依 頼 = 信 頼


 これまでのコラムは業務に関することや私自身の思想に関することを掲載してきました。
 これからもこの姿勢を変える事はありません。
 今回は、これまでの業務で強く感じた事を書いてみようと思います。

依頼と信頼の関係

 私は、開業二年目位から「依頼=信頼」であるという信念を元に、営業をして参りました。
 これはこれからもずっと変わりません。
 私が行政書士である限り、ずっとです。

 依頼人は私を信頼し、報酬を支払ってくださいます。
 千円でも一万円でも、同じ価値です。
 時には手が震える事もあります。

 私は依頼人を信頼し、全力を尽くします。
 依頼に関し、嘘が無い事
 そして、業務が完了した暁には報酬を支払って下さること、を信じてです。

 受任した内容によっては、吐きそうになる事もあります。
 どうにかして私の力で何とかできないか、と考えます。
 信頼に応える重責を常に感じています。

 「依頼=信頼」には意味があります。
 依頼人>私(金を払うからやれ)でもなく、依頼人<私(やってやる)でもありません。
 依頼人=私、つまり対等な立場というスタンスです。

 「依頼人が私を信頼する」だけではありません。
 「私が依頼人を信頼する」だけでもありません。

 「依頼人が私を信頼して依頼をしてくださり、私が依頼人を信頼して受任する」

 信頼は依頼であり、依頼は信頼です。
 私は信頼に応える為、吐きそうになり、手が震えるのです。

成立しない信頼関係

 残念な事に、信頼関係が成り立たない事があります。
 私を信頼しないのであれば、元々依頼は成立しません。
 しかし、幸いな事にこれまでそういった事例はありませんでした。

 行政書士を単なる代書屋としてしか見ていない方も多いですから、そういった方は態度などで分かります。
 行政書士を使ってやる、仕事をくれてやる、という態度は見え見えです。
 こういう場合は、淡々と依頼をこなします。
 信頼ではなく義務感でこなします。

 そんな中で、私が依頼人を信頼できなくなった事があります。
 それは、どんな業界においても往々にしてよくある事なのですが…
 以下のような事でした。

 ・依頼をしておきながら、報酬を支払わない
 ・報酬を支払わなくても謝罪が無い

 社会人とは思えません。
 信頼を裏切るような行為は、社会では通用しません。
 私はこのような方を信頼しません。

 1度でも信頼を裏切れば、その失われた信頼を取り戻す事は相当な困難な事となります。
 私も、私の信頼を裏切った方(旧依頼人)を今後信頼することはありません。
 2度目の裏切りがあれば、縁を切る事になるでしょう。

依頼人を信頼し、全力を尽くす

 私は依頼人を信頼します。
 信頼関係を築く為に、そして、
 「依頼=信頼」というスタンスを成立させる為に、
 私は依頼人を信頼します。

 そして、
 私を信頼し、業務を依頼してくださる依頼人の為に、
 約束の日までに報酬を支払ってくださる依頼人の為に、
 たとえ吐きそうになっても、
 私はこれからも全力を尽くそうと思うのです。

           


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