小話 030 「イカ」 |
日本人の魚介類消費量のうち、もっとも多いのが、イカです。
煮る、揚げる、炒める、和える、刺身、そのほかいろいろな調理方法があるからでしょうか?
では、その栄養効果を見てみましょう。
イカは良質なたんぱく質を含みます。
また、タウリンを多く含むので、コレステロール値を下げる働きがあります。
イカ自身にもコレステロールが含まれますが、このタウリンの働きにより、
コレステロール値が高めの人でも、安心して食べることができます。
ほかにも亜鉛が含まれ、発育の促進や舌の感覚を正常に保つ働きがあります。
子供の中には、イカは真っ白な体で泳いでいると思っている子が多いそうです。
でも、自然に泳いでいるイカは、白ではありません。
どちらかといえば、褐色〜黒褐色ですね。
そして、透明感があります。
イカを選ぶときは、透き通った、鮮度の良いものを選びましょうね。
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小話 029 「タケノコ(竹の子・筍)」 |
タケノコは、イネ科の植物です。
栄養成分としては、まず不溶性(水に溶けない)食物繊維が豊富です。
便秘の改善、腸内に溜まった有害物質を、体外へ出す働きがあります。
ですから、大腸がん予防に効果があります。
また、カリウムも多いので、高血圧の予防にも役立ちます。
そのほかに、ビタミンB2やビタミンCなども含まれます。
食物繊維が多い分、消化が悪いので、下痢気味の人、乳児には不向きです。
食べ過ぎに注意しましょう。。
タケノコは、掘りたてなら生食もできますが、
数時間たったものや、店頭で売られているものは、
皮ごと米ぬかを入れたお湯で茹でて、アク抜きをします。
アク抜き後は、水にさらしておきます。
保管する時も、水につけたままのほうが傷みにくいです。
タケノコは春が旬ですね。
旬の時期は皮付きの生のタケノコが店頭に出回りますが、
選ぶときのポイントは、
大きくなりすぎたものは硬いので避ける。
先端の皮が黒いものより、茶色のものが良い。
そうです、タケノコは大きくて色の濃いものほど硬いので、
小ぶりで薄い色のものを選ぶと良いですよ。
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小話 028 「牛肉」 |
私が子供の頃(ン十年前!?)には、牛肉といえば、「特別な日」とか、
「給料日」にしか買えない、高級なお肉でした。
ですから、現在のようにスーパーで日常の食材として気軽に買えるようになるなんて、
思いもよらなかったです。
牛肉の栄養は、やはり他のどの食材よりも良質な、たんぱく質にあります。
たんぱく質は、アミノ酸からできていますが、
そのアミノ酸の組成が、人間の筋肉に非常に似ているんです。
ですから、人間のからだや組織をつくり、また、免疫やホルモンなどの、
からだを維持する機能に関わる大切な物質をつくります。
また、鉄分も豊富に含まれており、しかも、植物に含まれる鉄分に比べると、
消化吸収が格段によく、貧血の改善に効果があります。
さらにさらに、亜鉛も含まれています。
つまり、牛肉は、体の成長に欠かせない食材で、その上、体の機能を正常に保ち、
体力の回復や疲労回復に役立つということです。
糖尿病や、肥満の人は、とかく肉類を避ける傾向が強いそうですが、
実は様々な種類のお肉やお魚を、少量ずつバランスよく食べるほうが、体に良いそうです。
ただ、この”少量”がクセモノでして、目安は1回につき「70g〜100g」です。
また、脂肪の少ない赤身を選ぶのも大切。
モモやヒレ肉を、200gほどのパックで買い、2〜3等分すれば、ちょうど良い量になりますね。
それから、大きいまま焼いたりすると、出来上がった時、少なく感じるので、
小さく切って、お野菜やきのこ類と一緒にいためたり、煮たりすると、満足感が大きくなりますよ。
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小話 027 「にんじん」 |
にんじんは緑黄色野菜の代表格で、母親が子供に食べさせたい野菜のトップに君臨します。
日本で栽培されるようになったのは、江戸時代頃で、東洋種といいます。
現在、一般に出回っているのは、それとは別の種類で、西洋種といいます。
にんじんは、カロテンが豊富で、ほうれん草を大きく引き離して、野菜の中でNo.1です!
体の抵抗力を高めて、活性酸素を抑える働きがあります。
また、目の疲れや高脂血症や動脈硬化の改善にも役立ちます。
さらに、がんや腫瘍を抑制する効果もあるといわれています。
カロテンのほかに、カリウムやカルシウムなどのミネラル、食物繊維も豊富に含まれます。
中国では、貧血や冷え性、糖尿病にも効果があるといわれ、
体力の落ちたときに食べるとよいとされています。
かなり前になりますが、TVの健康情報で、ブロッコリーを取り上げていた時に、
ブロッコリーを単独で食べるよりも、にんじんと一緒に食べたほうが、
より健康効果が高まると言っていました。
いろいろな食材と一緒に、毎日とりたい野菜のひとつですね!
ちなみに、カロテンは皮の近くに多く含まれるので、皮はむかずに、よく水洗いするか、
薄くむく程度にして、生食、煮物、炒め物、五目御飯などなど・・
様々なお料理に活用してくださいね。
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小話 026 「大葉(しそ)」 |
大葉は、青いシソの葉のことです。
中国が原産で、日本には平安時代にもたらされたそうです。
(日本原産ではなかったんですね!)
栄養成分は、まずカロテンがダントツです!
カロテンには抗酸化作用があり、また動脈硬化を予防できます。
大葉は、よくお刺身などに添えてありますが、
これは飾りではなく、シソの強い防腐作用を利用しているものです。
さらに、シソの香りには、食欲を増進させる効果もあります。
シソに含まれるカロテンを効果的に摂るには、油と一緒に食べるのが良いそうです。
シソのてんぷらや、お肉のシソ巻きなどもよさそうですね。
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小話 025 「チーズ」 |
すっかり日本の食卓でも定着したチーズですが、発祥の地は古代エジプトだそうです。
その後、ヨーロッパからアジアへ広く伝わりました。
そのため、原料とする乳の種類から、製法、味の特徴などが、様々な地方で多様に発展してきました。
ここでは、栄養成分について、書きますが、その他のうんちくは書き出すと2,3日かかりそうなので、
省略させていただきますね。
では、チーズの栄養成分をみてみましょう。
チーズは、牛や羊、ヤギなどの乳に、酸や酵素を加えて固めて、発酵させたものです。
水分が減っている分、栄養価も凝縮されています。
まず、たんぱく質が豊富です。特に、肝機能を助けるアミノ酸を含んでいるので、
お酒のおつまみに適していますね。
(あ、だからワインにはチーズ?)
また、ビタミンAも含まれており、鼻炎や肌荒れ、目の疲れに効果があります。
そのほかに、カルシウムも豊富で、手軽な供給源として、毎日摂ることができますね。
さらに、加熱加工をしていないナチュラルチーズでは、乳酸菌や酵素が生きているので、
便秘の改善などの効果も期待できます。
子供の頃、給食で出る細長いウィンナーのようなビニールに包まれたチーズが嫌いでした・・・
今ではどんなチーズも食べることができますが、あの頃は、くさいし、塩味しかしないしって、
思っていました!
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小話 024 「ピーマン」 |
ピーマンは唐辛子を品種改良して、辛味を抜いたものです。
また、緑色のピーマンが多く出回っていますが、これは完全に熟する前に収穫したもので、
熟するにしたがって、緑→黄→橙→赤へと色が変化します。
ピーマンの栄養成分としては、ビタミンCが豊富です。
しかも、加熱調理をしてもこのビタミンCは壊れにくいので、
油でさっと炒めると、効率よくCを摂取できます。
ビタミンCの量は、緑ピーマンより黄や赤のピーマンの方が多く、生食できるのが魅力です。
ピーマンには、血栓を予防する物質も含まれます。また活性酸素を除去するカロテンも多いので、
がん予防の効果も期待できます。
食物繊維、カリウムなども含まれています。
ピーマンの旬は夏!栄養価がもっとも高くなります。
美肌つくりに、生活習慣病予防に、役立ちそうですね〜。
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小話 023 「こんにゃく」 |
日本全国、ダイエットといえば、こんにゃく!
これほど定着した食材は珍しいかもしれませんね。
栄養成分としては、9割以上が水分です。
主成分にグルコマンナンを含んでいます。グルコマンナンは、水溶性の食物繊維で、
水分を吸収してふくらみ、腸内をおそうじしてくれます。
また、グルコマンナンは血糖値の上昇を抑えてくれ、コレステロール値を下げる働きがあるので、
糖尿病や高脂血症などにも効果があります。
肉料理と一緒に摂ると、脂肪分の吸収を抑えてくれますから、
付け合せに、ぜひ加えておきたいですね。
最近は、板こんにゃく、糸こんにゃくのほかに、玉こんにゃく、しらたき、米粒状こんにゃく、
こんにゃくゼリー、こんにゃく麺など、
ダイエット効果を狙ったこんにゃく製品が、続々登場しています。
食物繊維を上手に食卓に取り入れてきた日本人ならではの、食文化ですね。
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小話 022 「レンコン」 |
レンコンは、ハスの地下茎で、観賞用としては古くからありましたが、これを食用にしたのは、
明治以降になってからだそうです。
さて、栄養成分は、どうでしょうか。
主成分は炭水化物で、エネルギー源になります。
その他に、ビタミンCが豊富で、風邪の予防、美肌効果があります。
そして、食物繊維も豊富で、腸内細菌を整えてくれます。
また、レンコンには、オクラにも含まれるネバネバ成分のムチンが含まれていますので、
胃腸の粘膜を保護してくれます。
二日酔いには、レンコンと果物をジュースにして飲むといいときいたことがあります。
いろいろうれしい効果のあるレンコンですが、体や胃腸が弱っているときにたくさん食べることは、
かえって胃腸に負担をかけてしまうので、避けたほうがいいですよ。
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小話 021 「キャベツ」 |
キャベツは、ブロッコリーやカリフラワーと同様、アブラナ科の植物です。
淡色野菜ですが、ビタミンCを豊富に含みます。
ですから、風邪予防、疲労回復などに効果があります。
また、ビタミンK,ビタミンUというちょっと聞き慣れないビタミンも含まれています。
ビタミンKは、骨を強くする働きがあるので、お子さんやお年より、妊婦さんなどに、うれしいですね。
またビタミンUは、別名キャベジンと呼ばれています。
このビタミンは、胃腸の粘膜の新陳代謝を助ける働きがあり、
胃潰瘍や、十二指腸潰瘍などの潰瘍に効果的です。
某飲みすぎ薬に、この名前を付けたものがありますが、たしか、成分にキャベジンが含まれていると、
学生時代に聞いた気がします。
さらに、キャベツには特記すべきすごい効能があります!
それは、ガン抑制物質が複数含まれているということです。
(1種類ではなく、いろいろ含まれていますヨ!)
これらを有効に摂取するには、生のまま、ジュースにすると良いそうですよ。
ちなみに、キャベツは風邪の予防としては効果がありますが、
風邪を引いて、発熱したとき、服用した薬(解熱成分のアセトアミノフェン)の効果を
弱めてしまうこともありますから、注意してくださいね。
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小話 020 「トマト」 |
トマトに含まれるリコピンが抗酸化作用がある、ということは最近のTV情報番組でも、
頻繁に取り上げられていますね。
でも、トマトのすごさはそれだけではないんです!
まず、カリウム、カロテン、ビタミンC,B群を含みます。ですから、動脈硬化予防などに効果があります。
さらに、血液サラサラ効果、脂肪の消化を助ける作用。
さらにさらに、豊富に含まれる有機酸による、リフレッシュ効果、疲労回復効果もありますよ。
また、食物繊維はもちろん、鉄、亜鉛などのミネラル分も含むので、
サラダの素材として生で食べるもよし、水煮缶やピューレを使って、煮込み料理にしても、
パスタやお肉のソースにしてもよし。
和風料理なら、サラダうどん、ちらし寿しの具などにも。
とにかく、毎日でも摂りたいお野菜です。
ひとつ、注意しておく点は、トマトには「体を冷やす効果」があるということです。
生で食べるときは、胃腸の弱った方、冷え性の方は量を少なくしましょう。
または、加熱して食べる方が良いそうです。
我が家では、トマト角切りと、ゆでじゃがいも、ソーセージの角切り、
ブロッコリーをバターで炒め、塩コショウをふって、
最後にとろけるチーズをのせるカンタンおつまみが人気です。
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小話 019 「豆腐」 |
もう、この頃では健康食品としてすっかり定着した豆腐です。
栄養成分は、大豆と同様で、しかも消化吸収が良くなっています。
豆腐は、植物性たんぱく質を豊富に含みます。
このたんぱく質は必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
また、リノール酸、ビタミンB1、E、カルシウム、亜鉛などを含んでいます。
このため、動脈硬化、高血圧、心臓病、骨粗しょう症、糖尿病などの
予防のほか、感染症の予防効果もあります。
ダイエット食品としては、もちろんですが、
赤ちゃんの離乳食、歯が弱った方などへの栄養源としても重要ですね。
ちなみに、私が18歳のときに一人暮らしをするにあたり、
実家の母は、言いました。
「お金がなくて、お肉や魚が買えない日は、 豆腐を1丁買って、2回に分けて食べるんだよ。」
豚肉なら1パック200g入りが250円、鶏肉でも1パック200g入りが180円ほど。
でも、豆腐なら、1丁50円ほどで買えます。
(当時、本当にこれしか買えなかったんです!)
おかげで、私のレパートリーは、
豆腐ハンバーグ
豆腐スープ
豆腐グラタン
豆腐ステーキ
豆腐カレー
と、どんどん広がっていきました。。。
貧乏ゆえの創意工夫でしたが、今は役に立っていま〜す。
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小話 018 「ブロッコリー」 |
数年前、お昼の健康情報番組でブロッコリーが取り上げられたとき、
午後にはスーパーの店頭からごっそり売れてしまった野菜です。
ブロッコリーはアブラナ科で、カリフラワーを品種改良して作られたそうです。
日本では、一般的に出回るようになったのは、つい30年ほど前だとか。
では、その栄養効果を、おさらいしましょう。
ブロッコリーは緑黄色野菜です。(ココがカリフラワーと違う点です)
まずビタミンCが豊富で、カロテンや鉄も豊富に含まれています。
また、食物繊維も豊富なので、美肌効果、動脈硬化予防、便秘予防などが期待できます。
ブロッコリーは、お肉やお魚などのたんぱく質を含む食材と一緒に摂ると、
さらに効果が高くなるそうですよ。
ですから、レストランでのお肉料理には、ブロッコリーのつけ合わせが多いのでしょうね。
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小話 017 「ひよこ豆(ヒヨコマメ)」 |
ひよこ豆って、かわいいネーミングですよね。
この名前は、豆の形状から来たものです。
ゴツゴツした表面に、小さい突起がぴょんっと出ています。
これがひよこのくちばしのように見えるので、ひよこ豆と日本では呼ばれています。
ひよこ豆は、栄養成分としては、カリウムを豊富に含みます。
このカリウムは茹でても損失が少ないので、ヨーロッパなどではスープ料理や、煮込みに
よく使われています。
カリウムは、ナトリウムを体外へ排出してくれるので、高血圧の予防に効果があります。
また、ビタミンB1も多いので、疲労回復など夏バテの季節にはうれしい効果もありますよ。
乾燥豆を炊くのは、大変だと思って見える方も多いですが、
ひよこ豆は、1、2時間ほどで食べ頃になりますよ。
茹でて、マヨネーズやドレッシングで和えて生野菜を添えれば、サラダにもなります。
チキンとともに、トマト煮にすれば、イタリア料理風にも変身!
ジャガイモのような食感なので、いろいろ使い道がありそうですよ。
スーパーではおいていないお店もありますが、生協さん、JAさんなどでも扱っています。
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小話 016 「オクラ」 |
オクラは、切り口が星型になる、カワイイお野菜です。
私はお酒のつまみに、小口切りのオクラを鰹節と醤油で和える調理しか知りませんでしたが、
スープに入れると、また新しい味わいですよ。
オクラの栄養成分としては、代表的なのはムチンです。
このムチンはオクラのぬめぬめの元になる成分です。
ムチンとは、水溶性食物繊維と多糖類の混合物のことで、整腸作用、胃の粘膜を守る作用、
糖の吸収をゆっくりにする作用などがあります。
ですから、アルコールなどから胃を守り、さらに動脈硬化症や夏ばてなどの予防も効果があります。
旬は夏なので、やはりおいしいビールとともに摂りたいお野菜ですね!
ちなみに、このムチンは水に溶けやすいので、生食がオススメです。
今回のスープは冷水で作るのでムチンの損失は少ないですが、
もしゆでるならスープや味噌汁として、ゆで汁ごと食べると栄養価が丸ごと摂取できて良いですね。
そういえば、保育園の調理師さんから、教えてもらいましたが、
オクラを小口切りにして、スープに入れると、「お星様スープ」に変身!
オクラに馴染みのないちいさな子も、喜んで食べるそうですよ。
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小話 015 「あさり」 |
今の時期はちょうど潮干狩りのシーズン。
潮干狩りといえば、あさりが主役ですよね〜。
あさりの栄養成分を見てみると、まずタウリンを豊富に含みます。
タウリンは、動脈硬化を防ぎ、肝臓の機能を正常化します。
ですから、中性脂肪や血糖値が気になる方に摂って欲しいですね。
さらに、ビタミンB12と鉄分が多く、赤血球を増やし、神経系を正常化する働きがあるので、
貧血気味の方、妊産婦はじめ、女性にオススメです。
また、銅や亜鉛などの金属類も含まれるので、血行を良くして、肌のツヤ、
毛髪の健康に効果があります。
これも、また女性にうれしい効果ばかりですね!
ところで、栄養豊富な貝ですが、注意しなければならないことは、
初夏〜初秋にかけては中毒を起こしやすいので、調理に気をつけることです。
うちでは実家の母から、「夏場の貝は注意して」と、よく言われました。
十分加熱すれば、さほど問題はないようですが。
それから、生の貝の砂だしは、塩水につけて、というのはよく知られていますが、
「静かな暗い場所」にすることも大切ですよ。
暗い場所では、貝が安心して砂を吐き出すそうです。
ボウルの中にザルなどを使い、吐き出した砂を貝が再び吸い込まないようにする工夫も、
必要ですね。
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小話 014 「ねぎ」 |
日本人にとって、ねぎは馴染みの深い野菜ですね。
西洋風に言えば、ハーブとしても使いますし、
鍋物では準主役級、栄養面でも、かぜに効くとか、のどに効くとか。
きっと、数え上げたらキリがないと思います。
関東地方では白い部分が多い深谷ねぎや下仁田ねぎが有名です。
関西地方では緑の葉の部分が多い九条ねぎ、万能ねぎなどが有名ですね。
この違いは、関東と関西の食文化の違いにあるとか。
関東地方では、鍋物など、煮込み料理に良く使うので、白い部分を、
関西地方では、うどんやそばの薬味としてよく使うので、葉の部分を、
重要視したそうですよ。
栄養成分としては、
ねぎ特有のニオイのもとになっているアリシンという物質があります。
これはビタミンB1の吸収を促進するので、疲労回復効果があります。
また、アリシンには抗菌作用もあるので、のどの痛みや咳を鎮める効果が
期待できます。
さらに、アリシンには血栓予防効果もありますよ。
そして、カロテンやビタミンCも多く含まれています。
やはり、かぜの予防や改善に効果があるということですね!
ところで、ねぎの葉の部分は、痛みやすいですよね。
スーパーで買う袋では、余ってしまい、結局ダメにしてしまう…
ということも、よくあります。
ねぎは、買ってすぐ使う分を残し、あとは刻んで密閉容器に入れて、
冷凍保存するのがいいですよ。
薬味として、お豆腐に、かつおたたきに、うどんやそばに、すぐ出して使えます。
うちではできたてのお味噌汁に、ぱっと散らして豪華さアップ!
いつも冷凍庫に入れてありますよ〜♪
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小話 013 「木くらげ」 |
木くらげって、クラゲ?植物?
一体、何者?
そう思っている方、結構いらっしゃると思います。
えっ、私だけじゃ、ないですよね?ねっ?
実は、木くらげは、『きのこ類』でした!
春から秋にかけて、ブナやカエデ、ニレなどの広葉樹の倒木や切り株に生えるきのこです。
中国料理には欠かせない食材の一つで、古くには不老長寿の妙薬として珍重されていました。
木くらげはビタミンB群、Eを多く含み、疲労回復や老化防止にききます。
またカルシウムや鉄、マグネシウムなどのミネラル分も豊富。
きのこ類の中でもコレステロール低下作用が高く、食物繊維の量がずば抜けて多いので、
便秘解消、大腸がん予防効果が高い!といわれています。
黒い木くらげは、動脈硬化、高血圧、心臓疾患、婦人科系の疾患などの改善に
効果があるといわれていますが、
さらに注目すべきは、血液サラサラ効果です!
一番効果的なのは、毎日少量ずつを食べつづけること。
でも、なかなか家庭料理の中に取り入れるのは難しいですね。
クイックパックの中華料理には、木くらげがよく使われています。
さりげなくですが、結構肉厚の良品がいっぱい入っていますよ。
(安価で手に入る市販品は、肉が薄かったり、ばらばらに割れているものが多いです)
こんなところにも、こだわり具合が出ていますね。
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小話 012 「カニ」 |
高級グルメ食材の代名詞ともなっているカニですが、
その健康効果はいかに!?
(ちょっと駄洒落ってマス・・・)
カニは国内だけでも800種ほど生息していますが、どれも栄養価はほとんど変わりません。
まず、低カロリー、低脂肪、低コレステロールなのがうれしい、ヘルシー食材です。
また、ミネラル分である亜鉛、銅、カルシウムを含みます。
亜鉛は、味覚を正常に保つ作用があるということを、最近TVなどでよく取り上げられていますね。
銅やカルシウムは、骨粗しょう症の予防に役立ちます。
さらに、タウリンも含むので血圧やコレステロール値の低下が期待できます。
またその他に、発ガン抑制が期待できる物質も含まれています。
ただ、ひとつ注意すべきは、アレルギー反応をおこしやすい食品の一つになっていますので、
アトピー体質や、アレルギー物質に敏感な方は注意しましょう。
これまでは、ただおいしいことだけが取り上げられていたカニですが、
こんなにヘルシー食材であることはあまり表に出てきませんでしたね。
まあ、高い食材なので、口にする機会も少ないからでしょうか・・
盆正月にひとり1尾ずつ食べるというのも、
楽しみ方の一つですが、
日常の食卓にヘルシー食材として、時々少量ずつ顔を出す、
そんな贅沢もいいものかもしれないですね。
それにしても、
カニの身を取る作業というのは…
苦手ですぅ。。。。。。。。!
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小話 011 「アスパラガス」 |
アスパラガスって、緑色と白色のものがありますが、これは同じ品種だそうです。
栽培中に日光にあてるかどうかで、色が決まります。
白色のものは、缶詰として出回っていますよね。
栄養成分としては、緑色の方が優秀で、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。
特に、知っておきたいのが「アスパラギン」という物質。
このアスパラギンは、体内でアスパラギン酸というアミノ酸に変わり、新陳代謝を活発にしてくれます。
だから、滋養強壮や体力回復、美肌効果がありますよ。
また、アスパラギンは免疫力を増強させて、細胞を正常な状態に回復させる力もあるとされ、
ガンの予防、治療に効果が期待されています。
さらに…
活性酸素の発生を抑えるビタミンE、毛細血管を丈夫にするルチン
これらの働きにより、動脈硬化や高血圧の予防ができます。
書いていて、改めてすごいな〜と思いましたよ。
ところで、普段、ご家庭でアスパラガスを調理するとき、
ゆでていますか?焼いていますか?揚げていますか?
アスパラガスには水溶性ビタミンが含まれるので、ゆでると、ゆで汁に溶け出てしまいます。
おすすめなのは焼いたり、揚げたりする料理ですよ!
今回のメニューのように、お肉と炒めたり、春野菜と一緒に天ぷらにしてもいいですね〜。
ちなみに、アスパラガスの旬は、春から初夏にかけて。
この時期には国産の、新鮮なアスパラガスで、天ぷらをつくって、おいしいビールやワインで楽しむ…
いっぱい食べて、健康もアップしましょうね!
★豆知識★
アスパラギンという名前は、
アスパラガスの芽の部分から多量に発見されたことから、命名されたものです。
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小話 010 「春雨」 |
緑豆春雨の栄養成分を見てみましょう。
原料は、緑豆という豆類のでんぷんです。
不溶性食物繊維が多く含まれます。
また、緑豆は中国では漢方薬として用いられてきました。
解熱作用・利尿作用・解毒作用があげられます。
炭水化物(エネルギー源)の他に、
カルシウム・カリウム・ビタミンB1などの栄養成分を含んでいます。
熱を体外に逃がし、利尿作用があるので、
風邪の発熱や夏バテに効果があるといわれています。
緑豆春雨がダイエットに向く、と言われているのは、
豊富なでんぷん質と、食物繊維のためだと思います。
また、体内の余分な物質を外へ出してくれる効果もあるので、
美肌、体内正常化などが期待できるからかもしれないですね。
でも、春雨を食べると痩せるというわけではありません!
ダイエットは、究極の栄養学ですから、
いろいろな栄養素が摂れるバランス食に、プラス春雨
という足し算の考え方で取り入れていくといいでしょう。
(引き算の食事は、かえって体を太り体質へ変えてしまいますよ〜)
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小話 009 「えび」 |
高級食材のイメージが強いエビですが、実は3千種類ほどもあるんです。
イセエビやあまエビ、ブラックタイガー、サクラエビなどなど。
料理の仕方によって、いろいろな種類を使い分けています。
栄養成分では、ベタインという成分が、血中のコレステロール値の上昇を抑え、
糖の吸収を阻害する作用があります。
ですから、糖尿病や高脂血症の予防が期待できます。
さらにタウリンも多く含まれるので、肝機能を高め、解毒作用を強化したり、
コレステロールが原因となる胆石の予防に効果があります。
ちなみに、エビは殻にも注目!
殻にはカルシウムが含まれます。
またキチン質は抗がん作用や老化防止、腸内環境改善などの効果があるので、
自然治癒力や免疫力を高めます。
古くは、漢方的な薬としても使われていました。
そういえば、私の祖父はエビが好物でした。
だからかな〜、風邪をほとんどひかなかったです。
病気らしい病気もせず、
88歳で亡くなる直前に老衰で入院したほかは、
医者に通うことなく、健康でしたよ〜。
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小話 008 「白菜」 |
八宝菜にたっぷり入っている白菜ですが、 日本では鍋物の主役といってもいいですね。
お味噌汁の具にしたり、 お漬物にしたり、
ロールキャベツやお好み焼きに使うキャベツを、 白菜に代えると、
意外なおいしさを発見します。
さて、こんなに使い勝手の良い白菜ですが、
その健康効果は、私はあまり知りませんでした。
まず、カリウムを多く含み、利尿作用があるので、 ナトリウム分を体外へ排出する効果があり、
高血圧を予防できます。
また、モリブデンという微量元素を含むので、
発ガン物質のひとつを体内に吸収させない効果があり、
抗がん作用があると言われています。
煮た白菜は、体の余分な熱を冷ます作用があるので、
風邪で熱があるときは、積極的に摂りたい野菜です。
特に芯や外葉の部分は栄養分が多く含まれるので、
柔らかく煮込んだりして、たくさん食べたいですね。
ちなみに、塩漬けにすると乳酸菌などの有用な腸内細菌ができるので、
整腸作用もあります。
これまた、スゴイ野菜ですね〜。
私はキャベツより白菜の方が好きなので、 今日も、白菜メニューにしよっ。
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小話 007 「クコの実」 |
「クコの実」ってあまり聞いたことない、という方も多いでしょう。
赤い小さな実で、中国では古くは不老長寿の妙薬と
珍重されていました。
まず、必須アミノ酸(アルギニン、グルタミン酸、
アスパラギン酸など)を5種含みます。
またビタミンB1、B2、ルチンなどが含まれ、
肝臓を保護します。
さらに、強壮効果、血糖降下作用、
腰やひざの痛みの緩和、消化器系の分泌や運動を促進
などなど、とても素晴らしい効果が多いんです。
中華料理ではよくお目見えしますが、
単なる添え物的なものだと、私も思っていました。。。
とんでもない!
ちゃんと体のことを考えて、使っているのですね〜。
さすが、医食同源の国!!
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小話 006 「しめじ」 |
しめじには、レクチンという摂食抑制作用をもつ物質が含まれています。
だから、食べすぎを防いでくれる、ダイエット最適食品なのです!
大分以前になりますが、TVで
「ダイエット中、糖尿病などの方で、食べすぎを防ぎたいというときは、
きのこ類(しめじ、しいたけ、エノキなど)を、
まず初めに10口くらい食べ、それから他のおかずに手をつけましょう。」
と言っていました。
私も、1週間のうち2、3日はきのこ類を食べますよ〜。
さらに、もう1点、注目すべき栄養があります!
それは、「チロシナーゼ阻害物質」
って、難しいですね〜。
これはシミの素になるメラニン色素の生成を抑えてくれるんです!
シミの予防は、何も高価な化粧品や美容液に頼らなくても、
身近な食材でできるんですよ。
女性陣にはうれしい効能ばかりですね。
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小話 005 「じゃがいも」 |
先日、スーパーへ買い物に行ったときのことです。
私の前を、3人の女子高生が制服姿で歩いていました。
調理実習かな…と思いながら、後ろをついていると、
「ねぇねぇ、じゃがいもって、どれ〜」
「これ似てなくない?」
「でもさあ、うま…何とかって書いてあるよ」
↑↑↑↑↑↑
(馬鈴薯のこと)
「こっちはメークインって書いてあるしぃ。」
「何〜、スーパーでじゃがいもって売ってないんかよ〜っ」
聡明な皆様には、ご理解いただけたと思います。
では、ここでよくわかる解説〜
私たちの生活に馴染み深いじゃがいもですが、
原産地はアンデス。
16世紀にジャワのジャガタラ(現在のジャカルタ)から
伝わったので、「ジャガタライモ」と呼ばれました。
それが、いつしかなまって「じゃがいも」になったそうです。
また、馬につける鈴に形が似ていたので、「馬鈴薯」とも呼ばれます。
じゃがいもには、男爵と、メークインという種類があります。
男爵はでんぷんが多く粉質なので、粉吹きいもやコロッケ、サラダなどに。
メークインは煮崩れしにくいので、カレーやシチューなどの煮込み料理に。
じゃがいもの主成分はでんぷん質です。
他にビタミンB1、C、カリウム、食物繊維を多く含みます。
豊富なでんぷん質が熱に弱いビタミンCを保護するので、
加熱調理しても、ビタミンがこわれにくいという特徴があります。
また、粘膜を強化するので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、下痢などに効果があります。
カリウムは、体内(血液中)のナトリウム分を排泄してくれます。
カリウムは熱に強いのですが、水に溶けやすいので、
煮汁ごと食べるのが効果的!
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小話 004 「くわい」 |
和風おろしハンバーグの中と、おろしソースに入っているくわいって、何〜?
という方のために。
くわいの原産地は中国。
旬は冬から初春にかけて。
芽が出ていることから、日本では「めでたい野菜」とされ、正月料理に縁起物として用いられます。
栄養成分として注目したいのは、カリウム!
体内のナトリウム分を体外へ排泄してくれる働きがあるので、
高血圧を予防することができますよ。
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小話 003 「ゆり根」 |
スープに入っている ゆり根 ですが、
一体なに〜? と、私のように知らない方も多いでしょう。
食用種のゆりの球根で、中国原産、漢方薬の原料にもなります。
加熱すると、イモに良く似たホクホク感で、京料理には欠かせない食材のひとつだそうです。
注目の栄養素は、水溶性食物繊維のグルコマンナンが豊富です。
そう、グルコマンナンといえばコンニャクの主成分!
つまり便秘改善効果が期待できるんです。
また、血糖値を抑制して、糖尿病の予防効果もあるとか。
スゴイですね〜
こういう効能を知って食すると、また一味違いますよね。
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小話 002 「豚肉たっぷりの豚汁」 |
豚肉がたっぷり、そしてごぼう、ニンジン、大根、じゃがいも、ねぎが入った、具だくさんのお汁です。
豚肉といえば、夏バテ防止など、”夏”によく出てきますが、
豚肉にねぎや野菜を加えた”豚汁”は、脳の活性化や集中力の向上など、
さらに二日酔いの解消にも役立つ、スーパー栄養食なのです!
そう、寒〜い季節、受験生の夕食に、外で働く企業マンのみなさんの朝食に、
ぜひ食べて欲しいのが、この豚汁ですよ〜!
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小話 001 「鶏肉」 |
鶏肉って、高たんぱく・低脂肪であることは、この頃はよく知られるようになりましたが、
鶏肉は肉の繊維が細くやわらかいので、たんぱく質の消化吸収が早いのです。
ですから、病後の体力気力の低下時や虚弱体質の改善に効果があるんです。
さ・ら・に、
たんぱく質に含まれるメチオニンというアミノ酸は、肝臓の機能を活性化させる働きがあるので、
肝疾患の予防や、症状改善にも効果があるんです。
お酒の好きな人には、うれしい話ですよね。
だから、お酒の席には、必ずといっていいほど
鶏料理が出てくるんでしょうかネ。。。
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