薪を暖房に利用した場合の二酸化炭素排出量試算結果
薪利用、灯油利用、それぞれにかかる二酸化炭素排出量の試算は下記による。
◆灯油利用◆暖房燃料として灯油を用いた場合の一世帯当たり年間二酸化炭素排出量の試算 |
||||
項目 |
記号 |
単位 |
数 値 |
出典(算定式) |
CO2排出係数 |
A1 |
kg-co2/L |
2.53 |
|
年間使用量 |
B1 |
L/年 |
686.2 |
|
CO2排出量 |
C1 |
kg-co2/年 |
1,736 |
=A1×B1 |
発熱量 |
D1 |
kcal/L |
8,900 |
|
年間発熱量 |
E1 |
Mcal/年 |
6,107 |
=D1×B1/1000 |
運搬にかかる |
F1 |
kg-co2 |
0.178 |
|
運搬量 |
G1 |
ton |
0.55 |
'B1×0.8(灯油比重)÷1000kg/ton |
運搬距離数 |
H1 |
km |
200 |
石油備蓄基地から日本の灯油消費地重心までの距離を想定 |
運搬からの |
M1 |
kg-co2 |
20 |
=F1×G1×H1 |
合計 |
N1 |
kg-co2 |
1,756 |
=C1+M1 |
◆薪利用◆暖房燃料として灯油を用いた場合の一世帯当たり年間二酸化炭素排出量の試算 |
||||
項目 |
記号 |
単位 |
数 値 |
出典(算定式) |
CO2排出係数 |
A2 |
kg-co2/kg |
1.833 |
注1) |
年間使用量 |
B2 |
kg/年 |
1,775 |
一世帯当たり年間灯油発熱量と同等となる使用量を設定 注2) |
CO2排出量 |
C2 |
kg-co2/年 |
3,254 |
=A2×B2 |
発熱量 |
D2 |
kcal/kg |
3,440 |
福岡県地球温暖化防止活動推進センター |
年間発熱量 |
E2 |
Mcal/年 |
6,106 |
=D2×B2/1000 |
運搬にかかる |
F2 |
kg-co2 |
0.178 |
|
運搬量 |
G2 |
ton |
1.78 |
=B2÷1000kg/ton |
運搬距離数 |
H2 |
km |
1,000 |
任意で入力 |
運搬からの |
M2 |
kg-co2 |
316 |
=F2×G2×H2 |
合計 |
N2 |
kg-co2 |
3,570 |
=C2+M2 |
合計 |
O2 |
kg-co2 |
316 |
=N2-C2 |
注1) 薪の二酸化炭素排出係数は、薪重量の半分を炭素が占めるものとし、それに44(CO2分子量)/12(C分子量)を乗じて算出した。
注2) 各種ウェブサイトから一世帯当たり薪の年間使用量の実績平均を算出したところ 2.6t となった。
参1) 灯油利用にかかる二酸化炭素排出量を算定する場合、油田開発、灯油精製施設やガソリンスタンドなど流通施設の設備開発及び運営過程、原油産出国からの船舶運搬過程で発生する二酸化炭素排出量も別途考慮する必要がある。
参2) 薪利用にかかる二酸化炭素排出量を算定する場合、薪伐採、収集、小割加工、在庫管理などの設備開発及び運営過程で排出される二酸化炭素排出量も別途考慮する必要がある。