ようこそ! 輪和会へ
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◆ 竜のたわ言(たつのたわごと) ◆
( 主 管 ブ リ ー フ )

no.200 新聞は亡くなるか?         2011.1.16

 冒頭での新聞とは言わずと知れた「紙」の新聞のことである。注釈を付けたのは、今、ネットでの「電子版新聞」が話題になっているからである。
 私は、現役時代から全国紙である「朝日新聞」の購読者になり続けている。そろそろ地方紙の「中日新聞」に替えようかなぁーと思いながら、踏ん切りがつかないのだ。一つの理由が友人・知人が現役引退と同時に地域に密着した地方紙に乗り換えていることに、くだらない見栄・差別化する意味で、そのまま取っているのだが、本当は乗り換える手続きを嫌がっているのが本音である。
 さて、その「紙」の新聞であるが、最近の朝日新聞(名前を出さないことには真実性がないからーーー)を見ていると、通信販売の広告頁が厭に多い。それも栄養食品(例の歩行を助けるとされる―グルコサミンの類)から精力剤まがいのものまである。また、図書の紹介もやたらと多くなってきた。図書紹介は朝日の特徴の一つでもあるが、持ち込みであるので取材費は要らないから安上がりの紙面つぶし?そんな紙面で、私のような偏見で見ている読者にとっては関心ある記事(?)が少なくなって来ている。
 で、この朝日新聞、地方での無駄な新聞発行を止めたために総発行部数は796万部となって公称800万強を割っている現状であるらしい。それに相対する「読売新聞」は1002万部と言われており、「毎日」が359万部、「日本経済」が303万部、「産経」が163万部となっており、地方紙に行くと「中日」が273万部、「北海道」が116万部の発行となっている。
その中で電子版新聞として、「産経」が紙面そのもので提供しiPhoneで無料、iPadでは月額1500円で提供しており、「日本経済」も有料で電子新聞を展開している。
 他紙もネット新聞の動向には注目しており、「読売」はいつでも対応できるように準備完了しているとの噂、「朝日」については今年から本腰を入れて検討されるとのことである。
 それでは「紙」の新聞が亡くなるかというと、
発行部数1000万部を誇る読売新聞の渡邉会長に言わせると「主軸は新聞(紙のこと)であり、ネットサービスはあくまで副業である」と嘯くのである。
一方の旗頭である朝日新聞は、己の新聞社間の無駄発行を整理した結果、目標の大台800万部の発行を割ってしまっており、回復に大きな飛躍が期待されるのであるが、販売店と一緒に販路を拡張してきた経緯からすると販売店を見殺しにするネット新聞の早急な取り組みには慎重な姿勢となっており、「紙とデジタルを融合させた、ハイブリッド型で生き残りを図るとしている。いち早くネット新聞を出した産経新聞の住田社長は、「圧倒的な収益源は今も印刷した紙の新聞、しかし、新聞の発行部数はじりじり落ちているなかで、ネットを利用して紙の部数を伸ばすあるいは紙の魅力を再発見させることは可能と考えた」と言うのである。
 何れの社も広告収入の落ち込みが今後も続くと予想しており、その一端を見ると、
民間の調査会社によると、今後10年間は新聞・テレビの広告費は減少し、その代わりインターネットは益々上昇するだろうと予測している。現実に、広告主である企業の広告宣伝費を減らしている実態があり、昨年2010年度に広告費を大きく減少させて企業を見ると、半減させた「ホンダ」や一流企業である「キャノン・NEC・トヨタ自動車」などが4割以上、「大京・東芝・日産自動車・三井住友銀行・全日空・コジマ」などが3割以上広告費を減らしているのである。
 この傾向は今後も続きそうで、グローバルに展開してしている企業の宣伝担当者は「人口が頭打ちで消費不況の日本国内で宣伝するよりアジアなどの途上国で宣伝したほうが効果的、しかも効果が早く表れるネットに今後はシフトする」としているのである。
 こうなると、紙の「新聞」に広告を出す企業の内、世界に名の知れた企業は少なくなり、広告収入のじり貧の状態になることは明白であり、その先は発行部数の減少にもつながって行くのである。

 iPadで知らされる電子書籍が新聞にも波及することは間違いなく、「紙の新聞」が亡くならないようにするためには、紙でなくては伝わらない紙面づくり、魅力ある紙面、記事の豊富さが求められ、そして「デジタル新聞」との共存を、読者は求めるだろうと私は思っている。

no.199 吉村教授の「自転車免許論」について          2011.1.1

 新年にふさわしい話題はないかと暮れから気にしていたら、何と自転車のハードに携わった者としては少し異議(?)ある記事が昨年暮れの某全国新聞紙に載っていたので紹介させていただく。
 テレビなどでエジプトの発掘調査で有名なタレント的な早稲田大学名誉教授の吉村作治さんが「歩道を走っている自転車には横暴な走り方をして歩行者が危険であるから、自転車には免許制を導入せよ」とおしゃっているのである。氏のこの発言の発端は、歩道を歩いて居たら、後ろから自転車にぶっつけられた由、また友人も後ろから来た自転車にぶつけられたと言うことで、自転車乗りのマナーの悪さに怒り(?)を感じられているようである。氏はまた、自分がぶつけられたのを機に調べたらーーーたくさんの人が自転車にぶつけられ、亡くなったり、けがをしていると言う 。法律があるのに守られていない。ーーーこのようなことから非常な関心を持たれたようである。
 氏はまた、自転車の乗用に対してマナーやモラルを唱えるだけでは国民が言うことを聞かなくなって来た戦後の教育にも問題があるとも指摘しているのだ。
 ではどうすれば良いのかと問うと、「自転車はすべて登録制にし、購入時に強制保険に入って万一に備え、国が徴収・管理すべき」と言うのである。
また、自転車の免許交付については「子供の場合は中学に入った段階で授業の一環でとして講習を、また大人は自動車と同じように公安委員会で、具体的には警察である。それは自転車は道路交通法で車道を走る車両になっているから、どんどん取り締まればいいのだーーー」とおしゃっているのである。
 で、そんな風にしたら警察組織が肥大するのでは?という質問に対しては「小さな政府・行政のあり方には自分は反対であり、大きな政府で国や自治体がもっとたくさんの人を雇えば、失業問題もなくなる。全て良くなる」と応えられるのだ。
 さらに、自転車に車道を走れと言われても自転車側は怖くて走れないーーーということに対して、氏は「だったら、陳情して法改正を求めたらいいでしょう。法律には自転車は歩道を走ってはいけないと書いてあるんだから。自転車が歩道を走って、歩行者が歩道を安心して歩けなくなったら、どうすればいいです。法律を守らなくていい、というのはおかしい(新聞原文どおり)」。
 自転車は健康によく、地球環境にもいいことに対しても氏は「健康を考えるならば歩くことである。環境にやさしいのは疑問で、自転車を作るときに工場ではCO2を出している。本当に地球環境を言うならば自転車に乗らずに歩くべきである。」とまで言われるのである。
 記事の締めくくりはと言うと、記者の都会での歩行者と自転車が共存する方法は?ーーーとの問いに対して「ないと思いますね。そのかわりとしては、歩道を半分にして自転車専用レーンを作るべきだ、歩行者と自転車が同じ空間を共有するのは無理、分離して入らないようにすることだ。」と述べられ、理想的な(?)発言をされていると私は見たのだ。

 氏のこの論調は、新聞だけではなく、氏のホームページ(下記)にも述べられているので、ご関心あれば一読願いたい。
       http://www.egypt.co.jp/index.html
          〈自転車についての論評は、「コラム392」から入ってください。)

 「竜のたわ言」の付け足しの蛇足で? 登録制とか免許制にしたら自転車は廃れてしまう!
だが、理想である歩道での自転車分離論、狭い日本の道路では所詮無理ーだ!

no.198 沖縄の基地見返り策は?            2010.12.16

 沖縄の基地問題を語るのは容易ではない。何故なら私を含め本土側のエゴがどうしても入るからだ。今の菅政権にしても、前政権であった鳩山前首相の優柔不断が命取りになったことから何となく及び腰、出来たら触らずに逃げたい心境であろう。故に先延ばしばかりである。近日に菅首相沖縄入りをするそうであるが、まぁー意見交換に終わるだろうと見る。
 前触れはそれぐらいにして、今の沖縄の現状を話して見よう!
 沖縄の全領土に占める米軍の基地面積は10.41%で、基地関連収入は県民総所得に占める割合で見ると、本土復帰時点(1972年)の15.5%から5.3%に落ち込んでいるのだ。
と言うことは、基地に頼らない施策が政府や県の振興策の結果、改善されつつあると見られる。
では、何がそうしているのかと言うと、復帰後の沖縄経済が「3K経済」と呼ばれたのは、基地・公共事業・観光がKから始まることからだ。米軍が多く居た当時そしてそれに対する政府の箱物公共事業で県内の産業は潤ったかもしれない。しかし、米軍の縮小や兵士の米軍基地内での住居指示・夜間外出禁止などで基地依存は少なくなり、代わって台頭してきたのが観光産業であるのだ。その一つの刺激材料が沖縄海洋博であったであろう。
 いま、沖縄が本土からの観光客以上に力を入れているのが、外国人の観光客なのである。沖縄に行かれた方はご存知だと思うのだが、本土にも無いような高級リゾートホテルが多くあり、米軍に依存していた頃はアメリカ本土から来る米軍の家族・知人の観光客で潤っていただろう。だが、それも少なくなり、今は中国や台湾からの富裕層のターゲットになる観光地となっているのだ。言い換えれば本土からの節約主義の日本人観光客よりもそちらの方に目を向けるようになっているのである。それは良いことだと私は思う。
 沖縄を訪れる外国人の51%が台湾からであり、香港からが17%、次に韓国・米国・中国となっているらしい。台湾からは豪華客船やクルーズ船でやってくるのである。台湾や香港いずれも富裕層の人たち、近くて手ごろな感覚で訪れているのである。何と言っ海のリゾート地としてモルディブやバリ島よりも近くで高級感を味わえるからであろう。
 沖縄の知事以下関係者は本土に頼っていては沖縄経済の高揚はありえないと見て、本土の政府に三行半して自ら台湾や香港・中国の観光省や航空会社を訪れ、沖縄への観光を呼び込み、沖縄経済振興を模索しているのであり、その効果を見、結果が基地返上論の強い姿勢となっていると私はひがんで見ている。
 政府もそれなりの沖縄振興を考え、特区を設けて助けてはいる。我々本土側でその効果が見れるのは、沖縄特区発する情報通信でのコールセンタであろう(相談窓口や買い物センターは沖縄から電話されるのである)。
 で、タイトルの話であるが、本土側にとっては沖縄に基地があることで平穏に居れる事実を考えれば、何がしの本土に無い利点を差し上げなければならないと思うのは人情であろう。それが今までのような箱物(市庁舎や公民館・橋や道路)では、住民に直接与えられないのは事実、そこである政党が言うところの夢ごとではないが、
1)1国2制度にこだわらず、沖縄全土に対しては「消費税なし」にする。
2)法改正し、沖縄にカジノ特区を設け、観光客と雇用を増やす。
3)政府直属の工場(太陽光発電関係の研究機関も)を設け、雇用も増やす。
4)沖縄産業品の購入者には税制面で控除する。
5)本土から沖縄への旅行者には政府による割引を行い、沖縄観光に助力する。
  (その逆もあり、沖縄国民の本土への旅行には、格安にする。)
などなど、考えればいくらでもあると思う。

要は、オバマ大統領の言葉で古くなったが、従来の振興策から「チェンジ」して、沖縄国民が直接感じ・喜んでもらえる見返りをするべく、その転換期に来ていると思う。

no.197 70歳の資格取り!            2010.12.1

 私は(本年72歳)今、資格試験の受講勉強で悩まされている。
実は、前にも書いているように、現役時代からコンピュータに関心を持ち、引退してからも趣味としてパソコンを自作し遊んでいたが、縁があってシニアのパソコン教室のお世話をすることになり、現在に至っている。のんびりではないが教えたり教えられたりすることで生きがいを感じているところであった。ところがこの夏ごろ、シニアのパソコン活動をアドバイスする資格検定が在ることを知り、今教えている状況からするとその資格を得た方が何かと都合が良いのではないかと別のパソコン教室を経営している大先輩から勧められた。
 その資格とは、経済産業省が勧める「メロウ・ソサエティ構想」の中で生まれた高齢者社会でのパソコン・インターネットの活用を促すための財団法人ニューメディア開発協会が行う、「シニア情報生活アドバイザー制度」なのである。 
 資格を得たアドバイザーは、シニアへのパソコンやインターネットなどの普及活動を行い、シニアの社会参加、地域の活性化への促進のお手伝いをする。また、パソコン操作やインターネット活用の講習会の開催やその講師、地域情報化に関連したボランティア活動、パソコンやインターネット活用のための訪問サポート等の活動を行うーーーと言う活動主旨であり、今私が行っていることにピッタリ当てはまるものだ。
 その資格が無いことには、今の携わっているシニアのパソコン教室が指導できないかと言うとそうではないが、もし教えられているシニアの会員の方がアドバイザー資格を取られると、立場が逆転?居ずらくなる事はあるかもしれない。
 で、私も会員に積極的に資格取得を勧めた甲斐があったのか、今回の資格講座に会員から3人、私含めて4人受けることになってしまった(私は今更、精神に異常を来たす「受講ストレス」を持つ事には相当悩んだが、立場維持も考えることになってしまい、まぁー遊びのつもりで受けることにした)。
 だが、いざ受講してみると、相当厳しい中味であるのだ。10回10日間の3ヶ月日程であり、こちらの方はゆとりがあってよいのであるが、学科の方であるがパソコンの操作、インターネットの利用操作、講義資料の作り方、アドバイスの心構え、などなどの講義と実習がある。
 それらの受講最後には、資格認定試験が実施されるのであるが、学科の筆記試験、実技試験(パソコンを使っての実技)、それに「プレゼンテーション試験」が行われることになっている。
 やはり難関は「プレゼンテーション試験」である。受講者が自由に決めた題材を初心者に分かりやすく説明(講義)する実技で、時間15分の限定である。
 こんな資格試験を受講する羽目になってしまっているが、現役から遠ざかること12年、知能・記憶力も衰えているが、上がり癖だけは堅持で?如何にプレゼンテーション実技を乗り越えるか、衰えた脳に叱咤している。

 その魔の試験日は12月18日、それが済むまでは何となく落ち着けない気分の重さであり、もう一つは、今、教えている立場の私からすると、恥をかきたくないと言う余分なプレッシャーが掛かっている。だが、他人は他人、「自分はお年寄り」で逃げようと、もう逃げ場を作っているのだ。

no.196 尖閣ビデオの不思議?       2010.11.16

 今、マスコミの新聞・テレビなどでは流出された尖閣ビデオで賑わっている。特に流出させたと言って名乗り出た海上保安官を任意で取調べする段階で、不可解なことが多く出て来たと私は意地悪く思い、この記事を書いている(13日までの状況)。
 一連の出来事を追って見よう。
1)尖閣諸島の日本の領海内で違法漁業を行っていた中国漁船を取り調べる段階で日本の巡視船と中国漁船との衝突を3隻の巡視船が撮影していた。
2)3隻の巡視船の映像を石垣島の海上保安部が短縮し、1本にまとめて、研修用としてCD-Rに複写し、関係部署?に配布した。
3)海上保安大学校(海上保安庁の幹部候補養成機関、呉市)にも研修用および解析用として伝送(CD-Rか、不明)された。
4)海上保安大学校では、イントラネット(海上保安庁内のネットワーク)に結ばれているコンピューターの共有ホルダーに保存され、庁内ネットワーク内で誰でも自由に見れるようになっていた。
5)(ここははっきりしていないが)告白した保安官は、所属する巡視船「うらなり」の共用パソコンから海上保安大学の共有ホルダーにアクセスし、映像をUSBメモリーに複写し、自宅に持ち帰ったとされる。
4)保安官は自宅に持ち帰った映像を分割し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に入れる準備・試行をした。
5)11月4日に保安官は、近くのネットカフェから「ユーチューブ」に投稿する。
6)保安官は翌日、騒ぎの大きさに驚き、自宅のパソコンから削除する(だが、他のダウンロード者が次へ投稿し、完全な削除は出来ない状況)。
7)保安官は上司の艦長を通じて投稿を名乗り出る。
 経過はこんな具合であろう。
 疑問の一つは、もし、保安官が言う所属の巡視船「うらなり」の共用パソコンからアクセスし、映像を得たとされるが、関係者によれば、巡視船内ではイントラネットにアクセス出来ないとの情報があり、保安官が言うのはおかしい事になる。むしろ、職場である陸上の神戸海上保安部の共用パソコンからアクセスしたと見たほうが筋が合うのだが?
または、保安官の言うのを信じるならば、巡視船「うらなり」も、イントラネットにアクセス出来る裏の操作が可能だと?もっと考えるならば、誰かが意図的に巡視船「うらなり」の共用パソコンに前以て映像が入れてあったのではないかとーーー。
 次の疑問は、海上保安庁が積極的に流出映像について追求していないことである。内部の調査には限界があると言っているが、どうも腑に落ちない。
更なる疑問は、10月18日に馬渕国交相が映像の徹底管理を指示しているのに、海上保安庁内では、アクセス・閲覧などのチェック・見直しをやっていない。
 12日の時点での不可解さを私は書いているのだが、16日発行の時点ではこれらは解明されているかも知れないが、その時はご勘弁を願いたい。

 事は、日常茶飯事の出来事であったが(海上保安部では、行動のビデオを撮り、今後の参考・研修に使う)、衝突が尖閣諸島領内の日中を揺るがす事態になったことで、迷惑なことと彼ら海上保安庁の職員・保安官は思っているのだろう。

 私は、秘密の漏洩とか、職場で知りえた情報の漏洩、公務員の規律違反、それに上司の責任云々、それらをとやかく言うつもりは無い。まして中国船長を何のお咎めなしで釈放したことへの怒りもあるけど、国外に放した以上はどうしようもない。だが、今回の尖閣ビデオの流出について、事の真相だけははっきりさせ、知りたいと願っている。

追記1)13日の新聞報道によれば、やはり巡視船「うらなり」の保安官の同僚が先に共用パソコンからイントラネットを介して映像をダウンロードしており、その映像を告発者が使ってインターネット「ユーチューブ」に投稿したらしいとの情報である。告発者の証言がはっきりしなかったのは、同僚をかばっての事らしい。

追記2)巡視船「うらなり」からのイントラネット接続であるが、海上では出来ないが、帰航後の接岸で、ケーブル接続されたあと、庁内イントラネット接続が可能となり、船内の共用パソコンから映像をダウンロードされたと分かったきた。

no.195 地デジテレビ 満足に操作できますか?       2010.11.1

 地デジテレビ化、来年7月にはアナログからデジタルに完全移行されるようですが、皆様方のテレビの対応は大丈夫ですか?
 さて、私事になってしまいますが、我が家で起こった(今でも)デジタル化への難儀さを実感したので、その辺を少し話したい。
 今年7月、息子から「あと何年も生きられないのに、無理して今のアナログテレビで見ていなくても新しいデジタルテレビを買ってはーーー」と言われて、ごもっともとうなずき、助太刀を得た感じで、その後、量販店で少し大きめの地デジテレビを買ってしまった。(まだ、十分に映るのに惜しい気がしたが、大きいので見たい要求が勝って、古いのを捨ててしまった。)
 その量販店、「無料で取り付け調整して上げますよ!」と言われて、ツイツイ任せてしまったのが、後で思えば失敗だった。取り付け調整に来た人は、早く終えて、次の家の調整に行きたいことが見え見えで、勝手(?)に入力・チャンネル調整などをやって、型どおりの説明をして帰っていったのである。確かに電源を入れればケーブル入力の各チャンネル(地デジ・BSなどの)が映るし、アナログと比べると画面が綺麗だしキメの細かさが感じられ、代えて良かったと実感するのである(以前からケーブルテレビだったので、地デジ画面は視聴済みであったがーーー)。
 その後、地デジをパソコンで録画し、DVD化したので、そのDVDをそれまで使用したDVDプレヤーで再生しようとしたら、例のCPRMと言うガードに引っかかり見れないのである。CPRMを外す裏技もあるらしいが、ここは正攻法でCPRMを通すことが出来る新しいDVDプレヤーを買い求めるに至ったのである。
 この買い求めたプレヤーを新しいテレビに接続したが、機器を認識しないのである。いろいろと触って見るが、さっぱり分からない。ひょっとして機器の初期不良かもしれないと買った量販店へ持ち込むことさえも考えていた。だが、先にテレビを買った時に調整した人が不要な入力を表示しないようにしたのではないかと気がつき、その辺をいじったところ、プレヤー機器を認識したのではないか、これこそ、やった!と自分を褒めたのである。テレビの調整に来た人が一言機器の増設について入れ知恵しておいてくれたら、2日間悩む必要が無かったのにと悔やまれる結果である。
 近くに住む息子が来てリモコンをいじって、普段私が見ない画面を出すので、その出し方を聞くのであるがその時は分かったような感じになるのであるが、翌日になれば忘れてしまっている。息子が操作したようなことは、説明書を読めば書いてあることは分かっているのであるが、そこまでしてその画面を出す必要性も無いのでそのままで。と言うことは地デジの良さと言うか付帯情報を見ていないことになるのであるが(番組の情報、地域情報などなど)、結局は見たいテレビ番組が映ればそれで良いと思っているのである。
 その大きなテレビは、居間に据え付けられており、食事時の台所のテーブルから見えるのであるが、少し首を傾けなければならないし(当初は首に負担がかかり、痛くなる)、ニュースや、ちょっとの暇つぶしに居間の大きなテレビの電源を入れることに抵抗(違和感)を感じられ、食台テーブルの上に小型のテレビがあれば重宝かなぁーと思うようになり、その事を息子に言うと、何んと「死に銭になるから買ったらーーー」と言うのではないか!
 気を良くした私は、早速、2台目の小型テレビを買い求めたのである。
 今度は前回の教訓を生かすために量販店が進めた「無料取り付け」を断り自分で行うことにした。説明書を見ながら、チャンネル設定のための地域入力、住まいに直結する天気予報やニュースを得るための郵便番号入力などなどを行って行くのである。今のテレビは、マイコン(パソコンの小さいやつと言った方がよく、機能が高い故、複雑である)が入っており、パソコンの初期設定の感じでやらなければならない。そしてその小型テレビは映るようになり、我が食台で食事のお供になっている。
 だが、リモコンの複雑な機能は何となく付いてゆけない(必要に迫られた時は説明書を見るがーーー)、便利な情報は分かるのであるが、一歩そこから先に進めない億劫さかもしれない。これも歳から来る頭の衰えかも。

 インターネットの地デジ相談室で、年寄り向けのテレビは売り出されないのか?と言う質問があったが、本当に今のテレビは複雑になってきたと思うのは私だけだろうか?
携帯電話で年寄り向けの「らくらくフォン」、そして、「らくらくパソコン」ある時代だ!

 
no.194 政治家の言う「粛粛」とは?       2010.10.16

 現内閣であれ、前自民党内閣であれ、彼らがよく言う言葉が「粛粛と行う」と言う語である。特に尖閣諸島の問題が発生してからは、菅内閣を構成する人たち挙って言い合うのである。

では「粛粛」とは、どの様な意味なのか、我が本棚の隅っこで眠っていた「広辞苑―昭和40年出版」から、紐解くと、
  @つつしみ敬うさま          Aしずかにひっそりしたさま
  Bひきしまったさま          Cおごそかなさま
と言うことであるが、今、政治家が使うニュアンスとは異質に見える?
そこで、他を調べることにしたが、例えばYahooの検索辞典―大辞泉からは
  @ひっそりと静まっているさま。    Aおごそかなさま。厳粛なさま。
ほぼ、広辞苑と同じである。ただ、現代風にアレンジされているために広辞苑の@つつしみ敬うさまは、消えているのだ。(それは多分、今は日常茶飯事に「粛粛」が使われて敬語的感覚が無いからーーー私的解釈である。)

 では、現代(今)はどのような意味で政治家が使うのかが問題だ。
使っている例を示そう、例の中国漁船の船長を釈放したことについて、
1)菅首相は、「検察当局が事件の性質等を総合的に考慮し、国内法に基づいて粛々と判断した結果だ」と述べる。
2)仙石官房長官、「粛々と国内法に基づいて手続きを進めた結果こうなった」と。
3)前原外相は、釈放後でも「もし同様の事案が起きれば、また同じような対応を粛々とすることに尽きる」とまで連発するのだ。
4)民主党・岡田克也幹事長でも、「地検の判断は尊重されるべきものだ。検察が粛々と判断したということだ」と述べるのである。
 このように、「粛粛」が必ず入るコメントであり、好きな言葉らしい?

だが、聞く方の国民として、「粛粛」と言う語句は、陰(裏)で何か(行動)をすることを秘めていると言う風に誤解される様な結果が今回出てきているのだ。これは我がひねくれた「たわ言」かも知れないがーーー!
それは、尖閣諸島での違法漁船拿捕からの日中二国間のこじれた関係を修復するべく、菅首相を取り巻く内閣要人は中国へ親中派議員を走らせたりして糸口を探し、ようやくブリュッセルで行われたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の廊下で(?)菅首相と中国の温家宝首相の会談が実現させて、正常化への道筋を作った。これも正常な外務省レベルでなく、党と内閣のルートを使ったとしている。

まぁーこれが粛粛の行動と言いたいのであろうかもしれないが、まったくこれは日本を卑下した中国の強権に一方的に押され、日本・民主党政権が伏したと見ても見当違いではないと私は言いたい。

で、国民が見る「粛粛」と言う意味・行動は何かをインターネットで手繰ってみると
@政治用語での「粛々と」は「批判には耳を貸さずに」という意味。
A竹下登元首相が常用した「慌てず騒がず予定通り事を進める」という意味。
B官僚が使った場合は、「秘密裏に」「批判は聞かず」という意味になり、
 政治家が使う場合は、「議論無用」「既定方針通り」という意味になる。
C放置する、無視する、責任逃れをすると見れる。
D一生懸命に、誰が何と言おうが、やり遂げるという意味だろう!
まだまだ、見方は多くある。だが辞典に有るような高貴さ(?)は無くなり、政治家だけが使用する用語に成り下がり、国民を煙に巻く便法かと思われる。

 世界第2位の経済大国になるとしている隣国中国、共産党支配による民主化に背いた国に対して、日本はこれから毅然たる態度・対応を求められることを、今回の騒動(尖閣諸島)で「粛粛」と反省しなければならないと私は思う。

no.193 尖閣諸島事変で菅内閣もつか!       2010.10.1

 菅内閣が再出発した途端に、尖閣トラブルが勃発し、その処理次第では菅内閣の支持ガタ減りし、内閣自体がもつか、もたないかの瀬戸際に立たされることを予想するのだ。
 事は至って単純(?) 沖縄南方諸島の日本領土の尖閣諸島の日本領海内で、中国漁船が違法漁獲しているのを日本海保の巡視船が見つけ、退去するよう促したが応じず、停船を指示したところ、巡視船に目掛けて衝突し、巡視船に損傷を与えるなどしたので、この中国漁船を拿捕し、乗り組み員を一旦は逮捕したが、船長を除く他の乗組員と漁船は返した。船長は日本の法律の則り、取調べをすることになった。(逮捕した船長を除く他の乗組員は中国政府と連絡し、石垣空港からチャーター機で帰国した、彼らを迎えた中国政府は凱旋勝利したと報じ、これも中国外交の勝利だと謳うのである。)
 中国政府は、事件当初からがマスコミを通じて「釣魚島と付属諸島(日本では尖閣諸島を指す)は古くから中国の領土内であり、その中での操業であり、日本の行為を強く非難・抗議する」と言って、未だ(9月30日時点)、こう着状態なのである。
 中国のマスコミと言っても政府の御用機関であるが、インターネット上では一部の若者(共産党に動かされている貧困階級)が日本を非難し、強い態度で接するよう書き込みや街頭でのデモを行っている。彼らを無視した対応をとることは中国政府に矛先が向けられて、異常な暴動デモに発展した過去の例もあることから、表面上日本政府に強く出ているのだと見る中国通も居るが、私は中国政府の狙いはもっと奥深いと睨んでいる。
 それは、言わずと知れた-1968年に日本・台湾・韓国の合同調査で、尖閣諸島周辺の海底には、イラクの原油の推定埋蔵量の1125億バレルに匹敵する、1000億バレル以上の埋蔵量があると報告したからである。中国の古地図では明らかに「釣魚島と付属諸島」は日本領土と記されているのだが、中国本土に近いこともあって、領有権を剥き出しにして主張するのである。今回の事件はある筋の見方によれば、中国政府が仕組んだ原油の確保を狙った「おとり事件」だと言う。そして中国の強さを見せつけながら、日本政府の言う「尖閣諸島」を奪い、実効支配への布石だったと言う。
 中国軍事力を見せ付けた例。今年7月22日、南シナ海に浮かぶインドネシアのナトナ諸島で、違法操業をしていた中国漁船を、インドネシアの警備艇が発見、拿捕した。すると、そこに軍艦を改造した中国の大型漁業監視船がやってきて、警備艇に銃口を向けて、「漁船を解放しなければ、砲撃する」と威嚇した。20ミリ機関砲を見たインドネシア側は攻撃されるのを恐れて、警備艇は漁船を解放してしまった。インドネシア側はよほど悔しかったのだろう。翌日、海軍艦船を出して、相変わらず違法操業を続けている中国漁船を再び拿捕した。すると、またしても中国の漁業監視船がやってきて、機関砲を向けた。今回も、結局はインドネシア側が折れて、漁船は再び解放された。
 関係者によると、中国の漁業監視船は、監視船とは名ばかりの実質的な軍艦。砲撃戦になれば、インドネシア海軍の艦船は無事ではいられなかっただろうという。
 何故、こうも中国側が執着するのかと言うと、この近くには海底油田が眠っているとの情報があるからである。今回の尖閣諸島の事件は、インドネシアの事態にうり二つで、裏に隠された油田を巡る争奪戦があるのだと見える。

 このような状況下、我が日本の菅内閣、中国の強引なやり方に粛々と従って行く負けの外交に国民の目は弱い菅内閣のイメージさえ持つことになる。中国要人と親交を持つとされる小沢前幹事長が首相になっていたならば、どのようになっていたかと想像するのも面白いが、どっこい今は菅首相である。中国漁船に衝突されて損傷した賠償を請求する意思をほのめかし、いたずらに中国を刺激するのは得策でないとしているが、世界の目は「弱腰の日本」「下手な外交」とさげすまされている状況をひっくり返すような強い意志・対応を日本国民は待っているのだ。そうすることが菅内閣が見直しされる条件だと私は思うのである。

no.192 この猛暑 エアコンが命綱とは!       2010.9.16

 14日に民主党代表選が行われて菅首相が再選された。党・内閣の人事については、これから始まるだろうが、小沢派の処遇でいろいろとあるだろうと予想される。その話は次回にしておこう。
 さて、今年の夏は猛暑になって、9月に入っても続いたが、ここ2,3日から秋らしい雰囲気になってきた。
この猛暑である異常気象は、日本ばかりでなく世界各地で異常な気候現象であり、北半球では猛暑や豪雨、冬を迎えている南半球では寒波で被害が出ているのである。
それを見ると、
 ロシア)記録的な猛暑に襲われているロシアでは、各地で山火事や泥炭火災が発生。
首都モスクワには、近郊で発生した火災の煙による濃いスモッグが流れ込んで、健康被害     が心配されている。
 南米) ペルーでは気温がマイナス24度まで下がり、首都リマの気温は46年ぶりの低さらしい。ボリビアは今冬、何回かの寒波に襲われ、暖房器具がない家庭や学校が多く、被害が広がって政府は子どもの健康維持のため学校を一時閉鎖するぐらいである。
 中国) 4月ごろから、中国各地で豪雨や洪水被害が相次いでいる。
 パキスタン) モンスーンによる雨で洪水が発生。被災者は約2000万人、犠牲者は2000人超とみられ、国連に援助を要請する。

 では、このような異常気象は何であるかと言うと、
 日本の気象庁によると、世界各地の猛暑は偏西風の蛇行が原因だと説明している。
 偏西風は日本付近でも大きく北へ蛇行しており、東日本や西日本が猛暑となっているのはこのためだと説明している。
 偏西風の蛇行は、熱帯域の海水温の変動などさまざまな原因によって起こるが、現在の蛇行の理由を特定することはできず、巷で言われている「地球温暖化」の所為だとは断定は出来ず、今後どうなるか予測することも難しいとしていた。

 こんな気象異常の中で日本のこの夏の猛暑であるが、気象庁の異常気象分析検討会は9月3日、「30年に一度の異常気象」との見解を発表した。日本付近を流れる偏西風の蛇行や今春まで続いたエルニーニョ現象が主な原因という。今後も9月末まで平年より気温が高い状態が続く可能性があるとの見通しを示した。
 まだまだ続くとする猛暑、 高齢者に「熱中症」の被害が出ており、死亡にもつながっている。
この猛暑による熱中症対策であるが、空調(エアコン)の効いた部屋で過ごすことを第一に上げ、次に水分の補給を十分にとってください、と言っている。昔の人間である私にとっては何か奇怪に感じるのである。
 高齢者がエアコンの使用を「体に悪いからーーー」からと言って取り付けて在っても使わない、その上に年を取ることによって暑さの感覚が鈍り、汗も感じずに倒れ、救急車のお世話になり、揚句には死に至るとも言う。
 昔であれば、日差し除けの「すだれ・よしずを置き、水を打ち、涼しくする」工夫をしたものであるが、そういう時代の人であれば、エアコンは異常に冷たい風を皮膚に与える違和感となり、自然風とは異なる冷風を嫌がることになる。エアコンの冷風による過剰な温度下げは体調を崩すことにもなり、エアコンの使用を嫌うのだろう。
 もう一つは言いたくないのであるが、長寿命になってはいるが、寝たきり、または病院通いをしなければならない状態であるがゆえに、体を動かしての暑さ対策が出来なくなっていると思う。これも、高齢化社会に歪みだと言いたい。

 エアコンは文明の利器として素晴らしい電化製品だと思うのであるが、もともと人間は自然の中で生き抜いてきた動物であるが、進化によってその能力・体力も変わってきたのはわかる。だが、「30年の一度の異常気象」位にエアコンをつけなければ生きられない弱い体になってしまっているのかとエアコン嫌いの愚者が嘆くならば、この異常気象を恨むしかないのだろうか?

no.191 鳩山前首相、首相復帰か?        2010.9.1

 9月に予定される民主党の代表選でにわかに鳩山前首相の発言の重みが注目されている。
 それは、沖縄普天間基地を巡る失政と「政治とカネ」の問題で小沢幹事長とともに降りた鳩山氏、当時は政界から引退するかのような言を発していた本人であるが、この代表選の時期に至っては、辞めて3カ月もたたないうちに政局のキーマン的存在で、表舞台に立ってきたのだ。
 彼の後を受け継いだ菅首相を支えるのが本来でありながら、また自分の内閣の時に世話になった事も忘れ、小沢一郎氏が代表選に出るとなると、早速恩義があると言って小沢氏支持に回る節操のない人柄であり、これも坊っちゃん育ちのせいだろう?
 彼が揺れ動く、菅・小沢両氏への発言を追って見てみよう。
1)(6月2日の両院議員総会で)
 クリーンな政治を取り戻そう、小沢幹事長も恐縮だが幹事長のポストを引いていただきたい。
2)(7月22日、某テレビ番組の取材で)
 菅首相は代わったばかりで、すぐに首をすげ替えるということはならない。
3)(8月17日、北京のホテルで記者団に)
 菅首相ががんばっている姿を民主党議員として応援するのは当たり前だ。
4)(8月19日、鳩山グループの軽井沢研修会で)
 (小沢氏の参加の前で)皆さんとともに厳しい環境を乗り越えていきたい。
5)(8月24日、某テレビの番組で)
 今の段階でいえば、菅さんに協力するのは、当たり前の姿だ。
6)(8月25日、首相との会談後記者団に)
 首相が挙党体制と言っても、(中身が分からないので)相手に(小沢氏を指す)真剣に協力を求めた方がいい。
7)(8月26日、小沢氏の出馬宣言前に小沢氏と会談し、記者団に対し)
 小沢さんには民主党に入っていただいた。その経緯から応援するのは大義だ。
8)(8月27日、モスクワで記者団に)
 菅首相の施策には友愛の政策が見えてこない。小沢前幹事長については 「心の政治に力点があるのかなと思っている」と言い、。小沢氏を支持する考えを表明する。
 この発言の後、鳩山グループ内では、菅直人首相の前では「続投を支持する」と言っていたのに、26日朝に小沢氏と 会談すれば「これが大義だ。応援する」という「風見鶏発言」に、どちらにもいい顔をしたがる態度に呆れる党員まで出る始末である。ある民主党の新人議員は「きのうまで菅続投を支持していたのに、一夜明ければ小沢さん支持に前言を翻すなんて、党の領袖として有り得ないこと。新人議員の多くは、小沢氏支持の鳩山さんの発言で一体どちらにつけば(投票すれば)いいのか困惑しています」と愚痴をこぼす位である。

 8月31日の菅首相・小沢前代表の2者会談の結果、物別れで、両氏による代表選となるようだが、14日の代表選までは流動的であり、予断を許さない状況だ。両者が歩み寄り、何がしかの妥協点が探り、一本化されるかもしれない。また某新聞が報じていたが、小沢代表が実現しても首相にならずに連立内閣でよそ者が首相になることも過去の例からある事だと言う。
 だが、その時、連立を組む相手が無ければ、小沢氏に恩義がある鳩山前首相が首相に帰り咲くことも、まんざら夢ではないと、私・「竜のたわ言」は考えるのであるがーーー! そのとき民主党が今の姿であるかどうか、それは誰も予想できないことだ。

no.190 偏見で「日韓併合」談話を斬る!        2010.8.16

 菅内閣は15日の日韓併合100年を前に、首相談話を発表した。その冒頭部分をそのまま記す。
 「本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど100年前の8月、日韓併合条約が締結され、以後36年に及ぶ植民地支配が始まりました。3・1独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。
 私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることはできないものです。
 この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明いたします。ーーー以下省略」
 上記の談話は、アジア諸国への植民地支配と侵略を謝罪した95年の村山富市首相談話を踏襲し、「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛」を認め「痛切な反省と心からのおわびの気持ち」を改めて表明したものである。この植民地支配と言う言葉はさておき、おわびすると言う言葉と日本へ流出した朝鮮時代の文化財を返すという事に問題ありだ。
 私がまず問題にするのは冒頭の文である。日韓併合の正当性については、賛否両論あるが、全て日本がなした事柄でなく、当時の朝鮮の状況も悪く、朝鮮は中国(清時代)の属国として見られて国力も無く貧乏な国であった。日本の当時の軍事国家は資源のない日本を脱するために、朝鮮を中国やロシア、欧米の植民地化から防ぎ、かつ東南アジアに領土の拡張を求めて行こうとしたのである。
 その時の世界は植民地主義が多数を占め、欧米やロシア・アメリカはアジアを標的にして狙っていたのは事実である。当時から資源の無い日本は(欧米に言わせると日本の資源は「繭だけ」だと言われていたぐらい)国外に活路を求めたのは軍事国家であった日本の当然の成り行きである。
 活路を求める手段が戦争という手段であったのは、歴史が始まる前からの戦いの手段であり、現在でも行われている行為なのである。
 何故、こうまでも卑下して詫びなければならないかと言うと日本が戦争に負けたからである。勝っていれば戦勝国として多くの支配地を得て日本は隆盛を極めているだろうに。残念なことだ!
 他国へ攻めて行った軍・政府関係者は戦争犯罪人として裁かれ、死罪を受けており、それよりも戦争を終わらせるためにアメリカが広島・長崎に落とした原子爆弾によって、今も原爆症で苦しんでいる人が多くおり、日本は敗者として、世界で最初に原子爆弾の被曝受けた国として、痛手を被っているのだ。
 だが一方、日本が敗者となったことによって、日本に攻められていた国々は、戦後、欧米諸国から独立することが出来た(中国の上海は別?)。何が言いたいかと言うと独立出来たことで日本に感謝してほしいぐらいなのである(アジアの一部の知識人では、感謝している人もいる。)
 主題の「日韓併合」についても植民地でなく対等な合併であり、日本姓を名乗らせたのも強制でなく自由であり、日本姓の方が日本人と見られて都合の良いこともあったと思うのだ。時々話題に出る「慰安婦」の問題も貧しい家族を養うための行為であったと見れば良いのだ(日本でも貧しい農村の子女が身を売る行為が多々あったのだ)。

 菅首相の談話を聞いた安倍元首相は「歴史の評価は歴史家に任せるべきで、政府が声明を出すことには慎重であるべきだ」と批判し、さらに安倍氏は、談話発表の背景として「仙谷由人官房長官が自分の思いを満たすために出した」との認識を強調。今後の文化財引き渡しにも「さまざまな個別補償に飛び火するのは間違いない。禍根を残す」と指摘したのである。

 菅首相の今回の談話、歴代の自民党政府・首相との違いをアピールしたかったかもしれないが、国の威信を損ない禍根を残すものと私は憂うのだ。


no.189 菅首相の消費税還付ブレ!         2010.8.1

 参院選は消費税を打ち上げた菅首相の率いる民主党の完敗に終った。選挙戦終末には消費税で支持率低下を気にしてか、消費税を言わなくなったが、やはり「ブレ菅」を消すことは出来なかった。
 さて、その消費税、誰もが今のままの「5%」で国家財政がうまくいくとは思っていないだろう。スペイン、ギリシャと続く欧州の国家財政の破綻を目の前に見て、日本も赤字国債の連発では、いつかは破綻が来ると国民は誰しも思っている。国の収入を上げる方法の手っ取り早いのが「国民から吸い上げる税金」方法である。で、その消費税を先に5%に決めたときに用途を決めておこうとして法律で決めてあるのだ。予算総則で基礎年金、老人医療、介護の3分野となっている。今では高齢化が進み社会保障費が伸び、5%の財源では足りなくなっている現状なのである。いくら民主が人気取りの事業仕分けで財源を作ろうとしても、たかが知れているのだ。
 そこで、菅首相が自民党で作り上げた10%を参考にすると言って消費税アップを打ち上げたのである。私は国家財政を考えれば、やむ得ない事実だと思っているのだがーーーその打ち上げた後がいけない。
 低所得者に配慮するところを見せようとした菅首相は6月30日の東北選挙遊説で税金還付に触れ、最初の青森市では「収入が年収200万円とか300万円とかより少ない人たちには、その分だけ還付する」。しかし、次の秋田市では「年収300万円とか350万円」に、最後の山形市では「年収300万、400万以下の人にはかかる税金分だけ全部還付するという方式、あるいは食料品などの税率を低い形にする方式で、負担が過大にかからないようにする」と発言するが、その金額がその場の雰囲気でコロコロと変遷するのである。
 そればかりでなく、具体的にその中味(?)まで言及し、秋田市では「かかった消費税分は全額還付するやり方もある」、山形市では上記のように「税金分だけ全部還付する」と発言。消費税率を現状の5%から10%に上げた場合の増税分5%だけでなく、10%すべてを還付するとも受け取られかねない表現で打ち上げているのだ。
 また、食料品などの生活必需品にかかる消費税率を低く抑える軽減税率の導入にも言及しているのである。これらは全て、選挙遊説のその場限りの「放言」だと言ってしまえばそれまでであろうが、一国の首相が発言するのであるから、施策あっての増税論と解釈したいのであるがーーー。
 低所得者の代表である、ほとんどの年金者は、「つかの間の安堵感」を得たと思うのだが、そのあと財務関係の事務官から、該当する層に還付したら、実質の税収入はほとんどなくなると耳打ちされてからは、具体的な還付方法は消えてしまったのである。いわゆる「ブレ菅」の代表的な出来事なのだ。
 まぁー、おそまつな首相の発言に、総選挙で民主党政権に期待した国民からは、鳩山・小沢と変わらぬ民主党の菅政権、国民からそっぽを向かれても致し方ないだろう。

 菅首相を支えてくれるのは、内閣の各大臣と党内だと思っていたら、首相に異をことにする大臣や党員(ここでは小沢一派と言いたい)が居ては、行く末は安泰でなく短命になる?
 外国メディアが言っているように、「日本の首相の任期は半年なの!」

 
no.188 あなたのパソコンは大丈夫?          2010.7.16

 今、旬な話題と言えば、参議選で惨敗した民主党の行く末を、それを書くのが手っ取り早くて面白いが、実はこれは曲者で、あっという間に菅内閣が崩壊するかもしれないと言う爆弾を抱えているのだ。その裏には小沢一派が幹事長ポスト廻る暗躍があるのだと言いたい。これを書くとキリが無いし、不確定要素大なので止めることにする。それで主題に移ろう!
 マイクロソフトのホームページを見ると現行使われているOS(オペレーション・システム)のサポート期間として次のようになっているのだ。
 1)Windows2000は2010/7/13で延長サポートは終了
 2)WindowsXP SP2(Service Pack 2)は2010/7/13で終了
 3)Windows Vista RTM(SP無しのもの)は2010/4/13で終了
となっており、現行・今は
 WindowsXPには、SP3を入れていないとサポートされない。
 WindowsVistaは、SP1を入れていないとサポートされない。
で、現行の新しいサポートPackは XPがSP3、VistaはSP1とSP2が平行して走っているのである(Vista SP1のサポート期間は、現在のところ 2012/4/10となっている)。
 私が関与するパソコン教室で、このことを知らせて、皆さんのパソコンを調べていただいたら、何と不思議、ほとんどの人がOS−XPでSP3が入っていることに、私は驚いたのである。
何故なら、私が持つパソコンの幾つかはXPのSP2のままで、SP3のインストールには様子を眺めてからアップしようと言うことで未処置であったのに、パソコンの何も分らない方が(失礼ですが!)何時の間にやらSP3を入れていることにびっくりしたもんである。
 それは何の事もない、パソコンのOS更新を「自動更新」にセットしているので、マイクロソフトの言いなり放題に操られているお陰で、パソコンが最新のソフトで守られているという事になるのだ。
私のようにSP1、SP2に味わったようなパソコンが不具合になるような事態(?)を避けるために、アップデートを先送りしているのが、「バカ者」に見えてくるのである。
 ついでにOSがXP-SP3になっていると、いつまでマイクロソフトがセキュリティ更新プログラムを面倒見てくれるかというと2014/4/8までとなっているので、そこまではXPを使い続けることは出来る。
だが、Windows7からすると2世代前の品物になるにし、2014年までにはさらに新しいOSが7に代わって出てくるかもしれない。何しろ新しい物を売らなければ会社が成り立たない資本主義のお国柄であるからーーー!
じゃ、2014年まであと4年XPを持ち続けたらどうなるかというと、以後はサポートされないのだからインターネット環境での利用は、ウイルスなど外部からの攻撃を受けやすくなるので非常に危険を持つことになる。故に発売から14年近くのパソコンOS故に成仏させて上げなくてはいけない。使いやすく・速い応答になっている7以降のパソコンに買い換えることになるのだ。
 上記にあるWindows2000は、もうサポートされないのだからインターネット環境での使用は遠慮すれば、それ自体はローカルでワープロ代わりに使えると言うことになる。だが、今流行のUSBメモリで友達のパソコンとデータ・画像のやり取りをされるならば、絶対にセキュリティソフト・ウイルス侵入防止の対策が必要であることは言うまでもない、なければ非常に危険であると言っておく。(ウイルス対策のソフト代金ぐらいは、パソコンを使う税金だと思わなくてはいけない世の中なのだ!)

で、パソコン教室での話の続き、たった一人の方がインターネットでの環境で使っていないXPのパソコンであったことから(年配のおばさま所有物)、マイクロソフトの「自動更新」とは無縁の存在だったらしく、いまでもSP無しの初期のXPのままの貴重な?存在を見つけたのだ。
 今後も自宅・教室ともインターネット環境に接続するつもりは無いことを確認して、先ほど述べたようにUSBメモリーを使っているから(教室でも使う)、ウイルスソフトを入れるように忠告したことは言うまでもない。

 
no.187 「正直者がバカ見る」、このご時世?    2010.7.1

 今の話題と言えば参議院選挙、菅首相になって民主党が支持を盛り返したと言っているが、選挙は意外と盛り上がってない感じがするのは私の偏見だろうか?少し意地悪な見方をすれば、私にとってあまり関心が無いサッカーのワールドカップであるが、先ごろの試合(デンマーク戦)で日本快勝に酔っているマスコミの異常な取り上げ!または大相撲賭博騒動のあおりで選挙関係は小さくなっていると思うのだ。これは結構なことだと、独断偏見で見るならば、もともと民主党・自分勝手なご都合で、友党国民新党との取決め文書をほごにしてまで参院選日取りを決めたのであるから、踊っているのは民主党の国会議員だけであろう。民主党政権に代わって期待した国民は自民党と変わらない「金権と国民不在の政治」では、国民からそっぽを向かれてもいたし方のない選挙と言いたい。
 で、題目の「正直者がバカ見る」とは何ぞやとなるが、民主党・前鳩山政権で見せたウソのマニフェスト、普天間基地で見せた決断力の無さ、小沢支配による金権実態、友党との取決めも無視、等々、議員の保身にやっきになっている今の状況は、衆議院選挙で民主党に期待した政治の新鮮さは何処かへ消え去ってしまっていて、全く国民を欺いてしまっているのだ。「正直者がバカ見る」事態になってしまったと私は言いたい。だが、本的は実は大相撲のことである。
 大関「琴光喜」が野球賭博で暴力団から金を恐喝されている記事が某週刊誌に載って、本人は「野球賭博をやっていません」と一度は言うのであるが、事が大きくなり、警視庁の事情聴取を受けると、途端に前言を翻し、事実を認めてしまうのだ。この問題を穏便に早く終始させたい相撲協会は何の影響も考えずに、全力士に調査をし賭け事の自己申告をすれば「厳重注意」で一件落着を図る甘い判断をしたのである。もともと、相撲力士と賭け事は昔から当たり前の事実であり、親方も自分もやっていたことから目をつむる体質、そこには本興行・地方興行には欠かせない開催関係者(多分に暴力団が関わりあっている?)とのお付合い、持ちつ持たれつの悪の循環が相撲の世界にはあるのだ。稽古の合間に息抜きで身内同士の遊び(花札、賭博ーーー)なら、少々の金銭が飛び交う程度ならば許される範囲となると思う。だが、暴力団と関係がある元力士が部屋に出入りし、賭博を行なわせて暴力団の資金源になるような大きな金が飛ぶようになれば、これは犯罪だと言わざるを得ない。
 このような実態を知っている相撲協会、自己申告で注意勧告で終らせようとした、協会の判断は健全なスポーツとして力士の教育・振る舞いに当たってきた協会の体質改善にそむいた行いであると言いたい。
 可哀想なのは「自己申告」した力士達である。警視庁の事情調査を受ける羽目になり、まったく「正直者がバカ見る」事態に陥っているのだ。
 協会の自己判断力の欠如は、この相撲賭博の調査を外部に任せ、その報告を待って「次場所・名古屋場所」挙行の決断をしたいと言うのである。自分で決められないのかと情けないと思うのだ。
この相撲協会、文部省の監督を受ける公営法人として(財団法人)、税の優遇を受けているのであるが、言いかえれば、補助金を受けていると言うことにもなるのだ。

 6月28日協会は外部調査委員会の勧告を受けながら、名古屋場所の開催を決定した。名古屋場所の開催については、賛否両論があるが、私が思うには、「始めに結論ありき」で、協会は開催を目論んでおり、これでは改革とは程遠い。名古屋人にとっては夏の行事ではあるが、中止するのが大相撲の出直しのために良いと「竜のたわ言」は言っておく。

no.186 足元見られた亀井大臣の悲哀!       2010.6.16

 菅新首相の率いる民主党の支持率高揚から、国民新党代表の亀井静香郵政担当相は、民主党や菅首相との約束もほごにされ、むなしく閣内を去るしかなかった。少数与党の惨めさと数に勝る民主党に何の矢を向けることなく、大臣を同僚に譲るしか自分の志を生かす道は無かったのである。
 だが、その志(郵政改革法案の国会成立)もとりあえず、菅首相との約束で参議選後の次期国会で最重要法案で早期成立を図ることになっている。だが、私の思うには参議選で民主党の過半数圧勝でもなれば、国民新党と連立を組む必要は無くなるのだから、予てから郵政改革に疑問を持つとされる菅首相や千石官房長官それに枝野民主党幹事長たちが、すんなりと同法案を無傷と通すとは考えられないのである。
 それを知っている亀井大臣、国民新党の錦でもある「小泉内閣が行なった郵政民営化を何が何でも後戻りさせたい」と言う悲願を達成するためには、連立を離脱すると「脅し」を賭けて見るのだが、あと少ししかない国会で連立を大事にしなければならない法案の可決が無く、その脅しも先の社民党の離脱で経験済みの民主党、あえて踏み留ませる理由も無く、「どうぞ、ご勝手にーーー」となってしまった。後に引けない亀井大臣、くすぶる閣内での増税案、それに対する同氏の積極財政案は、異質な大臣の存在で閣内では「けむたい」存在、それに先のほごにされた約束の国民新党としての責任を取ると言うことで、同大臣はお辞めになられたのである。まさに、民主党の数の強さに魅せられ? 討ち死にしたのである。
 可哀想な結果だ!
 彼・亀井元大臣の実績(?)とプロフィルを見てみよう!
 郵政担当大臣として、真っ先に行なった仕事は、言わずと知れた当時の日本郵政・西川善文社長を辞任に追い込んだのである。
 自民党政権末期の当時の麻生首相は、郵政の民営化路線を走る西川善文社長をかばい、彼の「かんぽの宿売却」で疑義ありとしてマスコミを賑やかした「鳩山総務相」は、最後まで抵抗した日本郵政・西川人事をめぐって攻防したが、あえなく辞任をして、「日本郵政・西川善文社長」が誕生するのである。その西川善文社長は民主党政権に対し、前政府から任命された職だと言って抵抗するのであるが、結局解任でなく自発辞任に追い込んだのが亀井大臣である。後任には、彼の意のままになる大蔵省出身の斎藤次郎氏が引き継ぐのである。その当時の民主党の考えでは、官僚出身のOBにはやらせない方針があったのであるが、斎藤次郎氏の前任は、民営の「東京金融先物取引所株式会社」の社長を数年やっていることで、官僚に当たらないと言う「無理な言い訳」で、連立を大事にすることから亀井氏の言いなりになったのである。
 強引な亀井大臣、斎藤氏と組んで民営化を逆戻りする路線を走り、鳩山首相時代に郵政改革法案を提案し、物議をかもしながら衆議院を通過させるのであるが、最後の参議院の審議入りの前で突然の鳩山首相の退陣で挫折するのである。
 小泉首相に反対し、総選挙では刺客を受け、またあの有名な堀江貴文氏と戦いながら、勝ち抜いてきた彼、鳩山内閣では最高齢の大臣としてその存在感を示してきたが、「脱・小沢」を掲げる菅内閣、枝野民主党幹事長らに首を切られた格好である。

 いかつい顔は、到底政治家風情ではないが、彼は東大出の経済学部出身、始めは警察庁に入る(だから、いかつい顔?失礼!)、1979年の衆議院初当選以来、連続当選を果たしている強者政治家。 このまま引き込んでいる彼ではないだろう。参議院選後、自民党との兼ね合いでは、またまた、一波乱作りそうな彼、小沢氏と同様注目したい人物と見る!

no.185 北朝鮮の魚雷攻撃の真相は?       2010.6.1

 この時期の話題と言えば「普天間移設」、連日その決着の仕方で、社民党首・福島消費者相の発言が紙面を賑わしていたが、とうとう福島消費者相の大臣罷免と言う事態で、5月決着は終りそう。だが、真の決着はこれからだ!迂闊に取り上げると、沖縄県民を紛らわすので、論評(中味はたわ言?)は止そう。
 この5月20日韓国を含めた調査団は、先の哨戒艦「天安」が今年3月26日に爆発沈没した原因は、北朝鮮の艦艇(潜水艦らしい)から発射された魚雷によるものとする調査結果を発表した。それに依ると、数日前に海底から回収された魚雷の残骸一部を見せて、それが北朝鮮製であることから、物的証拠としている。また、事件前にこの海域に北朝鮮の潜水艦他艦艇が動いていたと言う状況も合わせている。それ以外は、特に明示されなかったのである。私が不思議に思うのは、もしこの魚雷の一部が発見されなかったら、どのような調査結果を出したのだろうかとーーー!爆発された当時から北朝鮮の関与説が「出ていたのであるが、韓国政府を慎重になって自国・米国を含めた調査団を作って究明したのであるが、日本に対しては、調査に加わる打診も無かったようだ(某民主幹部の話)。どうやら日本が参加すると困る事(?)があったと推測できる(と言うより、韓国・日本との間がしっくりいっていない事の証)。
 また、某情報に依ると、事件当日の黄海で北朝鮮艦艇の基地との交信を在韓米軍が傍受していた(?)その模様を発表することは、敵に情報能力をさらけ出すことを意味するので、協力避けたい狙いもあって、他国を交えた調査団を最初から韓国政府の進言したと思われると。今回の事件後の韓国政府の対処が余りにも慎重、冷静さを持っていたことをからすると、米軍との事前の打ち合わせがあってのことかも?
 自国の艦艇が撃沈されて多数の死者が出ているのに、何一つ対抗策を取らなかった事に不思議に思っている。沈没原因が分らないのに手が打てれない?相手国がロシア、中国、それとも米軍、そして偶発事故かもしれない。韓国政府は色々考えたかもしれない。在韓米軍も自国に不利益になるような情報(前述のこと)は渡していないことも考えられる。
 私が思うには、北朝鮮の潜水艦からの魚雷発射の水中爆発によるものと断定したいのであるが、今一つ納得できない。その魚雷発射は、真に韓国艇撃沈させるための行なったのか、ひょっとして発射訓練が誤って暴発したのではないか、と言う疑念があるが、それは北朝鮮の「悪巧み」を知らないからだと言えば、それまでだ。
 北朝鮮が意図的の行なった戦争行為だとすると、今回の攻撃は巷で言われているように、2009年11月、同じ黄海で起きた南北艦艇銃撃戦で敗北した報復を挙げられる。「北朝鮮側に複数の死傷者と艦艇の損害を出す韓国の圧勝に終わり、北朝鮮軍は威信回復の反撃機会をうかがっていた」と言う説である。この時の北朝鮮の死者は1名、今回の韓国艇爆破では韓国兵46人の死者であり、これだけ大きな報復に対して、私は怒りさえ感じる。
 北朝鮮の真の意図は何だろうか?魚雷の水中爆発・ミサイル発射など最新軍備の鼓舞、軍の引き締め高揚、金総書記の次男後継への布石、アメリカへの威嚇などなどがあるのだ。だが、世界は和平・平和共存に向かっている中で、北朝鮮は世界を相手に(?)戦争を仕掛けている、これこそ「悪者」だと言えるだろう。
 だが、悪者らしき存在は、他にもたくさんあるーーーアフガン戦争、イスラエル紛争、イランの核問題、などなどまだまだ沢山ある。それらは一方では善であり他方は悪となるのは人間社会では必然性のことだ。

 最後に、今回の北朝鮮の関与が疑われる最中に金総書記は中国を電撃訪問し中国首脳部と会い、「俺がやった、助けてくれ!」と言ったとすれば、中国にとっては北朝鮮は大事な国(軍備、経済すべてに)だから、「隠し通しなさい、貴方の国には核ミサイルがあるから大丈夫だ。」と言うはずだ。


no.184 谷亮子氏の参議選への出馬に不快感!       2010.5.16

 シドニー、アテネ五輪の柔道女子金メダリスト・谷亮子(34)氏が10日、民主党本部で小沢一郎幹事長同席のもと、今夏の参院選比例代表に同党から立候補すると表明した。また、12年ロンドン五輪へ向けての現役続行も表明。2児のママとしての育児もあり、“3足のわらじ”でと宣言した。同席した小沢幹事長は「100万、1000万の味方を得たような感じだ」と語ったが、数字に「票」と付ければその期待の高さは、負い目の小沢氏にとっては「すごーい」味方を得たと思っているのだろう。一方の谷亮子氏は「地球を覆うほどの愛で頑張りたいと思います」と言っている(政治は愛だけで片付かない!ーーー筆者)。
 この朝刊の記事を読んだ私は、心煮えたぎるほどの不快感を持った。少女時代から柔道一筋に人生を賭けてきた彼女に政治が分っているのか?どこで政治を知っているのかと言いたい。
 ロンドン五輪への向けての柔道をどこまでやっているのか?選考会に出られるのか?(彼女は2児の子育ての最中で、下は2歳児)などなど私は甚だ疑問を持っている。
 先の北京五輪では銅メダルを得てはいるが、これに先立つ日本国内選考会では、若手の柔道家に敗れているのである。この時点で私はこの「竜のたわ言」で書いたが、引退すべきだと言った(理由は簡単、彼女は十分に日本女子柔道界に貢献した、若手の選手に譲ることで後輩が育っていく、引退時期を遅らせ惨めな終り方をさせたくないーーーいつかは引退しなくてはならない)。この時点で引退し、政界への転身を図っておれば、私は頷いたかもしれない。
 彼女の出馬に異論を呈するのは私だけではない。
 千葉県の森田健作知事は「「金メダルは取れたらすごいと思うけど、ハードな議員活動をやりながら実際できるのか」と疑問も投げ掛けているのだ。
 また、政治評論家の森田実氏は、「二兎を追う者は一兎をも得ず。スポーツで成功した人は一芸に秀でていて、国会議員に専念すればタレント議員やパフォーマンス議員よりも成長する可能性はある。しかし、政治家というのは最も専門的な仕事なので、専念できない人は立候補すべきではない。柔道もそんなに甘いものではないだろう。人間の生き方として間違っている」と一刀両断。その上、さらに、「民主党議員には、憲法の条文も知らず国会議員になるような、無責任国会議員が非常に多い。そんな国会議員を乱立する小沢氏のやり方はとんでもない。次の五輪を目指す人を擁立するのは傍若無人、理不尽、不見識だ。有名人をやたらと引っ張ってきて、隣に座ってニコニコしているような政治をやっていいのか」と小沢幹事長の手法も批判しているのである。
さらに、今ニュースの鳩山政権が取り組む普天間基地にも飛び火し、「普天間問題など、うそとごまかしの連発だ。政治への信用がどんどん落ち、政治家は『いかがわしい人物』、『普通の人間以下』とみられている。これは危険なことで、国が落ちていくことにつながる」と警鐘を鳴らしているのである。
 一方、税金の無駄遣いを糾弾してきたジャーナリストの若林亜紀氏は「谷氏が政治家に専念するならいいが、片手間で議員になり、年収2000万というのはなめている。まだ若いし、現役を思う存分やり、後進の指導をしたうえで、出馬する考えもある。まだ早いのでは。人気があるうちに、という思惑が見えて、与党は国民のことを考えていないな、と感じる」と指摘し、そのうえで、「参院は良識の府で、全国比例は国民のための政策を論ずる人が出てくるべきだ。タレント議員ばかり立てるなら、先に議員定数を削減すべきだ」と提言して、谷氏の出馬には厳しい意見を出している。
  (森田実氏、若林亜紀氏の両氏の意見は、ニュースサイト「イザ!」から部分転記している。)
 家族であっても、公知の事実だから述べるが、谷氏のご主人は言わずと知れた巨人の谷佳知外野手であり、そのオーナーである巨人の渡辺恒雄球団会長は、事前に「何の挨拶もなし」と不快感を示し、「責任持てないよ」と言い放っているのである。アメリカでは夫婦別個で動いているのだから、わざわざ亭主の会社に挨拶に行くようなことは無いだろうが、日本の社会は「男社会」で動くから、特にご老齢である渡辺会長にとっては、旦那を食わさせていると言う雇い主根性があるのだろう。

 ここからが邪推?読売新聞(巨人の親会社)と言えば、自民党贔屓ではないか?寝返った谷奥様の民主党立候補はおもしろくないのだ! かたや、自民党から出馬表明した巨人前監督の堀内恒夫氏は、事前に渡辺会長と直接会って賛同を得ていることからして、ご主人・谷選手の立場は苦しい!追い出されるかも?

 
no.183 富士通騒動の奇怪! 第2弾         2010.5.1

 前々回に前社長交代劇の奇怪な裏話をしたのであるが、あの時点で終始するかと思ったら、トンでもない?今も尾を引いているのである。
 私がその続編を書きたくなったのは、最新(5月8日号)の某週刊誌を読んで、更に考えさせられたからである。企業の内紛であるからほっとけば良いのであるが、前にも書いたように富士通を愛するが故に書いたと思ってもらえればありがたい。
 騒動の張本人・野副元社長(前でなく、社長が2度代わったから)は、4月22日記者会見を開き、昨年のあの密室の取締役員会の録音テープを公開したのである。このテープに依ると、あの役員会の生々しいやりとりが分かる。その中で、あのオウム真理教事件の元判事であった山室監査役が口火を切り、机上にある原稿(?)を見ながら発言し、事を説明し野副氏を「反社会的勢力ーーー」と言いながら大浦取締役と二人で詰問するのである(側には山本名誉会長、秋草相談役、間塚会長、安井法務本部長の6人が座り、正面には野副氏が座らされたのであるーーー役職名はその当時のもの)。そして、最後に秋草相談役が「司法の手がーーー」と言い、更にその最後に、この日のために呼ばれたのであろう山本名誉会長が「野副さんには決断してもらわないとーーー」と言って、引導を渡すのである。中々良く筋書きが出来た役員会であると想像できるのである。山室監査役が原稿を見ながら言うところは、事前に打ち合せがされていたことを如実に示すものであろう。
 こうも用意周到に準備されていたのに、当の野副社長がこの動きを掴めなったのは、前回にも書いたように、いささか不思議なことである。と言うことは、正にこれは、富士通社内の内紛であり、反野副派が例の子会社ニフティ売却に反対し、役員を動かして野添社長失脚を画策した見られるのだ。こうして、野副氏は病気と偽って3ヶ月ほど姿を消すのである。
 ところが、その野副氏が暴露した出来事がこれ不思議?野副氏は暮れの12月に都内の料亭に呼ばれて出かけると、そこには秋草氏、間塚氏、それにあの時詰問した大浦氏の3人が来ており、酒を飲みながら話を交わしたと言うのである。この時に、誰かが「病気が3ヶ月に治ったらおかしいからーーー」と言ったので、野副氏は「ああ、これで富士通に戻れないなぁー」と思ったと回顧しているのだ。何とお人好しの人と野副氏を私は思う。同じ釜の飯を食っている雇われ役員(創業者でない意味)の間柄、まして自分は前社長だったのであるから、会えた3人に対し「あの出来事」を追求しても酒の上での話、結構打ち解けた話が出来たのではなかろうか?
 この野副氏、この飲み会では納得できなかったのか!、年が明けてから謀反を起こすのである。そして、今も続く裁判沙汰のごたごた騒動なのである。
 私は始めごろは、どちらかと言えば、野副氏の鬱憤をまともに聞いて、秋草ドンの追い出し戦法に怒りを覚えていた。だが、この料亭の件を知ってから、見方を変えた。
 料亭での飲み会を持ったという事は、「詫び」を入れた手打ち式ではなかったのではなかろうか?野副氏には、時間が過ぎれば、日の当たるポストが用意されると、私は富士通の処遇を期待できたと思えるのだが、これは私のお人好しの世間知らずの思いなのか?
 野副氏は別の記者会見で、秋草氏とは「ずーと良い関係を保っていた」と言い、一緒に海外出張もして、屋台で飲み食いした間柄であり、今でも秋草氏を信じたいと言っているのだ。そして、あの辞任劇は誰が演出したのかわからないがーーーと悔しがり、誰かが意図した根も葉もない陰謀であると言っているのだ。

 ここからは「たわ言」、富士通の社外役員で銀行出身者を調べると一人居るのだ。その人は非常勤監査役で「みずほ銀行」出である。あの「反社会的勢力」(外資系の投資会社が関係する?)と偽った社内の一部が銀行を抱き込んで、野副社長を降ろしたと考えられ、秋草氏等も同調せざるを得なかった見えない圧力があったと、私は創造するのだ!

no.182 自民党の顔を代えなくちゃ駄目だー?        2010.4.16

 今の自民党の顔は、総裁の谷垣禎一氏である。民主党に政権を奪われてからの自由民主党総裁選挙で選ばれたのである。であるからには、民主党に立ち向かう攻撃型の野党党首を国民は望んでいるにも関わらず、彼の発する言動はおとなしく実直実務型である。それ故、自民党の支持率は一向に上向いて来ない。敵対する民主党の支持が鳩山政権の金権と沖縄基地問題のふらつきから支持率が低下するのに、自民党へのカムバックの声が国民から無いのだ。自民党がこの体たらくに業を煮やした若手と言いたいが、シニアでもう自民党の定年に近い与謝野氏らが自民党を離党して新党を作らせる結果になっているのだ。
 自民党党内からも執行部刷新の声が出ている様であり、一番人気の(?)舛添要一前厚生労働相は、一向に執行部批判を止めないで、ポスト谷垣?を狙っているのである。
 こんな状況が今の自民党、顔の谷垣氏を見てみると、やはり家系は政治家の文部大臣であった父を持つ世襲政治家である。小泉元首相の後を継ぐ総裁選挙で候補に挙げられた4人を文字って出た語が「麻垣康三」なる語で、麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三の各氏である。谷垣氏を除く他の3人は首相になるがいずれも短命な政権となってしまう。首相になっていないのは残る谷垣氏一人である。
 で、この3人はやはり有名な政治家を家族に持つ世襲政治家であるから、知名度はかなりあり、国民の人気もあったが、対参議院での民主党対策に手こずってさじを投げ出すのだ(麻生は衆議院選挙の敗北で降りる)。
 そこで、残っている政治家ー谷垣氏が首相になれるかというと、私は今の自民党のままでは彼に回って来ないと見るのだ。それはなぜかと言うと、谷垣氏の個性かもしれないが、先ずは世襲政治家でありながら、知名度が低い?、国民への人気にイマイチ?、何度でも言うが実直過ぎて「はったり」が無い(麻生さんのように失言も関心を持たせるコツ)?
 こんなことから、冷ややかに見ると谷垣氏の下では、この夏の参議院選挙には勝てないと見れるのだ。
 だから、自民党の顔を代えようではないか?
 では、誰がなれば良いのだろうか?、先の衆議院選挙で東国原英夫宮崎県知事が色気を出し「自分を自民党総裁候補とするならばーーー」と言ったらしいが、もしあの時、自民党の古賀選挙対策委員長がこの奇策を取り入れたおれば、自民党の惨敗は無かったと私は思っている位である(古賀選挙対策委員長は、敗北の責任を取ってこの要職を降りている)。一部の人は、あのタレントに首相が勤まるのかと批判が出たが、彼は立派に宮崎県を日本全国に名を売り、実績を挙げており、知事会でも堂々とリーダーシップを発揮して見えるのである。
 もう彼は、二度と言わないだろうからーーー!、では、誰が良いのだろうか?
国民的人気から言えば、舛添要一前厚生労働相だろう。「消えた年金」で一躍テレビを通じて名を売ったのである。また、テレビのタレントとしてもお茶の間で知られていたのだ。
 まぁー何れにしても自民党は既成の政治家からは脱皮しないと浮き上がれないと見る。
蛇足であるが、自民党党内批判頭の一人、河野太郎氏(河野洋平氏の息子)には、なぜか私は付いて行けない。余りにも彼の発する言論は過激的であり、既成の政治家との融和を図らない行動は、自民党を壊すだけで改革にはならない。

 民主党・鳩山政権は、5月決着予定の沖縄基地問題で挫折するのも予想される中、自民党の復活を期待したいと思っている国民が居ることを自民党は忘れているのでは!
 渦中の人・舛添氏、近く都内で東国原英夫県知事と会うらしい? 私いつも言うが、政治は一寸先は闇であり、何が起こるか分からんぞ?


 
no.181 奇怪な富士通騒動を暴く?          2010.4.1

 世にも会ってはならない不祥事が最先端を行く天下の富士通で今起こっているのである。なぜ、このような記事を書きたくなったかと言うと、私の現役の時には、この富士通とは業務のことで相当お世話になり、助けていただいた事もあって、この会社の活動には関心を持っていたからである。私の業務と言えば、ミニコンを使った「CADによる自転車設計システムの開発」は、同社の支援があって成功させていただいたと感謝している。その富士通の内紛はこうだ。
 昨年9月に当時の社長であった野添氏が突然病気のために社長を辞任したことを新聞報道で知った。私はこの時に、就任して1年ちょっとの期間で辞められることに大会社の社長にしては健康管理が悪いなぁーと思っていた(社長になる位だから健康には自身があったはずとーーー!)。
ところが今年3月始めに、その野添氏が虚偽の事実で社長を辞めさせられたと原状回復の文書を会社に送って、事の真相が暴露されたのである。ここでは野添氏の言い分を聞くのが面白いので書くことにする。
昨年9月、野添社長は、当日開かれる取締役会の準備を自室で行なっていたところ、突然会長室に呼ばれ、そこには秋草相談役や社外役員も居て、社内役員から氏が行なっている事柄が「会社にとって不利益になる反社会的な人との付き合いがある」と言われ、詰問され、氏は反論したが、事が外部に漏れると会社にとって不利益になると言われ、辞任か解任だと言われ、その場の雰囲気に載せられて「辞任」せざるを得なかったとしている。
この場面を映画風に想像?すると、富士通のドンである秋草相談役の取り巻き連中が事前に協議して、現社長の追い落としを画策し、格好の材料を持ち出してピストルを野添社長の耳元に近づけて脅しにかかる、そこには秋草相談役ドンが居て、何の言葉を出さず部下達のやっていることをじっと見ている。そして一言「会社のために辞任しなさい」と威圧的に言うと、その場に居あわせた他の役員は、その一瞬、野添氏を見て、あなたの負けですよと言わんばかりの態度を取るのである。
 映画だと、息のかかった役員が野添氏にピストルを向けて弾丸を放して、抹殺されるのである。そこはITの一流会社であるから、そんなことはしないで、無理やり辞任させたのである。格好をつけるために、外部には「病気治療のため辞任するーーー」と言うことになった。その後も芝居じみており、外部には病気にしたのであるからと翌日には会社差し回しの車が来て、会社と関係のある病院に行かされ検査入院されるのであるから、念が入っている。
 野添氏は後で言うには、辞任理由の「病気ーーー」は後で知ったと言うことらしいがーーー奇怪な作り事のようである。
 私が想像したシーンはやくざ社会のドラマ仕立てであるかもしれないが、報道機関から得た情報であるから大筋では間違いないだろう。
 しかし、私にとっては全く解せない!企業の最高決議機関(株主総会があるがーーー)の取締役会の機能がその辺のやくざの集まりと変わらないと言うことが不思議!IT産業の旗頭であり、日本を代表するコンピュータ会社あり、あのスーパーコンピュータを任せられている会社なのである。
 その会社で行なっている取締役会ならば、デスクの上にはパソコンが置かれ、今日行なわれる取締役会会議の内容が映し出されて、全てが先端技術の手法で会議が実行されると思っているのであるが、その裏では、役員同士の争いが醜い形で行なわれているとすると−ーーなんとも情けない!
 私は野添氏をかばう側に立つものでないが、野添氏は社内から立ち上がった人であるから、彼をかばう役員も居ても不思議ではないがーーどうも野添氏には情報を耳打ちしてくれる人は居なかったようだ!
 ある報道では、人間関係に問題があったのではと、特にドンである秋草相談役との関係に?社長になって独断専行することが多かったのではと? まぁーいろいろあったでしょうね?
 4月には社長も代わる人事が発表され、また秋草相談役も退任されると報じられたが、今回の一連の不祥事に対して、トップの納得する説明が求められると思っている。そうしないと世界の企業としての富士通が失墜するだろう。

 さて、この「竜のたわ言」のたわ言、解任理由にある「反社会的な人とーーー」とは、何であろうかと想像をめぐらかすと、ひょっとして、あの「ほりえもん」と? これ以上書くと名誉毀損になるのでーーー!



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