平和と基本的人権を守ろう!仲間たちの連絡会

No97-5              webへいき連              2023年 4月

満額回答・大幅賃上げ は大嘘だ!

 連合春闘の集中回答日(3月15日)の翌日の朝刊各紙には、「大手満額相次ぐ」「賃上げラッシュ」などと言う 言葉が躍った連合会長の芳野友子氏は、「2014年闘争以降で最高となる賃上げ」と鼻高々に語った。
 だが、この妥結結果は本当に私たち働く者にとって満足のいくものだろうか。“断じて否!”と言わざるをえない。
 例えば、電機連合の各組合は満額回答で7000円だ。しかし、これは2%程度の「賃金改善」であって、消費者物価 上昇率4.1%(1月)にはるかに及ばない。実質上の賃下げだ。元々要求水準が超低額・低率なのだから、満額などと いっても威張れるものでないのだ。
 それだけではない。この7000円は特定の職種の特定の労働者が対象であって、すべての労働者の賃金が7000円 上がるわけではまったくない。さらに、NECなどはこのうちの2000円分は福利厚生のポイントなのであって、ベー ス・アップなどと決して言えないのだ。
 連合は、定期昇給を含めて「3.8%」という大手企業の妥結を「高い賃上げ」などと自画自賛するが、光熱費や食料 品などの生活必需品・公共料金が20~30%も急騰する今日、こんな賃上げでは労働者をより一層の生活困窮に突き落 とすことにしかならない。そして、中小企業の労働者や非正規労働者はさらに絶望的なのだ。

政・労・使一体化は私たちをどこに導くのか?

 まさにこの3月15日、岸田首相は政労使会議を招集した。政・労・使の連携をアッピールするこの会合に、嬉々 として参加した芳野連合会長は、中小企業の再編・淘汰 や「リスキリング」「労働移動」による「労働生産性の向上」を推進する政府と財界に進んで協力することを誓ったのだ。
 私たちは想起しなければならない。なぜ、日本の労働者の賃金はこれほど低いのか? なぜ、27年間も実質賃金が下 がり続けているのか?
 1995年に日経連(現:経団連)は、労働者の賃金を切り下げるために非正規労働者を増大させる指針「新時代にお ける日本的経営」をうちだした。それ以降、非正規労働者は劇的に増え続け、労働者の賃金は抑制され続けてきたのだ。 まさに、この経営者=資本家の施策に全面的に協力し・支えてきたのが連合指導部なのである。
 この誤り=裏切りを何一つ反省しない連合芳野会長は、また同じ過ち“労働者への犠牲の強要”を繰り返すのだろうか。 労働組合が、政府や資本家と組合闘うことを忘れてしまったら、世の中は真っ暗闇ではないか。日本はまた<いつか来た 道>を、軍国日本の国家目的遂行のために労働者国民を動員し・蹂躙したあの暗黒の道を進むのだろうか。

3月27日   人新世の紋次郎

NTT23春闘 職場の声から

 電気・ガスなどの公共料金をはじめ食料品など軒並みに高騰している状況下、NTT労組は、23春闘を「月例賃 金2%一時金10万円」要求を掲げ闘いました。
東日本本部、春闘交渉は難航しています  3月15日妥結した最終回答は、「すべての雇用形態で2年連続の賃金改善」と言うものの、正社員 一人平均330 0円(グレード給700円、成果給2600円)、正社員以外は勤務加算増額や成果手当の改善という内容であり、一時 金についてはゼロ回答で決着しました。
 要求から妥結に至る「23春闘」、職場組合員はどう受け止めているのか?職場のみんなの声を聞いてみました。
<要求について> 
 * 他の企業の組合要求より低い要求、物価高騰で生活危機を汲んでいない。納得できない。
 * 10万円要求については一時的なもの、低賃金の改善にならない。要求が低すぎる。
 * 一時的な10万円支給要求を知らない組合員もいたようです。
<妥結について>
 * 妥結結果については話にならない。他企業では一万円以上満額回答の報道、NTTでは企業
  業績は良いのに3300円、何%の結果なの?
 * 10万円要求はどうなった。ゼロ円回答なのに、組合はなぜストライキで闘わないのか。
 * 「生活のため、妻にもっと働けと言いました」「ホントに言ったの?」「言えませんよ、
  ワハハ・・・」
<職場の取り組み・様子>
 * 職場オルグがあったようですが仕事で参加していない、参加する人が少ないようです。
 * 最近は、技術をみがけ・資格を取れ、グレードが上がらないよと管理者から言われる。
 * 仕事も忙しくなったマイナンバーカード関係で、どんどん仕事が増やされている。
 * リモートワークの影響もあって職場の会話も少なくなった。
 * 労働組合の団結は? 組合員間の絆はどんどん失われていくように感じた。

4月8日   10万円は欲しかった

NTT西日本

あの10万円はどこにいった?

 正直、月例賃金の引き上げは期待していなかった。だから、ベース・アップとはいえない「勤務加算」のチョッピ リの増額という妥結結果にも驚かなかった。でも、唯一期待していた「10万円要求」が一円も取れなかったというのは ショックだ。僕たち契約社員は、これからどう暮らしていけば良いのか! 組合幹部は、会社側に抗議するどころか、 「労使が真摯に論議を重ね導き出した結論」などと僕たち組合員に受け入れを迫ってきました。これおかしくないですか。 こんな時こそストライキを打つべきではないでしょうか。何のためにストライキ批准一票投票をやったのですか。ストラ イキは、単なるお飾りですか?

3月17   怒れる子羊 (# ゚Д゚)

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