江戸の湯屋・ページ14

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風呂場の絵史

浮世絵に限らず昔から多くの絵師たちが風呂、銭湯を題材に絵を描いています。手元にある季刊誌『浮世絵』の1962年・第二号に「浮世絵 風呂場の絵史」という特集が組まれているのですが、この中にも風呂を題材にした絵が多数載っています。古くは寛永期の『士庶浮遊楽図屏風』(国宝)から美人画の伊東深水まで。特に女性の入浴、湯上がりの姿は魅力的な題材だったのでしょう。下の絵は鳥居清長の女湯を描いた作品ですが、前記の「浮世絵 風呂場の絵史」には「これは清長芸術の究極を示した傑作として賞揚される名作で、日本における裸体美の第一級作品といえる。」と、書かれています。

■女湯の図 鳥居清長作

この絵にも入浴の必需品、「もみじ袋」や、「留桶」などが描かれています。右上からつり下がっているものは「八間(はちけん)」と呼ばれる照明器具です。
女湯の図

★浮世風呂メモ
メールで教えていただいた銭湯(現代ですが)を題材にした映画「水の女」のオープニングに清長のこの絵が使われていました。主演はミュージシャンのUA、浅野忠信。


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