心のふるさとを求めて

真宗大谷派(東本願寺)正 覚 寺


本廟奉仕団2 第二十四号(2005年10月)

 五月十七日から十八日に、京都の真宗本廟(東本願寺)の奉仕団に参加しました。

私自身は、二回目の奉仕団参加でしたが、今回は正覚寺と遊林寺の十三名で参加しました。

十七日の朝、新横浜に集合し、新幹線で京都へ向かいました。

昨年の奉仕団に参加したおり、私は帰敬式(おかみそり)を受式していましたが、「その後、生活に変化はありましたか。」との質問には、さてどうだったかなとあらためて考えさせられました。

奉仕団で皆さんといっしょに聞法をするなかで、また新しい「何か」を得られるのではないかと期待する気持ちもありました。

東本願寺同朋会館での、奉仕団結成式から十八日の解散式まで、松本教導(京都教区)、栗栖補導(山陽教区)や、十二名の皆さんと生活をともにし、お話を聞かせていただくことは、私にとって有意義なことでした。

「法名」は、自分とは何かとの問いかけに、自分に立ち帰る呼び声であると思いました。人生における芯の芯のところであるに違いないとも思いました。そのことから、あらためて、「法名」を大切に生きていきたいと痛感したところです。

十八日に同朋会館で昼食をいただき、その後皆さんといっしょに私の故郷である長浜に向かいました。

長浜には、私の実家の菩提寺である満立寺がありますが、住職からお寺の歴史についてのお話をうかがい、また、こころのこもった接待もうけました。

ちょうどその日は、そろばん塾(若草塾)の練習日でもあったのですが、本堂からはこどもたちの元気な声が聞こえてきます。

五十数年前に、若草塾が開塾したときに関係していた私は、「慈悲の光に照らされて、すくすく伸びる若草の」の塾歌が心の中で蘇り、まるで昨日のことであったように鮮明に思い出され、感激のひとときでもありました。

夜は、豊臣秀吉ゆかりの長浜太閤温泉豊公荘に一泊して、心と体を癒しましたが、夕食後は各部屋で遅くまで話も盛り上がりました。

十九日は、大通寺(長浜別院)を拝観しました。総欅造りの山門をくぐると、そこは桃山文化の世界です。伏見城の遺構と伝えられる本堂や大広間、円山応挙などの襖絵、国の指定名勝庭園など長浜の心のふるさと「ごぼうさん」を堪能しました。

今、長浜は平成十八年大河ドラマ「功名が辻」の舞台として、山内一豊公と千代様の城下町として宣伝もしています。

また、六月六日の新聞によると、全国の市を対象にした、東洋経済新報社の「全都市住みよさランキング」で、総合評価の五位に長浜はランクされています。

そのような長浜の町で、参加された皆さんは、夕方まで散策や買い物を楽しみました。

同行していただいた皆さんと、かけがえのない思い出の旅ができたことに感謝しております。         (川ア二郎

満立寺本堂で


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