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一般的には、捻挫等の怪我の治療は整形外科や整骨院で治療すべきで、
カイロプラクティックの適応ではないという印象があります。
基本的には、私もそう思います。
しかし場合によっては、患部に対する徒手的なアプローチが治癒を促進する
ケースがあるばかりでなく、関節面の適合性が損なわれた状態で
長期間固定されている事が原因で、痛みが取れずに慢性化してしまう
事さえあるのです。
捻挫とは、正常な可動域を超えた力が関節に加わるために、靭帯
(関節を支持する繊維性の組織)等が損傷(断裂)した状態を言いますが、
その程度は様々です。
靭帯が完全断裂しているような重度の捻挫では手術が必要な場合もあり、
この時は当然「靭帯の再建」が優先されなければならないので、
医療機関への受診が必要です。
また、本当に捻挫なのかどうかの判断は、見ただけでは分かりません(私には)。
やはり、診断の為にまずは整形外科を受診された方が良いでしょう。
捻挫の治療で最も重要なのは「固定」であると考えられています。
基本的には、これにも同意できます。
しかしそれよりも、関節面を早期にきちんと整復する事の方が
はるかに重要なことだと私は考えています。
この「整復」とは簡単言えば関節のズレを元に戻すことですが、
整復をすることで、痛みで足をまともに着けなかった患者さんが、
普通に近い状態で歩いて帰る、ということはそれ程珍しい事ではありません。
つまりこれは、炎症による痛みよりも、関節面の不適合からくる痛みのほうが、
機能により大きな影響を与える、という事を示します。
また、固定の前に関節面の整復が行われていなければ、
関節面が不適合な状態のまま固定されてしまう事になります。
関節の腫れが引いてくるに従い関節面の適合性も改善される、ということも
有るのでしょうが、残念ながらそれは全てのケースには当てはまりません。
このような不整合が残されていると、腫れが引きにくかったり、痛みが取れない
といった炎症症状が長期化し、機能が回復するまでに時間が掛かったり、
場合によっては慢性的な関節障害に繋がります。
なので捻挫は、関節面が整復されているかどうかで予後が大きく変わるものだと、
私は考えています。
また同時に、関節面をきちんと整復する事はそれほど簡単では無いとも思っています。
変なところで適当な事をされると返って壊されてしまいますので、十分ご注意を!
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