心のふるさとを求めて

真宗大谷派(東本願寺)正 覚 寺


本廟奉仕団 第二十二号(2004年10月)

 五月十八日から二十日まで、真宗大谷派(東本願寺)の本廟奉仕活動を兼ねて、帰敬式を受式しました。
 帰敬式とは、法名をいただく儀式ですが、私たちは事前に正覚寺において何回かの研修会を行いました。

 十八日の出発にあたって、山吹住職が腰痛のため同行できなくなったのは残念ですが、住職の奥さん、川ア夫妻、越後屋さん、村上さんと私の六人の本廟奉仕団となりました。

 帰敬式には、川ア夫妻、越後屋さん、私の四名が受式することになっています。

 午前十一時に講義や座談、宿泊などを行う同朋会館に入館しましたが、他の教区からの参加者とともに最初に奉仕団の結成式がありました。

 昼食をいただいた後、オリエンテーションがあり、私たち「東京教区正覚寺奉仕団」の教導は、金沢から来られた金浦受英さん、補導は野田博俊さん、それに現在本山(東本願寺)で研修中の白河さんの三人が三日間ご一緒してくださることになりました。

 教導の金浦先生は、自分の話を聞いてもらうより、参加した私たちからの話を聞くことに重点をおきたいとの前置きがあって、講義が始まりました。

 夕事勤行は、他教区からの奉仕団と合同で行われましたが、各地区の代表三人の感話もありました。夕食後、午後九時近くまで講義と座談があり、一日目が終了しました。

 二日目は、午前六時が起床時間でしたが、私は五時ころに目が覚めました。部屋の掃除と担当の洗面所の掃除を終え、七時から阿弥陀堂での晨朝参拝がありました。

 法話のあとに、帰敬式を受式しました。受式者は、一段高い場所に進み出て、別称「おかみそり」の儀式が始まり、代表者が法名をいただきました。

 朝食後に、法名伝達式があり、先ほど代表者がいただいた法名が一人ひとりに手渡されました。
 「小田敬一 法名釋真敬」と読み上げられて、阿弥陀如来に合掌後、神妙に拝受しました。

 その後、清掃奉仕として境内の草むしりを行い、午後からは「お内仏のお給仕」について学びました。浄土真宗では仏壇をお内仏と呼び、浄土を意味すると教えられました。また、諸殿を拝観し、補導の野田さんに説明をしていただきました。夕食後に、講義と座談があり、二日目を終了しました。

 三日目は、朝食後に一時間座談があり、その後東本願寺の庭園「渉成園」を散策しました。雨上がりの庭園の深い緑が際立って色濃く映えていました。池に睡蓮が咲き、鯉が群れ、初めて見るホウの花がやさしく感じられました。帰敬式の受式記念に念珠を買い求めました。

二泊三日の行事も無事に終了し、解散式では、法名をいただいた意義を忘れないよう精進してくださいとのお話がありました。       (小田敬一)


渉成園で

ノートから
・帰敬式
 一般に、「おかみそり」という名前で親しまれてきた儀式。おかみそりを受けて、法名をいただくのは亡くなってからだと思われがちだが、本来、帰敬式はお釈迦様の弟子になる、仏弟子になるという儀式である。

亡くなってから法名をいただくのではなく、生きている今だからこそ、人間としての生き方、在り方を真実の教えに問い、学んでいこうという出発の式である。

帰敬式には、髪をおろすことをかたどった剃刀の儀があり、髪をおろすというところに私たちの欲望にとらわれた虚飾の生活を離れるという意味があり、仏法を拠り所として確かな生を生きるものとなる、人生の方向転換が剃刀の儀である。

 


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