『発掘!あるある大事典』の不思議


ABO FAN


 平成19年1月7日に放送された『あるある大事典』の捏造が明らかになりました。現時点では血液型番組が捏造されたという証拠は発表されていませんが、テレビの全般的な信頼性が低下したことは否定できません。失われた信頼を取り戻すよう、調査委員会で徹底的に真相を究明し、詳細に調査結果を発表して制作方法を改善してほしいものです。

 ところで、『あるある』で取り上げていた東海大の実験は、別の人から内容を聞く機会があったのですが、至ってまじめな研究だそうで(少なくとも東海大では)再現性が確認されているそうです。他の研究機関で追試がされれば、メカニズムはともかく、少なくとも科学的な証明はされることになるでしょう。

 とは言っても、個人で取材を申し込んでも受けてくれるとは思えないので(もし受けてくれるならぜひ取材させてほしいですが…笑)、今後の研究の進展を待つしかないと思います。

 個人での研究では、時間、費用、人的な面で制約が大きいため、ぜひテレビ局やマスメディアには頑張ってほしいものです。

 もちろん、本来は日本の心理学者が頑張るのがスジなのですが、血液型のような学会のタブー(?)には残念ながら『発掘捏造』のようにマスメディアや私のような素人が頑張るしかないようです。学問の健全な発展にとっては明らかにマイナスですから、非常に残念というしかありません…。 -- H19.2.4

Red_Ball12.gif (916 バイト)平成16年10月3日に放映された『発掘!あるある大事典II』の内容について

 『発掘!あるある大事典II』では、春に引き続いて秋の芸能人血液型スペシャルを放映しました。視聴率も20%弱と好調のようです。

 おかげで、ABOFANの10月3日のアクセス件数は、前回とほぼ同じ5,896件となりました。
 他の番組と比べるとかなり多いので、「あるある」では血液型はかなり好評のようです。

 番組制作者の方、アクセスしていただいた皆さん、どうもありがとうございました。m(._.)m

月日

アクセス件数
10月3日 5,896件
10月4日 9,485件
10月5日 6,019件

■番組欄

男女相性最高・最悪ランキングA志村がB柴田に激怒O千秋VS ABユンソナAメグミ(秘)恋愛話告白幼稚園&合コンで解明男女の真実

■解説

[字][新]発掘!あるある大事典II秋の芸能人血液型SP フジテレビ 2004年10月3日 21時00分

 「秋の芸能人血液型スペシャル」をテーマに取り上げる。各血液型の男女千人ずつを対象に、”相性の良い血液型””相性の悪い血液型”に関するアンケートを実施。血液型相性ランキングを発表する。さらに脳内生理学に基づき、各血液型の男女に、新たな検証実験をする。ワースト一位の検証では、相性の悪い血液型の男女が合同コンパを開催した模様を隠し撮りしてみる。相性の良い血液型の検証では、幼稚園児の積み木や小学生の共同クッキングで信ぴょう性を確かめる。ゲスト・勝俣州和、坂下千里子、柴田理恵ほか。

■HPから

 春に引き続き今秋のあるあるスペシャルは、各血液型の男女1000人ずつ合計8000人を対象に『相性のよい血液型』『相性の悪い血液型』に関するアンケート調査を行い、全16通りの組み合わせから『血液型相性ランキング』を発表!さらに脳内生理学に基づき各血液型の男女に新たな検証実験も実施!
 今回は新たな実験結果の発表も兼ね、血液型の未知なる世界を紹介する『秋の芸能人血液型スペシャル』。

■解説は…

 詳しい内容は、『発掘!あるある大事典II』のホームページに掲載される予定です。

 それにしても8,000人のアンケートというのはすごいですね。生データを分析したらかなりのことがわかりそうです。能見さんにでも渡して分析でもしてもらうのかな? 生データは血液型フリークなら垂涎の的でしょう。後で問い合わせてみようかな?

 さて、私がビックリしたのは、今回もやはり脳波の実験です(東海大学医学部基礎医学系医学教育・情報学 灰田宗孝さん)。相性を脳波で測定できるというのは面白いですね。番組では、日立メディコ製の機器を使って、脳から出る光子を測定していました。これで脳のどの部分が活性化しているかわかるので、相性の善し悪しが判断できるんでしょうかね。ウソ発見器を高級にしたようなものでしょうか? そうえいえば、日立製作所がそんな発表をどっかでしていたような気がします。やはりテレビ局だとやることが違うなぁ、と感心してしまいました。

 また、時間は短かったのですが、番組の最後に広島国際大学人間環境学部の吉田倫幸教授の実験が紹介されていました。こちらも非常に興味深い内容で、血液型別に男女5人ずつ計40人の被験者の脳波の違いを測定するというものです。
 具体的には、目を閉じた状態で、ランプがついたらボタンを押し、消えたらボタンを放す。この間の脳波の変化を調べます。

 ポイント1 光刺激に脳波がの程度反応するのか
 ポイント2 光刺激後、脳波がどのぐらいで元の状態に戻るのか

 結果は見事でした!

[H19.3.25追加]

 脳波興奮度を【β帯域量/(α帯域量+β帯域量)】とすると、大きい順にA型>O型>AB型>B型でした。つまり、この順に外界の刺激に敏感に反応する、ということになります。脳波の興奮度に違いがあるということは、視神経and/or脳の働きに違いがあるということですから、血液型により神経and/or脳の反応が違ってくることになります。大脳生理学レベルで(メカニズムはともかくとして)血液型により反応に差があることが初めて実証されたことになります!やったぁ!!

 吉田さんは、A型とO型は、光に強く反応し、消えた後も更に強く脳波に反応が残ることから、「何か事が起きると影響されやすい」「そしてそれが気になってしまう」と解説していました。直後に「常に状況を把握しようとアンテナをはりめぐらせている」「細かいことを気にする」「人に気配りができる」とナレーションが入りました。

 B型は、反応が小さくすぐに元に戻ることから、吉田さんは「気持ちをすぐに切り替えられる」「ケンカしていてもすぐに食事に行こうと言える」とのこと。ナレーターは「周囲の状況に左右されず自分のペースを貫く」「自己中心的と思われる」「物事に動じない」と言っていました。

 AB型は、B型よりは反応が大きく(とは言ってもA型やO型よりはずっと小さいのですが…)、すぐに元に戻ることから「気を使って刺激を受けたり後処理をすることができる」と吉田さんの弁。「周囲の状況に反応は示すがすぐに自分のペースに戻る」「二面性があると言われる」「物事に冷静に対処する」とナレーター。

 これだけきちんと結果が出れば、真面目な研究としてきちんと評価されるかもしれませんね。そうなれば、研究者や大学もほってはおきませんから、ポジティブフィードバック(良循環)が起きて、今後は血液型の研究がどんどん進むかもしれません。

 ぜひそう期待したいところです!

 こんな素晴らしい企画をしていただいた「あるある」のプロデューサーの方に拍手を送りたいと思います。パチパチ。

 どうもお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。血液型フリークのはしくれとして厚くお礼を申し上げます。m(._.)m 

■決めつけや偏見について

 血液型の番組は、決まって最後に「決めつけや偏見はやめましょう」という趣旨のテロップが流れます。それだけじゃなくて、「血液型がわかればよりよい人間関係を築けます」といった建設的な意見も入れた方がいいような気がします。相性だって、固定的にとらえるだけじゃなく、相手がわかれば柔軟に対応できるでしょうしね。  -- H16.10.4

 その後、メールが来たので紹介します。

No.927 O型男性のねずみさんから H16.10.4 19:42

1.面白いですか?

 とっても(^O^)

2.お気に入りのページ

E−MAIL、TV情報

3.血液型と性格の関係は?

ある

4.メッセージ:

今回のあるある大辞典も大ヒットでしたね。
私が一番ひかれたのは最後の光刺激への反応でした。
なんと言っても実験の概念が素人にとっても実にわかりやすい。
そして血液型別にきれいに反応が分かれていました。
こんな簡単な実験から血液型ごとの性格の特徴があれだけ読み取れるなんて、実に驚きでした。
実験を実施された教授の態度をみると、研究者の間にはまだまだ血液型に対する偏見が根強いことが見て取れましたが、こうした研究がきっかけになって偏見がなくなっていくようなことがあれば、血液型に対する理解が一気に進みそうな気がしてなりません。
また、相性の問題は、間違えると血液型に対する反感を招きかねない両刃の刃的なテーマだと思いますが、あれだけ本格的に取り組まれると相性の良し悪しについて考えさせられますね。
あくまでも個別の相性を判断するものではなく、集団で見た場合の傾向に過ぎないということは押さえておかなければいけないとは思いますが、思ったよりも科学的にアプローチできるものなのだなと思いました。

それにしても今回もB型は集中砲火を浴びてしまってかわいそうでしたね。
家の家内(B型)も「耳が痛い」と言っていました。
もっとB型のいいところも紹介しないとだめですね。
なんと言ってもあのイチローはB型ですからね。
彼があの重圧に耐えて、アメリカという日本とまったく異質な環境の中であれだけの記録を作ることが出来たのは、B型特有の環境に影響されない性格のおかげだと思います。
あるあるでも毎回B型とA型のやりとりがあって、それが番組を盛り上げる格好のネタになっているという点は確かにあると思いますが、毎回どこかで聞いたようなことを言い合うだけで正直あまり目新しさがないと思います。
それよりもこのせいでB型が血液型嫌いになるとしたらそちらのほうがマイナスではないかという気がします。
A型の皆さん、どうかB型ともっとうまく付き合ってもらえないでしょうか。せめてB型バッシングだけでもやめてほしいです。
そうすることが血液型への理解が深まる手助けになるような気がしてなりません。

メールありがとうございます。

 光刺激の実験は実に興味深いです。次の実験に期待したいですね。

 研究者の偏見は根強いものがあります(そういう話を何度も聞きました)。一種のタブーのようです。
 もっとも、最近の傾向としては、テレビに出演することは組織のプラスの評価になることが多いので、だんだん様子が変わってくるかも知れませんね。

 今回もそうですが、TVだとB型バッシングが行き過ぎているような気もします。その方が視聴率が上がるからなんでしょうか?

No.930 B型男性のcatchyさんから H16.10.5 10:07

1.面白いですか?

 とっても(^O^)

2.お気に入りのページ

E−MAIL

3.血液型と性格の関係は?

ある

4.メッセージ:

「『発掘!あるある大事典』の不思議」から>「血液型がわかればよりよい人間関係を築けます」といった建設的な意見も入れた方がいいような気がします。

この管理人さんの意見に強く同意します。
「決めつけや偏見はやめましょう」より、ずっとスマートでポジティブです。テレビ局の方、考えていただけないでしょうか?

どうもありがとうごさいま〜す。(^^)

Red_Ball12.gif (916 バイト)平成16年4月4日に放映された『発掘!あるある大事典II』の内容について

 『発掘!あるある大事典』がリニューアルして『発掘!あるある大事典II』になりました。その記念すべき第1回の内容は、なんと血液型でした!

 おかげで、ABOFANの4月4日のアクセス件数は、なんと6,000件を突破しました! 普通の4倍以上です。
 ちなみに、ホムンクルスのときは2,667件だったので、やっぱりテレビの威力はすごいようですね。

 番組制作者の方、アクセスしていただいた皆さん、どうもありがとうございました。m(._.)m

月日

アクセス件数
4月4日 6,519件
4月5日 8,773件
4月6日 7,663件

 解説については、内容が多すぎるので徐々に書いていきます。少々お待ちください。

 とりあえずは、番組の解説欄からです。 -- H16.4.18

■番組欄

血液型別性格&脳に驚きの真実・A型新司会陣堺志村けんとB型柴田相性は最悪?AB山口もえ黒沢暴走O型優香も -- H16.4.18

■解説

[字][新]発掘!あるある大事典II春の芸能人血液型SP フジテレビ 2004年4月4日 21時00分
 新たなメンバーと、形式でリニューアルスタートする「発掘!あるある大事典II」のスペシャル版。”血液型”をテーマに取り上げる。実験データを紹介しながら、血液型別の脳の働き方について解説。また、ゲストらがそれぞれの血液型に照らし合わせながら、性格やエピソードなどについてトークを繰り広げる。司会・堺正章、志村けんほか。ゲスト・安達祐実、伊集院光、黒沢年雄、柴田理恵、中山秀征、優香ほか。 -- H16.4.18

■HPから
 ついに4月から大幅リニューアルする「発掘!あるある大事典II」。
 司会は、従来から司会を担当する堺正章に加え、トークの面白さはさることなが
ら、意外なほど生活と健康情報に敏感な志村けんとのツートップ体制。そしてアナウ
ンサーとしても堅実なテクニックを備えた梅津弥英子がアシストとして活躍します。
 そして記念すべき4月4日のスペシャルのテーマは「血液型」。
 1970年代に能見正比古氏が提唱した「血液型人間学」以来、“科学的根拠があるの
か?” “実証できるのか?”などの議論の対象となってきました。
 しかし今や「占い」の領域にまで浸透し、日本人の日常生活や行動に多大な影響を
及ぼしています。
 そこであるあるは、血液型による性格分析及び、人間行動学の俗説を検証しつつ、
“どこまで当たっているのか?”という視点から、「“あるある流”使える血液型」
の常識を大検証!
「AB型は性格を使い分ける?」「B型はホントに自分勝手?」「O型は大雑把でA
型は神経質?」などといった「俗説」はどこまで信じられるのか!
 脳波から探るあるある実験や、医療の分野で活用しているアメリカ発「血液型健康
法」などなど、これまであるあるが残してきた健康情報を超越した新感覚の生活情報
番組をお届けします。お見逃しなく! -- H16.4.18

 この番組への否定論者の反応を調べるのに、何回かネットサーフィンをしてみました。少なくとも、リンク集に掲載されているメジャーな否定論者のサイトは、(なぜか?)ほとんど反応がないようです。私は、前々回の平成9年6月15日の(肯定的な内容の)番組のように反論が続出する、と予想していました。しかし、事実は予想に反して、否定論者のサイトにはほとんど(というか、私が調べた限りすべてに)コメントが掲載されていませんでした。否定論者が集まる某匿名掲示板も、思ったよりずっと反応は少なく、全くの拍子抜けという感じです。

 いや、否定論者はあまりにも馬鹿馬鹿しいので無視しているだけだ、と考える人もいるかもしれせん。しかし、それなら前々回の番組の時に反論が続出した理由が説明できません。7年前よりインターネット人口は確実に増えているのですから、反論が少ないのには何らかの理由があるのでしょう、たぶん。平成9年の時と状況が変わったとすれば、反論にはすぐに再反論が飛んでくるということぐらいでしょうか…。

#ちなみに、私の再反論については、ほとんどの否定論者が無視または沈黙しているようです。(*_*)

 これで、血液型は一般レベルではほぼ認められたことになるのなら、めでたし、めでたし、ということなのですが。(^O^)

■解説は…

 詳しい内容は、番組のホームページにあるので、脳波のところだけコメントすることにします。

 私がビックリしたのは、やはり脳波の実験です(東海大学医学部基礎医学系医学教育・情報学 灰田宗孝さん)。A型だけ他の血液型とパターンが違うのですね。昔、友達としゃべったときに、血液型ごとに脳波を測定してみたら、なんて半分冗談で言っていたのですが、やはりパターンが違ったのですか。なるほど。

 ただ、他の血液型では脳波のパターンが違うとは言ってなかったので、思ったより差が小さいのか、それとも別の方法で実験をやる必要があるのか知りたいところです。

 また、単純ミスなのでしょうが、成松久さんの説明で、「アンテナ細胞」は間違いだと思われます。なぜなら、赤血球そのものが細胞ですから、さらに細胞が付くわけがないからです。ちょっと気になりますね。 -- H16.7.19

■主な反論

 放送されてから、既に3ヶ月以上が経過しました。しかし、不思議なことに、心理学者からの反論が多かった従来のパターンがあてはまらなくなってしまったのです(ちなみに、前回放送分でサーチをかけると山のように見つかります)。私が見つけたのは、次の2つです。2人とも心理学者ではありません。なぜ?

 前者は、なかなか本格的な反論です。これに対し、後者は長谷川さんのホームページからの引用が多いようですね。不思議なことに、長谷川さん本人は平成9年の放送についてのコメントがメインで、平成16年の放送へのコメントは極めて少ないようです。なぜ?

 では、教養ドキュメントファンクラブからです。

 まずいきなり血液型と性格の関連などといった「今や完全に科学的に否定されている」迷信をいきなり肯定してしまうところから始まってしまうのである。どうやら血液型占いの宣伝マンと思われる人物の「血液型性格判断は膨大な統計データに基づいて分類されている」という宣伝文句をそのまま垂れ流しするところから始まる(一体いくら宣伝料をもらったんだ?)。

 血液型は「今や完全に科学的に否定されている」迷信になってしまったのでしょうか? これは、否定論者の代表者の1人であるとは異なるようです。平成16年7月13日付のじぶん更新日記のにはこうあります。

【思ったこと】
_40713(火)[心理]「活きる」ための心理学(7)「血液型性格判断」の論点

筆者は、約一〇年前よりこの問題をとりあげてきたが(7)(8)、その主旨は、第一に、血液型人間「学」と呼ばれる俗説のデタラメな「分析」方法を批判すること、第二に、「血液型と性格」には少なくとも日常生活場面で問題になるほどの相関はないことを反例の形で示すことにあった。純粋に科学的なレベルで「血液型と性格がまったく関係ない」かどうかは私にはわからないし、この問題についての科学的研究を妨げるつもりもない。 …多くの心理学者も私とほぼ同じ態度をとっている。

 はて?

一般人1000人と芸能人に100人からとったというアンケートとやらに基づいて、各血液型に共通の性格が導き出されたと結論している。しかしこのアンケートがまた滅茶苦茶。というのは、このアンケートが明らかに「血液型占いに興味を持っている連中」を対象に集めているのである。彼らは血液型占いに興味を持っているので「A型は几帳面」とか「B型は気分屋」などといわゆる血液型占いで主張されているパターン通りの答えをするわけである。

 これも、多くの否定論者の見解とは異なるようです。多くの否定論者は、こんな場合でも「パターン通りの答えをしない」と言っています。

4人の人間に絵を見せながら脳の働きを観察したところ、A型の人だけが視覚野だけでなく言語野も働いていたのだという。このことからA型の人は理屈っぽいとの結論を出しているのだが、ここのところで番組を注意して見る必要がある。この番組ではまるで脳の働きを観察した専門家がA型の人は理屈っぽいという考えを支持しているかのように見せかけているが、彼は「言語野が働いているこの人物は理屈っぽい」と言っているだけであって、何も「A型だから理屈っぽい」などとは一言も言っていない。番組がまるっきり主旨を入れ替えてしまっているのである。まるで血液型占いなんてオカルトを支持しているかのように放送されたこの専門家は、もしかしたら今頃フジテレビに抗議しているのではないだろうか(血液型占いみたいなオカルトを信じていると思われたら、場合によっては学者生命に関わることである)。

 これはたぶん事実と違うと思います。というのは、テレビ局から取材を受けた人ならわかると思うのですが、「あるある」ぐらいの看板番組なら、番組スタッフが事前に趣旨を説明するはずだからです。ましてや、出演した専門家は所属も実名も公開しているのですから、その人が属する組織も番組趣旨を了解していると考える方が自然です。従って、「血液型占いなんてオカルトを支持しているかのように放送されたこの専門家は、もしかしたら今頃フジテレビに抗議しているのではないだろうか」とのことですが、それはちょっと考えにくいと思います。私がその組織の担当者だったら、血液型に反対するなら初めから制作に協力したりはしませんが…。逆に、賛成しているなら、いろいろと協力するはずです。

 とにかく、A型だけ脳波のパターンが違うというのは画期的だと思いますけどねぇ。血液型によって脳波のパターンが違っても、行動や性格に差が出る可能性を認めないなら、脳波なんか測定しても何の意味もないと思うんですが…。脳波に不信感でもあるのでしょうか?

最後は血液型によってなりやすい病気が違うというアメリカで研究中というトンデモ仮説に飛びついて終わり。これについても飛びついたはよいが、全くなんの検証もしていない。もうまともな番組を作ろうという姿勢が根本的に欠けているとしか言いようがない。

 血液型によってなりやすい病気が違うのは、多くの否定論者も認める事実です。こうなると、もう何を言っていいのかわかりません…。何か血液型に恨みでもあるんでしょうか?

内容的に全く問題外。科学番組ではなく完全にオカルト番組である。科学的に解析していけば、赤血球表面の抗原の型にすぎない血液型が性格と結びつくはずがないのは自明のことである。そもそも一般的なABO式血液型は多くの種類の血液型のほんの一部にすぎず、これ以外にも白血球などにも血液型はある(骨髄移植などの時に重要になる)。赤血球の型は性格に関係するが、白血球の型は関係ないとでも言うのだろうか?

 「科学的に解析していけば、赤血球表面の抗原の型にすぎない血液型が性格と結びつくはずがないのは自明」と断言するのは、はっきり言ってオカルトです。まだ確定的なことは言えない、という段階なのですから…。それに、白血球の型(HLAが典型)が性格に結びつかないなんて、誰も言ってないのですが…。

 世捨て人の俺は、長谷川さんのホームページからの引用が多いようなので、その多くはこちらでコメント済みです。ただし、既に書いたように、この点は長谷川さんの意見と違うようです。はて? -- H16.7.19

番組は街角の1,000人に「A型の人はどんな性格か?」などと聞いた結果を性格判断の基準にしている(下の表[省略])。血液型信仰は本に書かれた情報が基になっているので、大衆に聞けば同じ答えが返ってくるのは当然。まるで意味のない調査である。

Red_Ball12.gif (916 バイト)平成12年4月23日に放映された『発掘!あるある大事典』の内容について

 この番組では「性格」がテーマとなっています。性格といえば、性格心理学者が専門家のはずですが、なぜか誰の名前も出てきませんでした。実名が出ていたのは、東京大学大学院生命環境科学系教授である石浦章一さんだけで(ちなみに、彼は血液型と性格の関係には否定的のようです…)、非常に不思議なことです。

 実は、この番組で取り上げた「Big Five」については、日本ではあまりポピュラーとは言えません。もっとも、ここは性格心理学のHPではないので細かく説明はしません。いずれにせよ、日本では割とマイナー(?)な「Big Five」を取り上げた今回の番組は、少々異色な内容と言っていいでしょう。詳しくは、性格心理学の専門書を読んでみてください。

 さて、この「Big Five」という性格の5つの因子は、研究者によって内容がばらばらで、あまり統一されているとは言えません。(^^;;

 いろいろと調べた結果、今回の番組で取り上げられたものは、日本でいち早く取り組んだ甲南女子大学の辻平治郎教授のFFPQという性格検査のもののようです。最後のテロップに、甲南女子大学が協力と出ていましたが、そういう意味だったのでしょう。もともとは関西TVの番組だから、関西の大学を取り上げたということもあるかもしれません。もっとも、これは単なる私の推測ですので、本当のところはわかりません。

 他にも東京都老人総合研究所版や東京大学版の「Big Five」とかもあるので、東京のTV局ならそっちになったのかもしれませんね。富山大学版のも有名です。

 番組自体は非常に面白いので、私も時々見ています。(^^) なお、平成9年6月15日には、血液型と性格の関係に肯定的な内容の番組を放映しています。

 おっと、随分と長い前置きになってしまいましたが、これからが本番です。(^^;;

 番組の最後に、読者からの質問のコーナーがあるのですが、その中で血液型と性格についてのものがありました。

Q 性格と血液型は関係あるの? [視聴者からの質問]

A [女性アシスタントの回答の要約]

脳生理学の分野、心理学の分野、いずれの分野でも、医学的根拠は全く関係ない。血液型と性格は関係ないと今のところは言われている。

テロップ1 

 脳生理学 
心理学

医学的に
 関係はない 

こんなに血液型について考えているのは日本人だけ。
確かに性格と血液型を研究している人もいるが、あくまでデータ収集で統計で出たものであって、たとえば血のどの部分が性格に作用しているというところまではわかっていない。

テロップ2 

 血液型 

 あくまでも
 統計上の事

もしかしたら今後研究していって何らかのものが出るかもしれないが、今の段階では医学的根拠はない。 -- H12.5.25

Red_Ball12.gif (916 バイト)事実誤認について

 番組中に実名で出演していたのは東京大学大学院生命環境科学系教授石浦章一さんだけです。しかし、上の回答の部分は女性アシスタントが紙に書いたものを読み上げていただけなので、誰のコメントなのかは確定できません(なんで名前を出さないの??)。ゲストは、この回答には大いに不満だったようです。番組としては両論併記ということなのでしょうか?

【H12.6.16 追記】

 その後、HPで確認してみました。それによると、「今の段階では医学的根拠はない」というのは、この石浦さんによるコメントのようです。その理由としては、脳(の神経細胞)には血液型物質がない→性格は血液型は関係ない、ということなのだそうです。しかし、これは事実に反します。なぜなら、脳には胃の8%程度の血液型(類似)物質が存在するからです。従って、脳(の神経細胞?)には血液型物質がある→性格と血液型は関係ある、という全く逆の結論が導かれてしまうことになります。石浦さんは、なぜこんな単純な事実誤認をしたのでしょうか? また、心理学者はなぜ実名で登場しないのでしょうか? はて?

【H12.6.19 追記】

 不思議に思って、石浦さん本人に確認したところ、血液型物質は全身に存在する[ので上の説明は必ずしも正しくない?]とのことでした。お忙しい中、大変ありがとうございました。m(._.)m

 まあ、それは別として、この回答には明らかな誤認があります。まず、(医学的)根拠がなくとも、現象そのものは実在する場合があるのです。ここでは、認知心理学者の菊池聡さん(血液型と性格の関係には否定的のようです…)に登場していただきます(不可思議現象心理学9 血液型信仰のナゾ−後編 月刊『百科』 平凡社 平成10年3月号 28〜29ページ 太字は私)。

 ただ、最近は血液型性格判断を撲滅しようという意識ばかりが先走って、適切でない批判をする人も散見される。…
 血液型が性格に影響を与えるメカニズムが明らかでないことを批判点として挙げる人もいる。説明原理の不在は科学理論として決して望ましいものではないが、現実に承認されている他の科学理論にも詳しいメカニズムが不明なものはある。メカニズムを解明しようとしない血液型学の提唱者を批判することはできても、理論自体をこの点だけから批判するのはフェアではない。
 また「A型なのに、ぜんぜん凡帳面じゃない人はいっぱいいる」というように、血液型性格学に対する反証例を挙げる批判法。これも「身の回りの人が当てはまるから信じる」というのと同じ誤った考え方である。血液型学に限らず、おおよそすべての性格理論は統計的なものであって、集団全体の傾向としてしかとらえられない。たとえば筋肉を使った運動能力は女性よりも男性の方が優れていることに誰も異論はな いと思うが、それでも特定の男性を取り上げれば、平均的な女性より力が弱い人はざらにいるだろう。必要なのは個々の事例ではなく、統計的な事実なのである。

 つまり、「医学的根拠は全く関係ない」としても、「統計的事実」を否定することは不可能なのです。念のため、別な例も挙げておきます。

  1. O型の人は胃潰瘍になりやすい
  2. 白米食だけだと脚気になる

 ちょっと説明しておきましょう。まず1についてです。
 O型の人が胃潰瘍になりやすいことは、統計的には以前からわかっていたのです。しかし、反対派からは「(仮に)統計的に証明できたとしても、血液型と胃潰瘍は関係があるとはいえない」と言われてきました(「血液型と性格」の否定論者もそういっていた人がいます)。しかし、つい最近、ある種の胃潰瘍を起こすメカニズムが解明され、やはりO型は胃潰瘍になりやすいことが証明されたのです。つまり、「(仮に)統計的に証明できたとしても、血液型と胃潰瘍は関係があるとはいえない」という説は間違っていたのでした!
 若い人にはわからないかもしれないので、2についても説明しておきましょう。脚気は、その昔「江戸わずらい」ともいわれ、明治になってからも日本軍を悩ました病気です。日清戦争(う〜ん、古い!)の時は、戦闘による犠牲者よりも脚気による犠牲者の方が多かったとも言われています。しかし、陸軍では「(仮に)統計的に証明できたとしても、白米食と脚気は関係があるとはいえない」ということで白米食を続けた結果、日露戦争でも莫大な犠牲者を出し続けることになりました。これに対して、海軍では米食を麦食に切り替えて犠牲者を大幅に減らすことができたのです。その後、脚気はビタミンBの欠乏によることが分かり、「白米食と脚気は関係がある」ことが証明されたのです(吉村昭さんの『白い航跡』による)。

 環境ホルモンだって、遺伝子組み換え食品だって、現時点で統計的・科学的に有害性が証明されている訳じゃありません。だから、環境ホルモンや遺伝子組み換え食品は全く無害だ、と主張するなら私はもう何も言いませんが…。

 次に、「こんなに血液型について考えているのは日本人だけ」というのは明らかな事実誤認です。確かに、欧米ではあまり「血液型について考えてい」ないようです。(^^;; しかし、中国、韓国、台湾、香港などの東アジアでは違います。また、どうやら東欧圏でも違うようです。ここでは、具体的な証拠を出しておきましょう。

 ついでに、理論!?のページからも抜粋しておきます。

PubMedによる検索

 アメリカ国立医学図書館では、PubMedというデータベースを公開しています。これは、医学関係で有名なデータベースMEDLINEを、個人が使えるような形で公開しているものです(もちろん英語!)。いや、実に便利な世の中になったものですね。ということで、早速検索してみました。日本語での説明は、ジェノミックポートというHPがおすすめです。私もここで知りました。(^^)

 ABO式血液型は、"ABO blood-group" で検索します。複数の単語を含むので、引用符を付けるのを忘れないようにしてください!

 これだけだとすごい数になってしまうので、普通はpersonality(性格、人格)やneurotransmitter(神経伝達物質)も一緒に指定するといいでしょう。要約だけではなく、Display Citation reportと指定すれば、簡単な内容も読むことができます。もっと早く知っていればなぁ…。

 さて、前置きはこのぐらいにして、興味ある論文を見てみることにしましょう。

 まず、強迫神経症にはO型がなりくいそうです。日本ではB型がなりやすいと聞いたんですが…。国によって違うでしょうか?? しかし、海外ではちゃんとした論文もあるんですねぇ。

Neuropsychobiology 1980;6(3):128-31
Obsessional personality traits and ABO blood types.
Rinieris P, Stefanis C, Rabavilas A

 脳内物質であるドーパミンに関係する遺伝子がABO遺伝子(第9染色体)の近くにあるという論文も見つけました。v(^^) つまり、血液型と性格に関係がある可能性があることになります。少なくとも、明確に関係を否定することはできないでしょう…。

Cytogenet Cell Genet 1988;48(1):48-50
Localization of the human dopamine beta hydroxylase (DBH) gene to chromosome 9q34.
Craig SP, Buckle VJ, Lamouroux A, Mallet J, Craig IW

 次は、血液型とストレスの話です。ストレスと言えば、タイプA性格ですね。タイプAというのはA型ではありません(笑)。心臓病になりやすいのがタイプAの性格なのです。仕事をバリバリやるといのがこういうタイプです。ま、確かにストレスはたまるでしょうね。(^^;;

 アメリカでの研究では、多い順にO、B、Aということになっているようです。つまり、A型が一番タイプAらしくないと…(笑)。AB型は数が少ないせいか、書いてありませんでした。

South Med J 1991 Feb;84(2):214-8
Relationship between blood groups and behavior patterns in men who have had myocardial infarction.
Neumann JK, Chi DS, Arbogast BW, Kostrzewa RM, Harvill LM

なお、中国では血液型とは特に関係ないという結果が得られているようです。この論文は中国語なので、残念ながら詳しい内容はわかりません。

Hua Hsi I Ko Ta Hsueh Hsueh Pao 1991 Mar;22(1):93-6
[Study on relationship between human ABO blood groups and type A behavior pattern].
[Article in Chinese]
Mao X, Xu M, Mu S, Ma Y, He M

 日本はどうなのかな? 別な研究でも、A型はストレスに強いとあります。

Psychosom Med 1992 Sep-Oct;54(5):612-9
Effects of stress and blood type on cortisol and VLDL toxicity preventing activity.
Neumann JK, Arbogast BW, Chi DS, Arbogast LY

 日本人ではA型がストレスに弱いような気がしますが、欧米人は違うのかな?? となると、文化の違いなのかもしれませんね。どうなのでしょうか??

 お次は、血液型が脳内物質のセロトニンに影響するという論文です。血液型によりセロトニンの量が違ってくれば、当然のことながら性格も違ってくるはずですからね。(^^)

Br J Haematol 1986 Oct;64(2):331-8
Alloantibody-induced platelet serotonin release is blocked by antibody to the platelet PLA1 antigen.
Duncan JR, Rosse WF

 こちらは、血液型によってホルモン濃度が違うという論文です(ロシア語!)。残念ながら、内容の紹介はありませんでした。人間は、ホルモンバランスで気分が変わるぐらいですから、当然のことながら性格も違ってくるはずです。

Voen Med Zh 1985 Apr;(4):74-6
[Blood hormone levels in persons of various blood groups].
[Article in Russian]
Iakovlev GM, Kulagin KV

 これは何だっけかな???

Clin Biochem 1985 Feb;18(1):67-9
Cortisol and catecholamines response to venisection by humans with different blood groups.
Locong AH, Roberge AG

 躁鬱病と血液型の関係です。

Act Nerv Super (Praha) 1978 Dec;20(4):256-7
Sex differences in ABO blood types distribution in manic-depressive patients and in the rate of 5-HT uptake by blood platelets in healthy donors of different blood groups.
Oxenkrug GF, Mikhalenko IN, Sivers JS

 いずれにせよ、血液型と脳内物質に関する論文がたくさんあることがわかりました。探せば結構いろいろな論文があるものです。

 残念ながら、いずれも血液型と性格の関係についての確たる結論は得られていないようです…。しかし、海外でも真面目な研究があり、決して否定的な結果ばかりでないことには注目すべきでしょう! -- H12.1.17

 更におかしいのは、「性格と血液型を研究している人もいるが、あくまでデータ収集で統計で出たもの」という部分です。私はこれを聞いて飛び上がるほど驚きました!(@_@) というのは、従来の心理学者の説明はほとんど間違っていたことになるからです!!

 再び菊池聡さんに登場していただくことにします(不可思議現象心理学9 血液型信仰のナゾ−後編 月刊『百科』 平凡社 平成10年3月号 28〜29ページ 太字は私)。

 いずれにせよ、血液型性格判断はなぜ虚偽なのか、これは提唱者が言うような性格の差が、現実に信頼できる統計データとして見あたらないという点につきる。血液型性格学への批判は確かに重要だが不適切な批判で満足しているとすれば、それは非論理性という点では相手と同じ穴のムジナになりかねないことに注意しなければなるまい。

 念のため、別の文献も引用しておきましょう。『現代のエスプリ〜血液型と性格』の中で、否定論者の長谷川さんはこういう意見を述べています(128ページ 『目分量統計の心理と血液型人間「学」』 長谷川芳典 太字は私)。

 ここで強調しておくが、 血液型人間「学」がある種の普遍性を主張する「理論」であるのに対して、「血液型と性格は関係がない」というのは理論ではない。研究の出発点となる作業仮説にすぎないのである。 理論は一つの反例によって崩すことができるが、作業仮説に反例を示したってしょうがない。
 「血液型と性格は関係がない」という作業仮説のもとに地道にデータを集め、ある性格的特徴について明らかに血液型との関係を示すようなデータが安定的に得られた時に初めてこの仮説を棄却するのである。これこそが、雑多な変動現象の中から帰納的に規則性を見い出そうとするときにとるべき科学的態度である。

 以上のように、心理学者は一貫して「統計的に差がない」と主張してきました(ごくわずかの例外もあります)。つまり、この番組の説明が心理学者によるものだとすると、従来の論理は見事にひっくり返ったことになります! それもつい最近です! 私には到底信じられません。ホントに本当のことなのでしょうか? ぜひ、心理学者の意見が聞きたいものです。

 ついでに書いておくと、この番組の「Big Five」についても、実は統計的な根拠しかないのです…。となると、統計的には証明されているけれど、脳生理学・医学的には否定されるんでしょうか? 石浦さんが番組中で言っていた、DNAと性格の関係についても、心理学的には否定されているはず(私は性格心理学者が肯定的に書いた記事は見たことがないので…)です。医学的にはどうなのでしょうか?

 いずれにしても、どうもよくわかりません…。

 一つ言えることは、

 これが、脳生理学、医学、心理学の公式な見解なら、私と全く同意見であるということです(笑)。本当なのでしょうか? -- H12.5.25


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最終更新日:平成16年10月8日