Kahumoku ’Ohana ハワイアン・スタイル 体験記
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体験記 NO5           (2014/5/31)

ALOHA!爽やかな5月も終わり、一年はあっとゆう間に過ぎてゆきますね。
前回の原稿を書いた後、皆の祈り虚しくデニス・カマカヒさんが亡くなられました。肺がんが見つかり、抗がん剤を投与し始めわずか一月半程です。こんなことがあっていいのでしょうか?本当に信じられない思いです。
私がデニスさんの病気を知ったのは彼のFacebookへの投稿で、3月初旬でした。初めの頃は病床でのご自身の写真も掲載したり、よく投稿されていましたが、一時帰宅をした4月4日を最後に途絶えてしまいました。そして28日に亡くなったことを息子のデビットの投稿で知りました。何の疑いも無く、今年もパハラでデニスさんに教えてもらえると思っていましたが、もうそれは叶いません。

世論で抗がん剤の是非があることは知っていましたが、今回は本当に考えさせられました。少し調べると、医者で自身に抗がん剤を使う人は居ないとまで書いてある記事を目にしたり、、。病の根底には食の問題があり、根治で大切なのも食の見直しが重要です。ハワイアン・パラドックス(ハワイ先住民はアメリカ合衆国で最も短命な民族とされている)は、伝統的食文化の変化と喪失に起因しており、これは私たちにも言えることで、食べ物しかり、抗がん剤しかり、毒にまみれた社会そのものについて、真剣に考えなくてはいけないと思います。


私は、デニスさんの作ったコケエという曲が大好きで、デニスさんのYouTubeを何度も見て歌い、自分でも日本語にして歌っていました。個人レッスンを受けた時、一通りレッスンが済み、さてどうしようという空気になったので、すかさずコケエをリクエストしたところ、快く歌ってくださいました。私だけのために!言葉では言い表せないほど感動しました。この時ビデオを撮らせていただき、手元に残っています。デニスさんが亡くなってしまった今となっては、最初で最後の宝物となりました。他にもグループレッスン時のビデオが断片的に残っています。
彼が沢山の詞やメロディーを生み出し、歌い続けたように、教えていただいた事を大切にして、私も曲を作り、詞を歌い、これからもスラック・キー・ギターを弾いていきたいと思います。マハロ!デニス先生。

11月7日は、HawaiianFan誌でもおなじみのアブリーゴ・オハナがジョイントしました。ご両親と3人の子供たち!彼らは十代で若いのですが、彼らのスタイルでハワイアン音楽をコーチしてくれました。まずはガレージでウクレレのレッスンです。やはり譜面は使わず、その場で見て覚えるスタイルです。また、カニカピラでソロを回すスタイルからでしょうか、練習時も一人ずつソロで順番がまわってきてドキドキしました(笑)彼らの楽器ですが、これまでエミリーはウクレレを弾いていたと思いますが、今はすっかりスラックキーギターを弾きこなしています。エミリーがたまたま空いているのをタカさんが察知し、私を迎えに来てくれたので、エミリーに1曲習うことができました。曲を良く知らなかった私のために、きれいな声で歌ってくれたのがとても印象的で、とってもラッキーな気分です。でもエミリーのスラックキーギターが12弦だったので、聞こえてくるギターの音に高音が混じるので、習う私はプチパニック!ちょっと戸惑いました。長男で、スラッキーを弾いていたティミはスチールギターをそれはそれは上手に弾きます!ハワイの中でも弾く人が少なく、絶滅危惧種?とささやかれていましたが、ティミがいれば大丈夫!そんな気にさせてくれます。まだ幼さの残るクインは、ウクレレを弾きながらボーイソプラノで歌います。これが可愛い!参ります。無邪気さが彼の最大の魅力です。上の二人はけっこうストイックに練習していると感じました。まだまだ伸び盛りですから、ハワイアンらしいキレイな3声のコーラスができるようになったら凄いバンドになるぞ!と大いに期待しています。






この日のカニカピラは賑やかでした!始めはデニスさんとアブリーゴ・オハナの共演。そこにジョンさんが加わり、ケオキもやってきました。子供たちも参加して、まさに大家族のカニカピラです。デニスさんが可愛がっている男の子が丁度クインと同じ年くらいなんですが、子供心に見え隠れするライバル心が、なんとも微笑ましく、そして頼もしく、大きく成長してね〜と心の中でそっとエールを送る私でした。
さて、この日は外で着々とイムの準備が進んでいました。次回は、土を掘って食材を蒸す、ハワイ伝統のイムもレポートします。どうぞお楽しみに!





107号(体験記4)でお知らせした、日光でのWSが都合により中止になりました。楽しみにして下さった方には申し訳ありませんでした。また日本で開催されることを心より願っています。

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