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よしおか カイロプラクティック







五十肩(四十肩)













五十肩(四十肩)は、何故か「ケース・バイ・ケース」なのです。


これまでに多くの五十肩の方を診てきましたが、良くなるケースと
全く変わらないケースがあります。
良くなるケースと良くならないケースのどこに違いがあるのかは、
まだ良く分かりません。




五十肩とは言っても、必ず50歳でなるというものではなく、
20代でなることも、70代でなることも有ります。
正確には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節周囲に起こる炎症性関節炎の
総称としてこの言葉が使われます。
肩関節に炎症を起こさせる疾患は幾つもありますが、
総じて50歳前後に症状が現れる事が多いようです。


この五十肩は慢性的な経過をたどりやすい原因不明の疾患で、
長い人になると「3年間も痛みに悩まされている」という方も珍しくないようです。
ですが、大概は時期がくれば良くなるもので、どんなに酷い人でも、
一生治らないものではありません。
しかし、その痛みと機能障害は客観的に見ても、「そのうち治りますよ」
などと簡単には片付けられないほどの痛々しさを感じます。


症状はほぼ典型的で、関節の可動制限の方向や痛みの部位に多少の違いが
ある以外は、素人判断でもまず見間違うことはないものと思われます。
しかし油断は禁物で、中には重大な疾患が隠れている事も有るので、
一度は医師の診察を受けたほうが良いでしょう。




典型的な五十肩とは区別して考える必要があるものの一つに、
「石灰沈着による肩の痛み」が挙げられます。
これは肩の関節を動かす腱の中にカルシウムが沈着し、それが炎症を
起こす事で“激痛”を生じさせる疾患です。
女性に多く、ある日突然なんの前触れも無く発症します。
しかし中には、レントゲンに石灰化像が認められても、特に症状を
表さないものもあるので、石灰沈着があれば必ず痛みが出るとはいえないようです。


このような肩の痛みに対しては、私はかなり自信を持っています。
これまでに何例も同様の症状を訴える患者さんを診てきましたが、
今のところ殆んどが1〜2回の施術で改善しています。
このようなケースでは、肩関節に特有の緊張を有する事が多く、
その緊張を解放する事で疼痛は大幅に改善します。




典型的な五十肩に関しては、上でも述べたように、良くなる場合と
全く変わらない場合があるようです。
基本的には同じようなアプローチを行うので、何故差が出てしまうのか
私にも分からないのですが、良くなる時には劇的な改善が見られることも
珍しい事ではありません。


原因として比較的多いのは、肩甲骨と鎖骨とで作られる関節(肩鎖関節)の
動きが障害されることで、肩に問題を生じさせているケースです。
この場合、胸郭の歪みを伴っている事が多く、この時胸郭の歪みが単独で
起こる事は少ないので、やはり全身的な歪みを正す必要が有るようです。


その他、脊柱の動きの部分的な減弱が肩関節の可動性に影響を及ぼし、
肩関節に過度の負担がかかる状態が長年蓄積された結果として
五十肩になっている事もあるようです。
その場合には、一次的な原因を探し出し、それを改善することで
肩の問題も改善していきます。


良くなる方は割と簡単に良くなってしまうのですが、上手く反応してくれない
場合には、いくらやっても全く改善しません。
なので、こればかりは「やってみなければ分からない」と言う他ありません。
ただ、たとえ良くならなくても悪くなるという事はなく、
少なくとも「現状維持」は出来るようです。


いずれにしても、五十肩も肩のみの問題としてではなく、全身的な
問題の解消が、改善への近道である事に変わりは無いようです。


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