◆ 竜のたわ言 ◆
( 主 管 ブ リ ー フ )

no.60 世代の考えの相違を見る思い!   2005.3.16

 ニッポン放送をめぐるライブドアとフジテレビの抗争は、先日の司法の
場で、ライブドアの異議申し立てが通ってしまった。専門家からすると
当然の結果であり、それぐらい、50%近い下部保有の力は、大きい
のである。日本的経営者は株主不在の経営を今まで行ってきたツケの
結果であると拙者は思う。会社経営を左右するのは独善的経営者で
なく、彼らに会社の利益追求を依託(?)した株主であり、株主に不利
益な行動は糾弾されるべきであり、責任を逃れない。拙者はアメリカ
映画の見過ぎではないが、株を大量に保有して、その権利を行使する
のは、資本主義の世界では当然である。株の取得方法に問題があると
言うが、そのような方法が可能になっていたからである。
ライブドアの青年社長の考え方には、旧来の日本的経営者は付いて
いけないだろう! 期を同じくして、ソニーの社長に米国滞在のやり手
米人が就任する話しがあったが、アメリカでのソニー株を持っている人
の業績不満がこのような経営者交代に出てくるのが当世流である。
大株主となるライブドアの意向を無視して、ニッポン放送の経営は
うまく行くはずがない、それこそ株主を無視した行動である。
緒戦はフジ側の負けである。拙者に言わせると、これだけでフジ日枝
社長の責任は逃れないと思う。大株主の意見・考えを聞き、対応を執
らざるを得ないだろう(この項を書き始めた頃には、その動きありー)。
拙者は「この世の中、金が全てーーー」とは、思わないが、資本主義を
採る民主主義の日本であるから、株を大半取得して経営に参加して行
く事は、不思議でないと思う。そのような権利を盗られる状況を作って
いた、そして手当てしていなかった現ニッポン放送の経営陣にも責任
ありと思う。
 所詮、日枝社長の進退にも影響してくるだろう。

ああー、拙者も「金が欲しいーーー」、そして社長にーーー。

no.59 廃止予定の路面電車に乗って!   2005.3.1

 私は先日、名鉄電車の特割切符(1日&2日フリー切符)の消化(?)
のために、廃止予定されている岐阜市内の路面電車に乗って幾時間
を過ごした。60年程前に母親に連れられて電車に乗って、歯医者に
通ったことの記憶があり(?)、その時の乗り降りするときの記憶では
チンチン電車だったと思う。すると、それは現在の「美濃町線」であり、
その後、一度もその電車に乗ったことがないと記憶している(あやしい
がーーー)。今回、各務原線の新岐阜から田神線を通って美濃町線で
関へ行った。市内の舗装道路を走り、民家の軒下を通るような感じで、
また、田園風景の中を走り、結構早いなぁーと感じながら、終点の関に
着く。無人駅である。この駅の一つ手前の新関駅は、駅舎も立派で
複数の駅員がおられ、一昔前は賑わった駅であったろうと思う。
 今度は、私どもが高校生であった時(50年前)、遊びで乗り降りして
いた岐阜市内線、そして忠節・揖斐線に乗ったのである。
この忠節・揖斐線は何れも乗った記憶がなく、始めて乗る線であり、
ひょっとすると、これが最後の乗車だと思うとー侘びしい感じもーー。
岐阜駅前から忠節までは、市内舗装道路上を走る路面電車の趣で
あり、一昔前だとチンチンと音を出して走ったことであろう。
忠節からは一転し、専用軌道線路上を走るので、郊外電車の趣を
持つことになる。終点の黒野まで行く。
私が利用したのは平日の昼間であった為か、利用客は少ない、私を
含めて数人が乗っただけである。鉄道全盛時代から車社会に時代
が代わり、利用されない乗り物が消えて行くことになる。人間とて
同じことであり、枯れて消えて行くのである。栄枯盛衰、全ての
万象に言えることであろう。

no.58 夢よ もう一度!         2005.2.16

 先日、私は知人に誘われ、名古屋のホテルで開催された「金の
知識と最新情報」(タイトルは立派ですが、中身は金投資の勧め)
と言うセミナーに行って来た。
 定員150名のところ300名以上の申し込みがあり、会場を広げた
とのことで、老若男女・労働者風から一見金持ちまで、参加していた。
 金相場は、金の生産が停滞して(発掘量が少なくなって来ている)
いること、米ドルの価値が見直されていることから、各国の政府系
銀行が金を保有する状況になっている、などから右上りの傾向に
なっている。現在1グラム1,558円(15日市況)であるが、私が
セミナーに参加した時は、円高101円台であったので、金を買う
のには、良い時期だと言っていた。金相場が市場高値を付けたのは
1979年の原油高騰から翌年1980年ソ連・アフガニスタン侵攻で
米ソが緊張した時で6,500円弱(その月平均5,300円)であった。
今、原油が高騰しているので、「夢よ!もう一度」と言うことで「金」を
持ち、金儲けを狙うのはーーーー?
 しかし、金ばかりではない、株価はまだまだ低迷しており、現在
日経平均11,644円であるが、バブル全盛の1989年には
38,915円という超高値を付けたのであるからーーこちらでも?
また、金価格と株価とは、逆の動きをすると言われている。

 なお、決して金や株の投資を勧めるのではないが、筆者に
もし「死に銭(金)」があるならば、夢を求めたいーーー!!

no.57 安いソフトを使うと欠点もある!  2005.2.1

 筆者は趣味で複数台のパソコンを所有して、楽しんでいる。
もちろん、それらは全てインターネット接続をして、いろんなホーム
ページを探索して、時を忘れている。それ故、ウイルスには警戒し
ウイルス退治のソフトは入れている。複数台も持つとウイルスソフト
維持費も大変なので、業務用(?)以外のパソコンには安い2千円
未満のソフトを買い求めている。その手の3台ともが、windowsの
updateが自動で出来なく、それを行う時には、ウイルスソフトの「不正
侵入」(ファイアオール)を一時外すと、行えるのであった。
 大手2社のウイルスソフトでは、そのようなことは無い。安いから
仕方がないと思いながらも、いろんなサイトで調べても、そのような
報告がない。筆者の設定が悪いのかともーーーー。
 安いソフトのサポートへ電話すると「混み合っているから、そのまま
30分待てとーーー」、その電話はフリーダイヤルをサポートしていな
いのである(東京ダイヤルである。)。−−−ガチャンと切る。
 この際、徹底的に追求しようと、Eメールに症状を書いて送った
のである。2、3日経って返事が来た。
 その回答によると、ブロードバンドルータ、ハブを介して行っている
時に、プライベートIPアドレスを開放すると良くなる時もある。と書い
てある。筆者の状況が該当するかもと、それを行うと見事に不具合
が解消したのである。
 何故、この安いソフトだけが、この処置を必要とするのか、その答
えはなかった。
 断っておきますが、この処置に類することはメーカサイドからは一切
発表されていないのである。ーーーだから電話での応答に忙しく、
電話がつながり難いのであろうーーーと、筆者は悟った。

 安い買い物をすると、とんだ目に遭う(?)。だから、「素人は
高価格のグレードの高いものを求めなさい」と言うことになりそう。


no.56 被災国は何を考えているのか!  2005.1.16

 スマトラ沖大地震に依る津波被害は死者10万人を越すだろうと
言われている。先日の新聞報道によると、町村外相とタイ政府首脳との
会談で、日本が提案した無償資金供与について、「より被害の大きい
国に」と援助を辞退したと報じている。これを受けて日本政府は予定
していた資金を他の被災国(インドネシア、モルディブ)に上積みする
とした。連日のテレビ報道で見る限り、タイの避暑地地区での被害は
大きく、復興には10年掛かるだろうとも言われているのに、資金の
供与を受けて、いち早く復興と思うのだけど、何故このような発言に
なってくるのかーーーー。
 一方、インドネシアでは、同国副大統領が救援での外国軍や救援
活動団体の活動は3カ月で十分だとし、早期の撤退を求める発言を
している。同国アチェ州での分離独立運動に鑑み、外国人の刺激を
嫌ったようであり、外国人の援助活動に規制を加えて、独立運動を
阻止したいようである。
 被害のもう一つの国であるインドにおいては、「大国」を自任する
同国のメンツから外国の軍や救援団体の受け入れを拒否する行動
発言も見られ、特にアメリカ・オーストラリア軍の救援には辞退する
までになっている。先の「インド西部大地震」では外国の救援支援を
受けた経緯からすると、今回は異常である。多分に、核保有国で
あり、国連の安保理常任理事国入りをめざす意識した行動だと見ら
れている。
 被災地では、救援を待っているのに、国のエゴが出て、被災
国民をいたずらに、死に追いやっているとしか見えない。


 災害に遭遇した民には責任は無いのだ。大きな視野に立って
一刻も早く被害から立ち直るのを願う。

no.55 スマトラ沖大地震!  2005.1.1
 先月(12月)26日に起きたスマトラ沖大地震とインド洋津波による
災害は周辺国に大きな被害をもたらし、詳細が分かるにつれて、死者
の数も多くなり、30日現在では7万人に達すると報じている。
 この災害、近年では最大最悪の自然災害だといわれ、その救援
活動については、国際社会での「史上最大の救援作戦」として位置
づけられ、我が国はアジア地域の先進国名主(?)として、いち早く
救援隊を現地に向かわせた。大いに結構なことである。
 我が国では先の中越大地震の災害から抜け出した矢先のことで
あり、自然災害の恐ろしさを再び見たのである。日本人観光客の被害
もあり、よそ事ではなかった。
 日本では、大地震に備え「地震の予知」について思考され、観測点
を設けて予知できる体制を作りつつある。先進国であり地震国でもある
我が国でさえ、予知に関しては未知の分野である。海中地震では
その発生と共に津波警報も出る体制がしかれているが、今回の
スマトラ沖大地震の被害国の島では、津波についての知識がまったく
ないところもあると報じられている、恐ろしいことである。
 昨年は異常な天候不順・災害が世界各国で発生した。
 一説では、地球が人類が殺しあっていることに警鐘し、助け合うこと
の必要性を訴えている。ーーーこの一説とは「竜のたわごと」である。

 今年は良い年になりますように、地球の神々様にお願いすること
にしましょう。ーーー心を引き締め、合掌ーー−

no.54 北朝鮮に日本は舐められている!  2004.12.16

 日本人拉致問題で、北朝鮮から「横田めぐみさんのもの」として日本
政府に手渡された遺骨が、DNA鑑定の結果、別人のものだったと
政府は発表した。
そして、この人骨は複数の人間の骨であると言う。
 まったく出鱈目な処置を北朝鮮は、公の場で日本政府にした訳で、
日本を舐めた行為としか言いようが無い。日本を攻撃できるミサイル
を持っていることで、日本を愚弄する行為である。
 また、もう一人の拉致された松本さんの遺骨だと言って持ち帰った
ものについても、全く別人のものだとしている。
 全くふざけた話しである。
早速、経済制裁を発動すかの様な動きをみせたが、アメリカ高官が
その効果について、異を唱えている事から足踏みしている。
 食糧支援について凍結の方針が出ているがーーー。
 北朝鮮は、6者協議についても積極的でない。
 確かに、北朝鮮を孤立化させてはいけないし、韓国にとっても脅威
になってはいけない。
 北朝鮮が近隣諸国にとって、戦争への脅威にならないよう国連の
場で相互に話し合うことが必要であるが、北朝鮮にその態度が見ら
れない。

 特に日本人拉致については、日本政府は舐められている。
日本政府よ、しっかりせぃーーーこれは国民全体の声である。

no.53  知事の多選は弊害?        2004.12.1

 県議会の辞職勧告決議を受けた知事の辞職に伴う高知県知事選は
前知事の橋本大二郎氏が当選し、5選を果たした。
 地方の選挙だけにあまりマスコミに取り上げられることがなかったが
民主党の管直人・前代表、鳩山由紀夫・元代表らの応援を得、また、
改革派と称する長野県の田中康夫、宮城県の浅野史郎両知事の
応援を得ている。(朝日新聞11月29日朝刊記事から引用)
 旧来の政治体制から、市民に密着した取り組みを主とする改革派の
是非はさておき、私は次のことを思う。
 橋本知事は91年に初当選し、以後13年間その職を得ている。今回の
騒動は、初回の選挙における資金問題についての追求からであった。
私はそのことではなく、13年間にわたって県政を行ってきたことへの
弊害があるのではないかと思う。長く同じポストについているとマンネリ
するだろうし、子飼の人を使いたいだろうし、自分を慕う人には篤くする
だろうしーーーいろいろとある。
 アメリカの大統領は2期8年と決められている。それは今、申した事
からの配慮であることには間違いない。
 知事・市長ともなると利権(?)が結構付くことから、その椅子にしが
みつくのであるが、決して県民・市民からすると良い政治とは映らない
場合もある。

 橋本知事は若くしてその職を得ているが(現57歳)、引け際が大切
だと、私は思う。県民から罵倒されて落ちるのでなく、有終の美を誇れ
るようなバトンタッチに期待する。

  
no.52  アラファト議長の死去に思う!   2004.11.16

 パレスチナ自治政府のアラファト議長(75)は入院先のパリで
11日に亡くなった。35年にわたりパレスチナ解放闘争を率い、
冷戦後はイスラエルとの和平に尽力し、93年に中東和平のオスロ
合意に調印したその功によりイスラエルのラビン首相と共に94年に
ノーベル平和賞が贈られている。
 その葬儀にはヨーロッパ・中東の首相若しくは外相が参列した
のである。アメリカは同氏を好ましく思っていなかったことから、
バーンズ国務次官補を送った。ここでも中東の和平に積極的に
参加しようとしている小泉首相であるが、アメリカに気を使ってか
エジプト大使の出席となった。しかし、後味が悪いと思ったのか、
前川口外相(現首相補佐官)を現地に向かわせている。
「ここでも」と書いたが、アメリカに同調せざるを得ない日本の状況を
先に同欄でも書いたが、どうも納得できない。
私の独断と偏見からすれば、このようなパレスチナの状況を作った
のは、他でもないアメリカ自身であると思っている。アメリカ社会で
重要な力(?)となっているユダヤ人を考慮した政治外交の負債で
あると。フランスが執った今回のアラファト議長への対応は、昔、
同地周辺を治めた盟主らしく振舞った。確かにアメリカの独走に
敵対する同国であるからーーーー鼓舞したのであろう。

 もし、中東和平で指導力を発揮したい小泉首相が、町村外相を
葬儀に派遣させたら、ブッシュ大統領は日本に何を言って来た
だろうか!
 想像するのは自由だ。

 
no.51  情報の錯そう!!         2004.11.1

 大きな災害となった「新潟県中越地震」は、震度7と訂正された。
 その中で、土砂崩れに巻き込まれた皆川さん母子の車が発見され、
翌日から救出作業がなされた。筆者は、その日午後何の気もなく
テレビの見ていたら、救出現場の映像が目に入った。現場からの
生中継で、今にも親子3人が生きて救い出されるような異常な
雰囲気であり、私も画面に釘づけとなった。
 報道記者の説明によると、東京都消防庁が持ち込んだ電磁波で
生存者を探す「シリアス=人命探査装置」を使って3人の心波を
確認した、隊員の呼びかけに女性がこたえた、同時に二人を搬送
した、などなどを報道した。奇跡的に事故から4日目、優太ちゃんは
無事に救出されたのである。母親と長女は事故時に即死のようで
あったらしい。
 私がここで言いたいのは、現場から生中継して報道する時は
できる限り、正確な取材をもとに流して欲しいと思うのである。
 翌日の新聞報道によれば、情報が混乱したことについて、
原田内閣官房審議官は「流していない情報が一部マスコミで流れた
ことは聞いたが、活動中だったので訂正しなかった」と話したと書い
ている。間違った状況を報じた報道機関の謝りも全然無かったし、
原田審議官も少し無責任な言葉だと思う。
 イラクで拉致された香田証生さんについては、殺害された遺体が
見つかり本人と確認され、悲しい結果となった(31日記す)。
当初の遺体は、米軍から寄せられた情報に頼り切って信じ、あとで
間違いの別人と分かった。
 情報化社会であるが故に、確認が取れていない情報も混在して、
我々の目や耳に入って来るのであるが、それを判断するのは受ける
方の我々なのだろうか?  いやーそうでない、流す側(マスコミ)で
確かめ、その上で報道することが望まれるーーーと、私は思う。


no.41〜no.50は、こちらで読むことが出来ます。
no.31〜no.40は、こちらで読むことが出来ます。
no.21〜no.30は、こちらで読むことが出来ます。
no.11〜no.20は、こちらで読むことが出来ます。
no. 1〜no.10は、こちらで読むことが出来ます。



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