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【マイ設定】 テルミア全般&その他部門

■1(月名) 永坂暖日様投稿【フリー】

1月 雪見の月(ゆきみのつき) 雪がしんしんと降り積もることに由来
2月 氷折の月(ひおりのつき) 軒にできる氷柱を折ることに由来
3月 風花の月(かざはなのつき) 春の訪れを告げる風と花に由来
4月 緑嵐の月(りょくらんのつき) 芽吹いた緑が嵐に激しく揺らされることに由来
5月 青鳥の月(あおどりのつき) 鳥たちがさえずることに由来
6月 呼陽の月(こようのつき) 夏の日射しを呼ぶ月であるという意味
7月 輝の月(てるのつき) 熱い日射しがさんさんと世の中を照らしつけることに由来
8月 朱の月(あけのつき) 熱い日射しがまるで赤い日のように見えることに由来
9月 葉乱の月(はみだれのつき) 台風で葉が吹き飛ばされることに由来
10月 夕落の月(せきらくのつき) 一年で最も夕陽が美しく見える月であるため
11月 天星の月(あめほしのつき) 夜空の星が綺麗に見えるため
12月 静の月(しずかのつき) 動物たちが冬眠にはいることに由来

由来はそれぞれ書いてある通りですが、テルミアの気候が由来通りか否かはお任せします。



■2(【〈旅する語り部〉ヨルン】) 蒼山れい様投稿【フリー】

 定住の地を持たず、大陸諸国をさすらう流浪の民。ヨルンとは彼ら自身の言葉で『渡り鳥』を意味し、そこから〈鳥の一族〉とも呼ばれる。
 ヨルンに生まれた者は生涯を旅に生き、一族に伝わるさまざまな歌や物語を広めることを使命とする。竪琴(リラ)やリュートを片手に土地を渡り歩く吟遊詩人(ミンストレル)はヨルンの出身か、その縁者であることが多い。彼らは沿岸四国をはじめとする大陸各地の伝承を聞き集め、それらを一族の血とともに語り継いでいく。ヨルンの民が〈旅する語り部〉、あるい〈歴史の記録者〉と称される所以である。
 ヨルンの民は基本的にひとりで放浪し、成人すると立ち寄った土地の者と一時的な婚姻を結ぶ。生まれた子どもはどんな血筋であろうとヨルンの子と見なされ、ヨルン側の親の手で育てられる。ヨルン同士の婚姻はほとんど例がなく、暗黙の内に忌避されている。
 多種多様な民族の血を引くヨルンの人々に外見的な共通点を見出すことは難しい。ただし、魅惑的な歌声と優れた聴覚、一度耳にしたものを決して忘れない驚異的な記憶力は同じである。




■3【〈旅する語り部〉ヨルン】(2)) 蒼山れい様投稿【フリー】

【『ヨルンが語るテルミアの歌』】
 沿岸四国(特にリオニア・ウェトシー地方)で古くから読み継がれている説話集。〈旅する語り部〉ヨルンの一族が聞き集めた大陸各地の伝承をとある学者(吟遊詩人や作家などともいわれる)が編纂し、一冊の書物にまとめたものだとされる。編者はヨルンの語り部から教えを受け、そのすばらしい数々の歌や物語を世に広めるために説話集を作ったと伝わっているが、彼(あるいは彼女)がいずれの時代の何処の国の人間なのか、詳細は不明である。一部の研究者たちの間では、編者はリオニア王国の伝説に謳われる勇者と同様に異世界からやってきた女性で、ヨルンの吟遊詩人と結ばれ、恋人とともに大陸中を旅したという説がささやかれているが、真偽は定かではない。
 説話集には、沿岸四国にはなじみ深い聖獣リオノスと勇者の伝説をはじめ、遥か大陸の東の果てや海の向こうの島々に伝わるおとぎ話などが百数十編も収録されており、各地の風土を知る貴重な資料ともなっている。しかし、年月と版を重ねていくうちに内容に齟齬が生じ、同じ説話でも結末が異なるものなども存在する。近年、リオニア王国の学者たちを中心に再編が試みられている。

【『だれも知らない国のおはなし』】
 沿岸四国(特にリオニア・ウェトシー地方)で親しまれている童話集。説話集『ヨルンが語るテルミアの歌』の編者によって作られたといわれているが、こちらはテルミア大陸ではない架空の世界を舞台にした幻想譚ばかりを収めている。異世界からの来訪者だった編者が自分の故郷のおとぎ話を書き記したという説もあるが、真相は謎のままである。
 ちなみにリオニア王国やその周辺では、「子どもの頃にじいちゃんやばあちゃんから聞かされた『ご先祖様の国の昔話』によく似ている」という証言があちこちに残されているが、この童話集との関係は不明。


■4【〈旅する語り部〉ヨルン】(3)) 蒼山れい様投稿【フリー】

【名もなき鳥の恋歌】

 愛しきひとよ どうぞ憶えていてください
 ともに過ごした日々を
 分かち合ったぬくもりを
 あなたを想うわたしの心を

 いつかあなたはふるさとの土に還り
 大きな大きな樹になって 豊かな葉群で優しい木陰を作ってください
 いつかわたしは空を渡る風に還り
 青い翼を持つ小鳥になって あなたの許へ羽ばたきましょう
 あなたの木陰で憩う幼子たちのために わたしは揺れる梢で子守唄を歌います
 この世の喜びと幸福と希望について
 永遠の宝石のように変わらぬ愛と真心の物語を

 愛しきひとよ どうぞ憶えていてください
 あなたはわたしの止まり木
 あなたはわたしのふるさと
 あなたはわたしの墓標
 この魂があなたにたどり着く旅の終わりの日まで どうぞ憶えていてください

(説話集『ヨルンが語るテルミアの歌』より抜粋)

〈旅する語り部〉ヨルンの民に伝わる古い恋歌。ヨルンの吟遊詩人が無二の伴侶に捧げる歌である。
 ヨルンの恋は生涯ただ一度きりのものであり、『魂の止まり木』と定めた相手以外に愛を誓うことは決してないとされる。死したヨルンの魂は鳥となって恋人の許へ還り、一族の使命から解き放たれ、愛するただひとりのために歌うことを許されるのだと信じられている。
 ちなみに、ヨルンの子どもの名前はヨルンではない側の親がつけることが慣習となっており、ヨルンではない側の親が子どもに残せる唯一の贈りものであると同時に、添い遂げられぬ恋の形見なのだという。



■5(テメノス諸島) 守屋様投稿【フリー】

レーテス海の中央部に並ぶ点線状の島々。どれも小さく、飲み水が出ないため居住はほぼ不可能。悪天候時の魚船・交易船の避難場所として、比較的大きな島に最初は接岸施設が、後には港が造られた。一部の島で温泉が出る。リュトリザを除く沿岸諸国と、なぜかエスラディアが加わって領有権を争っている。ウェトシー、リオニア、ウェルルシアとも、領有するメリットより相手国に領有されるデメリットが大きいため、引くに引けない交渉を続けている。



■6(グレマール湖) 蒼山れい様投稿【フリー】

【グレマール湖】
 リオニア王国の南東部からリュトリザ連邦の北東部にかけて広がる巨大な湖。『グレマール』はリオニア側の呼び名で、リュトリザでは『タタン=ハイナ』と呼ばれている。どちらも『偉大な恵み』を意味する。
 総面積は小国一個分にも匹敵するといわれ、大陸西方で最大の規模を誇る。その豊潤な水源はレーテス沿岸南部の温暖な気候とともに肥沃な土壌を育て、湖畔の地域はリオニア・リュトリザのみならず近隣諸国の食糧を賄う農業・牧畜の産地となっている。特にリュトリザ中央部に散らばる湖沼群とグレマール湖の間に挟まれたエトワ=リタ地方は、かつて吟遊詩人によって〈水溢るる楽土〉と謳われたことで名高い。
 また、湖面はよく晴れた日には碧色に輝き渡るが、天候によって深い紺碧や透きとおるような水色などに移り変わる。創世神話によれば、天空の女神ミアが飢えと渇きに苦しむ地上の生きものたちを憐れんで流した涙がこぼれ落ち、七色に光り輝く湖になったと伝えられている。ゆえにその美しさは〈ミアが落とした七色の涙珠〉と称えられ、古来より多くの名画の題材や物語の舞台になっている。



■7(三賢者&召喚の儀) 浪久亮様投稿【フリー】

・三賢者
 〈夢告げの民〉ベククト、〈風渡りの民〉シャサスン、〈地走りの民〉ティディバドの三氏族から各一名、天空神の祝福を受けて選定される。三氏族の使命は天空神の意志に従って大陸の平和を維持することであり、その為にのみ行使できる異能をいくつか与えられているが、三賢者については異界の門を開き、勇者と呼ぶに相応しい人物を召喚する秘法が特別に与えられている。
 〈地走りの民〉から選ばれた〈柘榴石の賢者〉は異世界へと通じる扉を開ける〈開門〉の役目を、〈夢告げの民〉から選ばれた〈蛋白石の賢者〉は召喚するに値する人物を見極める〈選定〉の役目を、〈風渡の民〉から選ばれた〈緑柱石の賢者〉は召喚する人物との交渉・契約を行う〈成約〉の役目を負う。〈柘榴石の賢者〉は代々男性、〈緑柱石の賢者〉は女性が選ばれるが、〈蛋白石の賢者〉については代ごとに性別が異なる。
 また、〈夢告げの民〉は未来を予知する、〈風渡りの民〉は背に翼を持ち風を読む、〈地走りの民〉は大地に親しみその恩恵を受ける等の異能を持つ神秘の種族として知られている。

・召喚の儀
 三賢者全員の合意がなければ成立しない。儀式には向き不向きの土地柄があり、最も適した場所はリオニアの国を興した勇者の召喚された場所とされる。現在その地は〈異界の門〉ジュヴェリヴェルと呼ばれる遺跡となり、聖地として王家に管理されている。リオニアの勇者が召喚された際には、遺跡の上空に鮮やかな緑の極光が踊ったとか。
 後年、三賢者に頼らない召喚法として〈偽法の書〉ザレトゥルがとある大魔術師により作り上げられたが、無論禁書であり、尚且つ〈偽法の書〉は所有者を選んで絶えず流浪するので、封印できた試しがない。召喚を実行するたびに〈偽法の書〉はそのページを世界中に飛び散らせる為、再度の行使には散らばった全てのページを集めなければならない。ページさえ集めれば何度でも召喚の儀式を行うことができる。類似品として〈偽法の珠〉ザザフがあり、こちらは珠を破壊することで異世界の門を開くことができる一度きりの使い捨て品。いくつか複製されたと言うが、そのどれもが現代では行方不明である。
 因みに、〈偽法の書〉と〈偽法の珠〉は〈柘榴石の賢者〉の役目である〈開門〉を独自に行うための物品であり、〈選定〉と〈成約〉の機能は持っていない。〈選定〉と〈成約〉は儀式の実行者が独自に手段を講じねばならないのだが、それを知るものは少なく、多くは儀式を暴発させてしまい、異世界からの迷い子を生んでしまう。



■8(セールフェン王国と亜人種) 浪久亮様投稿【フリー】

・セールフェン王国
 かつてテルミア大陸の東の果てにあった国。有翼族、有角族、獣人などの亜人種が多く住んでいたが、内乱と侵略(正しくは、内乱で王国議会が分裂していた折、邪竜に襲撃された)で亡びた。セールフェンの民は大陸各所に住処を移したが、中には放浪を続ける種族も存在する。

・〈草原の朋友〉イルバディ
 セールフェン王国を成していた亜人種民族の一つで、有角族。元々草原地帯に暮らす遊牧民族であった為か、現代に至るまで大陸中を流浪している。短ければ一年、長ければ三年ほど滞在してから、別の場所に移動する。
 寿命は人間の倍以上、最長で四倍程と言われる。頭部に生える角が伸びきった歳をもって成人とみなす風習があり、非常に角を重要視する。角の美しいものほど多くの求婚を受けるという噂。

・〈銀の角〉ヴィフトル
 〈草原の朋友〉イルバディの有角族から生まれた傭兵隊。仕事を求めて流浪し続け、一つ所に留まることはない。構成員は常におおよそ二十名ほどで、滅多に異種族のものを迎え入れることはない。昨今では主に沿岸四国を行き来し、その腕の確かなことでよく知られている。




■9(翅人(シルフェ)) 蒼山れい様投稿【フリー】

 妖精の亜種とされる種族。人間の成人の掌大の小人で、背中に蝶や蜻蛉などによく似た翅を生やしている。美しい少年や少女の姿をしているが、雌雄は存在しない。生物というよりも精霊に近く、山野に満ちる原始の魔力がエネルギー源。自然豊かな田舎にほど多く棲息する。
 ある程度の知能はあるが言語は持たず、テレパシーによってコミュニケーションを行う。彼らの思念波は〈歌〉と呼ばれ、ささやくような歌声として感じられる。
 古くから観賞・愛玩の対象として求められてきたが、翅人は生まれ育った自然から離れるとすぐに衰弱し、消滅してしまう。自然から切り離された翅人を生かすためには代わりの魔力源が必要であり、魔法使いや魔力の強い者の庇護下に入って使い魔となるしか生き延びる道はない。近代では翅人の乱獲を禁じる保護法が各国に浸透し、はぐれ翅人は珍しくなりつつあるが、それでも密猟者の犠牲となるものは少なくない。



■10(天猫(てんびょう)) 蒼山れい様投稿【フリー】

 テルミア大陸各地に棲息する有翼の猫。毛長で、綿毛のようなふわふわとした小さな翼を背中に生やしている。ただし翼は退化しており、飛行能力はない。
 その姿から聖獣リオノスの末裔や眷属、小さな翼獅子モフオンの亜種ではないかとされ、古来から珍重されてきた。各国の上流階級では、天猫の飼育が一種のステータスとなっている。
 特にリオノスと縁の深いリオニア王国では、王家の子女の生誕の際にはその年で最も美しい天猫の仔が献上されるという慣習が古くから続いている。



■11(風読み(かざよみ)) 蒼山れい様投稿【フリー】

 古代から存在する天空神信仰の祭司。〈ミアの吐息〉と呼ばれる風に感応することで、予知や千里眼などの異能を発揮するシャーマン。力の強い風読みは神託を受けることすらできたという。
 時代が下るにつれ減少傾向にあり、現代では人々の営みのなかにひっそりと息づいている程度。他国に比べ、ウェルルシアには風読みが生まれやすい。



■12(巫女姫(シビュラ)) 蒼山れい様投稿【フリー】

 最高位の風読みの尊称。神託を授かるのではなく、神霊をその身に降ろすことができるミアの依代。必ず女性の風読みが選ばれる。神代においては女神の代行者として地上を治める女王だった。
 神代が終わり、大地が地上に生きる者たちの手に委ねられると同時に役目をまっとうした。しかしその血筋が絶えたわけではなく、歴史の狭間に現れてはさまざまな名を残している。確認できる限りでは、最後の巫女姫はリュトリザ西部の小国に生まれ、その滅亡とともに行方をくらませている。



■13(聖騎士(パラディン)) 蒼山れい様投稿【フリー】

 テルミア大陸における武人の最高位の称号。〈神威の剣〉とも。
 もともとは、天空の女神ミアの預言者である巫女姫(シビュラ)の護り手を意味した。後代ではその栄誉にちなみ、英雄的な偉業を成し遂げた軍人などに各国の元首から贈られる。




■14(〈無貌の騎士(デュラハン)〉) 蒼山れい様投稿【フリー】

 リオニアの民間伝承の登場人物。〈黒騎士〉、〈夜陰の騎士〉などとも。
 建国王に仕えた騎士のひとりで、彼が勇者であった頃から忠実な影となってその偉業を支えたという。黒く塗り潰した甲冑に身を包み、決して顔を晒さなかったことから〈無貌の騎士〉と呼ばれる。
 建国伝説は多様な形で流布しているが、〈無貌の騎士〉を思わせる人物はその多くの物語に登場する。トゥアナグリアに伝わる昔話で名高い〈湖畔の騎士〉と同一人物ではないかとする研究者もいるが、未だ真実は明らかになっていない。



■15(夜陰騎士団) 蒼山れい様投稿【フリー】

 リオニア国王直属の諜報機関。公的な部署ではなく、あくまで国王の私的な影の集団。国王からの密命を受けて国内外の情勢や諸侯の動向を探ったり、ときには情報操作や暗殺を行うことも。
 諜報員は〈夜陰の騎士〉と称し、下位の出身であっても正騎士に相当する待遇を与えられる。呼び名の由来は建国王の隠密を務めたという〈無貌の騎士〉の異名から。
〈無貌の騎士〉が後世の王のために騎士団を残した、時の王が彼の忠節になぞらえて夜陰の名を与えたなどと云われているが、起源は不明。そもそも具体的な正体を把握している者は限られており、噂ばかりがひとり歩きしている。



■16(テルミアの地名) 紅侘助様投稿【フリー】

現実の地名は各々の言語の表す地形の特徴から来ていたりするものがあります。
・サハラ砂漠:サハラ=現地語で砂漠という意味
・ゴビ砂漠:ゴビ=現地語で砂漠という意味

北海道の地名もアイヌ語由来のものが多く,現在では漢字で表記されていますが,アイヌ語で地形の特徴を表す言葉から来ているものが多くあります。
【参考】北海道公式サイト内・アイヌ制作推進室・アイヌ語地名リスト
ttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/new_timeilist.htm

そこで,この世界の地名を考えるのに,こうした事例を参考にして作っていけるのではないかと思いつき投稿させて頂きます。

【例1】
○セベノルグナーラ:セベ(セベ地方の)+ノルグ(地面)+ナーラ(細い)=セベ岬
『地面が細くなっている場所』=『岬』というイメージです。
名辞は各国の古語,地方方言として思いつきで作ってみました。

【例2】
○ウルタンガ:ウル(数詞の1,第一)+タンガ(山)
この世界では数詞の設定がされていないようですが,『第一の山』ということで,この世界の最高峰の名前など出来るかと思います。

【例3】
○キニタンガジャルン:キニ(険しい)+タンガ(山)+ジャルン(砂漠)=キニタンガ砂漠
豊潤で肥沃な平原のただ中に場違いな砂漠があります。
地名から推測するに,『険しい山』と関係するらしいのですが,山地でもない平原に険しい山などあり得ません。
かつてそこに険しい山があったのでしょうか? その跡が何らかの理由で砂漠に変貌してしまったのでしょうか?
世界の謎を解く鍵や,冒険の可能性がそこにあるかも知れません。

【例4】
山が出て来たので,そこから派生してみます。
○ノルタンガ:ノル(この世界の海鳥の名前)+タンガ(山)=鳥山
現実では漁師さんが漁をするのに海鳥の動きを参考にすることがあります。
マグロやハマチの群れがエサとなる小魚の群れを水面近くまで追い上げ,それを狙う海鳥の群れがあたかも海面に出来た山のように見えるため,鳥山,と呼びます。
この世界の漁師も,そういった現象を見て漁をしているかも知れません。

【例5】
海鳥の名前から派生させてみます。
○キリキノル:キリキ(海鳥ノルの鳴き声)+ノル(海鳥の名前)=キリキノル港
漁師町の港の名前です。
ノルが「キリキ」と鳴くと豊漁となります。この地方の漁師たちはその願いを込めて港にその名前を付けました。
近隣に名を轟かせるほどの豊かな漁師町・港です。



■17(賢人団・サムハッサ) 紅侘助様投稿【フリー】

○賢人団・サムハッサ
サムハッサとは彼らの言葉で「風花の月」(永坂暖日さん設定)に吹く清らかな風を意味します。
古の伝承から世界の理,歴史を収集・保存することを目的とする結社です。
団員の数は多くありません。
古代文字,現行文字,世界のあらゆる言語に精通し,様々な記録を大保管庫に収蔵していますが,大保管庫の正確な場所は上位の団員以外には知られていません。
遍く世界の事象を記録,保管することのみを目的としているので,記録は一般には開示されず門外不出となっています。
世界は遙かな未来に必ず滅び,また復活するということを強く信じており,未来に復活した世界に叡智を託すことを信念として活動しています。
その目的から「旅する語り部・ヨルン」(蒼山れいさん設定)と交流することもしばしばあります。
互いの身分を確認するために,指先を揃えて蕾のような形にした拳を握り,指を上向きにして額に付けてから唇に付けるハンドサインを用います。
別れの際には「そなたに好き風の吹かんことを」という言葉を贈り合います。



■18理容師互助会・リディ) 紅侘助様投稿【フリー】

○理容師互助会・リディ(小さな刃物の意)
衣食住の中で,調髪は欠かせないものです。
リディは個人,小規模・大規模経営,国籍を問わずこの世界の理容師達が加入している互助会です。
理容師は完全徒弟制度で師匠が弟子にあらゆる技術を伝授するのですが,技の伝授を受けるにはこの会の一員であることが前提条件となります。
厳密な階梯制度があります。
表向きの姿は理容師の相互扶助を目的とした会ですが,裏の顔として情報収集・分析・提供を行う組織でもあります。
調髪・顔剃りなどで宮廷内で刃物を自由に持ち歩き,王族に対して刃物を向けることが赦されるのは理容師だけです。
また,市井の理容店では市民・旅人など様々な人物が訪れそこには自然とあらゆる情報が集まります。
リディはそうして全世界の情報を得る立場にあるのです。
自衛のため暗器を用いた戦闘にも長けていますが,基本的に暗殺は請け負いません。しかし,はぐれ会員の中には金で暗殺を請け負う輩もいて,組織からは粛正の対象として狙われます。
裏の姿で互いの身分を確認するため,人差し指と中指だけを伸ばした拳(道教でいう「剣指」ですね)を作り,指の腹で顎を撫でるハンドサインを用います。