江戸の湯屋・ページ19

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湯屋を読む、見る


イラスト
テレビの時代劇を見ていると、時折湯屋や据え風呂での入浴シーンが出てきます。同様に映画や小説の中にも湯屋を題材にしたものがあります。そこで湯屋、風呂に関する映画(たとえワンシーンでも....。)、小説について調べることにしました。小説に関しては出来る限り自分でさがして読んでいるのですが、映画に関しては多くが古い作品でビデオやDVDでも出ていないので実際に観て確かめる事が出来ません。ここに載せてあるのは主に書籍やインターネットで調べたものです。小説も映画もこれから読んだり、御覧になる方もおられるでしょうからストーリーは詳しく書いていません。尚、テレビの時代劇の中の湯屋、入浴シーンについても情報がまとまったら掲載したいと思っています。

タイトルの頭に★マークがついているのは実際に自分で読み、観た作品です。


小説の中の湯屋


★「湯屋の二階」 半七捕物帖【一】に収録 岡本綺堂   光文社文庫 
「捕物帖」という連作推理小説のスタイルは岡本綺堂がこの『半七捕物帖』でつくりたあげものなのだそうだ。湯屋の二階へ毎日あらわれる怪しげな二人の武士、彼らいったい何者なのか?

★「八丁堀の湯屋」 八丁堀の湯屋 御宿かわせみ(十六)に収録 平岩弓枝 文春文庫
同心が小刀を胸に刺し女湯の湯舟の中で死んでいた。殺しかそれとも自害か?

★「江戸の湯舟」 長助の女房 御宿かわせみ(二十六)に収録 平岩弓枝 文春文庫
江戸時代、据え風呂を舟に積み川の上で営業する「湯舟」というものがあった。大川と中川を結ぶ小名木川に浮かぶ湯舟で船頭の権爺が殺される。犯人は一体誰なのか?

★吉原繁盛記 南原幹雄 角川文庫
文庫オリジナルの官能時代小説。主人公の庄司甚内(のちの甚右衛門)は実在の人物で吉原開設の中心人物。本編には「湯女風呂」などの章がある。

★吉原おんな市場 南原幹雄 角川文庫
舞台は江戸の元吉原。元和四年、庄司甚右衛門は吉原遊郭の営業を始める。女歌舞伎、若衆歌舞伎といった新しい売色業との攻防。そんな中、甚右衛門が刺客にたおされ息子の甚平がが父の遺志を継ぐこととなる。「丹前風呂」の章にはあの勝山も登場する。

★吉原御免状 隆慶一郎 新潮文庫
後半に戸棚風呂の場面がある。遊女勝山も登場する。

★戯作三昧 芥川龍之介 
舞台は江戸の元吉原。元和四年、庄司甚右衛門は吉原遊郭の営業を始める。女歌舞伎、若衆歌舞伎といった新しい売色業との攻防。そんな中、甚右衛門が刺客にたおされ息子の甚平がが父の遺志を継ぐこととなる。「丹前風呂」の章にはあの勝山も登場する。

★長屋歳時記・大江戸庶民明け暮ればなし 榎本滋民 たくみ書房
作者は劇作家・演出家でもある。それだけに時代考証がよくなされている。


映画の中の湯屋


銭形平次捕物控 死美人風呂(1956)
弘化二年、伊達藩では世嗣をめぐって国表と江戸定府が対立していた。当主頼宗に子供がないので江戸方では一門の伊達主水正をたてようとしていた。ところが頼宗には十七年前、腰元との間に出来た女の子があることが判...(goo映画解説より)

浮世風呂(1958)
天保十三年、老中・水野越前守は堕落した世上風俗の一大刷新を行った。江戸下町に、湯女を抱え妓楼同様の丹前風呂をかまえる柳湯にも刷新の波は押寄せてきた。主人の与兵衛は家付女房のおりくに健全な風呂に戻すよう...(goo映画解説より)

女狐風呂(1958)
南伊豆の温泉宿・花屋で奇妙な事件が続発した。ここの若主人清次郎は女房おくみと結婚したばかりだが、そのおくみが足に針で怪我したり、材木の下敷になったりしたのだ。犯人は誰か?泊り客には、次の者たちがいた。...(goo映画解説より)

人形佐七捕物帖 浮世風呂の死美人(1958)
神田お玉が池の丁字湯で湯女が殺された。大火傷の痕が顔にある男がのぞいていたというのがただ一つの聞き込み。殺された湯女は何か紐のようなものをにぎっていた……。そのころ、江戸ではひいき役者の似顔を持ってい...(goo映画解説より)

女浮世風呂(1968)
五代将軍綱吉の治世。士農工商の身分制度の下で、江戸の町人たちは浮世風呂に娯楽を求めていた。そこでは湯女たちが男の身体を洗い、夜には二階座敷で男たちに肉体を与えていた。江戸のあちこちで若い娘たちが次々に...(goo映画解説より)

蜘蛛の湯女 (1971) 監督:太田昭和  配給:大映映配
コンビニで立ち読みしていたらある週刊誌の記事で『春画で学ぶ江呂幕府』(誤字ではなくエロ幕府です。)というのがあって、そこで紹介されていた「おすすめ映画」の中の一本がこの映画。立川談志門下の快楽亭ブラック氏の解説と、湯女が男の体を洗うシーンの写真が載っていた。ぜひ一度観てみたいが、ビデオ、DVDでは出るはずもないし、名画座でも上映されることはあるのでしょうか......。

★必殺仕掛人 春雪仕掛針 (1974) 監督:貞永方久
お馴染みの必殺仕掛人シリーズ。梅安(緒方拳)がかつて愛した女、お千代(岩下志麻)を仕掛けることになるというストーリー。盗賊の一味(地井武男)を梅安が湯屋の湯舟の中でお得意の針で後頭部をブスリというシーンあり。石榴口などを見ることが出来る。

大奥浮世風呂(1977)
遊び人・全次郎は、今日も色好みの旗本の女房をよがらせて小遣い稼ぎ。ところが途中で亭主が帰ってきてびっくり仰天。逃げこんだのが将軍お部屋様菩提所の寿命院。全次郎は法丹という僧を味方にし、頭を丸め、旗本の...(goo映画解説より)

快楽温泉郷 女体風呂(1981)
幕末に埋められたという軍資金三万両、時価にして三十億円の発掘に沸くひなびた温泉で、未亡人の絢子は桃の湯旅館をきり盛りしている。旅館には一獲千金を夢見る男たちが逗留中だ。客の中に、この村を心中の地に選ん...(goo映画解説より)

★大江戸浮世風呂譚 卍舞(1994) 73分 東映ビデオ株式会社
喜多嶋舞主演のエロティック時代劇。タイトルどおり湯女風呂のシーンがふんだんにある。湯女のお蝶はもと武家の娘で旗本の放蕩息子に殺された許婚のかたき討ちをするというストーリー。時代考証は別として私はこの手の映画、結構好きだ。

★忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994)  監督:深作欣二
タイトルでもわかるとおり『忠臣蔵』と『四谷怪談』が一つのストーリーになっている。吉良邸への討ち入りは四十八人のはずだった。四十八人目の男、それが『四谷怪談』の伊右衛門、というちょっと強引な設定。そして彼の子を身ごもるのが湯女のお岩。お岩を演じるのは高岡早紀、前半に湯女風呂、中盤に行水のシーンあり。

★情報をお願いします!
『湯屋を読む、見る』を充実させるため湯屋、入浴の場面のある映画、小説、テレビ時代劇に関する情報をお寄せください。本来自分自身でさがすべきなのですが一人では限度があるため、厚かましいお願いではありますが、皆様の御協力を御願いいたします。作品は名作でもB級でも構いません。時代的には幕末、明治維新ぐらいまでです。情報はメールまたは下にある送信用フォーム(匿名でも送信できます。)をお使いくださっても結構です。何卒よろしくお願いします。

●メールでの情報はこちらまで: gototei@hotmail.com



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