健幸房の施術の要点とテクニック


当院は、神経機能の回復と調和を施術の基本としています。



背骨の弛緩が第一

  

 脳・脊髄の中枢神経には、栄養・酸素を運ぶ血液を貯めておく組織がありません。そのため、絶えず血液の供給が必要です。神経系に血液が供給されないと、内臓機能を含めた身体活動は低下し、生命の維持そのものが危ぶまれます。


 脳実質へは、頭蓋骨と頸椎部からの内頚動脈、頸椎6-7椎骨からの椎骨動脈から血液が供給されます。


 脊髄へは、椎骨動脈からの枝の前・後脊椎動脈と、脊椎の外側からの動脈から椎間孔から前・後根動脈を通して供給されます。


 脳幹・小脳、間脳は自律神経機能の要であり、その部位への血流回復と呼吸力の向上が、さまざまな症状改善の基礎となります。


 *脳幹は筋力・内臓機能を調整する自律神経系の中枢でもあり、小脳は平衡感覚や姿勢の保持、緻密な身体の動きを調整する神経器官です。


 この脳幹・小脳の機能低下は、身体の筋力バランスや内臓機能の働きを乱し、身体各部のの痛みや不定愁訴と言われる体調不良・自律神経の失調を招きます


 いわゆる筋肉を揉むといったマッサージ的な施術では、その改善は期待できません。


脊椎骨を動かし、頭蓋骨から脊椎骨を緩める施術が効果的なのは、以上の理由からです。



其ののち、局所的な問題である腰痛・肩こり・四肢に対する施術を行います。


ムチ打ち、スマホ頚などの頸の歪みは、椎骨動脈の絞扼を起こし、脳幹・小脳の機能低下を招きます。


    




 辛い症状を早く回復させるためには、身体が回復するための状態であり続けること。
そして神経系の再学習、この2つの事項が必要です。

 症状・状態がなかなか改善しないのは、回復に向かう状態を保持できないことに原因があり、そのためにはエクササイズや姿勢の意識改善が重要です。

 エクササイズを継続して行えば回復も早く、以後の予防にもなります。



脳の学習


 よく、「身体が以前の状態に戻ってしまった」、「良い状態が持たない」など、施術効果が持続しないことを訴える方がいます。それは、「脳が学習していないから」


 痛みや身体の不調が長期に及ぶと、神経系の変化を伴います。脳・脊髄の中枢神経に影響が及んでいるので、良い状態を脳神経系に再学習させる必要があります。


正しい姿勢やエクササイズはそのために必要です。


施術を受けただけでは、症状は良くはなりません。



施術に用いてるテクニック  


カイロプラクティック・テクニック

 低下している関節可動域の改善は、身体の構造的負担を軽減します。そして、脊髄椎間孔部の神経線維の絞扼の解消に効果のある技術です。



クラニアル(頭蓋調整)、顎関節

 即効的に症状が改善することは少ないですが、中枢神経系の賦活に有効な技術です。頭蓋骨の縫合のストレスを軽減させることにより、主に自律神経系の症状の改善に効果が期待できます。



関節モビライゼーション、オステオパシーテクニック・椎間孔血管ストレッチ

 カイロプラクティック・アジャストメントが不適応なまでに、筋・靭帯組織の変性が進んでいる関節の可動域の改善に用い、その効果はカイロプラクティック・アジャストメントに準じます。



筋・筋膜リリースなど

 筋・靭帯の軟部組織の組織変成の問題による関節可動域の改善と、血液・リンパ液の循環の回復を目的に行います。


以上のテクニックを駆使し、それぞれの身体状況に合わせた施術を行います。


快眠枕やマット・電気治療器・健康グッズなどを、健康を高める・痩せると謳うものに、今も昔も流行り廃りを繰り返しています。

 十分な眠りが出来ないのは枕やマットが合わないからと、数個の枕をお持ちの人がいすが、枕やマットを変えただけでは、良い眠りを得ることは出来ません。

道具やサプリメントは、あくまでも「補うもの」であり、皆さんが望む100%の効果はありません。


良い状態へ導く「身体の回復力」の身体・脳の学習が、体調の改善への道です。