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〜〜 MacPro Early2009にMojaveをインストールする 〜〜
・MacPro 20xxでの対応Wi-FiモジュールやBootCampでのWindowsインストールに関してはページ一番下に記載。
2018年9月25日AM2:00にAppleのアナウンス通り、macOS Mojave 10.14が正式リリースされ、App Storeからダウンロード可能となった。
私が持っているMacPro Early2009のノーマル状態ではMojaveをインストールできないのだが、標準ファームウェア4.1(MP2009)を5.1(MP2010)相当に書き換え、グラフィックボードをMetal対応のものに交換することによってMojaveを動かすことができる。
・ファームウェア書き換えについて → ファームウェア4.1(MP2009)から5.1(2010)へ
・グラフィックボードに関して → VGA交換ネタ
ファームウェアを5.1(MP2010)相当に書き換えた状態でMetal対応グラフィックボードを搭載、私の環境ではHigh Sierraが動く状態になっていたので、App StoreからMojaveをダウンロード。
ダウンロードされたMojaveインストーラーを起動すると、まずはMacProのブートROMの更新作業から始まる。
指示に従い、いつものようにPowerボタン長押し作業にてブートROMの書き換えを行う。
書き換え後(Mojave 10.14の場合)は「138.0.0.0.0」になっているはずである。
ブートROMを無事書き換えるとMojaveのインストールが進む。
無事インストールできた状態が上画像MacProの概要になる。
無事ダークモードも使える。
●使用感と注意点について●
MacPro Early2009改にMojaveはインストールできるが、少々問題点があった。
(1) BootCampができない。
この経緯はよく調べ切れてはいないのだが、MacPro2009改でMojaveをインストールするとBootCampで「このMacはBootCampに対応していません。」と出て先に進めない。
最初にHigh Sierra環境にてBootCampでWindowsをインストールしておき、Mojaveにアップグレードした場合はWindowsは使える。
が、Mojave環境ではBootCamp管理ができないので使い捨てWindows領域になってしまう。
そもそも、MojaveのBootcampがWindows10以降対応のようで、MacPro2009はWindows7〜8.1まででWindows10は公式に対応していないので必然かと。
(2) 内蔵していたWi-Fi(Air Mac)カードが認識しない。
私の環境では内蔵していたWi-FiチップがAtheros AR9380だったのだが、High Sierraでは対応していたものの今回のMojaveから標準ドライバは無いようで認識せず。
海外サイトでもそのようなことは書かれていた。
有線LANでは問題なく通信できる。
無線LANを使用したい場合はAir Mac Wi-Fiカード交換(Broadcom製BCM94322MCはまだ対応)か対応したPCI-e Wi-Fiカード、USB Wi-Fi子機を付ける形になる。
・Amazonより:Air Mac Wi-Fiカード特集
・Amazonより:PCI-e Wi-Fiカード特集
・Amazonより:USB Wi-Fi子機特集
また、MacPro2013に付いているWi-Fi+Bluetooth4.0モジュールを内部に交換取り付けするという方法があるが、交換キッドの値段は\17,000ほどとそこそこ費用が掛かる。
(3) 起動時の負荷?
Mojaveを無事インストールできたことは良しとして、横フタを開けて観察していると、起動途中(中盤から後半にかけて)にCPUとメモリー近辺の赤LED(警告ランプ)が点滅する。
起動してしまえば赤LED点滅は解消するのだが、何かと気分が悪い。
High Sierra環境では再現されず、Mojave特有のもの(10.14の場合)のように思われる。
解決:2個のXEONをCPU AとCPU Bで交換してPRAMリセットしてみたらMojave環境での起動時の赤LED(警告ランプ)点滅が止まった。
●考察(2018年9月27日時点)について●
MacPro Early2009改にてMojave(10.14)を使う場合に注意したいところは、BootCamp環境に期待しない、Wi-Fi環境を考え直す場合があるといったところかもしれない。
場合によってはまだサポート対象であるHigh Sierra10.13.6を使い続け、いよいよとなるとアップデートされたMojave(10.14.?)を適応していくといった流れが現実的かもしれない。
●Wi-Fiモジュールについての追記:2018年10月4日
Mojaveで動く内蔵型mini PCI-E用のWi-Fiカードを格安でGETすることができた。
2008年製Apple純正のAirMacカード(Broadcom製 BCM94322MCチップ)を使ってみた。
・記事はこちら→Wi-Fiカード増設ネタ
●BootCampを使わないWindowsのインストールについての追記:2018年10月6日
MacPro 2009でのMojaveインストールによるBootCampは対応していないことは上記で記載したが、BootCampを使わない方法でWindowsを構築してみた。
注意することはHDD/SSDの1台に対してWindowsをダイレクトインストールするという事。
MojaveではファイルシステムがHDD/SSD両方にAPFS対応しているため、ワンドライブ内でのパーティション管理が大変面倒である。
Windows用BootCampユーティリティプログラムは事前にDL(High Sierraが立ち上がればBootCampユーティリティでDL。その他はAppleから5.1最新をDL)しておく。
念のためにmacOSシステムドライブと他のDATAドライブは外しておいてWindowsを入れようとするドライブのみ本体に接続しておいた。
(1) キーボードでOption起動してWindowsインストーラを起動する。新規インストールまでウインドウが開いたらドライブをフォーマットと同時にインストール。
(2) インストールが終わったらDLしておいたWindows用BootCampユーティリティをインストールする(Windows10Proの場合、Ver.5.1でもちゃんと動く)。
(3) Windowsが無事起動するようになったら、他のドライブを接続して動作を確認する。
macOSとWinの起動管理は各OS内の起動項目で優先起動設定できるほか、Option起動にて選択もできる。
無事、MacPro 2009にMojave環境でWindowsをインストールできた。
他にもHigh SierraとMojaveが立ち上がる状態でHigh SierraのBootCampからのWindowsインストールも可能かもしれない。
●Mojave 10.14.4以降の不具合についての追記:2019年5月15日
Mojave 10.14.3までは特に不満もなく運用できていたMacPro 2019改だが、10.14.4や10.14.5にシステムアップデート適応するとiTunesで再生した動画や音楽が音飛びする症状が出た。
ネット検索していると似たような改造2009環境でも同様な不具合が報告されていた。スリープがらみもいろいろある様子。
MojaveをMacPro 2009改で使う場合は10.14.3にて様子見の方が良いかもしれない。場合によっては今後10.14.6が出たら直っているかもしれない。
●最終考察(2019年5月22日時点)について●
MacPro 2009改でのMojave環境はちょっと引っかかったところはあったものの、個々に対応することによって運用する事が可能である。
OLDな感じはするものの、拡張性に優れているので対処療法でまだ使えるとは思う。
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