1997/4/27.28.29 晴れ
日程 津田沼(21:00)→花輪→大泉→長岡→馬場島(4:00=7:00)→早月小屋(15:00=7:00)→剣岳(9:00=10:00)→早月小屋(12:00=13:30)→馬場島(16:00=16:30)→富山→黒部川河口(一泊)→黒部→長岡→大泉→花輪→千葉(17:00)
感想
今回の山行はこの後に行こうと考えている鹿島槍ヶ岳と五竜岳の前しょう戦です。これを頂上まで登り切り下山することによって次への弾みにしたいと考えいました。それだけに今回は非常に気合いが入りました。津田沼を出発して一路富山までひたすら高速を飛ばす。富山は約走行距離にして600Kmくらいはあると考えられる場所であるので、早月尾根に登る前からかなりの体力消耗が見込まれました。途中私自身も運転をしたのですが本当に遠い場所だとつくづく感じました。馬場島に着き仮眠、その後出発、この日は非常に朝から天気もよく暑いくらいの日になりそうな朝でした。またここからは三の窓や大窓、小窓がよく見えました。歩き始めてから最初の急登、非常つらく一番いやな上りである。ここを登りきったら平地が現れてきたら、前にはこれから登ろうとしている剣岳が大きく見えてきた。平を歩いていきまた上りが始まった。この時期は昨年秋に偵察した時とは違い雪が残っているので非常に歩きやすい状態になっていた。上りが始まったが沢沿いに雪がついていたのでここを登っていきどんどん頂上に向かって歩いていきました。夏道を歩く必要はほとんどないので2/3ほどの時間くらいで昨年のぼった上りをクリアしました。一個所ほかのパーティーが滑り落ちて一歩間違えたら谷ぞこまで落ちるパーティーはあったのでその地点でアイゼンを装着。また気を取り直し登り始めた。ある地点にきて早月小屋が見える地点がありそこで休憩。ここから一時間で小屋に到着この日の予定は終了した。
剣岳 早月尾根
翌日も非常に天気がよく剣岳の山頂がよく見えている。朝ともあり非常にクラストをしているのでアイゼンつけての行動となった。この日もどんどん冬道を登っていき頂上に向かって登っていった。一部トラバース個所もあったがどんどん頂上に向かって登っていった。そして今回の難所が出てきた。その場所は最後の本峰への上りの取付きで夏道では鎖場となっている個所であり、この場所は直登する必要があるのがかなりの雪壁となっている個所である。ここを恐る恐るクリアした後夏道では鎖場であると考えられる場所を数箇所クリアし別山尾根と合流し頂上に到着した。非常に天候もよく白馬岳や今度挑戦する鹿島槍ヶ岳と五竜岳そして南のほうには薬師岳そして槍ヶ岳まで見渡すことができた。反対側は日本海がよく見え今までの疲れを癒してくれました。そして今度は八峰か剣尾根主稜を登ってみたいと思います。
剣岳 早月尾根
それらの稜線を見つめ思いを新たにした後に下山をしました。下山は同じ来たルートを下山しました。別山尾根から別れた後非常に急な下り坂が続き一歩間違えれば滑落しそのまま池の谷まで落ちてしまいそうな雰囲気でした。行きに問題となった個所に来たのですが、この場所はザイルを2本出して懸垂しておりました。この降りたところに雷鳥がひょっこり現れてきた。この時期の雷鳥は冬から間もないので真っ白く覆われており2羽のつがいとなって歩いていました。
剣岳 早月尾根
これを写真に収めた後、また下山をし始め間もなく早月小屋に到着しました。時間も早かったので前回同様に荷をまとめて下山をしました。こうして前半のゴールデンウィークが終了しました。
剣岳 早月尾根

 

剣岳 早月尾根



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