのが今の現状である。

 (大分長文になり失礼した!)

no.228 振込詐欺の手口を披露?         2012.4.1

 本題に移る前に、またまた湧いた原発事故の心配ごとを述べよう。
 福島原発2号機で、格納容器内を内視鏡で見た結果、水位は底部から約60センチしかないと判明したと発表したのだ。原子炉への注水量から(現在でも冷却のために毎時約9トンの水を注入している)、東電が予想していた水位より約3メートル低かったのである。メルトダウンした燃料の塊は冷やされているとしているが、格納容器下部の圧力抑制プールが破損し、原子炉建屋地下に漏れている可能性が高いとしているのだ。
 だとすると、地下に溜まった汚染水は処理されずに、海へ流されていることになる。
東電は福島原発近辺の海岸地帯は放射能が高いので海水調査も手つかずの状態であったが、ようやく調査に乗り出すらしい。風評になるので言いたくないが、この近辺で採れた魚介類は危険極まりないと思われる。長くなるのでこの辺で話題を本題に。
 さて、この2月に私宛に一通の封書が届いた。封書の宛名は立派に私の名前・住所であるが、裏側の差出人は「児童女性擁護団体 すみれの会」としてあり、てっきり亡妻が寄付していた団体からの貧しい人々への支援要請かと思って封を切った。
 すると中味は、下図に示すような脅しの文章なのである。
(参考のために現物を複写して披露する。)
下記文書をクリックすると大きく見れます。
後日のトラブルを避けるために、先方の住所・電話番号は削除した。

 言っている中味は、私が以前に購入した(購入したかどうかも疑問なのである。)Hビデオ・DVDの類が法律に違反しているので、監督警察庁から取り調べがあるので、当すみれ会から告発しないようにしてあげるから、当方にまず連絡して欲しい。まともに受ければ「そんなありがたいことはないので、早速電話して告訴しないようにお願いする」。これがいけないのだ。一旦こちらの弱みを見せたら最後まで食らいついて、「告発しないようにするには、手続き料50万円要るので、振り込んで欲しい」と言うことになり、結局騙されることになる。この封書を受けた不肖な子を持った親は、警察沙汰にしたくないから内緒で連絡するだろう。だから振込詐欺は無くならなくて、新手の振込が後が立たないのである。
  もちろん、私は身に覚えのないことゆえ(?)、何もせず、警察に相談しに行けば、名前・住所を聞かれ、その証拠調書が10年位残されてブラックリストに載る羽目になるのが落ち、故に警察にも届けない。結果は上記の期限(2月27日)過ぎても何の変りもないのだ。

 皆さんも絶対にその手に乗ってはいけませんよ!
 また、絶対に電話しないことですよ!


 
no.227 休眠口座を復活させる!         2012.3.16

 この時期は何と言っても1年前の東日本大震災の記事を書かなくてはならないかもしれない。しかし新聞・テレビなどで詳しく振り返っており、改まって書けば「より悲しく惨めな日本・東北」を振り返ることになり、明日への希望は無く、老いの一途を進む我が身にとっては「閉塞感」を持って、弱くなった涙腺に涙するだけである。
 そんな言い訳をしながら、政府が復興財源として話題にした「休眠口座」について、私が震災前に体験実行した「休眠口座」の復活を笑い話にしたい。

 それは、リタイヤして12年、閻魔大王からの呼び出しが何時来ても不思議でないこの年になって、残された息子たちに迷惑がかからないように昨年の年頭に「利用していない銀行口座を整理(解約)しよう」と決心したのである。
 その中で某銀行が最も長く処理がかかり、完全に終わった日が「あの震災の日」であったことが、今も忘れずに思い出されるのである。
 県を超えた隣の市の某銀行の口座を持ったのは、姉のご主人が務める銀行であることから夏冬のボーナスに預金を依頼されたのが始まり、姉が困っておれば助けてあげたい気持ちで少ない金額を預けては適当な時期に降ろしていた。姉のご主人も地位が上がり、成績とかに関係なくなると自然に預金することもなくなって、30年以上過ぎて「利用しない口座」となったのである。最終残高は1000円未満にしてあったので、気にしてもいなかったのだが、先ほどのあとの事が心配になり、昨年1月初めに「解約」を申し込みに行ったのである。
 店頭でずいぶん待たされた揚句に「10年以上利用されていないので、当方の支店にはもう口座が無い。口座を復活するには時間かかるので、後程連絡する」、と言うことで帰宅することになる。1週間過ぎて当支店から「口座が復活されたので、来店して下さい」と連絡があり後日出向いた。

 2回目となって、口座通帳を出して手続きを待っていると、「お客さん、印鑑が違いますよ!」と言うのではないか!そう言えば20年前に印鑑を紛失しているので、古い印鑑を使っていたのである。仕方が無く「印鑑登録」の証明書を書いて後日の連絡を待った。
 後程連絡が入り、手続きが終わったので「来い」との連絡であり、後日出向いたのである。そして3回目、通帳を出して残った金額の引き降ろしを待っていたところ、「お客さん、通帳の住所が違っていますね?」と、またまた面倒くさそうに言うのである。確かに古い通帳であるから前の住所のままになっていたのである。住所変更届を出して、またまた後日の連絡を待つことになるのである。後日連絡があり、4回目に無事に1000円未満のお金を手に入れたのであるが、電車賃を使って来たのであるから、得た金額の2倍以上の交通費がかかったのであるが、暇な年寄りの馬鹿げた騒動顛末だと自嘲しながら歩いていた時に感じたのが「あの大地震」=3月11日の事であったのである。私にとっては忘れることのできない「休眠口座解約」の出来事である。


 なおもう一つの、これも30年以上利用が無かった某信用金庫の解約であるが、休眠口座になっておらず、印鑑登録と住所変更で割とスムーズに解約でき、銀行によってかなりの違いがあることを実感したのである。

no.226 VISTAのサポート延長される!         2012.3.1

 前号(no.225)でVISTAのサポートが4月10日で終わることを申し上げたが、決して早とちりだったとは思いたくないが、実は2月20にマイクロソフトは、VISTA ・7などのOSのサポートについて延長することを知らせたのである。私自身は終了予定までに2か月を切っているので、まさかの延長は無いと思って皆さんにお知らせしたのであるが、大手のインターネット業者の中でも私と同様に思って対処したところもあった。
 で、やはり後発のVISTAがXPよりも先にサポート終了することに違和感を持つユーザの意見を聞いたのか、またはその意を汲んだのか分からないが、MS(マイクロソフト)は主要なOSのサポート終了日を次のように延長宣言したのである。

 1)XPは、2014年4月8日迄
 2)VISTAは、2017年4月11日迄

 3)7は、2020年1月14日迄

 念のために、また、ご確認される方は、下記MSホームページの閲覧を。

 Windows製品のサポートライフサイクルについて

 以前からMSは言っている事に、製品サポートライフサイクルの基本ポリシーについては、コンシューマー(一般の利用消費者)向けについては製品発表後最低5年間のサポート、ビジネス用については製品発表後最低5年間のサポートとそれに続く延長サポートで最低10年間は面倒見ますと言っているのだ。
それが、コンシューマー向けとビジネス用とのサポートの違いを理解してもらうことの困難さが今回のコンシューマー向VISTAの延長かと思われるのだ。
それによって、VISTAのサポート延長を受けておかしくなってきたのがOS-7で、これも3年後で終わるはずであったのが、さらに5年延びる結果になってしまったのである。
 VISTAと7のサポート延長は利用者にとってはありがたいことであり、対策や買い替えをしなくても良くなったことで、我がパソコン教室でも該当者は胸をなでおろし、ホットしたことは言うまでもない。
 だが、MSが開発中で今年末に製品化が予定されるOS Windows 8のスケジュールに変更が無い状況なので、発表されれば携帯のスマートフォンと似た画面タッチ方式なので、今の携帯のスマートフォン普及の勢いを見ると、新しさを求めて買い求める(買い替える)ことが考えられる。それ故、VISTAをこの先5年間使い切ることは考えられないし(VISTA自体の欠点もあり)、また陳腐化著しいパソコン機器の中では、業界の生き残り戦術もあり、販売が促進されることになる。
 と言うことは、サポート延長で買い控えは年末までで、新製品が出ればVISTAや7を手放してタッチパネル操作のパソコンに乗り換えて行くことになるのかなぁーと、私は余分な思いを巡らすのである。

no.225 VISTAのサポートが終わる!         2012.2.16

 VISTAとはパソコンのWINDOWS OSのことである。
このVISTAが来る4月10日で開発元のマイクロソフトのサポートが終了することになるのだ。
詳しく書くと、VISTAの製品の内、コンシューマー向けのUltimate、Home Basic、
Home Premiumが該当製品である。
 ビジネス向けのEnterprise、Business版等は2017年4月11日まで延長サポートが受けられることになっている。
 以前からこの場で話しているように、私はシニア向けのパソコン教室を面倒見ているので、4月10日までの2か月を切った今月13日に教室でこの事態を皆さんに報告したところ、該当するほとんどの人がパソコンが使えなくなることの突然の状況(?)に驚いた事は言うまでもない。
(教室で該当する人は、VISTAのHome Premiumがほとんどである。)
そう言う私も趣味で持っているパソコンの中でデスクトップの2機種が該当するのであるが、マルチブート(複合のOSが入っている)の環境なので、もう一つのOS XPで当面は逃げ切れるが、しかし恒久的な対策はしなくてはならないのは言うまでもない。
 もっと詳しく述べていくと、評判の良い機種であるOS XPのサポートであるが、後継機種であったVISTAの不人気からサポートが延長されており、2014年4月8日までサポートされることになっている。また現在主流のOS 7は、2015年1月13日までのサポートとなっているが、その内EnterpriseとProfessional版は2020年1月14日までと長くなっているのである。

 さて、この4月10日でマイクロソフトのサポートが切れるVISTAを持っている人は、どう対処すれば良いかが問われることになるのであるが、その前にサポートが切れたパソコンを使う事の危険性は、OSの致命的は脆弱性、セキュリティホールを突いて、それを悪用してパソコンを利用する・不良化するいわゆる悪質なウイルスが入り込む恐れが十分あることである。それ故、サポートが切れたパソコンをインターネットで使用することは非常にリスクを持つものと判断しなければならないのである(ウイルスチェックソフトを入れておれば全て安全だとは言い切れないのである)。

 依って、該当するパソコンに対して、次のような手段を考えなくてはならない。
1)Windows7にバージョンアップする。
  7にアップしても2015年1月13日までとなるケースがあり、短い。
2)新たにパソコンを買い替える。
  現在だと主流は7であり、上記と同様である。
  次期OS 8は、今年末の発売と予想されるが未定である。
3)Vista Business に乗り換える(移行する)
  今更何でと言うことになるが、VISTAの環境が欲しい人には。
4)XPに切り替える。
  古いOSであるだけに、使用に制限が加わる恐れがある。
5)オフライン(非インターネット)で使用する。
  一昔のワープロのような使い方であるが、現在ではインターネットとの
  かかり合いが必須なので、使用に窮屈さが伴う。

 サポート終了までに、あと2か月弱と迫ってきたが、現在のところ「延長」や「優待対策」のニュースがない。今、日本パソコンメーカ業界の苦況からすると、買い替えを狙う戦略であるとすれば、結局、サポート終了のしわ寄せは利用者と言うことになるようだ。

no.224 少しセンチメンタルな話を!         2012.2.1

 愛知県蒲郡市の小学2年生の和田夏恋(かれん)さんが書いた手紙が全国のコンテストで最優秀作品に選ばれたことが、1月27日の新聞で報じられた。
 普通ならば読み飛ばしてしまう記事であるが、その実物の手紙がカラーで掲載されており、手紙の文中に配された可愛らしい絵に何となく目が行き、記事を読んでしまった。悲しいかなー手紙文に胸を打ち、私は涙を頂戴してしまったのである。その夏恋さんが書いた手紙の全文をありのままに、以下に記す。

 「天国のお父さんへ
おげん気ですか?私はげん気だよ、
まい日、ぶつだんの前にすわっておまいり
してるけど聞こえてるかな?
ぜんぶおぼえちゃたよ、
いつも、たのしかったお父さんとの思い出を
たくさん思い出すよ、おうちでなん回もすもうしたこと、
だっこしてもらったこと、お父さんのおきにいりの車に
のせてもらってドライブしたこともあるね、
お父さんは天国でかれんたちのことをお思い出してるかな?
また、たのしいことがあったら、手紙を書くね。
お父さん大すきだよ?。ありがとう。

       かれんより」

 書いた夏恋さんの父さんは、4年前に体調を崩し、昨年3月、心筋梗塞のために51歳で亡くなっているのである。夏恋さんは、手紙をいつも誰かに書いていたようで、上記の手紙はお母さんに勧められて「お父さん宛」に書いたのであるらしい。
 手紙はジャーナリストの池上彰さんたちが審査し、夏恋さんの手紙が「お父さんに語りかけながら、感謝と今の気持ちを表した」点が、評価されたとのことである。
 夏恋さんの小学校での表彰式の後、校長は、子供たちの前でこの手紙を読みながら、「私にも30歳の娘がいます。こんなことを自分の子供に言ってもらったら、うれしいよね」と語り、受賞を喜んだようだ。
 私は10年前に愚妻を天国に送ったのであるが、夏恋さんのお父さんに置き換え、愚妻にしてやれなかったことを今も悔やみ申し訳なく思っているのである。愚妻との「いい思い出」もあるけど、己が満足できるほどに尽くせなかった事への想いの方が強い。
 この手紙を読んだ時、夏恋さんがお父さんに語りかけている様は、遠くへ出かけている人のように錯覚し、悲しさがない見事な手紙だと褒め称えたい。

 新聞でこの手紙記事を読み、そして今ここに書かせて戴く中で、老いて涙もろくなったのか、涙を出しながら書いてしまった。


no.223 オウム平田容疑者の出頭の意味は?     2012.1.16

 昨年暮れの大みそかに、オウムの元幹部平田信容疑者が出頭し逮捕された。
 出頭して来た時の警視庁の対応などいろいろ物議をかもす内容は有るけど、また、長年匿ったされる元女性信徒斉藤明美(オウムの看護師らしい)も今月10日に出頭してきた。それらの詳細は新聞テレビや週刊誌などの記事に譲ることにする。
 私は新聞とインターネットでの報道しか見ていないので、やや偏った見方かもしれないが、2つの事柄に触れて見たい。
 一つ目は、平田容疑者の出頭してきた動機が、マスコミで報道されている範囲では、「東日本大震災」での被害惨状を見て「心を動かした」とされる。震災では「何の罪もない人々が家族を失い、家屋を流され、仕事まで奪ってしまって、生きる目的を失っている」と平田容疑者には移ったのであろう。それはオウム麻原死刑囚が言う「世紀終末思想=この世の終わり」なのであろうかと自問自答し、今自分(平田)が置かれている逃亡生活に比し、被災者には復興・再起への希望があるけど、自分にはこれからも続けなければならない隠れた逃亡生活を思うと「惨めさ」が漂っているとーーー。平田容疑者は「震災事故で大変なショックを受けた」と報道されているが、17年に及ぶ「逃亡生活」は苦難の生活であったと思う。20代後半からオウムに関わって世を背にして来た人生に区切りを付けたかったのではないだろうか?(こう言う反省心を持つのは、まともな考えが出来る人であり、平田容疑者には無いとする見方の人もいるがーーー)

 二つ目は(俗っぽい話で申し訳ないが)、匿ったとされる元女性信徒斉藤明美との関わり合いである。17年前に教団首脳から平田容疑者を助けて逃亡するようにと指示され逃走資金を持たされて日本各地を転々としたらしい。後半の15年間は大阪近辺を居たとされ、偽名を使って職に在りつけ、生活費を稼いで平田容疑者を匿っていたらしい(出頭時には現金800万円を差し出したらしいが―――大半は逃走資金の残りか?)。
 逃亡当初の頃は、平田がオウムの幹部であって高学歴=大学卒であり、尊敬のまなざしを持っていたらしいが、一緒に各地を逃げ回っている間に「尊敬」から「愛」に心が代り、夫婦同様な関係となり一緒に寝るようになったと思われる(匿ったされるアパートを取り調べたところ、布団は一組で毛布3枚であったとされ、最低の必要品以外は持たずにいつでも逃げられるようにしていたらしい)。 隠れた逃亡生活の中で、2人が1つの布団の中で語り合った時が彼らにとっては、一番幸せの一時だったろう。
 今回の両出頭事件は、平田、斉藤の両人が用意周到に仕組んだ「オウム決着ー死刑執行」を引き延ばす計画の何ものでもないと冷めた見方をする論者もいるが、「東日本大震災」が引き金になったことは事実であろう。
 まだ、オウム事件で手配中の容疑者は2名居るのであるが、常識で考えられている「海外逃亡」ではなく、今回は「国内の大都会の中」で隠れて生活することが容易であることを示したと思う。

 ただただ残念なのは、オウム首謀者・麻原が沈黙を続けていることであり、事の真相が究明されていないこと、オウム=サリン事件が風化していく中で、新たに若いオウム信者が増えている状況があると言われ、憂慮すべき状況だと言っておきたい。

no.222 夢であって欲しい事!          2012.1.1

 先ずは新年のあいさつ、「謹んで新春のお慶びを申し上げます。」
さて、予想であるが元日の中部地方・名古屋の天気であるが、暗い?日本の夜明けを意味するのか「曇り」なのである。私が撮り続けている近くの鉄橋からの初日の出は残念ながら、諦めなくてはならないだろうと見ている(当原稿は、申し訳ないが期日前に書いているのでーーー)。
 題目の「夢であって欲しい事」、それは何と言っても昨年3月に起きた「東日本大震災」、そしてそれによって引き起こされた「福島原発事故災害」であろう。今朝起きたら時計が後戻りしていて全てが「夢」だったと言うことはーーーありえない夢々の事!
 大震災の記事は前回(下段)にも書いているので、もう遠慮することにする。
 さて、もう一つ「夢であって欲しい事」が昨年の暮れに起きている。それは政権与党である民主党の税制調査会が「消費税増税案」を決定したことである。2年後の14年4月から8%、15年10月から10%に増税する案である。
 消費税の増税は自民党政権からの課題であり、民主党政権に引き継がれた財政立て直しの根本をなすものである。ただ、民主党は選挙公約のマニフェストで消費税を4年間上げませんと言っているのであるから、「民主党」と言う「比例区」で当選した民主党議員の一部議員は次期選挙での当選が危ぶまれるのか、代替案も出さずに「公約違反」だと言って離党するらしい。私に言わせれば勝手のいい動作振る舞いであり、思わぬ政権を取ってみれば公約通りに行かないのが世間相場だから?そうであるなら「しっかりとした根拠を国民に示して増税を行えば、大多数の国民は致し方のないことだと納得すると思うのだが!
 世界の先進国で、5%の消費税で国家予算がうまく行っている国は無いのだから(よそはもっと高率)、高齢化社会に向かっている、後進国から追い上げられてい先進国では、年金・医療・介護などに回せる国家財源が不足しているのが現状なのである。日本だけの例外では決してないのである。
 民主党政権の野田首相は、一部の離党議員を出しても、党内の増税反対派を押し切りながら、消費税増税を決めたことは近年にない「大英断」だと、私は野田首相の将来を懸念した増税とその意気込みを評価したいのだ。
 この野田首相が行っている幾つかの政策決定は、例えば先のTPP入り、コンクリート事業の再開(新幹線の着工、八ッ場ダムの建設再開など)、米軍普天間基地移転の問題、今回の消費税増税など、自民党政権ならば当然行うであろうと思える政策が民主党の政権で着々とマニフェストを顧みず行っているのを見ると、「自民党政権との違いは何であろうか?」と疑問を持つにいたるのである。
民主党の元首相の中には「ウソも方便」と言ってはばからぬ行動をとる人が居たり、辞めると言ったのを翻したり、検察庁の横暴だと言って係争中の人が居たりして、「民主党と言う新鮮さ・清潔さ・期待感」がどこにもないのが今の状況であろうと見る。

 で、所詮、国の政治は誰がやっても同じではないか?裏返せば政治や政策がその都度変わってはいけないのだとも言えるのだと、新年の夢を見ることにした。

no.221 憂鬱な年だった?          2011.12.16

 これから述べる事に対して「憂鬱」と言う言葉は、適切ではないかもしれない。
それは3月11日に起こった東日本大震災とそれによって引き起こされた福島原発事故災害はとても言葉では言い表せない悲惨な出来事となってしまった。
 テレビで映し出せれる大津波の惨状は、とても人間技では出来ない自然が秘めた恐ろしさを目の前で見せ、自然の脅威に立ち向かうには途轍もない対策が必要であり、不可能に近いことを教えてくれたのである。
 また、福島原発災害には対しては、放射能が撒き散らされたのであるが、それから逃げる方策、そして放射能汚染の問題は「除染」と言う簡単な言葉では解決しない何十年と続く対策が要求されるのである。また、事故の原発を廃炉にするにも50年以上の歳月が係るとも言われているのである。福島を含む東北・関東に撒かれた放射能が全く無くなるのは、それこそ50年、100年と言う年数が必要なのである。そしてそれで解決したかと言うと人体の内部に入った放射能は「どのような影響が出てくるのか?」と危ぶまれるのであるが、誰も予測できず「とりあえずは安心です。」と言葉で誤魔化されて(?)いるのである。怖いことである。
 産業界に目を向けると震災による影響は大きく、生産の縮小を余儀なくされているのに、それに追い打ちをかけるような「超円高」、それから逃げるための海外シフトによる生産も、タイの「水害」によって海外シフトの問題を曝け出したのである。
 政治に目を向けると日本の安全に関わる「沖縄米軍基地・普天間飛行場の移転」は、一向に先が見えて来ないのである。本土の人間にして見れば、沖縄に基地を置くことには東南アジアに目を利かすためには必要悪と見るのであるが、それをどうやって沖縄国民に納得させるのかは、やはり政治・政権の腕となるのであろうか?今のようなねじれ国会では与党・野党の協力が党利党略によって一向に進まないことは、先の復興予算の審議で明らかのようで、これでは被災された方が「閉塞感」に満ち、復興への意欲を阻害されることになる。 巷には民主党・野田政権がどこまでやれるのか、持ち応えらえるのかと危ぶまれているのであるが、これも政治の貧困で困るのは国民である。
 で、これらでこの1年は「憂鬱」な年であったと私は言うのである。

 だが、「憂鬱」さを吹き飛ばしてくれた快挙もあった。
 日本中を一時うれしがらせたニュースは何と言っても「なでしこジャパン」で、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝したことであろう。小柄な日本人が大敵アメリカを破って勝ったことであろう。優勝の笑顔を見せたくれた「沢選手たち」を日本中が感激し喜んだのである。これはJリーグサーカーが男たちであるのに、女たちのサーカーが低く見られている現状を脱皮し、男女平等のスポーツとして認知されたと、あまり難しく言わないで彼女たちの快挙を称えたい。

 来年は「憂鬱さ」を吹き飛ばしてくれる良い年であること願って本年を終わる。

 


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