江戸の湯屋・ページ8

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風呂の種類



■入り込み湯

江戸の銭湯は男湯専用、女湯専用、一軒を男湯・女湯に仕切ったもの、時刻で男・女を入れかえたもの、そして「入り込み湯」の五つがありました。
「入り込み湯」というのは混浴のことです。 江戸ではもともと男湯と女湯の区別がはっきりしていなかったそうです。 当然、風紀上の問題もあって(下の図の如く)、老中松平定信による「寛政の改革」により寛政三年(1791)正月二十七日、入り込み湯は禁止されました。しかし現代と同様で風俗に関することなので、徹底はされてなかったようです。

下図、『艶本枕言葉』上巻 山東京伝 作画
入り込み湯

(川柳)猿猴(えんこう)にあきれて娘湯を上がり
薄暗い石榴口の中、娘が湯に入っていると、手長猿みたいな手がのびてくる。あまりにしつこいので、あきれて湯から上がる。


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