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◆ 竜のたわ言(たつのたわごと) ◆
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 no.280 Android(アンドロイド)をひも解く!       2014.6.1

 スマフォ(スマートフォンの略)でタブレットでも動く、アンドロイドとは、何ぞや?
と言うことで、私も知らないことが多いこの世界での、一大?製品をひも解くことにする。
 
スマートフォンが流行りだして早数年。「Android(アンドロイド)」という言葉をよく耳にするようになったが、実際のところ「Android」のことをよく知らずに使っている人も多いのではないだろうか?
「Android」とは?、Googleが提唱・開発しているスマートフォンやタブレットなどのモバイル(携帯端末)向けのOS(基本ソフトウェア)のことを言う。パソコンでOS Windowsをお使いの方なら、そのWindowsと同じような役割をしているのである。
 で、「Android」の名前の由来はと言うと、元々は携帯電話向けソフトウェアを開発している会社名であったが、2007年11月に米Google社が創設22ヶ月の、まだ新興企業のAndroid社を買収し、無償で利用できるモバイル向けのOSのプラットフォームとしてそのままの名称で発表していくのである。
では、OSは何ぞやと言うと、OSとはOperating System(オペレーティング・システム)の略で、直訳すると「動作・案内システム」となる。具体的には、キーボードやマウス・タッチパッドなどから入力した情報をアプリケーションに伝える役割を果たす、最も基本的なソフトウェアのことである。パソコンやスマートフォンにはゲームやワープロ・表計算などさまざまな仕事をするアプリケーションがあるが、それらはOSごとに開発されるのが通常ですので、windowsで開発され動作するソフトは、そのままではAndroidには持って来れないのであり、ここが重要なのである。
 OSとなると、先ほどから言っているマイクロソフト(MS)のWindowsの他に、パソコンで2分するアップル(Macintosh)のiOSが有名であるが、携帯電話でのOSとなると、以前にはメーカごとに色々とあったが、GoogleがOpenなOSとして「Android」を公開することで、市場は一変し、「Android」を搭載したスマートフォンが世界中を走り回り、韓国のサムスンの製品がアップルのiPhoneを脅かすような状況となるのだ。
 パソコンのOSでは、MSのWindowsが約90%を占めるのであるが、これに対しスマートフォンではどうかと言うと、世界的にはAndroidが82%、iOSが12%でAndroidが圧倒的であり、日本国内ではAndroidが63%、iOSが36%で、国内ではアップルのiPhoneが人気となっているのだ。
 タブレットではどうかと言うと(昨年の秋調査の販売実績で))、日本国内を見るとAndroidが43%、iOSが46%、そして、WindowsがMSタブレット発表で関心を持たれたのか11%の結果を出しておるが、世界シュアでは、MSタブレットの台頭はあるものの、Android端末の過半数は揺るぎ無いだろうと見られる。
 このような状況の中で、私もタブレットと言えば、初期のiPadを所有するのであるが、ノートパソコン的な使い方に欠けることから、眠っているのが実情、しかしMSタブレットの発表により、台湾製のWindowsタブレットを買い求めたが、老眼鏡をかけないと小さくて見れないことから、これも一休みして、今は中華製タブレット(台湾製であるが)10インチのAndroidに興味を持ち、1台買い求めたが、安いことも有って、外部表示用の端子(hdmi)が付いておらず、パソコン教室で生徒に見せびらかすには役不足?、そこで2台目のAndroidタブレットの購入で格安の型落ちを検討している最中なのだ。

 だが、調べていると、この秋口から発売されるAndroidタブレットには、OSのバージョンが一番新しい4.4に縛られることが分かり、より新しいのを求めるべきか、迷っているのだ。

 no.279 IEの脆弱性における対応の怪?       2014.5.16

 (下記に述べることは、今現在では、MSの救済策、つまりWindowsの自動アップデートで対応されており、何ら恐れのないことになっているが、この一連の騒動について述べて行く。)

 米マイクロソフトは4月26日、Internet Explorer 6〜11に脆弱性が見つかり、その脆弱性を狙った攻撃も検知したとし、その回避策を公開したのである。その内容は、Internet Explorerの脆弱性を突いて悪用されると、ユーザーを不正なコンテンツが仕掛けられたWebサイトへ誘導したりすることが可能になり、非常に危険となるとした。MSは、この調査が完了したら対応策を提供するが、当面の対応・回避策のいくつかを紹介したのである。これを真面に受けた日本の政府関係や報道機関は、今から思うと過剰なる反応を示したのである。
 日本では、連休の記事のネタ不足から、これこそとばかりにこの記事に飛びつき、新聞やテレビでIEの不安を煽り立てたと私は思っている。私も自称パソコンオタクと思っているぐらいだから、早速MSのHPを覗き、その対応回避策とやらを見るのであるが、好奇心でやっている私老人にとっては、それは未知の世界のソフト導入であり、老人特有の億劫さが手伝って、実行は遠慮した方が良いと逃げたのである。
 で、この脆弱性については、公開された中で、「この脆弱性の悪用状況は、IEを利用したーーー限定的な標的型攻撃のみを確認している」という文言に惑わされてしまったらしい。攻撃されるのは公的機関やそれに類する標的型の悪用だけに留まっているということだ。つまり、一般のユーザが、通常の使い方をしている上では、まったく問題がないということを暗に示しているのであったが、では絶対に安全かと言うと、その後に「悪戯なウイルス」が出て来ることも有るので、はっきりと断定はしなかったのだ。
 では、MSはいつになったら対応策を講じてくれるのかが問題であるが、それを明確にしないのが普通なのである(理由は、日時を限定するとそれまでは――と言うことで脆弱性を突いてくるウイルスなりスパイウェアが活動するからーーー悪戯なウイルス)。
 そのようなことから、少しでも恐怖のリスクから救いたいとの事からか、一部の地方自治体や企業では、IEの利用やネットへのアクセスを制限したと伝えられているのであった。
 MSは日本での異常なる報道に心配したのか?または、IEに代わるものがのさばる様では、商売上困るわけだから? 定例のアップデート前の5月1日に、定例外として「Internet Explorer 6以上の全バージョンに影響する深刻な脆弱性に関してのセキュリティー更新プログラム」として、脆弱性に対策したプログラムの提供を開始したのである。 利用を受けるユーザは、パソコンのWindowsのアップデートの設定を「自動更新」にしていれば、自動的に該当更新プログラムがダウンロード・インストールされるため、特別な作業をユーザが行う必要がないとしている。

 これで、IEの脆弱性に対する一連の騒動は収まるわけであるが、異常までに反応したのは全世界で日本だけであるらしい。
 IEは、世界的に見ても利用率が高いが、日本ではパソコンに搭載されたソフトウェアをそのまま利用する傾向が強い国民性が有り、PCユーザーの約半分がIEを利用しているという状況から、マスコミの関心も高かったかもしれない。

 なお、一言付け加えるならば、IEの脆弱性の発見は今回が初めてでなく、頻繁に行われており、その度に対策がなされ、アップデート(自動更新)と言う形で提供されてきているので、今回の脆弱性騒動は、マスコミの沈着に欠けた過剰な報道であったと、私は言いたいのだ。

 no.278 将棋電王戦を見る!          2014.5.1

 安倍首相とオバマ大統領との会談で、日本が安保を確約してもらったお返しにTPPを譲るのではないかと思っていたら、アメリカが弱くなったのか、それとも以前の日本のようにアメリカに追従するような弱い政府ではなかったのか、私は内心「日本も強くなったなぁー」と思った。だが、そうでなくアメリカが力で抑え込む勢いがオバマには無かったと見れるのだ。それは欧州のウクライナ情勢で見ても分かることで、一国
アメリカ強者の世界情勢が変わりつつあると見れるのだ。この話題はこれ位で、表題に移ろう。
 将棋の現役プロ棋士とコンピューターソフトとが戦うのが将棋の「電王戦」なのである。戦いの初めの第1回は、2年前の2012年に、(故)米長邦雄永世棋聖(同年12月に死去される)と第21回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフト「ボンクラーズ」が対局し、引退はしていたが元プロ米長棋士はソフトに負けたのである。ソフト側のその勢いに押されて将棋連盟が複数での棋士での対局をして名誉挽回を図るのである。
 昨年のその第2回では、現役プロ棋士5人とソフト将棋大会で勝ち抜いた上位5ソフトとの戦いが行われたのであるが、結果は敢え無くもプロ棋士側が1勝3敗1引き分けで惨敗したのである。
 今年の第3回戦では、今迄もソフト側の打ち方は、棋士が代わりに駒を打っていたのであるが、さらに進化してなのか? 将棋指し専用のロボットを開発し、ロボットが駒を動かす方法に変えて行われたのである(言うならば、より機械相手とする感じに出す)。 対局は昨年と同様に、団体戦5局が行われ、この4月12日に最終の第5局が行なわれたが、プロの屋敷伸之九段がソフト側の最強ソフト「PONANZA」に敗れて、プロ側が1勝4敗で2年続けて大幅に負け越したのである。
 今回の対戦で、昨年との違いは対戦用のハード(Intel Core i7 Extreme4960X EE [3.6GHz] 6Core)が統一となり、また、それぞれの対戦ソフトとハードが事前に棋士側に提供されており、プロ棋士側が充分にソフトの手法に慣れ、練習できたのであるが、高能力化した将棋ソフトには歯が立たなかったことである。所謂、人間側の完敗なのである。
 人間対人間が作った機械(ソフト)の戦いは、いろんな場面で行われているのであるが、人間の持つ「知能」を人工的に機械に移植して「人工知能」化したロボット・ソフトとの戦いは、将棋ばかりではなく、囲碁やチェスの世界でも行われている。
 チェスについては、世界チャンピオンが1997年にソフトに敗れており、今では、パソコンのチェスソフトは、世界チャンピオン級の強さを持っていると言われているのである。将棋についても同様になりつつあると思うのだが、将棋は実現可能な局面の数が10の220乗あり、コンピューターでも「完全解明」はできないだろうといわれている。
 そのような中で、今回の電王戦を羽生善治三冠は「今回見ていて、ソフトはめちゃくちゃ強いと思ったーーー」と評しており、彼が史上初の七冠を果たした96年、「コンピューターが人間に勝つのはいつか?」のアンケートに、「2015年」と答えているのであるが、来年はその年であり、2年連続の棋士側の敗退の現実に、来年は将棋の「コンピュータ元年」になるかも?(私は、ソフトは人間が作るものであるので、人間の方が思考力が勝っていると確信したいのだが、−−どうもーーー?)

 将棋は「人と人との対局に面白さがあり、人間はミスをするからこそ、逆転劇やドラマが起こる、強さと感動は別物である。」とコンピューター将棋協会の会長が言っているが、その通りで、ソフトが相手の感情を読み取り、理性を失うような知能を持つようになるまでは人間同志の対局の良さは無くならないだろう!

 
 no.277 XP終了の余波は?          2014.4.16

 STAP細胞の小保方晴子さんの10日の記者会見の模様なり、STAPそのものの真偽について、この場で今、論ずるのが正道かもしれない。だが、実は私、フェミニストとであると自称しているので、どちらかというと小保方さん側に立ち、彼女の置かれた状況が女子虐めの典型的なものだと思っているので、NHKや朝日新聞のように第3者の立場で冷ややかに見ることが出来ない。むしろ好意的に会見時の紺のワンピース姿が非常に新鮮に映ったと見る方で、一方でビジネスでの会見で有るから常道のスーツ姿で会見するべきだったとする、マスコミ報道もあり、いささか常軌を逸している見方ではないかと思うぐらいだ(その紺のワンピースであるが、超ブランド品で母様が会見のために買われたもので、弁護士と相談の上らしい。)。
 小保方さんの事はそれ位にして、表題に移ろう。
 パソコンのOSソフトWindowsXPのサポートがこの4月9日で終了することは、このたわ言の既刊no.274で報じた。その為に代わりの製品を求めるのと消費税8%を回避するために3月には購入者が殺到し、中級クラスの製品が売りつくされたようである。また、企業での代替え品の特需が4月以降に残っており、パソコン市場は売り上げを伸ばしているとの報道がある。これを裏付けるような状況に私と愚息は遭遇した。それは私の愚息は安月給でありXPパソコンで我慢していたのであるが、この4月に入ってから買い替えを決め、私もお供をして近くの電化量販店に出向いたのであるが、あんや高価格の製品しか残っておらず、また客もまばらで、見るのが恥ずかしいぐらいであった。顔見知りの営業マンに聞くと、「お値打ち品は皆出てしまっている、有るのは安物の外国ブランド品か、売れ残りの高価格品だと言い、メーカからの出荷予定もない、製品は値上っている。」また、「5月の連休になれば、少し状況は変わるかもーーー」と言う言葉で、愚息にしばらくはXPを使い続けるしかないよ!と言い、インターネット接続では「変なサイトには手を出すな!」と言って釘を刺しておいた。
 で、当のマイクロソフトは4月9日、やむを得ずXPを使わなければならない方は、最低限、次の4つの対策をして、リスクを低減してほしいと言っている。その4つとは、
1)MSが提供したすべてのセキュリティ更新プログラム(windowsUpdateの意)を
  適用する。
2)セキュリティソフト(ウイルスチェックソフトの定義ファイルなど)を最新の状態に
  する。
3)インターネットから切断する。
4)USBメモリなど、感染源となる外付けメディアなどは、他人のものを使用しない。
がリスクを低減する最低限4つの対策であるとするが、それも一時しのぎであり、早急な最新の機器に移行して欲しいと言うのである。
 一番問題なのが、何と言っても上記の3)項目であろう、インターネットを切ったら全てのサイト情報、メールが読めなくなるのだから、接続時には、絶対に危険なサイトには手を出さず、奥深く入らない事などで注意して行うしかないだろう。

 一説には、XPのウイルス感染率は最新OSである「WINDOWS 8」の21倍とされる。最近は自分のパソコンからデータを盗まれるだけでなく、犯罪に利用されるケースも多い。なりすまし詐欺や、オンラインバンクから金銭を盗む犯罪などもある。それ故、銀行口座やクレジットなどの番号や暗証番号などは、むやみに入力しない、パソコン内に保存しないなどは、最も守らなければならない事である。

 かく言う私は、パソコンを友としている悪老人で、今でもXPを3台持っており、捨てるにも忍びない良き友であったから、今後の処置に頭を悩ましているのだ。

 no.276 J1浦和の無観客試合を思う!       2014.4.1

 私はスポーツにはあまり関心を持つ方ではない。だが、大相撲の横綱にモンゴル人3人がなるとなると何となく違和感を持つ国粋人なのである。それ故、今回の浦和の「差別的な横断幕事件」については、いささか同情的な感じを持つので、持ち合わせの偏見的な思想で一筆取らさせていただく。
 事の起こりは、今月
8日J1浦和対烏栖の試合が浦和の地元で行なわれたが、浦和のサポータ席のゲート近くに「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられていたのである。これを見た或るサポータが事務局に撤去をするように言ったらしいが、試合が終わるまで掲げられていたと言うのである。この事がマスコミに伝えられ、事が大きくなって、「日本人のみ」と言う意味があるとされて、スポーツ精神に触れる「差別行為」を行ったとされ、サポータを管理する側にある浦和に対し無観客試合を命じた裁定をするのである。
 外人から差別されたと言う事もなく、しかも浦和のサポータ席の入口しか見えないところでの横断幕、この程度の事で(これは私の過小評価か?)前代未聞の無観客試合をさせるほどの大事なのかと言いたいのだ。
 時期が悪かったと言うことになると私は思う。その時期とは2020年東京オリンピックが日本で開かれる訳だから、観客にしろ差別的な行為は世界に対し悪評価を与えるから、事が大きくなる前に打ち消しておく事が、上の方で早期収束を画策されたのであろうと思える。
 浦和のサポータ側にすれば、浦和を日本人だけで応援したいと言うことはあっても、それはグループ内の規則のことであり、外人排斥も許される行為であると思うのだ。外人が浦和を応援したければ別のグループに入ればよいことだ。応援することを排斥しているのではない。
 どうも、今の日本は世界の優等生になろうとしてし過ぎのような感じがする。現に、国の違いによって、例えば日韓のように政治や外交では主義主張で意見の違いが有ってもめてはいるけど、それを経済活動、芸能関係までも影響させて相手を打ち負かそうと言うことまでは、誰も考えていないと見るべきであろう、それ故、先の五輪で、試合をした相手国を中傷するような旗を掲げてトラックを周回するような行為は、これはいただけない行為と言うべきであろう。今回の浦和の横断幕は「日本人だけが集まって結束して応援しよう」と言う素朴な意味があったと見るならば、非難を受ける筋合いは皆無だと私の偏見ではそうなるのだ。例が悪いが、大相撲は国技であり、前からこの場で言っている事であるが、天皇から賜杯を受けている伝統ある神技であるから、何も世界に門を開けなくても日本人だけで行う競技として見直すべきだと思っている私である。

 今の安倍首相のように、自分の考えを世界に向けて堂々と言う姿勢、良きにしろ悪きにしろ、それは国益にかなってくることになる。スポーツも同じこと、日本の考えを世界に発信するべきであり、日本人を守る、日本古来を守る、この事に恐れてはいないだろうか?
 no.275 もの忘れと認知症!           2014.3.16

 この3月11日で東日本大震災から3年を迎えた。ここに犠牲者に対し哀悼の意を表すとともに、いち早い復興を願うものである。また、絶対に安全であると言われた原発も巨大な自然の災害に対しては、もろくも崩れ去り、今後に大きな負の財産を残すに至った。東北地方の復興への問題点、原発の再稼働への疑問などなど、問い詰めればきりがない。そのような語りは今後に譲ることにして、表題に移る。
 昨年の暮れに、65歳以上の高齢者の15%にあたる462万人が認知症であるという結果が厚生労働省の調査が出た。日本では4人に1人が65歳以上の高齢者になる高齢者社会になる中、認知症もひとごとではなくなってきたのである。かく言う私はもっと切なく75歳の後期高齢者であり、認知症の最たる予備軍なのである。
 認知症は脳の老化で記憶力や判断力が衰えて行く状態を言うらしいが、原因となる病気は60〜80種類あると言われており、最も多いのがアルツハイマー病。厚労省の調査では6割以上占めており、一般的には「アルツハイマー型認知症」と呼ばれる。
 アルツハイマー病の最大のリスクは加齢で、加齢とともに脳にたんぱく質がたまっていき、脳の働きが鈍くなるよう。このたんぱく質は加齢とともに増える「ゴミ」で、この「ゴミ」を取り除く方法が、今のところないのである。
 で、年をとればだれでも多少の「もの忘れ」があり、私などは用が有って2階に行ったけど、2階でその用が思い出されないーーーこのような現象は度々だ!
 では、「認知症」と「もの忘れ」は、どう違うのであろうか?
ポイントの一つは物忘れがひどくなった結果、日常生活に支障をきたしているかどうかで目安となる。「もの忘れ」では、食事のメニューを思い出せないに対し、「認知症」では、食事をしたこと自体を忘れるなど、「体験の全て」を忘れてしまう。
また、「認知症」の場合は、もの忘れの自覚そのものがないことが多いそうだ。
 調査の言葉に依れば、ある程度の「もの忘れ」は年齢相応の現象であり、あまり神経質にならない方がよい、と言うけど次の事も言っているのでーーー!
 認知症の判断は、医師が記憶力のテストなどで診断しますが、画像検査の技術が進み、「ゴミ」の溜まり具合もとらえらえるようになり、総合的に判断される。
 最近注目されるのは「軽度認知障害」で、記憶力のテストなど行なうと年齢相応よりも記憶障害が進んでいるけど、「認知症」ではない状態であり、所謂、「認知症予備軍」といわれるもので、このような高齢者が増えていると。
 認知症になってから治療するのでなく、なるべく早くその「前段階」をつかまえて、進行を抑えて行こうとする治療方針がされており、脳にゴミが溜まっていく進行はゆるやかで、「認知症」になるまでには10〜20年の時間がかかるとされる。それ故、認知症を発症する前に天寿を全うするケースもあるようだ。私もそうなりたいと思っているがーーー?
 下図は、新聞紙上に載っていた図であり、参照願いたい。
 (本文の一部は、掲載新聞から引用しております。)
 2013年11月2日朝日新聞から
 no.274 WindowsXPサポート 今年4月で終了  2014.3.1

 産業界で最も多く使用されているパソコンのOSソフトWindowsXPのサポートがこの4月9日で終了することになる。産業界の他に家庭の個人用としてもXPは動作の軽さと操作の簡便さで、発表当時から根強い使用者がおり、今でも
多く利用されているのが現状である。マイクロソフトに依れば、「製品サポート ライフサイクル ポリシー」に準拠し、「メインストリーム サポート」(製品発売後最低 5 年間)、および「延長サポート」(最低 5 年間) として、10 年間以上のサポートを提供して来たと言っている。また、Office 2003、Internet Explorer 6 も、このポリシーに準拠し、同様に4月9日をもって、サポート期間が終了するようだ。
 このXPは、2001年10月にリリースされたのであり、マイクロソフトは、なんと12年半もXPをサポートし続けて来たことになり、途中でサービスパック(SP)などの大規模なアップデートはあったものの、OS基本設計はそのままでこれだけの長期間使われ続けたOSは過去には無かったのである。それ故、今でもXPが使い続けられているのである。
 そう言う私もXPのデスクトップやノートは保有しており、何とか使い続けたいと思うほど愛着が有り、捨てがたい未練もある。
 しかし、技術の流れでその後、Vista、7、8(8.1)とOSがリリースされて来ており、XPの引退も時代の流れかもしれない。
 だが、未練があって個人が使い続けるとどうなるのか?この辺を詳しく述べてみよう。
1)まず、一番重要な点は「Microsoftからセキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、Windows Updateでの更新がなくなり、今後Windows XPに何かセキュリティ面での問題(セキュリティホール)が見つかったとしても対処されない。故に、攻撃する側がこのセキュリティホールを使ってパソコンに侵入し、動作を止めるまたは改ざんするなどの攻撃をしかけて来る。
2)つぎに、マイクロソフトの終了に伴って、ウイルス対策ソフトやマルウエアの定義ファイルの更新も終了することである。セキュリティホールなどのシステムの脆弱性が出て来ると、それを悪用するウイルスやマルウェアから攻撃しやすくなる。その為に、引き続き定義ファイルの更新を行うソフトを利用して、防御としてウイルス対策ソフトやセキュリティソフトを引き続き入れておれば安心かと言うと、それは、一部のウイルス攻撃には効くけど、システムの脆弱性を補うものではないので、より強力なウイルスには無抵抗となる。
 このような理由からマイクロソフトやウイルスチェックソフトメーカなどは、早急にXPの利用をやめて、別の機種に乗り換える方策を採ることを勧めているのである。
 上に述べたように、ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトの定義ファイルの引き続き更新を公言しているのは、マイクロソフトのMSE(マイクロソフト・セキュリティ・エッセンシャルズ)や日本で高いユーザを持つウイルスバスターなどは期間限定でXPに対して定義ファイルの更新を引き続き行うことを公表している。これも個人ユーザを大切にしたのでなく、産業界のXPパソコンの乗り換えが相当に遅れている事への
配慮であるようだ。
 なお、4月以降、XPパソコンは絶対に使ってはいけないかと言うと、インターネットからの接続を切り離して、一昔前のワープロ的に文書作成や年賀状書きに使用することは一向に構わないことは言うまでもない。

 no.273 都知事選結果 人生いろいろ!      2014.2.16

 都知事選の結果は、自民党・公明党の支援を受けた元厚生労働相の舛添要一氏が勝ち取った。舛添氏は1999年の都知事挑戦以来の2度目で当選した。
 当舛添氏の横顔は、選挙期間中の週刊誌でいろいろと書き叩かれているので、ご存知の方は多いだろうが、結婚歴が3回で2度の離婚、そして現妻との2児のほかに婚外子が3人居るらしい。結婚は最初の妻がフランス人女性、次の妻があの有名な「片山さつき女史」であり、今回の都知事選では元夫を相当痛めつけている。現在の妻は、彼の政治秘書を務めていた15歳下の女性であり、先に書いたように2児を得ている。
 婚外子の相手は2人の愛人で
あり、1人は彼が東大で指導していた時の学生であり、
愛をもったらしい。
 こう書くと「英雄 色を好む」を実践したかのようで、色沙汰の多い人物なのである。
では、フランス流の公私の区別を付けて、舛添氏の政治活動は如何かと言うと、「消えた年金」で男を挙げたように、野心ある政治家でありそう。その男が都知事としてこれからの五輪前4年間の都を仕切ることになった。
 自民党をこき下ろして去り、新党も一時期立ち上げていた彼・舛添氏は、今後如何なる手腕を見せるのか、見守って行きたい。
 次なる人生は、脱原発男「小泉元首相」、自分が出ずに細川元首相を立候補させ、陰で操っていたが、日本の一大電力消費地「東京」を舞台に「脱原発」を選挙の争点にして、都知事にして安倍首相に迫ろうとしたのであるが、有権者である東京都民は原発が無くても「節電」に出わない昨今の状況に満足してか、「脱原発」論争が宙に浮いてしまったのだ。これも週刊誌が期待していたが(?)、この状況を変える『細川候補』有利に導くとされた小泉元首相の御曹司の手助けが、まったく無くなってしまったことが大きな誤算だっただろうと私は僻み根性で見ている。裏を返せば、小泉元首相が御曹司の汚れ役を嫌い、将来の首相候補と言われる御曹司を温存したと見るべきであろう。
 この小泉元首相、「郵政選挙」の時のような勢いが自分に付いて来なかったことには反省し、敗因を「首相でなかったからーーー」と言ったようであるが、彼が言っているように「最高の権力者は万能」で首相であるわけだから、今回は自民党の総裁である安倍首相に負けたと思っているだろう。だが、「脱原発」の意気込みは残しており、これからの発言、そして政治活動(引退したはず?)に注目したい。
 最後は細川元首相、ここでも書いたがもともと「殿 ご乱心!」であり、元首相の経歴にケチがつくと言われながら、小泉元首相に踊ろかされて政治の表舞台に戻ってきたのであるが、汚点を承知で立候補したのは、「天晴れ!坊ちゃん」であって、「まだ、細川さん生きていたの!」と、世間が再評価(?)したことは収穫だろう。

 「表題の『人生いろいろーーー』は小泉さんが国会答弁で発した言葉で、歌手の故島倉さんの歌ともに有名であるが、この三人を見ると、色々な人生が有るものだ。要は「行動が有って、結果が付く」、のだが、勝ち負けは努力だけでは得られない、時(状況、自然)との賭け・「運」ともなるのである。ソチの冬季五輪を見るとまさにその通りだと思わざるを得ない。ソチ五輪の話は、また後日に。

 no.272 「みんなの党」分散を斬る!      2014.2.1

 パソコンの話題にすると、世界のほとんどのパソコンが中国や台湾
で作られている状況では、中国に利するだけの話であり、また、世は「スマートフォン」や「タブレット」が重宝がられ、パソコンの売れ行き低下の時代になってしまっている。そのような話は次の機会にして、政治の話題で、そのうっぷんを晴らすことにする。
 安倍首相がみんなの党の渡辺代表に電話をかけ、政策協議の話をしたと報じられると安倍首相の頭越しの政治に自・公の党から批判が出て話題を撒いている。これも安倍流の野党攪乱かと私は思うのだがーーー。
 さて、その相手である「みんなの党」であるが、渡辺代表は自民党離党組、幹事長の浅尾氏は民主党離党組であり、昨年暮れに仲違いして離党した江田氏は、もともと自民党に党籍を置いていたが離脱して、一匹狼的な存在をしていた。
 その三人(渡辺、浅尾、江田氏)が「みんなの党」を作るのであるが、破局は考えの違いと言うよりも私は毛並みの違いと言いたい。
 その渡辺喜美氏、言わずと知れた父は、渡辺美智雄氏で自民党で副総理、外務、大蔵、通産の大臣を歴任され、その秘書官をしていたのが息子の渡辺喜美本人であり、父の死後、地盤を受け継いで、議員活動をするのであり、政治家一家と言うべきで、典型的な自民党の親子政治家なのである。その初めて議員になった時の同級生には、新藤義孝・菅義偉・下村博文・田村憲久氏などの現安倍内閣の要職大臣が居るのであるから、言うならば仲間同士の間柄であり、その中に安倍首相が居ても何の不思議もないのである。で、一方の離党して「結の党」を創り代表になった江田氏は通産の東大でのエリート官僚で切れ者であり、39歳で大臣秘書官になり、当時“官邸の森蘭丸”と言われるぐらいの政策実行者であったのだ。その後政界に打って出て彼一代で築き上げた議員の強者なのである。それ故、政治家一家で大ざっぱな渡辺氏とは肌の違いは歴然であり、余は毛並みの違いと見るべきであろう。
 その渡辺氏は、第2次安倍内閣になってからは、自民寄りの姿勢を見せることから渡辺・江田両氏に政治姿勢の違いが生じ、分裂に至って行くのである。そこで生じてくるのが、両党で紛争している比例区選出の議員の離党なのである。
 先の衆議院、参議院選挙で「みんなの党」の名の元で比例区で選出された議員が大勢いる同党で、比例区のほとんどの議員が江田新党に移ることに、渡辺代表は強く異議を立て、党からの離脱に抵抗しているのである。
 所属議員が減る事で、「みんなの党」の権勢にも影響することから抵抗しているのが本音であり実情であるが、それは置いておいても、私も比例選出の議員の党替えは
選んだ国民からすると「おかしい」と思えるのだ。
 渡辺氏を代表とする「みんなの党」に記名して選んだは、多くは「渡辺氏の党」と言うことで記名したのであって、比例区の名簿に連ねた立候補者が居るから選んだケースは僅かであり、そうであっても「みんなの党」と言う名のもとに集約される訳だから、所詮「みんなの党」で選出された議員となるのであるから、党から出て行くならば「もう一度選びなおす必要がある」、それ故、『「みんなの党」の議員としては議員辞職する』と考えるのが、建前論からすると、そのように私は考える。そうしないと、比例区は「個人」で選んだのでなく「党」で選んだのであるから、党を替えれば辞職するのが当然と思う。

 脱党者には言論の自由と結党の自由が憲法で保障されていると言うけれど、その前に選出党を替えた行為に対し、国民の「信」を問わなければならないと私は強く思う。今の党替えは国民を侮辱する行為である。

 
 no.271 殿 ご乱心!      2014.1.16

 東京都都知事選に隠遁生活で余生を送っていた人が何故か話題をさらっている。
その名は、元首相の細川護熙氏であり、脱原発を掲げて、その選挙公約に東京五輪の東北開催もと言っているようである。
 まず、脱原発について。原発を再稼働する立場の
甘利明経済再生相は、早速、1月10日の閣議後会見で、「殿、ご乱心」と評して細川氏を次のように批判した。
 甘利氏は、「エネルギー政策は国策として、国民の利益を考えて取り組むべきだ」と説明し、全原発が停止し、代替の火力発電用の燃料となる液化天然ガス(LNG)の輸入などで、1日約100億円の国民の利益が海外に流出していると指摘し、現状を放置することは「政治家として努力が足りない」と話した。また、安易に現状の火力発電に頼り続けることは地球温暖化の防止の観点でもマイナスだと指摘し、細川氏の言動を「殿、ご乱心」と揶揄したのだ。
 その細川氏、言わずと知れた元熊本藩主の末裔であり、熊本県知事を経て、中央の政界に入り、日本新党を結成して首相になるのであるが、佐川急便からの借入金や週刊誌での女性問題で頓挫し、首相在任8ヶ月余で辞任したのである。そして還暦を機に、政界を引退するのである。その後は、陶芸家を志し、その道の大家に師事して作品などを発表し、政界からは消えた存在で有ったはずであった。
 その細川氏、この1月で御年76歳で、6年後の東京オリンピック開催時には82歳。果たしてご高齢になって大丈夫だろうかと疑問を呈するところだ。またしても途中で投げ出すのではないかと危惧できるのである。だが、安倍首相のように、一度は投げ出した首相の座を勝ち取り、今、元気いっぱいで世界を回って経済復興を陣頭指揮しているが、彼は今、59歳であって、所謂働き盛りであろう。それに比し、60歳を契機に引退したはずの細川氏には、今は隠居のはず、応援をするかのような小泉元首相に騙されたのか?
 もう1つ、気になる事があり、それは「テレビ東京」の取材に依れば、細川氏の選挙公約に「東京五輪で東北開催を」を考えているようであるが、彼は本当に五輪を考えているのかと疑問である、何故ならオリンピック開催は1都市が原則となって居り、困難かと思われるのだ。まして汚染された避難区域がある福島近辺では、絶望的であり、各国の選手自身が行くのを断るだろう?、6年先だから汚染解除されていると思うのが普通だが、計画通りに進まない現状の状況を見ると疑問だ。また、大きな地震や津波が襲ってきたら福島原発はどうなるやら、危険な状態が一杯なのが現状なのだ。
 一説によれば、細川氏を担いでいるのは、同じ脱原発論者の元小泉首相であり、自分が出る代わりに細川氏を推しているようであるが、その彼もこの1月で御年72歳になっており、彼が出ても、体力や健康に疑問を持つことになるのだ。

 これからの東京の都政、それから発生する中央政界への口出しに、このような引退した年寄りが必要なのだろうか? 私はいささか心配なのであるが、他の県民がちょっかい出すことではなく、東京都民が決断するべきことなのであろう。

( これは余分な事かも知れないが、一国の最高のリーダーに登りつめた方が、地方での行政に顔を出すこと自体、その方の経歴を汚すことになりかねない、また、その方の晩節に汚点を残すことに、まさに「殿 ご乱心か!」と、当たわ言は申し上げたい。 )

 さらに追記
 今迄は推測や予測での段階であったが、とうとう14日、細川・小泉両氏が会見し、細川氏は都知事選に立候補することになった。「脱原発」を争点に争うらしい。

 no.270 定年後は自転車修理屋で!      2014.1.1

 まずは、明けましておめでとうございます。
 今年もこの「たわ言」、よろしくお願い申し上げます。

 さて、新年早々何を書くか?昨年暮れに安倍首相が突然に靖国神社を参拝し、米国をはじめ各国から非難を受けていること、沖縄知事が普天間基地返還の前提になる辺野古への移設を認めたこと、猪瀬都知事の辞任に伴う都知事選の行方、そして北朝鮮での親族殺害、などなど話題に事欠かない。だが、不思議なことに、戦後70年になろうとしているのに、戦犯が如何の、慰安婦が如何の、あの島は戦勝国のもの、などと騒ぐのであるが、関係各国で第2次大戦
を知らない人々が多数を占める時代になったのに、なぜ騒ぐのか、もっと前向きに成れないものかと、私は思うのであるが、中国の韓非子に依れば、「人間の性悪説ー人間の本性は悪である」とするならば、止むを得ない事かも知れない。そのような話は新年早々に相応しくないので、またの機会に譲る。

 タイトルの話。我が「輪和会」に相応しい話だ。
 愛知県刈谷市の高橋忠夫さん(64)、定年後は趣味が効して自転車修理屋を自宅の車庫を改造して開いているのである。もともと高橋さんは高校生の時代から自転車を乗り回すのが好きで、新婚旅行は奥さんとタンデムに乗って走ったぐらいである。
 愛知県安城市役所に勤めながら、定年後のためにと57歳の時に、独学で自転車技士と自転車安全整備士の資格を取得した。2010年3月に定年退職すると直ぐに自転車店に半年間通い、無給でパンク修理を手伝い技術を学んだと言う。
 その年の11月に自宅の車庫を改装し修理工具等を揃えて修理店を始めた。高橋さんは「新しい自転車を販売するには元手がかかるので、修理専門にした」と言うのである。刈谷市周辺の自転車店をマーケット調査し、その結果約4000枚のチラシを競争店が少ない地域を重点的に撒いて、利用客の掘り起こしを行なった。また、インターネットで調べた出張業者に会い、ノウハウも聞いたと言う。
 今は、パンクの修理、カギやかごの取り付けなどで、年間200件ほど行っているとの事、また、刈谷市周辺の出張修理も行っている。
 修理の目標は、「1日1件有ると良いなぁー」と応えるのである。

 今は年金頼みの生活であるが、「直した後に、『ありがとう!』と言ってもらえるのが、何よりもうれしい」と高橋さんは満足そうに言う。
 高橋さんは、地域の人たちとも輪を組んで、暮れには「餅つき大会」を行って子供たちへのサービスも行っている。

 これは余分な事かも知れないが、趣味と実益を兼ねて小型のオート3輪車(前が一輪、当たり前!)を乗り回して居られ、もう1台クラシックなオート3輪車をお持ちで、今はこれの車検を持つことが念願だそうである(昨年も挑戦されたが、不合格だった)。

(当記事は、朝日新聞夕刊(2013年12月26日)の「人生の楽園」から参考引用するが、昨年12月28日テレビ朝日系の同名番組に連動して放送されていた。)

 no.269 今年の思いは?          2013.12.16

 今年も、もう終わりになってしまった。
いつも思うことは12月に入ると、あっと言う間に半ばになってしまうこと。言葉を変えると「年をとると過ぎ去るのが早い―――」と愚痴をこぼすことになるのだ。
 さて、「たわ言」なりの今年の思い(反省、憤りなど)を書いてみたい。
1. まず、12日、今年の漢字は「輪」となったとして、清水寺の森貫主が揮毫した。
この漢字は我がグループ名「輪和会」に含まれており、意味深いものとなった。当会の発足した使命は会の「主旨」に述べられているように、「競輪」の補助を受けて研究に邁進した職場からリタイヤした仲間の「コミュニケーションの場」として開設したものであり、2002年10月に創刊号を出して以来、まさに11年余続いているのである。
 森貫主に依れば、「『輪』には、大勢の人が手を握り合い円滑に回転していくという意味がある。」と話されておられるが、当「輪和会」も多くの方に支えられて来たと思い、感謝申し上げる次第である。
2. 自民・公明の大多数与党で、「特定秘密保護法」が国会で可決されてしまったが、国会周辺では同法に反対する市民グループがデモを行って阻止しようしたが、無駄に終わった。私は保守色の強い安倍政権を生ませた張本人は市民グループを含めた国民なのであるから、今さら「反対」と言って気勢を挙げても「どうしようもない」ことだと思っている。選挙前からいろいろと改革を述べておられた安倍さんですから、そのような方に投票した方が悪いと私は思っている。だから次の選挙の機会まで、じーと我慢するしかないのだ。それが民主主義だと思っている。それが嫌なら「クーデタ」を起こすしかないが、今の安倍政権支持率からすると、所詮無理な話。
3. 猪瀬都知事の5000万円借用の件は、まさに怪奇深まる出来事である。
発覚当初は、借用書の存在を明確にしていなかったのに、急に借用者が有るとしてそれを公開したのであるが、見る限り非常に簡単で、借用期限も担保もない親子の貸し借りのような書類を見せられたのである。仮にも5000万円と言う庶民に言わせれば手にするにも震えるような金額なのに、こんな簡単な借用書で「よくも徳洲会が貸したなぁー」と誰もが思う不思議さだ。そこには徳洲会が狙った東電病院の買い取り思惑があっての事だったのかとも受け取れる(東電病院については、その後徳洲会はあきらめた。)。この5000万円、事が公になってから返済したようであるが、選挙のための個人借りならば、選挙が終わった後に何故直ぐに返さなかったのか、不思議である。と言うことは返さなくても良かったお金であり、何かの謝礼だったのだと邪推も出来る。
4. みんなの党が分裂したが、比例区選出議員の扱いに疑問を呈する
みんなの党は、渡辺代表と江田氏との感情的なもつれや、政治取り組み姿勢の違いが元で、江田氏を含む14人が党を離脱したのである。江田氏を除く13人は比例選挙区からの選出であり、言うならば「みんなの党」で当選された人であるから、出て行くときは「みんなの党」選出でないのであるから、無党人となって議員の資格が無くなると考えるべきであるが、これも法律で規制は無いようだ(これも自民党の考えがあって、選挙後に党の鞍替えを狙っての方策かも)。選らんだ側にすれば、議員の勝手で所属党を替えるならば投票しなかったのに、と言う国民の声を尊重して欲しいものだ。
(これに関しては、次の項目での例もあり)
5. 東国原氏の議員辞職
東国原氏は、日本維新の会から離党し、かつ衆議院議員も辞職すると表明した。東国原氏は日本維新の会から比例区の近畿ブロックから当選した議員である。維新の会での旧太陽の党の議員との確執があり、先の選挙での総括に疑問を投げかけて運動したことへの反発もあり、維新の活動に異変を生じているとして、旧太陽の党の盟主石原氏の行動にも異を唱え、維新を脱退することにしたようだ。併せて、比例区から選出されたことから議員も辞職するとした。
 私の思いでは、もう少し議員を続けて欲しかったが、所属する維新の会の方針にも違和感を持ったようであり、石原代表の妖怪物に就いて行けなかったようだ。
 タレントでありながら、真面目人間であるからつぶされたようだ!
(なお、世間の推測では、次の(宮崎県、東京都等への知事)を含んでいるとの話も)

 
 no.268 小泉元首相の言いたい事は?     2013.12.1

 前号で、小泉元首相の言明する「原発即時ゼロ」については、後日の話題にしようと、言い放った手前、いつかは書かなくてならないので、話題が冷めない内にと思い、振り返って見ることにする。
 小泉元首相は愛弟子の(?、実は自分の後釜に安倍さんを指名していた。)安倍首相の人気が意外に高いことで、内心面白くなく(?)、何か息子のためになる
(息子は言わずと知れた自民党の若手人気議員)ことをしようと模索していたところ(竜の想像である!)、あの大震災の後に、NHK・BSが再放送した海外制作ドキュメンタリー『地下深く永遠に〜100,000年後の安全〜』(映画の短縮版)を通じて、フィンランドの使用済み核燃料最終処分場オンカロを知り、関心を持ち、今年の8月中旬、三菱重工業、東芝、日立製作所といった原発メーカーの幹部らと現地を視察したのである。
 そこで見た、地下での処分場の規模、そして10万年温存するカプセルの方法などを知り、日本ではとても作ることのできない地層の場所などを考え、処分には途方もない困難さがあるとの考えから、原発を持つことの困難さから、持たない方へと傾倒したのであろう。
 日本では、原発からの使用済み核燃料を再利用するために、青森県六ヶ所村に建設する再処理工場でプルトニウムをとりだすのであるが、そのプルトニウムを使用する原発も開発途上であり、前途がまったく見えて来ない状況であり、そこで分離された核廃棄物をどこで、保管するのか、また、どこで最終処分場とするのか、まったく決められていないのである。しかし、現実には原発が稼働すれば、確実に使用済み核燃料が増えるわけである。
 話を戻し、フィンランドのオンカロ処分場の例をとると、100年分の使用済み核燃料を地下450メートルの固い地層で最終処分すると言うものだ(フィンランドの原発数は6基)。そして、一杯になったら地下への坑道を封鎖し、人体に影響が無くなるまでの10万年間保管されるのである。
 で、小泉元首相の言葉を出すと、「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうのだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」と言ったとされるのである。
 もう一つ言葉を付け加えると、フィンランドのオンカロ処分場は世界初めての処分例として、見られているのであるが、世界では40数か国で原発が稼働しているのであるから、核燃料の最終処分方法(民需での事、核武器は別の話)もこれから通らなくてはならない問題でもある。
 日本は今、世界各国から、福島原発での汚染水漏えいでその処理対策で注目を浴び非難されており、海洋への汚染も疑われている。
 またまた、小泉元首相に戻り、彼は盛んにいろんな場所で、自説を曲げずに「原発即ゼロ」を安倍首相に向け、絶大なる権力を持つ首相が「原発ゼロ」を宣言すれば、誰も反対することが出来ないと力説し(過去、自分が郵政民営化を進めた経緯もあって)、安倍首相が決断しやすい環境を作っているかのように見られている面もあるのだが、当の安倍首相は原発を海外に売り込んでいることも有って、中々易々とその手に乗れないらしい。

 民意からすると、福島原発事故を見ればわかるように、原発は事故が起きたら最後、取り返しのつかない大惨事となり、何十年と住めない状況を作り出す、恐ろしい近代の産業物であると言わざるを得ない。その惨事を日本人は何か風化しつつあると、私は憂いておく。

 no.267 電波腕時計が狂う?     2013.11.16

 前号に続いて、腕時計の話になるが、ご容赦願いたい。
と言って、言い訳はしたくないが、小泉元首相が盛んに「原発即時ゼロ」の発言をし、話題になっているが、それは国民の思いを代弁しているから関心を持たれているのであると評価している人がいるが、「即時ゼロ化」は現実となると
色んな問題がーーー!と言うことで、このたわ言では後々の話題にしよう。
 私は、2個の電波腕時計を持って使い分けして、正確な時を得ていると思っていた(この他にも置時計とか柱時計で電波型を使っている)。ところがひょんな事から二つの腕時計の時刻表示(アナログ表示=針表示)で20秒ほどの差があることに気が付き、これは修理行きかと早とちりし、進んでいる方の腕時計の取説を取り出し、記載されている「お客様相談室」に電話したのである。電話を受け付けたのは若い女性で、デジタル表示は正時であり、アナログの秒針が狂っていることが分かり、彼女が言うように腕時計の4つのボタンを操作して、正しい秒針時刻に直してくれたのである。「他には無いでしょうか?」と言う彼女の言葉で、もう一つの腕時計も偶然にも同じメーカの製品で有ったので、時刻を言ったところ、こちらの方も4秒ほど進んでいたので、先程と同様に4つのボタンを操作して正確な秒針時計にしたのである、そして2つの腕時計を見比べ同じ針の位置を確認して、彼女との別れを告げたのである。
 最後に彼女が言うのには、「腕時計の近くに磁力を発生するもの(例えば、携帯電話、パソコン、磁石など)があると、秒針がずれる可能性があるので、気を付けて下さい。」と言うことを言われたのであるが、確かに取説にはそのようなことが書いてあるのであるが、まさか自分がこのような被害(?)に遭うとは夢にも思って見なかった。電波時計だから、絶対に精確を安心していたからーーー!(デジタル表示は言うまでもなく、正確そのものである。)
 ほとんどの電波腕時計ではデジタルでの時刻表示も可能であるが、ほとんどがカレンダー表示にしているので、アナログ(針)とデジタルの時刻を比べることはしないから、秒針程度の狂いは、感じていないのが普通だろう。
 で、C時計メーカーも磁力や衝撃で秒針や分針が狂うのを承知しており、取説には手動で修正する手順を載せていることを今回私は初めて知ったのである。
 自分で直せる方は取説で、そうでない方は今回の私のように電話してやり取りしながら直せるようにしている。と言うことは、正確な電波時計であっても「狂うことがある」と言うことを私は初めて今回経験で知ったのである。
 では、秒針や分針が狂わない電波型腕時計があるかと言うと、実は高価な電波腕時計には「針位置自動補正機能」が付いており、自動的に針(3針)の位置を検出して修正する機能であり、この機能が搭載されて居れば、とりあえずには時刻表示を信用して良いのではないかと思えるのだ。売価が1万円前後の電波型腕時計ではこの機能が無いのが多いので、購入する時には確認した方がよい
 この針位置を検出して補正する機能を見ると、高度なセンシング能力を持たなければならないことは当たり前で、時計ムービメントの中に、高度な最先端の技術が凝縮されていることになるのだ。当初のこの機能が付いた腕時計は10万円以上したのであるが、今では大量生産で安く手に入れることが出来る。
 と言う訳で、私の電波型腕時計2個には「針位置自動補正機能」が付いていないことが分かったために、「いつ狂うかもしれない」と言う不安を持つことになってしまったのである。

 「針位置自動補正機能」を持った電波型腕時計を買い求めて、電波腕時計を3個までもして、腕に嵌めて時を計る機会が多々あるのかと老いる私は自問するのだ。

 no.266 腕時計の進化!     2013.11.1

 腕時計型情報端末が発表され、スマートフォン型やインターネット端末とやらいろいろと出ているが、私のように高齢者では老眼が進み、とても腕時計型では、見にくいばかりではなく、指の操作も思うように動いてくれない状況では、とても関心はもてない。
 ここで、「たわ言」するのは、本来の時計機能の持つ腕時計である。
 腕時計は、手巻きのゼンマイ(こう言う表現は時代遅れで、機械式ムーブメントがイイか!)から自動巻きに代わり、さらに日本メーカが開発したクオーツ時計になり、さらにソーラー時計となって、今や電波時計になるのだ。その電波時計が手軽に買えるようになった次には、GPS電波を受信して現在地を割り出し、世界のどこでも現地の時刻に表示できる「GPSソーラー腕時計」が出たのである。
 この腕時計をして世界中に動けば、面倒な操作せずに、現地の時計になってしまうのであるから、海外を飛び回る営業マンや旅行者には打って付けの腕時計であるが、開発されたばかりであるから、今は高価である。これを開発し、売り出したのはやはり日本のメーカー、セイコーとシチズンである.
 私のように海外旅行とは縁を切った状況では、GPS機能は要らなくて、国内発信の電波のみをキャッチする普通の電波時計で事足りると思っているが、GPS時計は高機能で有るだけに魅力があるが?(その機能を使う場面が無いから、やはり贅沢?)
 で、今やクオーツ時計が花盛りであり、高級装飾を施したものから数百円の玩具似のものまであるが、いわゆる玩具でなく普及品以上のものの大部分は、言わずと知れた日本メーカー2社(セイコーとシチズン)のムービメントで、世界で生産される時計の2個に1個はこの2社のムービメントであるのだ。
 この2社とカシオなどを加えた時計とムービメントの輸出出荷台数は5億9000万個であるが、そのうち時計の完成品は6710万個であって8分の1であり、売価安いムービメントが8倍で、売上・利益共に良くない状況。それに対して、スイスを代表する時計企業は、人気のブランド力(スウォチ、オメガ、ロンジン、カルティユ、IWC、ロレックスなどなど)で高級高額品で売って売上高を誇っている。
 日本の時計メーカには、「ガラスの天井」と言うものがあったとセイコーの担当者は言い、天井とは価格10万円の壁を言うそう。その壁を破ったのが高級電波時計であり、今回のGPS時計であるが、先ほどの海外のブランド力に比すと日本メーカはまだまだ弱いらしい。
 一方、機械式ムービメントで活躍しているのが、スイスの昔ながらの職人さんたちである(日本でも、メーカの限定品で製造しているがーーー)。

 スイスの時計師の認定を得ているカリ・ヴティライネンさんは、工房持って昔ながらの機械を使って、今年、部品228点を組み込んだ時計を発表し、宝石や貴金属をちりばめていないけど、値段は1,000万円近いが、限定25個で予約が埋まったそうだ。
また、別の工房では、一個500万円の時計を手掛け、顧客は医師や弁護士が多いとし、一番の得意先は日本だと言う。2000年に日本向けに限定100個を発表し、直ぐに一杯となり、追加で100個受注し、つくり終えたのが昨年2012年で、発表から12年かかったと言う。それほどに、手作りの高級高額時計に愛着する日本人が居ることは、まさに金持ち日本であるのだろうか?

 所詮、縁のない「手作り腕時計」だと思っていては駄目ですぞ!コピーで良ければ中国発「オメガ」「ローレックス」が数千円で手に入れることが出来るのだ!

(本記事の一部は、朝日新聞2013.9.15朝刊のGLOBE記事から引用しています。)
 no.265 原発は「廃炉の時代」に入る!     2013.10.16

 政府は、原発の運転期間・寿命を40年と定める法案を決めたが、一方、安全を満たしている場合は、期間を最長で20年延長することも可能としている中味である。
 従来は60年であったから、その分、安全性に重点を置いたのであろう。
 災害を起こした福島原発は1号機から6号機まで全て廃炉にすることも決めている。
 その福島では、原発事故から汚染された汚水の処理がうまく行かず、四苦八苦している状況であり、廃炉に向けた原子炉本体への調査・対策が手つかずの状態であるのも憂慮すべきことである。
 調査をするには人の手では、高い放射能の影響があり、ロボットを多用した方策が考えられているのであるが、いとも簡単に状況にマッチしたロボットが短時間で開発されるものではないだろう。故に、廃炉に関しては、50年もっとそれ以上の歳月を必要とするだろうと推測するのである。
 さて、実際に原発を廃炉にしている例が日本国内にあることを、国民の多くはあまり知らないであろう。それは時としては報道の規制をかけ、分からないようにやることが得策としている電力会社の思惑もあってか?
 茨城県東海村の動力試験炉は、解体撤去を終えているが、同東海村の日本原電の東海発電所と福井県敦賀市の日本原子力研究開発機構の「ふげん」では、廃炉作業が続いており、これらよりも規模の大きい中部電力の浜岡原発の1,2号機が廃炉作業を行っているのである。この浜岡原発は菅元首相が東海大地震に備えるために稼働中の原子炉(4,5号機)を止めたことで知られているが、それ以前の1,2号機は稼働から40年過ぎて停止しており、再稼働するためには新たな安全・地震対策を必要としており、その費用を考えると新設の方が安上がりと判断し、1,2号機を廃炉とし6号機の新設と進めたのである。
 そして、今、止めている3,4,5号機の再稼働のための地震津波対策(巨大な防潮堤の建設など)を行なっているのであるが、会社の言葉を借りるならば、「同じ場所で廃炉作業に携わりながら、運転も経験できる」として、廃炉の技術も習得しているとしている。 今の廃炉の状況は、1号機ではプールに保管されている燃料棒は全て他の保管場所に移しており、2号機ではプールに保管されている燃料棒は来年2月末には、搬出が終えるとしている。このあとは、原子炉周辺・原子炉本体への作業となって行くのであり、息の長い解体作業が30年近くの年月をかけて行われるのである。
 その費用であるが、1,2号機併せて841億円と見積もっているのであるが、民間の試算に依れば、この倍以上の費用になるのでは言われている。
 この「たわ言」で、過去に何度か建設している地震津波に備えた防潮堤(一種の壁)について、その必要性を自然の災害に逆らい、強固な壁を建設し、再稼働の条件を作ることに問題ありとした。だが、最近私はこの対策が、実は再稼働の為ではなく、休止中や近い将来に起きる可能性が高い廃炉となった時でも、廃炉作業が安全で行われるための必須の処置であると思い起こされ、中電にとってこの対策は、自分たちと「浜岡」を守るための、行わなくてはならない防潮堤であると思い直している。(防潮堤の大災害時の効果に有無については疑問があるが!)

 政府も原発の事故を考え、原発依存を無くしていく方向に向いている事には間違いはないが、それは電力会社の経営方針に任せたのであろうか?

 だが世界は、福島原発の後、原発先進国のドイツでは脱原発を決定し、順次原発を止めている。イギリスにおいても原発のほか研究用の原子炉も廃炉へと進めており、福島原発事故の脅威から他のエネルギーへとシフトしており、自然の災害に対処して、密集した地域や地震国での原発は、確実に、廃炉の時代に向かっていると言えるのだ。
 
 no.264 75歳になってするべきことは?     2013.10.1

 私は、とうとうこの10月に
後期高齢者のレッテルを張られることになった。
先日には市から、「敬老の日」にちなみ、長寿の祝いの式の案内状を受けたり、「後期高齢者医療保険証」が送られたりしている。
 こうなると、「死」が近づいてきたような感じを受け、暗ーい気持ちになってしまうのであるが、ここで負けては居れないと気を取り戻しているのだ。
 後期高齢者と言う言葉に関連して、ここで紹介する記事は少し古いのであるが、6月28日の朝日新聞朝刊から引用する(『』内)。
 『厚生労働省による「国民の意識調査」の中からその一部の速報値が、同省の検討会で報告された。それによると、「自分が認知症になり末期状態になった場合、水分を補給する点滴を望むのは47%、胃に穴をあけて栄養を入れる胃ろうを望むのは6%−−−」、こんな結果が出て、終末期の医療でも、治療の中身によって望む割合が異なる実態が浮き彫りになった。』
 終末期の医療問題については、週刊朝日で愛知県がんセンターの名誉総長である大野竜三博士の著書「やすらかな死を迎えるためにしておくべきこと」(PHP新書)を紹介されていたので、私は関心があって、買い求めていた。
 その著書で大野ドクターは、次のように語っている。
「老後を元気に生きてやすらかに死ぬために大切なことは、まず糖尿病やアルツハイマー病、がんや心臓疾患など苦しい病を遠ざけること。そして倒れてしまった後の無駄な延命治療を阻止するために、リビング・ウィル(「終末期の医療・ケアについての意思表明書」)を書き残すことである。」
 家族に意向を伝えていてもリビング・ウィルがなければ、チューブや器械を体につなぎ、国の医療費を浪費する治療を受ける可能性がある。極めて重要なリビング・ウィルと病を防ぐ習慣(生活習慣について、体に良い食べ物、そして運動)について、ドクターは易しく説いているのである。
 そして、この著書の中には「リビング・ウィル」の例文が載っており、この例通りに作成すれば良く、後は自分と家族の署名捺印をすれば、立派に「リビング・ウィル」が出来上がるのである。
 私は関心があって買い求めたと言ったのは、実は私が主管するパソコン教室はシニアの集まりであり、平均年齢が今年は72歳を超える集団なのである。それ故に、教室の勉強題材として、この「リビング・ウィル」を紹介し、その意志あれば「リビング・ウィル」をワードで作成するように指導したのである。
 結果は、皆、良いことと受け止めてくれたのであるが、自宅に帰り、伴侶(多分、主人=男)に話したら、まったくその気が無かったと後日話していただいた。
 多分、ご主人(男)にとっては、愛妻がその状態になった時に、治療を受けない決断をすることは簡単でなく、後ろめたさがまとい付くことになり、出来ればそのような判断は避けたいのが本心であるから、そのような「リビング・ウィル」に署名することは嫌がるわけであり、その時は成行きに任せることとしたいのであろう。
 と言うことは、この「リビング・ウィル」が作成され、実際に署名捺印される例は、極めて少ないと言わざるをえない。

 かく言う私はどうかと問われると、75歳の節目であるから「リビング・ウィル」を作成し、長男・次男の署名を頂戴して、末期状態で自分が分からない時に備えなければと思っているのであるが、それをすると、何となく死期が来たようで―――?

 no.263 一国の宰相としてのリーダーとは?     2013.9.16

 今、話題性があって、読者の興味を引くものはと言えば、「2020年の東京五輪決定ニュース」であろう。しかし、私はそんな記事は書きたくもない。何故なら、証券会社のヤリ手マンの口車に乗って、トルコ開催が最有力であるから、経済進歩が著しい「トルコ国債」を買うと得するよ!と言う馬鹿げた話に乗って買わされてしまっているのだ。案の定、トルコは国内紛争で、敢え無く「ダウン」、そして国債も暴落と言う羽目に陥っている。
東京開催が夢であって欲しいと思うのだが、もう現実なのだ。悔しい!悔しい!
 さて、主題に戻そう。
この8月11日は、1年前に韓国の時の李大統領が、竹島訪問を挙行し、それに続く天皇への謝罪要求をしたのである。それ以後、日韓関係はこじれ、まったく冷え切った状況が今も続いているのである。
 時の李大統領は、親族の収賄事件・逮捕、そして支持率の低下、加えて慰安婦謝罪の再燃などで、多くの問題を抱え2期目が無いような状況下で有った。その彼が打った手は、竹島を話題にして、日本から謝罪(慰安婦問題)を取り付けることを目論み、そして、竹島上陸と言う「手を付けてはいけない領域」に踏み込んだのである。この行動は一国のリーダーが行うことではなく、愚かな行動であったのである。
 今まで築いてきた草の根交流や経済活動まで、めちゃくちゃしてしまったのである。
事件当時の韓国民は、大統領を英雄視したのであるが、日にちが立ち冷めてしまったら、日本からの観光客は減り、日韓の貿易も悪くなり、今以て日韓の首脳が真面に会えず、閣僚間の折衝もほとんどない状況になっているのだ。一国の愚かな政治思考が世論をあおる罪となったのである。一度国民に反日を叫び、国民を熱狂させた状況は、新政権になったからと言って、手のひらを返すようなことしたら、国民からの批判もあり、時の流れを待つしかないのだろう。日韓の盟主(?)であるアメリカのオバマ大統領も気にして、両国の歩み寄りを迫って入るようではあるが、両国とも一度こじれた国民感情を無視してまでは、話し合いは出来ない。あれほど『韓国ドラマ」ブームであった1年前と比べると視聴率が落ちたとさえ言われている。
 韓国への観光客が減ったことは述べたが、影響はそればかりでなく、円安にも伴って韓国への企業投資も減っており、日韓双方がその影響を受けているのだ。
 それも一国のリーダーの先を見ない思慮の浅い行動が、今日、日韓で悲劇を招いているのである。
 もう一人のリーダーが起こした後遺症。それは前石原東京都知事が2020年に「東京五輪」に立候補した時には、東日本大震災(福島原発事故も含む)が起こって無かった時であり、開催する目的意思が明確でなく、石原独自の話題性で進んでしまったのであるが、生憎その後、大震災が起きており、原発事故に至っては50年も100年も復興に係るとさえ言われている。五輪に使うお金があるならば、原発災害の早期解消と言いたいのが私であるが、その話は次に。
 彼、石原前都知事として、国を将来を揺るがす大きなミスをもう一つしたのが、尖閣諸島を都が買い取り管理するすると言う、無茶な事をしゃべり、時の野田政権は、日中関係を考量して、都より国が買い取り管理した方が、刺激が少ないだろうと行ったのが発端。
 だが、今や、日中で護衛艦を出し合って、にらめっこしている不穏な状況。これも一国の都のリーダーとして言うべきことであったか?石原都知事がやるべきことであったか?
 「日中間で将来じっくりと検討しましょう」と封印していた「ブラックボックス」を開けてしまったのが、石原知事なのである。

 こう見ると、一国のリーダーとして先が読めない誤った行動を採り、国を危なくする愚かなリーダーがあちらにもこちらにもいることを知り、正していく国の政治の在り方が求められるのではないかと、私はつくづく思い憂うのである。

 no.262 自転車プロ(自称)がミスをした?   2013.9.1

 半月前の事である。出かけ先のパソコン教室での用事を終え、帰ろうとして自転車置き場の我が自転車を見たところ、前輪がパンクしているのではないか!このあとにはパソコンの友人とコーヒーを飲む予定であったが、早速携帯から電話して自転車がパンクしたので行かれなくなった旨を伝え、これからどうしようかと思案した。
 まず、自転車の後輪をチェックして、何か刺さっていないか撫ぜながら目視するが、そんな様子はない。近くのビルの受付で空気入れは無いかと訊ねるが、そんなものは置いてないとそっけない返事が返ってきた。とりあえず、自宅まで戻らなくてはならないのだから、仕方がなく自転車を曳いて帰ることにしたが、まだ暑い日中の炎天下、とても曳いては居れず、チューブ、タイヤが逝かれるのを覚悟して、乗りながら、また曳きながらして、やっとこさ自宅まで帰ってきた。
 さぁーこれからどうするかである、我が分身である自転車が無いことには、日常不便で仕方がないことは明白。また、パンクしたのに乗ってきたのであるから、タイヤの側面はゴム割れてしており、再利用は無理、チューブも一度パンク修理したものだからこの際、新品をと、と言うことで、夕方ホームセンター行き、タイヤとチューブを買い求めたのである。
 翌日朝、暑くならないうちに修理しようと5時に起きてカーポートの下で作業を始めた。近所迷惑にならないようにと音を出さないように気を付けたのは当然である。
 前輪を外し、チューブをむき出したところ、何と空気バルブ近辺で折り重なっているではないか?この状態になるには2つ考えられる。一つは今回パンクして曳きながら、また無理に乗って漕いだので、チューブが引っ張られてバルブの所で行き場なく重なったと考えられる。こう考えるのが私にとってはプロらしく(?)都合がよいのであるが、実は以前から気になる事が起こっていたのである。
 それは2年ほど前から(?定かでない)、今回の前輪のチューブにした時(パンクしたチューブを外して分かったことだが、修理した痕跡が無かったから新品である)、乗って漕いだ時に異音(と言うより衝撃)が1回転に一回あるのが気になってタイヤ周りとか当っていないかチェックしたけど、どこも異常が見つけられなかった。その内に自然に治るだろうと、それにまともに走れるので少々の衝撃は気にせずに乗っていたのである。そのうちに新品のチューブであることを忘れ、パンクを修理したので、その貼ったところで衝撃が出ているのだと思うようになったしまっていたのである(ひどい、ど忘れ勘違い!)。今のチューブの折り重なった状態を見て、これが衝撃の元だったと見れるのである。(蛇足、今回パンクしたチューブをしらべたところ、折り重なった部分のバルブ近辺で、ピンホールパンクしていた。)
 若い時に先輩の研究者からチューブを張ったら取り付け具合を良く見て、空気を入れないとチューブがタイヤに挟まれて破裂すると忠告されたことを思い出したのだ。
 もし、チューブの重なりが今回の衝撃の原因だとするとショック!私もチューブを張り替えた時には十分注意して空気を入れる前にまんべんなくタイヤ周囲をたたいて、均等にチューブが張られるように気を付けていたつもりであった。だが、今から思うと当初から衝撃があったことを思うと「やはりバルブ近辺で重なっていたとしか思えない。そうなると自称「自転車プロ」と自負していた私の恥ずかしミスであったと思える。
 新しく買ったチューブをリムに張って見ると、何と相当に遊び弛んでいるのではないか? 昔のチューブはリムにぴっちり付くぐらいだったと思ったが、それだとチューブを張り替えた時に、タイヤに挟まれる公算が高いので、その後は規格が変わってチューブ長が長くなったかもしれないと思うのである。

 チューブとタイヤを交換して走って見ると、何とあの衝撃が無くなっているではないか?老人になって1つ勉強したことになるのだが、それを活かす時間が短くなっていることが悔しいね!

 
 no.261 被爆国として為すことは何か?    2013.8.16

 この6日は広島に、9日は長崎の各々に、原爆が投下されて68年を迎えた。
「10年一昔」と言う言葉があるが、それを超える「68年の歳月」は原爆の恐ろしさを知らない若い世代があるかもしれないが、日本国民として在る限り、この時だけでも原爆の被害を思い出し、2度と起こらないような術を全世界に発信することが被災国と与えられた務めでなかろうか?また、それが特権ではなかろうか!
 私は、この記事を涙しながら書いていると言うと、老人のたわ言と笑われるだろう。
しかし、涙を出しながら書かないことには、今も原爆の後遺症で苦しんでいる人の事を思うと申し訳ない気がするのだ。両市とも宣言で「核兵器の廃絶とーー」と訴えているのであるが、当の被爆国である日本政府の当事者は、4月にスイスで開かれた「核不拡散条約再検討会議」での「核兵器の非人道性を訴える共同声明」に賛同しなかったのである。理由は至って簡単、日本の安全を委ねているアメリカに気兼ねしたのである。何と度量の小さい事よね!
 その原爆を投下した張本人であるアメリカは、原爆こそ使わなかったけど、世界各地で(大きなところで、朝鮮、ベトナム、キューバ、イラク、コソボ、アフガニスタン、などなど)戦争を起こしているのである。
 その目的は、平和が使命の「世界の警察官」ということらしいが、その被害も甚大であることを忘れておられる。
 話は脇道に逸れたが、時のアメリカの戦争実行責任者であったコリン・パウエル元国務長官は、近年、「核兵器無用論」を説いている(下記は、朝日新聞2013.7.11朝刊インタビュー記事から紹介)。
 核兵器不必要について、「極めて、むごい兵器だからだ。まともなリーダーならば、核兵器を使用するという最後の一線を踏み越えたいとは決して思わない。使わないのであれば、基本的には無用だ」、「政治的に見れば、核には抑止力があり、北朝鮮は核兵器を持つことで自国の力や価値を増すと考えている。だからこそ、私は核軍縮を提唱している。核兵器をすぐにゼロにすることは難しい。しかし、核廃絶という目標を持つのは良いことだ」、日本の核武装については、「心配していない。二つの理由がある。一つは、核武装を真剣に考えている政治家や自衛隊幹部にお会いしたことがない。二つ目は、日本は原爆や戦争による壊滅状態から、すばらしい経済や生活を手に入れ、最も成功した国の一つとなった。大きな変化を核武装なしにやり遂げたのだ」、インド・パキスタン間の紛争に対し、「パキスタンのムシャラフ大統領に対し、『もう一度、広島や長崎の写真を見てはどうか、あんなことをしたいのか、考えたりするのか』と迫り、大統領の答えは『ノー』であったとし、同様にインドに対しても説得し、危機は去った」、と元長官は言っている。
 このインタビューを取材した朝日新聞は、元長官が「日本が核兵器を持つことが、国際的にいかに有害になるかを説く姿が印象的だった」と評し、被爆国である日本が核武装の議論を始めたとき、核廃絶という理想は遠のくとしている。

 世界で唯一な被爆国である日本は、また、福島原発事故の遭遇を通して、それを武器にして核問題に当たり、核の恐ろしさを世界に訴えていく使命があることを日本国民は知り、今こそ、核廃絶に立ち向かう姿勢が問われていると私は思うのだ。



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