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 「子宝はり」の日本ハリセンターへようこそ          


鍼(はり)の源流 



鍼(はり)の源流


 現存する最古の鍼灸の医学書に『皇帝内経』という鍼灸の臨床経験と理論的知識について系統的に記述された書物があります。これが遠く紀元前2~3世紀より以前に書かれております。文字に記録されただけでも2~3千年の歴史があります。この『皇帝内経』には「素問(そもん)」と「霊枢(れいすう)」の二編がございます。「素問(そもん)」の移精変気論に『毒薬はその内にて治し、針石はその外にて治す』と記してございます。東洋医学の原点には内治法と外治法からなり内治法は薬物を服用して治療する方法(現在の漢方薬)で、かつてから薬物には通常は一定の毒性や副作用があることから漢方薬の事を「毒薬」と呼んでいたようです。外治法は手術治療や鍼灸治療があり、鍼治療の針は金属製針治療具以前は「?石(へんせき)」を針の代用使っていたので「針石」と呼称していたようです。





子宝はりー古典鍼灸からのはじまりです


鍼灸治療の基本に経絡治療があり、人間の体表のツボを操作して気血の調整、経絡臓腑の機能の調整して疾病の治療にあたっています。人間の体をプラス、マイナスや五つの仕組み分けて分析したり、経絡同士が助け合ったり、剋しあったりしてその効果を生じさせようとがんばっている鍼灸の治療方法です。これには、とても奥が深く学べば学ぶほどわらなくなる様相を含んだ一種の「学問」です。病院のリハビリ科で行なっている腰痛や関節痛などに行なう治療方法とは違うはり治療です。





温故知新・・・過去は財産?


現 東京大学の先生が医学生や医学生の父兄の集まる講演会で、今の医師は先端の情報や治療法、新しい医療器械に傾注して、その取り扱い方や操作方法ばかりに偏り多くの患者の獲得、名・財ともに優越感に浸り診察の基礎を学ばない事をうれいておりました。「新しい技術」も数年たてばただの医師になってしまう。器械や先端技術を追う前にしっかりとした心の通う大容量のハードディスクを作ることを教えていただきました。東洋医学は過去が財産です。されど過去には「科学」という二文字がほとんど無く冷遇された近代を生き抜いてきました。私たち不妊治療に携わるものとして考えるのに、科学で割り切れない場面に何度も何度も経験し、そのつど混迷しつつ過去の文献や治療の原点からのご指導でその場を切り抜けた経験を多く経験しております。鍼灸の過去は現代の日々変化する医科診療の通ってきた医学の歴史ではない、未来につながる「何か」を秘めた「財産」のように思います。鍼は財産or歴史?





生かせば財産、残せなければ歴史


20年ほど前に購入した書物に「中国史の歴史区分」? 著者は慶應義塾大學の大先人だったと思いますが、鍼灸とは全く関係の無い書物です。鍼灸医術の変遷と鍼灸特化時代の庶民文化との関わりや多くの鍼灸書物や鍼灸の臨床環境の把握など鍼灸の文化的役割を正確に測る上で貴重な書物に触れました。
一般的な歴史区分は政権者の交代が歴史の区分になっていましたが、考えてみれば多くの国民の環境や制度変化や文化の流れも大切な区分に考慮しても間違いではないようです。小規模なお話ですが、江戸文化、元禄文化、京都祇園文化なども庶民の知恵と日本の風土や歴史から萌芽したルネサンスに思います。これを生かせば財産、残せなければ歴史です。





"なんだったのかな" ?!


中華人民共和国、毛沢東時代のマルクス主義下のプロレタリア文化大革命、批林彪批孔子運動など革命路線に導かれて、さまざまな分野の改革で得たもの、失った知的財産も多くあったようにお聞きしました。この革命下の鍼灸の世界でも、はり麻酔や新ツボ発見など目覚しい発展を遂げたといわれていますが。歴史的経過とともに異変に気づいた人もいたように思います。新しいツボだけで常用穴(16穴)+予備穴(208穴)が生まれました。観念論的形而上学的内容に属するツボなどや弁証法的唯物論・史的唯物論の観点と現代科学の方法を運用したツボなどと言うおかしな・・・・遠い遠い時代を夢のように経験しました。長い歴史の流れの中で一時の急流を下るが如しでした。しかし、冷静に思考してみて、今の中国の医療システムの基板はここからも多少の芽生えがあったと思います。





大河とちっちゃな現実


鍼灸の学問を学んでいると、鍼灸を科学的に解明しよう!!といくつかの学説、色々に医療器械を用いた検査発表など鍼灸師1人1人が一度は必ず科学的分析を考えてみようと思うものです。しかし、短絡的や長期にわたるデータの不備などから断念する場合がほとんどです。わたくしたちの治療は、数千年にも及ぶ歴史の中の数年、数十年の出来事かもしれませんが、未来につながる「何か!?」を残せればど少しばかり"ツボ"に睥睨(へいげい)いたしておりますが、敵強しわれ憐憫(れんびん)にして噴飯(ふんぱん)多し。





主役は誰?


私たち日本ハリセンターの考えは全て正しいとは思っておりません。判らない事、知らない事、間違った事など患者様から教えていただく事や質問されて思い出す事など「治療をする」という立場をなくし、同じフィールドでお話がお互いにできることを願っています。知的環境の発掘や遭遇は多くの方々の出会いの中から知恵の吸収から始まるとも言います。人はみな孤独です、でも愛してくださる人はたくさんいると思います。出会いを大切にご自身を探してみませんか?





ほっと


エッセイストの菅野泰蔵さんの詩にこんな詩がございました。


 夢、目的、生きがいあったほうがいいが、なくてもいいもの。けれど、人はその甘いひびきに魅了され人生の大画面にそれを探し求める。

 そのとき、人は心を縛られてもいる。なぜなら、それは、甘い響きとは裏腹にあなたの悩みが生まれいずる。あの欲望が化粧した姿だから。だから、探し求めた夢や目的や生きがいが見えなくなってしまったときこそあなたの前にあらたな道がひらける。

 そして、その道にはささやかな夢ささやかな目的ささやかな生きがいあなたのことをよく知っているたくさんの可愛い花が咲いている。   
                  





問題児(爺)


はり治療は数千年の歴史があるからと言って安閑とはしていられません。毎日の臨床から得る貴重な体験が未来につながる原点に思います。口先と通り一遍の話術で臨床を職にせず、うそをつかない、医師とは同等に付き合う、医師よりも生化学(biochemistry)を最優先し結果(妊娠)を残す事を第一番に考えて臨床に取り組んでおります。





 

      ◇ 一日一善 ◇
道徳教育の原点は、儒教の教えが始まりのようですが、多様化する物の価値観、善悪の判断、思考能力の変化、時代とともに変化するものだと思いますが、非宗教的イデオロギー(観念形態)としては、古代ギリシャのものとともに評価されてもよいものと思います。
         目標・・・「一日三膳」 !?

 

日本ハリセンター
埼玉県熊谷市久下901
℡048-528-2050㈹