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坐骨神経痛=椎間板ヘルニアというイメージがありますが、
椎間板ヘルニアが原因で坐骨神経痛が起きている事は、
一般的な予想よりも遥かに低いだろうと私は考えています。
そしてその中の一部は、仙腸関節の矯正に非常に良い反応を示します。
仙腸関節以外にも考えられる原因は多く、徒手療法で改善できるものは
少なくありません。
椎間板ヘルニアだからと諦めてしまう前に、一度ご相談下さい。
仙腸関節は神経学的にも特殊な関節で、関節周囲にはかなり広範囲から
神経線維が集まり、関節を取り巻くように分布しています。
そのため、神経学的にとても入り組んだ関節だと言えるのです。
それらの神経線維の殆んどは、仙腸関節のみではなく、下肢へと伸びていく
神経とも連絡しています。
このような関節の障害は、痛みを関連のある様々な部位に投射します(関連痛)。
つまり、原因である仙腸関節とは無関係な場所に痛みを感じさせるのです。
関節の障害ではこのような事は良くある事で、その代表は小児の「肘内症」です。
「子供の腕が抜けた」ということを聞いた事があるでしょうか。
この「腕が抜ける」といわれる障害を肘内症と呼びます。
これは正確には、肘関節にある輪状靭帯から前腕骨(橈骨)の一部が
抜けかけた状態で、完全脱臼の一歩手前の「亜脱臼」の状態を指します。
この時患児は、亜脱臼を起こしている肘でなく「手首」や「肩」に痛みを訴えます。
なのでそれを見た親は、「肩が抜けた」と勘違いする事が多いのです。
この肘内症が、本来の意味での「サブラクセーション(亜脱臼)」なのですが、
仙腸関節の障害は、この肘内症と似たような症状を呈すると考えて頂けると
良いかと思います。
つまり、仙腸関節に障害があると、仙腸関節ではなく大腿部や膝関節周囲、
あるいは足関節周囲に痛みを感じさせる事が多いのです。
施術中にも、仙腸関節にアプローチする事で患者さん本人が「そこを押さえると
足に響きます」と、その関係性を自覚される事が多いようです。
当院では、それら仙腸関節に起因した坐骨神経痛に対して、当院独自の理論と
安全で効果的な手法を用いて改善を図ります。
その他、腎下垂や遊走腎といった「腎臓」の位置異常からくる坐骨神経痛や、
股関節、膝関節の問題からも坐骨神経痛は生じ、それらも徒手的に改善可能です。
その他にも考えられる可能性は、いく通りもあります。
それらをしっかりと見極める事で、速やかな症状の回復を目指します。
* 坐骨神経痛の中には、病理的な問題が潜んでいる事や、
手術が必要なものも有ります。
それらに対して粗暴な矯正を行う事で、状態を悪化させてしまったり
不可逆的(元に戻す事が出来ない)な変化を起こしてしまうといった
事故を引き起こす事があります。
そのような事故を防ぐ為にも、一度専門医での診察を受けることと、
専門的な知識を持たない治療院には決してかからないという意識が
必要です。
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