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よしおか カイロプラクティック







腰痛










腰痛に関しては、慢性・急性問わず、苦手ではありません。
特に、ぎっくり腰が得意です。




腰痛を抱える人の数は、いまや1千万人を超えるそうです。
誰でも一度くらいは経験する可能性が高い疾患だといえるでしょう。


しかし、一般的な腰痛の殆んどが、医学的には原因不明だといわれています。
その為、現代医学では腰痛に対するこれといった治療法が確立されていない
というのが現状なのです。
整形外科的な診断名のある「変形性脊柱症」つまり「腰椎の変性による病気」
と見られる腰痛にしても、変形のある人の全てに腰痛があるわけでは無いことを
考えると、レントゲン像と腰痛とは余り関係がないのかもしれません。
原因が明確なものに対しては、その効果を如何なく発揮する現代医学ですが、
原因が分からないものに対しては対症療法的にならざるを得ないようです。


では、カイロプラクティック的には原因が解明されているかというと、
そんな事は全くありません。
現代医学で原因不明だということは、「まだ誰にも解明出来ていない」
ということなのですから。


カイロプラクティックではそれら原因不明な疾患に対して、
ホリスティック(全人的)な観点(主に構造学や神経学)から
異常を篩いにかけ、一つ一つ改善してゆく、
いわば消去法的な手法を用いて臨みます。
従って、目の細かい篩(ふるい)を持つ治療家ほど、あらゆる問題に
対処できる可能性が高いことになります。


しかし実際には、全ての問題を漏らさずすくい上げ、
それら全てを改善してしまえるような治療家は存在しないでしょうから、
その人の持つ篩にかかる問題に起因した腰痛であれば
改善させる事が出来る、といえるでしょう。


ここではカイロプラクターとしての模範解答的に、
「サブラクセーションに起因した腰痛がカイロの適応で、
サブラクセーションの矯正が殆んどの腰痛には有効です」
などとその効果を強調すべきなのでしょうが、
残念ながら、私は模範的なカイロプラクターではないようです。




腰痛の原因は多様で、皆が一定のパターンに当てはまる事はありません。
少数派を挙げれば切がないほど、様々な原因が混在しているようです。
私の経験では、頭蓋骨の矯正が有効であったり、足関節の問題に
関連した腰痛等も時々見受けられるなど、やはり多彩な原因があるようです。
腰痛を急性と慢性とに分けて考えた場合、やはり慢性的な腰痛の方ほど
様々な問題が絡み合っている事が多いように感じられます。


そんな腰痛の原因として比較的多いのは、やはり仙腸関節(骨盤)の
問題だと思います。
仙腸関節の変位が一次的な原因である事も多いのですが、
他部位の異常に関連した二次的な問題として仙腸関節に変位を
起こしている事も多いようです。
どちらにしても、直接的または間接的に、仙腸関節の問題を改善する事で
解消する腰痛は少なくありません。
いわゆる「ぎっくり腰」は、この仙腸関節の急性のサブラクセーションが
原因である事が多いようです。



仙腸関節の変位(骨盤の歪み)の矯正は、私の得意とするところです。
経験上、仙腸関節の矯正には、カイロプラクティックの代名詞的な矯正法、
つまり横向きに寝かせ素早いスピードで関節の歪みを取り除く矯正法よりも、
穏やかで持続的な力を用いた矯正の方がより適しているように私は思います。
また、仙腸関節は関節がルーズになることで問題を起こす事が多い
ことから、慎重な分析と矯正を必要とする場所でもあります。
その点でも、矯正には十分な知識と高い技術が求められる部位なのです。


このサイト内でも何度か説明しているとおり、骨盤の歪みの原因は
左右下肢の使い方の違いに起因するものだと私は考えています。
また、この使い方の違いとは、決して誤った使い方をしているからではなく、
正常な機能としての左右差だと考えられる(しかも、とても合理的な!)
ということも、既に述べています。
あえて分かりやすく言えば、身体を支えるのに適した側の足と、
自由に動かしやすい側の足があるということになります。
立っている時に無意識に荷重しやすい足が左右で偏っている、
ということに心当たりが有る方も多いのではないでしょうか?


これらは左右大脳の働きの違いに関連した、左右下肢における役割の違いを
表すものと考えられますから、この違いを改善する事は困難だと言えます。
なので私は、「骨盤は必然的に歪むものである」と考えています。
よく腰痛は「二足歩行であるが故の宿命である」などと言われますが、
まさしく、骨盤の歪みに関連した腰痛にはそれが当てはまるでしょう。
それを解消するためには、正確な分析と的確な矯正が必要であるという事は
いうまでもない事です。




次に多いのは、痛みを感じる背部ではなく腹部に問題のある腰痛でしょう。
これは腹筋の問題というわけではなく、もっと深部にある組織の緊張から、
腰痛が生じてるケースだと言えます。
具体的には、大腰筋という腰椎と大腿骨を結ぶ、お腹の深部にある筋の
緊張に起因した腰痛や、腎臓の位置異常に関連した腰痛が多いようです。


大腰筋は姿勢維持に関連する筋肉で、疲労しづらく回復は早いのですが、
異常を起こすと短縮しやすい傾向にあるという特徴を持ちます。
この大腰筋が短縮を起こすということは、腰椎と大腿骨の距離が前面で
短くなるということですから、腰を伸ばしにくくなります。
腰痛の方で「腰を反らすと痛みが出る」という方は、もしかしたら
この大腰筋の短縮があるのかもしれません。


また、「腎臓が原因で腰痛が起こる」などと聞くと驚かれる方も多いかも
しれませんが、これは「腎臓の病気」という意味ではありません。
もちろん病理的な問題が腎臓にあり、それに関連した痛みが腰痛の
根本原因、などという事も有るかもしれませんが(腎臓結石や腎盂炎など)、
それらは当然医師による診断と治療を優先すべきです。
ここでいう腎臓の問題とは、遊走腎や腎下垂といった位置的な異常の事です。
腎臓は殆んど固定されていない臓器なので、動きやすく重力の影響で
下に下がりやすい臓器なのです。


これは私見ですが、腎臓が下がるから痛いのではなく、
下がった腎臓が回りの組織を牽引したり圧迫することによって生じる緊張が、
痛みを誘発するのではないかと考えます。
なぜなら、腎下垂が疑われるような方も、周囲の組織の緊張を取り除く事で、
腰痛が改善するケースが多いからです。
そのような方は、腎下垂により慢性的な組織の緊張状態があるために
腰痛が生じていたのであり、その緊張が改善された事で
腰痛も解消したものと推察します。
もし腎臓の下垂が必ず腰痛を引き起こすのであれば、痩せ方で下垂を
起こしやすい傾向の人の腰痛は「治らない」という事になってしまいます。


これら腹部の問題に関しても、穏やかな力で緊張を取り除きます。
所謂マッサージとは違い、筋肉や組織を揉み解すのではなく、
それぞれの人が持つ異常を改善させる方向に適度な力を加える事で、
筋や組織の表面の膜の柔軟性を取り戻すような矯正を行います。
この時必要以上に強い力を用いると、防御的な反応を誘発し、
かえって緊張を悪化させてしまう事があります。
また同時に、筋や組織に対する過剰な刺激は、細かな筋線維や毛細血管の
損傷を招き、症状を悪化させる可能性が高いと私は考えます。
なので私は、きつい矯正やマッサージ等の「強揉み」に対しては、
余り良い印象を持てません。


その他にも、多角的な視点から腰痛を捉え、身体に負担のかからない
手法を用いての治療を心がけています。




しかし、残念ながら私の持つ篩にはかからない問題に起因した腰痛も
少なからず有るようです。
まだまだ「未熟者」とも言えるのですが、
時には珍しい症例に遭遇する事もあります。


中でも特に印象に残っているものは、甲状腺の機能低下に伴う、
カルシウムの代謝異常に起因した腰痛という、稀なケースです。
整形外科で一通りの検査を終えて(異常なし)来院された患者さんですが、
なかなか改善しないため、精密検査を勧めたところ、
最終的に大学病院の内科(内分泌)で診断されたそうです。


それまでにも何度か内科を訪れていたようですが、
一般内科に行っても先ず初めに疑うのは内臓疾患で、
腰痛と内分泌の異常がなかなか結びつかなかったようです。
私自身も、本人から直接結果を聞いた時に初めて、
「なるほど」と思わせるような点がいくつか頭に浮かびはしましたが、
「まさか甲状腺とは・・・」というのがその時の正直な感想でした。
「最近疲れやすくなった」とか「急に太り出した」などという方は、
甲状腺との関連を一度疑ってみる必要があるのかもしれません。


この時は、命に別状がなかったからまだ良かったのかもしれませんが、
このような症例に出会う事で、何時そういったケースに遭遇するか分からない、
という心構えを忘れてはならないと、改めて感じさせられているように思います。


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