十四回目の富士登山
今年は結婚50年を迎えることができたので二人で富士山に挑戦することにしました。
当初は富士宮ルート8合目から御殿場ルートにトラバースし御殿場ルートの山室で
宿泊し登頂し、御殿場ルートを下山し、宝永火口を経由し富士宮ルート6合目から
富士宮5合目に下山する通称「プリンスルート」の一部を逆ルートで利用することを
計画しました。
ところが 予定の時期に参加必須の行事が発生し、日程の変更が必要になりました。
種々検討しましたが大幅な日程変更が難しいことがわかり計画内容の変更を決定しました。
過去13回は頂上を目指したが今回は周辺から富士山を眺めることに主眼を置いた計画に変更しました。
「富士五湖」から富士の雄姿を眺める。世界遺産に登録された「忍野八海・三保の松原」を見物するものです。富士山は昨年火口縁までであった宝永山に登ることにしました。
往復の交通機関は時間の自由度の高い自家用車を利用することにいたしました。
実施日は行事の関係で7月下旬の26日から29日に決定しました。
自宅を出てから帰宅までの経過は次の通りです。
7月26日(土)
6:00 マイカーにて瀬戸中央道坂出ICから高速道路にはいり一路三保の松原を目指しました。
岡山 吉備SAにて朝食をとり小休止の後出発しました。
山陽道ー中国縦貫道ー名神高速ー新名神ー四日市道ー伊勢湾岸道路ー東名高速ー清水ICから一般道を経由
し「三保の松原」に17:00に到着しました。
途中京都南ICあたりで約く1時間の渋滞に遭遇した他は大したこともなく比較的スムースに移動できた。
三保の松原はあいにく曇り空で風が強くて松原越しに富士山の雄姿をみることはできませんでした。
時間が遅かったためか観光客はほとんどいませんでした。清水港近くのGSで給油163円でした。
清水ICから東名高速に入り 富士川SAで夕食を済ませて「水が塚駐車場」に向かいました。
富士宮から「富士スカイライン」で濃い霧に出会い視界が殆どなくなり50分ぐらいで行けるところが
90分程かかり駐車場到着が21時頃になりました。昨年とほぼ同じ位置に駐車し、車中泊を行いました。
7月27日(日)
6:00 一番のシャトルバスにて富士宮5合目に向かいました。料金は往復3000円(昨年2600円)で400円アップしていました。
また 入山料はバスにのる直前でキッチリ徴収されました。(一人1000円)
5合目で約40分高所順応休憩を取り6合目に向かいました。6合目「宝永山荘」にて朝食をとりました。
一度火口に降りて宝永山に登るべく6合目を発ちました。途中天候は快晴なるも風が大変強かったです。
第一火口まではスムースに行動できましたが火口から尾根に向かう頃カップルの下山者の情報で馬の
背付近の風が大変強く女性一人だと吹っ飛ばされるほどで男性に支えて貰ってやっと馬の背が通過できたとのこと。今 宝永山に行くのはリスクがあるとの話でしたので宝永山に行くのをあきらめて第一火口から第2火口を経由し5合目駐車場に戻る「宝永遊歩道」を通り富士宮登山口に帰りました。
レストハウスにて昼食をとり 少し土産を買って シャトルバスにて水が塚駐車場に戻り、駐車場で登山装束から着替えて「忍野八海」の観光に向かいました。
富士スカイライン(R23)を御殿場向けに車を走らせ東富士五湖道路の山中湖ICを出て忍野村に行く。
富士山の雪解け水が20年かけて溶岩の間でろ過されて湧水となり8か所の泉を作っているとのこと。
観光客は外国人(東南アジア?)が多くみられた。資料会館内の展望台から富士山を眺めた。
8か所ある泉を見物の後、山中湖に向かった。湖面越しに富士の雄姿を期待したが曇りで駄目でした。
仕方なく今夜の宿「ホテルマウント富士」にチエックインしました。
天気が良ければ部屋のベランダから富士山が見えるとのボーイさんの説明でした。
ホテルのプランが夕食なしだったので山中湖畔の郷土料理の店「海馬(シーホース)」にて夕食をとりました。
海抜1100メートルのホテルの温泉「満天星の湯」にて疲れを癒して、明朝富士山が見えることを願いつつ眠りにつきました。
7月28日(月)
5時ごろ目を覚まし窓の外を見ると曇りで山は顔を見せてくれませんでした。
6時からの朝風呂に行き気分転換を図りました。バイキングスタイルの朝食を取り8時頃チエックアウトし
富士五湖の残り4湖をめぐるためホテルを後にしました。
はじめに河口湖に行き河口湖大橋を渡り対岸から富士山を見ようとしましたがやはり雲に隠れて全く見えませんでした。
次の西湖にはR714からR21湖北ビューラインを経由していきました。富士山は雲で見えませんでした。
次に精進湖に行く前に青木が原樹海の「富岳風穴」に立ち寄りました。穴の中は気温が3度ほどで天然の冷蔵庫です。近くに「鳴沢氷穴」もありますが寒いのでパスしました。
次に精進湖・本栖湖とめぐりました。湖仙荘にて昼食で「ほうとう」をはじめて食べました。
何でも この地方の郷土料理で名古屋のきしめんを野菜たっぷりの味噌汁で煮込んだようなものでした。
食後、千円札の裏のデザインの元になった富士山の見えるポイントに行きましたが富士山は見えませんでした。富士五湖を巡り富士の雄姿を眺めるとの思いは叶いませんでした。
一日で全部見ようとするのは欲張りすぎでした。日を変え、時間を変え何度もトライして初めて美しい「富士五湖と富士山」に出会えるものだと思いました。本栖湖を最後に帰途につきました。
新富士ICから新東名に入るのでその前に富士宮市内で給油すると173円でした。休憩を1時間毎に10-20分取りながら走行したこと、走行速度が80Km低下して復路は思いのほか時間がかかりました。
本栖湖を午後1時に出て自宅についたのは29日の午前2時でした。全走行距離はおよそ1700Kmでした。
あとがき
交通機関に自家用車を利用しましたが体力的には厳しかったです。富士登山のみに限定し公共交通機関利用で宿泊を2泊とすると体力的には余裕のある登山ができると思いました。次の機会にはそんなプランを考えたい。
スナップ(クリックすると拡大、再クリックで戻ります) |
大津SAにて小休止 |
三保の松原 |
羽衣の松 |
水が塚駐車場から頂上と宝永火口 |
水が塚駐車場にて |
入山料の徴収
|
五合目で登山準備 |
登山開始 |
宝永火口の中 |
宝永山 |
忍野八海資料館 富士を背にして |
忍野八海 観光客 |
山中湖す背にして |
ホテルベランダにて |
河口湖にて |
西湖にて
|
富岳風穴 |
精進湖 |
ほうとう |
本栖湖 |
|