八尾テレマーク研究会

活動記録(第7シーズン)

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H17.6.24 第62回研究会へ向けて 「神田のタマキスポーツ再訪」
 物凄い勢いで低下を続けるスキーへのモチベーション。第7シーズンはいつ始まるか分からない状態になり、気が付けばHPも氷河期を迎えてしまったようですが(既に他人事)、さすがに何も更新しないのは「月に1度は更新します!」なんて表明していた八尾テレHP管理人としては罪悪感を感じてしまうもので、なんでもいいから記録だけは更新することにいたしました。(かなり投げやり)

 前置きはさておき、今回の活動記録は東京出張の合間に再訪したタマキスポーツのレポートである。と言ってもたいしたものではないが、以下に店長とだべっている時に見かけたコアな商品を紹介する。

クラシカルな木の板です
 それはオスネスのベテランにもまして存在感たっぷりの木のスキーである。先っぽが扇のように広がっているのは、昔シールが紐で結ぶタイプだった頃の名残であるらしい。TELEMARK LANGFARDの名が示すように純粋なテレマーク用の板である。メーカーはTEGSNASというのかスウェーデン製である。かなり実用的な板であり、本来なら買って帰るべきところではあったが、既に数セットの未使用板を抱える身であるため、値段も脇腹が痛くなるような感じだったので、写真を撮るだけで勘弁してあげました。
 「購入して、スキー場でインプレッションを報告してくれる勇者を望む!」
 ひそかにベージュのキャンバス製のザックもいい味だしているように、東京神田の「タマキスポーツ」はモルゲダーラー御用達のお店なので、皆さんも是非探検に行っていただきたい。
 次回の活動は盆休みのプラスノースキーです。軟弱なスキーヤーにおちぶれてしまった今となっては本当にできるのか不明ですが、皆さんの参加表明によりやらざるを得ないようになることを期待しております(他力本願)!

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H17.8.15〜16 第62回研究会「アストロ大作戦」
 関西名物?夏のプラスノー・スキーを、なんとテント合宿の研究会として実施してしまいました。
 
若杉高原大屋スキー場とアップかんなべスキー場はそれぞれ特色があって、(悪い意味ではないが極悪な○内村スキー場と比べると)滑りやすく、夏の練習としては最適のスキー場だと思います。なお、今回は長距離の移動になるため、高速移動車「HR−V」にETCを装備して、高速道路の料金所渋滞を突破できるように準備しました。

<第一日目:若杉高原大屋スキー場>
 「もうすぐ、若杉峠なんだけど、なんか見慣れない道だし、このまま下っていったりして(笑)」

 「って、すでに下りはじめてるんですけど・・・(泣)、道を一本間違えたみたい・・・」
 「どうしよ〜(困)。引き返します?」
 「おっ!地図を見ると、ここから細い道が若杉峠まで続いているよ(嬉)」
 「よし!この道が大屋へのウイニング・ロードだ!(意味不明)」

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガタボコ、ボコン、わさわさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「なんか、道が無くなってきてるんですが・・・・おまけにブッシュで車傷だらけなんですけど(大泣)」
 以上、誰の発言かは想像にお任せします。。。。

なぜか道無き道を前進・・・・
 激しい雨の中、ほとんど舗装されていない上に、ブッシュで前のよく見えない凸凹林道を走ったため、ハイ・ランク・ビークル(HR−V)は傷だらけで、床も何度か擦ってしまいました。 和田山から大屋へ向かうときは道を間違えないようにしましょう。若杉峠から南に延びる林道は普通の(高級な)車では突破できないと思います(^^;
 図らずも隠密行動となった八尾テレ隊は、敵の予期せぬ方向から大屋スキー場に攻め入ることに成功し、なんと2500円で1日中、プラスノー・スキーを楽しむことができました(完結)<ダメすぎ・・・
アトラクションが豊富な大屋スキー場
 冗談?(でもない)はさておき、大屋スキー場はウェーブ・バーンにミニ・コブコースも追加され、飽きることなく滑走を楽しむことができます。今回はスノボーの「わーさん」にも、参加していただきましたが、なにげに滑っておられたのにはびっくりでした。とにかく、この時期に滑ろうなんて人は並ではありません。

<第二日目:アップかんなべスキー場>
 大屋の温泉でサッパリした後、今度は正規の道を「かんなべ高原」へ向かいます。大気が不安定なのがちょっと心配ですが、テントを張って大人しく就寝。夜中、かなり激しい雨が降ったようですが、朝には止んで何だか暑そうな天気になりそうです。

思ったよりは寒くなかった・・・
 大屋では曇り空で快適でしたが、この日は晴れるみたいで1日中滑る自信がありません。リフト券売り場で値段を聞いて、「(二千円安い)午前券でお願いします」って言ってしまいました〜m(_ _)m

 軍神タックさんと合流して、全長450mのコースを攻略!大屋と違い、「アップかんなべ」は親子(父と娘)がレース・スキーの練習に来ていて、高速でカッ飛んで行きます(もちろん娘さんの方。親父軍団は下のテントでチェアーに座ってご観戦:ご満悦?)。距離が長いフラット・バーンなのでロングターンの練習には最適なはずなのですが、今回も高速ロング・ターンの夢は叶いませんでした(技術なのか、板の性能なのか、テレの限界なのか・・・)。
 昼前には、昨日に引き続き「わーさん」も合流してくれましたが、昨晩の作戦会議で軍神ジョニーが
 「伊勢への帰投は、(経費削減のため)すべて一般道路を使用する!」
 などと、無茶苦茶なことを言い出したため、早々に撤退してしまいました(すみません)。近ければ、あと数回は訪れたいスキー場ですが、次回の研究会は人工雪が積もる季節になるでしょう。とりあえず二つのスキー場で、まともに滑れることができたので、モチベーションと滑走感覚の維持には成功したと思います。(その程度です、夏ですから^^;)

 結局、かんなべ高原から伊勢までの下道(したみち?げどう?)走行は約8時間・・・・・ん?
 「いったい何のためにHR−VにETC付けたんだ〜(泣)!」

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H17.9.11 八尾テレマーク2005ビデオ完成!
 なぜテレマークスキーのビデオを作成しようと思ったのかは今となっては不明ですが、とてつもなく影響を受けたビデオはあります。言うまでもなく北海道B.Cスキー・クラブの「三段山ビデオ」ですが、八尾テレ2005を作成するにあたり、その偉大さに改めて気が付くことのになりました。
 「しんどいんです。」
 
モチベーションが高い時期から一気に作り上げた2003や、時間に追われ妥協して作った2004ではあまり感じませんでしたが、夏場になってから作成を始めた2005では完全に壁にあたってしまい、何度もやめてしまおうと思いました。

 経験上、この手のビデオを作成するには、最低でも収録時間の10倍のビデオ・ソースが必要であり、その編集には100倍くらいの時間が必要です。たとえば30分のビデオを作成するには、300分(5時間)以上の生映像と、3000分(50時間)以上の編集時間が必要です。その他に、ビデオ取り込み時間やメニュー画面・パッケージ作成時間等が組み合わされ、趣味で楽しむレベルを完全に超えてしまいます。グレードの高い三段山ビデオでは、さらに膨大な時間と試行錯誤と費用がかかっていることが想像され、個人のレベルであそこまで造りこまれたことに、ただただ頭が下がるのみです。

 前置きはさておき、2005ビデオのテーマは「人」です。毎年同じようなビデオを作っても面白くありません。同じ歌手が同じような歌を歌っていても、飽きてしまいます。今回のビデオは最後に課題として残っていた(三段山の大西さんからもアドバイスを受けていた)八尾テレ・メンバーの顔が、少しでも伝えれればいいな〜と思い、なんとか完成に漕ぎ着けましたが、パターンとしては今まで通りです。残念ながら不満だらけです。
 出来上がったモノに満足はしていませんが、もう頭の中で暖めていて作り残したものはありません。2代目Wハードディスクも不調になりつつ(1代目のWハードディスクは2003完成後まもなく死亡・・・酷使しすぎました;;)あり、2003ビデオ作成時には最新鋭だった自作パソコンもフリーズ頻度が増え、モチベーションも限界のようです。今後の事は分かりませんが、上記のような理由で、この手のビデオ作成は今回が最後になると思います。(新たな構想が沸き上がるまで休止します)

試行錯誤の末に完成しました。涙無くしては語れません。
 茨の道を踏み越え(大げさ^^)いよいよ3部作の完結編となる「八尾テレマーク2005ビデオ」が発進します!まず関係者へ配布して、必要があれば修正を加えて一般公開する予定です。
 もし幸運にも、このビデオを見ることができた方がおられましたら、批判は受け付けません(もう勘弁してください)。「ここは良かったよ!」などと「いたわりの言葉」を頂ければ幸いです。

 2006シーズンへのモチベーション・アップに貢献することを祈って。(広報:エヴィン)

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H17.12.10 第63回研究会「御岳マイアでフォ〜」
 遂に始まった2006シーズンの雪上研究会。本当は広報エヴィンのコソ練(こっそり練習)予定だったのですが、教祖ジョニーにばれてしまい第63回の研究会となってしまいました。
 暖冬予想は大きく外れ、今シーズンは寒波が上空に停滞し続けているため、12月初めというのに、スキー場までの道路には積雪があり、夏タイヤのHR−Vでは到底走ることはできず、職場の同僚のランドクルーザーでの移動となります。伊勢から御岳マイアまでは空いているこの時期で片道4時間半、往復9時間もかかるので、日帰りではちょっと厳しいのですが・・・。

これ以上ない条件のスキー場
 マイア最高でした。
 昨日までの降雪により御岳マイアは頂上から下まで3200mの滑走が可能
で、もともとアイスクラッシャーなんて無粋な造雪器ではなく、霧吹きタイプの自然雪に近い造雪器なので雪質もこの時期としては最高によくて、何だか上手になったような気分にさせてくれます。午前中の上部ではパウダー感覚までも味わえました。
 御岳マイアの更に良いところは、ちょっと交通の便が悪いためか(高速道路から遠い)、休日でも人が少なくてリフト待ちがほとんどない上に、滑走者のマナーが極めて良いという事でしょう。近場のリフト待ちの多いゴミゴミしたスキー場で滑るか、遠くてもストレスのないスキー場で気持ちよく滑るか、本当に迷ってしまうところです。
 またこの日はテレマーカーの数も多く、ちょっとびっくりさせられました。
テレマーカーの聖地か!?
 最近はテレマーク・スキーも一般化し、わざわざ布教活動する必要性もないし、八尾テレ・ビデオの作成も一段落したので、今シーズンは滑走を純粋に楽しむだけにしたいのですが、細めの長板と革靴で滑っておられる人を見ると、やはり原点はこれだな〜と思ってしまいます。今回掲示板でアクセスのあったミケさんと遭遇し、「研究会は細板&革靴でやらなきゃ〜」と思いを新たにしてしまいました。(今回はコソ練のつもりだったのでプラブーツ。ただし教祖は細革の正装備)
 今シーズンの研究会は全て革靴で実施することを教祖様と確認し、八尾テレ研から「革テレ研究会」と名を変えることまで検討しましたが、そこまでは行き過ぎなので、教祖のHNを「ジョニー」から「レザー・ジョニンHT」に戒名することで決着しました。<なんのこっちゃ?
マイア最高フォ〜
 この活動により、御岳マイアでの八尾テレの品位が下がると共に、出入りまでもが禁止されそうになったことは言うまでもありません。

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H18.1.14〜15 第64回研究会「第2次テレマークな宿襲撃作戦」
 「14日に古川ユースの宿泊予約とっておきましたから・・・うんぬん」という突然のメールを受け、いつもとはちょっと違う教祖ジョニーの強引な誘いで、今年も「全国テレマーカーの集い」に参加するため、「飛騨かわいスキー場」へ出発することになりました。
 朝4時に伊勢を出発し、道中にて本研究会の目的を聞き出すと、茶臼山守備隊長の蛮人堂さんが「是非集まりましょう!」とジョニーに直訴していたらしい。そう言うことなら仕方ないな〜と思い、雨も降ってるけど交流会メインでやりましょうか・・・とスキー場に到着すると、スキー場のご厚意により野外テントも構築されており、今年も飛騨の「集い」は健在でした。

細板・革靴の増殖を確認!
 前回参加した「集い」と大きく変わっていたのが、細板&革靴が増殖していたことでしょう。テレマーク・スキーの普及に反して細板と革靴は衰退の一途を辿っていますが、こういったスキー場で生き残る「草の根作戦」をこれからも重視しなければと実感した次第です。
 さらに嬉しかったのが25號のナガオッチさんも革靴と細板で参戦されていたことです。前回の集いで踵解放軍に志願された言葉に嘘は無かったのでした。主要なメンバーの方々も健在で、久々の大雨の中、革靴は速攻で浸水して「クチャクチャ」と音がして気持ち悪かったのですが、営業時間終了まで遊ぶことができました。(感謝!) ところが、ふと気が付くとスキー場からは人が消えていました。というか、地元の人は午前中の早々に引き上げてました・・・雨の中でも滑り続ける根性がほしいですね〜。
大雨の中、異様な集団のみ残る
 湿雪で高性能を発揮したのが木製スキーのオスネス・ベテランです。湿った柔らかい雪であればウッド・エッジも有効に機能して、その軽量性を生かした高機動な滑走ができ、普通の細板とあまり変わらない印象でした。ただ、滑走後点検すると木製エッジが痛んでいたり、滑走面のWAXの消耗が激しかったりと、やはり展示用にすべき板かもしれません。
 そう言えば、結局最後まで「茶臼山守備隊長」は現れませんでした。話によると雨予報のため、早々に参加を取りやめたそうです。「誘っておいて敵前逃亡とはけしから〜ん!そんなことでは茶臼山は守れんがぁ〜(涙)」とは踵解放軍長の談です。

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H18.1.21 第65回研究会「ビバレ踵解放指令!」
 「平日にもかかわらず6人のテレマーカー発見せり!」との報を受け、急遽ビワコバレーでの研究会を実施することになりました。と言うのも、いつものように突然の「踵解放指令」がエヴィンの携帯メールに届いたからです。終日曇りで風も冷たかったのですが、伊吹山の向こうに御岳もくっきり見えるほど素晴らしい天気で、ちょっと硬めの雪(プチ・アイスバーン)でも、細板&革靴でなんとか楽しく滑ることが出来ました。
 テレマーク・スキーを始めた頃は広く感じたスキー場も、白馬方面のスキー場を滑った後では、何かと手狭に感じてしまいますが、着実にスキルが上昇していることが分かるので、やはりホームゲレンデは大切にしなくてはいけないと思いました。

狭く感じてしまうのは、技術が向上したからで・・・
 今回は大阪のテレマーカー「I−○○さん」にも参加していただきましたが、他に見かけたテレマーカーは一人だけ。やっぱり関西スキー場はボーダー天国だったようです。

 細板と革靴で転倒すること十数回、踵解放軍・細革挺身隊の「皮革3原則」なるものまで打ち出されました。細部はモルゲダールの部屋に記録していますが

  その1:靴は皮革製であること(板は細くて長いのが望ましい)
  その2:濡れた冷たい革靴をためらいなく履けること
  その3:何回転倒しても、プラブーツに履き替えたいなどと泣き言を言わないこと

 ますます意味不明のデンジャー・ゾーンへ向かっていく八尾テレ研にご期待ください(^^;

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H18.2.7 緊急研究会「セントエルモの火」
 三重県の南部、特に伊勢の周辺では雪は降っても積もりませんが、2月6日(月)は違いました。昼過ぎから湿雪のぼたん雪が降りだし、どんどん道路に積もっていきます。職場の窓から降り積もる雪を眺めながら「雪の事故が起こらなければよいが・・・」と背中が寒くなるのを感じた瞬間に、私(2號)の携帯メールが震えました。(嫌な予感)

 「緊急研究会: このまま雪が残れば大仏アタックしますか。」

 教祖様からでした・・・。
 大仏とは、職場から車で5分くらいのところにある標高53.0mの大仏山公園のことであることは間違いありません。「何時にですか?今日は仕事が忙しくて、帰るのは遅くなります」と、まじめにメール返信してから「しまった!」と思ったのも、あとの祭り。

 「Re:緊急研究会: 明日の早朝アタック予定で、今日の23:00に実施の可否を決心します。」

 予想通りの返信に、「了解、またメールしてください」と返事を打つしか方法はありませんでした。思えば、5年前に八尾市のそばにある高尾山で積雪1cmのテレマーク・スキーをしてから、教祖様の頭のネジは数本飛んでしまっていたのでしょう。そして運命の23:04に携帯は鳴りました。

 「Re:Re:緊急研究会: 明朝05:30に大仏山駐車場に集合せよ!」

 もう誰も彼を、そして「踵(かかと)解放軍」を止めることは出来ません。

 平日朝の05:09大仏山駐車場。日の出はまだで、辺りは真っ黒、人っ子一人いません(当たり前)。
 激しく降っていた雪も夜中に雨に変わっていたようで、5cmくらいは積もっているはずが道路上からはほとんど消えていました・・・こんな状態で滑ろうと言い出す馬鹿はいるはずがありません。「だまされた〜」と心の中で叫んだ瞬間、パッと車のライトが輝き教祖様の車が到着しました。「神は我を見捨てず(涙)!」そう思う自分も十分馬鹿でした。
 大仏山の小高い丘には芝の上に1cmくらいの雪が残っていて、真っ暗でしたがかろうじて滑ることは出来ました。距離は約10mくらい。おそらくここの斜面をスキーで滑ったのは八尾テレが初めてであり(当たり前)、考えようによっては人類史上初の快挙!?であろうと思われます(ナイナイ)。

大仏山で滑った動かぬ証拠
 暗闇の中でのスキーは初めてでしたが、スキーが通ると消えてしまう雪の上では、まともなターンもできないのでどうでもいい事です。凄いのはエッジが階段のコンクリートに当たって火花を散らすのが見えたこと。もっと凄いのはスキーと雪の摩擦で静電気の光も見えたこと。
 
これぞ伝説の「セントエルモの火」に間違いありません(信憑性なし)。
 感動も束の間、時計は6時半を過ぎ、出勤するために急いで自宅に戻る二人に果たして明るい未来はあるのでしょうか?(ありえません)

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H18.2.11 第66回研究会「伊吹山登り返し」
 昨年、閉山の危機に陥った伊吹山スキー場が新たに「ピステジャポン伊吹」として復活したので、毎年恒例の伊吹山参りをすることが出来ました。もちろん研究会です!
 前回(昨年:第60回研究会)のアタックでは猛吹雪のため9合目で敗退し、結局1ターンも出来ずに降りてきましたが、この日も天気は今ひとつで山頂は霧の中。しかし、「山頂が霧の中だからゲレンデで滑ってましょう」なんて、聞き分けのいい二人(1號&2號)ではありませんので、当然のごとく山頂へ向けて足を踏み出したのでした。

嫌な予感の伊吹山
 途中から辺りは真っ白で、「伊吹山は安全に冬山登山できる山である」なんて、昔HPで書いていたような気もするけど、「ごめんなさい。嘘でした」なんて思いながら、去年引き返した9合目に到達。
 視界は10mくらいで、ここから山頂へは迷いやすく、コンパスとかGPSとかが無いとかなり危険ですが、先行者のトレースを頼りになんとかヤマトタケル像(山頂)のところまで到着することが出来ました。
リベンジその1達成!
 しかし、天気によって山頂の状況は豹変しますね。本来なら絶景が広がっている山頂もけむっていたら、5m先の建物にも気が付きません。建物の陰で昼食をとって、天気が回復しそうに無いので下山することにしました。
 伊吹名物の急斜面は新雪が20cmくらい積もっていたので、滑落する危険はなく安心して滑る事ができました。ここで視界が悪いと急斜面も緩斜面に見えることを初めて発見!緩斜面に見えてもターンは出来ないことも併せて発見(^^;技術不足・・・
 そして8合目辺りに降りてきた時に奇跡は起こりました。
リベンジその2達成!
 天空が明るくなってきたかと思うと、一気に霧が晴れて広大な雪面が姿を現したのです!今まで霧の中だったので誰も滑っていないバージンスノーです。こんな事は一生の内に1度あるかどうか分かりません。そして伊吹山で綺麗なシュプールを描くことに初めて成功しました〜!
 
ちょっと重めの雪で、革靴&細板でしたが、誰も滑っていない広大な斜面であれば、「あそこまでにターンを完了しなければならない。とぉ〜!」なんてプレッシャーもないので、気持ちよく滑れます。あまりに気持ちがよかったので、8合目まで登り返してもう1本。こんな気持ちにさせてくれた伊吹山は初めてです。毎年登り続けているからこんな事もあるんですね。
 そういえば今年の伊吹山は30年ぶりの大雪(地元の人談)らしいです。ブッシュが少なかったのも気持ちよく滑れた一因でしょう。ありがとう伊吹山、そしてありがとうピステジャポン!

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H18.2.25 第67回研究会「細革巡業その1」
 奥美濃のスキーエリアは圧倒的にスノーボードの比率が高く、テレマーカーに至っては一人いればいいくらいで、ましてや細板と革靴で滑っているテレマーカーに出会うことは、宝くじで1000万円(微妙な額)当てるぐらい珍しいことだと思われます。

スノーボード天国
 こういったスキー場で細板と革靴のテレマークスキーをすることは非常に危険な行為であり、下手をするとパトロール室に連れ込まれて、「貴様らの目的は?」「免許証を見せろ(意味不明)!」などと尋問を受けることすら想定しなければならないのですが、「八尾テレ勘違い二人組」は畏れ多くもニッカの正装で立ち向かったのでした。
 そしてダイナランド。初めて滑ったスキー場でしたが、思ったより滑走バリエーションもあるうえに、伊吹山のごとく大日岳へのアタック・ルートもあり、食わず嫌いのスキー場だったのかもしれません。
ニッカの正装
 かつて「テレマーカーの集い」にて保存会スタイルと命名されたニッカボッカでのスキーは革靴にゲーターを被せることも許されないので、シャーベット状の雪では想像を絶する忍耐力が必要です。また今回は紐締めオンリーの革靴だったので、板の中心から重心がずれた瞬間に転倒の危機が迫ります。スピードが落ちてもバランスが崩れるので、しかたなく高速滑走している最中に大転倒などをやらかすと布教効果は絶大かもしれませんが、テレマークスキーをやらない人にとっては細板だろうが太板だろうが、革靴だろうがプラ靴だろうが、大きな違いはなかったのかもしれません。意味のない活動に物凄い充実感と疲労感を得て、ボーダー天国における細革巡業その1は終了しました。
 細革巡業その2はマイアで行う予定ですが、せめてスパッツくらいは被せたいものです。

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H18.3.11 第68回研究会「細革巡業その2」
 細板と革靴にこだわってみた第7シーズンの研究会も最終章を迎えました。今回の研究会には踵解放軍の茶臼山守備隊長の蛮人堂さんと副隊長?(特殊工作員)のOさんにも参加していただき、ちょっと重めの雪でしたが楽しく転げ回ることができました。
 久々に2m級のエヴォリューション「マウンテンクルーズ」を投入しましたが、教祖様のロシニョール「TRS」と合わせて、かなりの高性能を発揮しているように感じました。細くても長ければ高速でかなり安定するのです。ただし転倒時のダメージは大きいのですが・・・・

ニッカの正装
 朝は雲がかかっていた御岳も、昼前にはスッキリ晴れて絶好のBCスキー日和なんだろうな〜と山に登っている人がいないか目を凝らしてみましたが、よく分かりません(当たり前)。
 今回はOさんの特殊なコスチュームのせいもあって、革靴軍団の存在を十分にアピールできたことと思います。最近は少しずつテレマークも先祖帰りしているという噂も聞きますので、革靴メインの研究会は来シーズンも続けていきたいと思います。

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H18.4.29〜5.1 第69回研究会「乗鞍強化合宿」
 始まりがあれば終わりは必ずやって来る。例年になく雪に恵まれた第7シーズンも乗鞍BCにて幕を閉じることになりました。今回は2004シーズンに関東軍で活躍した「樫」君を北海道から迎え、さらに永年会員の28號「キムチ」氏とも現地で集合してフィナーレにふさわしいメンバーが揃いました。また最終日には三本滝の駐車場にて29號の「みゃあ」氏にも合流することができて楽しくランチ?しました。

<第1日目>
 2號(自分:すみません)の寝坊のために出発は4時半を過ぎてしまいましたが、高速道路をフル活用したので10時半には登頂を開始し位ヶ原の途中まで到達。昨年の教訓を生かし午後2時前には滑走を開始して下山しました。天気は良かったのですが、風が冷たく位ヶ原のプチ・クラストは滑り難かったです。

初日はとっても良い天気
 しかし今年の乗鞍は例年の倍以上の積雪があって夏の大雪渓も期待が持てそうです。
 下山後、キムチ氏と合流して乗鞍高原ユースホステルにて決起集会(何の?)を開いて飲んだくれました。ここのユースは天然のかけ流し温泉で料理もボリュームたっぷりでお勧めです。

<第2日目>
 いよいよ研究会の本番で最高峰の「剣ヶ峰」を目指すはずでしたが天気はあまり思わしくありません。位ヶ原から肩の小屋を目指す辺りでいよいよ風も強く、まるで真冬のような吹雪になりました。厳冬期の伊吹山の山頂にいるような感じです。GPSの電池もあまりの寒さに急速放電して死んでしまいました。
 樫君曰く「北海道でもこんな吹雪には遭ったことがない・・・」そう、ここは標高3000m級の世界、あなどってはいけません。

2日目猛吹雪
 肩の小屋で一息付くはずが、あまりに雪が多くて建物は埋まっていました・・・・風をしのげる場所もなく、到底山頂を目指すことは不可能で、震える手で下山準備をして夏に大雪渓が残る辺りまで降りることにしました。しかし、トイレ小屋まで滑って(転んで)降りた瞬間に吹雪は過ぎ去り、あろうことか陽までもが差し始めたのです。>誰だ!日頃の行いの悪い奴は?
 ただ、猛烈な吹雪のおかげで位ヶ原より上の雪面は完全な「モナ王(もなか雪)」になっいたので、おそらく山頂まで登っていても楽しい滑走は出来なかったでしょう。「ああぁ、モナ王!」滑れません。みんな面白いように転んでいきます。テレマーク姿勢をとった瞬間に2本の板がバラバラになって遠心力で体が吹っ飛んでいくのです。「おのれ、モナ王!」帰りに教祖様はコンビニで買って食べてました。
自然の雪は難しい
 今回唯一のプラ靴&太板のキムチ氏は、少しの転倒でこなしていたので、やはり革靴のハンデは大きいのでしょうか?しかし、味のある転倒はやはり革靴ならでわ!キムチ氏もお早いプラ太の卒業を希望します。
 位ヶ原より下の斜面ではモナ王も去りましたが、今度はツボ足やシュプールで荒れた斜面。細板&革靴の本領発揮です。初日から教祖様の「カリスマ転け」は健在でしたが、青空を背景に超ウルトラC「前転空中真空切り(仮称)」の試技を目の当たりにして、見知らぬ山スキーヤーも「テレマークって物凄い事出来るんだね!」って感心しきりでした。今でも目をつぶるとあの美しい真円が浮かんできます。
 しかし、この日のMVPは教祖様ではありませんでした。我々はなぜ2004シーズンの関東軍があんなに盛り上がっていたのかを思い知る事になったのです。そうです、樫です。彼は身を投げ売って雪壁から林道へ落ちて行きました!それも腰からです!アンパラレルド真っ青です。死んだと思いました。しかし彼は生きていました。教祖は思わず「バーゴンや!」と叫びました(意味不明)。
本日のMVP
 この模様はビデオにも収まっているので、いずれ公開します。審査員全てが10点を出したこの演技は誰も真似することはできない(やらない)でしょう。キムチ氏も「次回までには必ず『秘技!いなばうわ−』を、完成させときます。」と言葉を残し乗鞍を後にしました。

<第3日目>
 鼻と顎の擦り傷だけかと思われたダメージは、右足首にまで及んでいたようで38號の襲名を終えたばかりの「バーゴン樫」は車でお留守番となり、最終日は1號&2號で位ヶ原を目指すことになりました。しかし、3日連続のアタックは流石に疲れます。高度順応がうまくいったのか最短記録の2時間弱で位ヶ原に到達しましたが、風も相変わらず強かったので早速滑走にうつりました。
 この日の雪は前日の大雨のため天気は良かったのですがとても重たい雪でした。本当にいろんな雪を楽しめましたが、「もう、ごちそうさま!」って気分です。

最終日良い天気
 計画は1泊2日の予定でしたが、現地で教祖様が突然「2泊可能ですか?」なんて言い出したので結局、3日連続の高山強化合宿みたいな研究会になってしまいました。やはり強靱な体力を持つ人以外は2日間くらいが楽しむ限界だと思います。昨年の課題であった「不消(きえず)ヶ池の水くみ」は叶いませんでしたが、十分すぎる成果(教訓)を得て第7シーズンはこれにて終了とします。
 それでは第8シーズンに乞うご期待!
>って、まだやるの!?

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